韓国ドラマ『君は天国でも美しい』全話あらすじネタバレ！ソミの正体やキャストも解説

韓国ドラマ『君は天国でも美しい』は、キム・ヘジャとソン・ソックが夫婦を演じるファンタジーロマンス作品です。 本記事では韓国ドラマ『君は天国でも美しい』について、全話あらすじやキャストなどの情報を詳しく紹介していきます。

イ・ヘスクは、金貸し業で苦労しながらも、事故で下半身不随となった夫を養ってきました。そんなヘスクと共に暮らすのは、子どもの頃に引き取り家族同然のヨンエと、猫のソニャです。 ある日、ソニャと長年介護をしてきた夫が亡くなり、その少し後にヘスクも息を引き取ります。死んだヘスクはあの世行きの地下鉄に乗り、天国へ到着。夫に再会できたヘスクでしたが、80歳の姿のヘスクに対し、夫は30代の姿で……！

金貸し業で生計を立てるイ・ヘスクは、若い頃に事故で下半身不随となった夫コ・ナクジュンを支えながら一生懸命に生きていました。2人と同居するのは、ヘスクが保護し、娘のように育てているヨンエと、猫のソニャです。 ある日、ソニャに続いてナクジュンが亡くなります。その翌年、80歳のヘスクも静かにこの世を去るのでした。 死んだヘスクはあの世行きの地下鉄に乗り、地獄行きを免れて天国へ到着します。“望んだ相手と、望んだ年齢の姿で暮らせる”と案内されるヘスク。生前、ナクジュンが年を取ったヘスクを見て「今が一番きれいだ。」と言ってくれたことを思い出したヘスクは、80歳の姿を希望します。 しかし夫に再会したヘスクは呆然。現れたナクジュンは、30代の若々しい姿だったからです。

ナクジュンは80歳の姿で現れたヘスクに驚きながらも、再会を喜びます。しかしヘスクの心は複雑で、素直に喜ぶことができません。 翌日、ヘスクはナクジュンに案内され、「天国支援センター」に行きました。センターでは新住民に対するオリエンテーションが開かれ、“天国でも悪いことをすれば地獄行きになる”と聞かされたヘスク。さらにヘスクは亡くなったペットも天国へ来ていることを知り、ソニャとも再会します。 その後、ナクジュンはヘスクが80歳を選んだ理由を知り、心から謝罪しました。そんな夫を見てヘスクの心がほぐれかけた時、謎の女がナクジュンに抱きつきます。「ナクジュンさんに会いたかった！」と喜ぶ女を見て激怒するヘスク。

謎の女は地下鉄で地獄行きになりかけますが、配達の仕事で乗っていたナクジュンに救われていたのでした。記憶がなく、自分が誰かもわからないという女をソミと名付けるナクジュン。そんな夫の煮え切らない態度に、ヘスクは怒りが収まりません。 すると庭にブドウの実が4つ降ってきました。実はブドウの実が6つ揃うと、地獄行きが決定してしまうのです。 センター長に命じられ、ヘスクは「矯正教育」として教会へ通うことになりました。 その後、どうしてもナクジュンを許せないヘスクは家を飛び出し、育ての母に会いに行きます。しかしヘスクは自分を迎えに来たナクジュンに折れて、自宅へ戻るのでした。

ソミのことを客だと思って受け入れることにしたヘスク。しかしソミの仕草や癖がヨンエと重なり、ソミが天国の人間ではないと知ったヘスクは、彼女がヨンエだと確信します。ソミも自分がヨンエだとわかり、「記憶が戻りました！」と喜ぶのでした。 そんな中、地獄から脱走した男性がヘスクを人質にとる事件が発生。天国にいる妻に会いたいがゆえの行動でした。その後、ナクジュンやヘスク、センター長に説得された男性は、地獄へ戻ります。 夜、なぜかソミはクローゼットで怯えていました。一方、本物のヨンエは地獄の入り口へ向かう道を歩いており……！

教会に通っているヘスクは、牧師にブドウの実が5個になってしまったことを明かします。5歳で亡くなって天国に来た牧師は、ヘスクとまるで友人のような関係になっていました。 そんな中、ついにヘスクはブドウの実が6個揃ってしまい、地獄へ連行されてしまいます。地獄の入り口では生前犯した罪によって分類が行われ、ヘスクはなぜか「未分類」とされました。すると、案内された部屋にヨンエがいたのです！ 一方、ナクジュンはヘスクを助けてほしいとセンター長に懇願しますが断られ、自ら地獄にやってきました。閻魔大王に「すべての地獄を経験したら妻を見つけてやる」と言われたナクジュンは、燃えさかる大釜に向かって飛び込み……！

炎の中へ飛び込んだはずのナクジュンですが、目を覚ました場所は天国でした。するとそこに天国へ戻ることを許されたヘスクとヨンエの姿が……。 妻との再会を喜んだナクジュンでしたが、地獄へ行ったことにより停職処分となってしまいます。落ち込むナクジュンに、ヘスクは立ち上がり、センター長からヒントをもらって「忘れている善行や徳」を取り戻し始めました。 そして、ついにナクジュンは復職を許されます。一方、ヨンエが現れたことで再び自分の正体がわからなくなったソミ。ナクジュンに頼んで現世についていったソミは、そこで見覚えのある景色を見て……。

ヘスクは今まで考えないようにしていたことがありました。それは天国にいるであろう姑の存在です。しかしある日突然、姑はナクジュンとヘスクの家にやってきます。 ヘスクにとって、厳しい姑との生活は嫌な思い出しかありません。ヘスクは姑が家に来ているにもかかわらず、とうとう夜遅くまで帰りませんでした。 そんな中、姑は家にいたヨンエに本音を打ち明けます。実はヘスクに厳しくしすぎたことを後悔し、年老いた姿で天国に来た彼女を心配しているのだと……。 「もう会うのはやめよう。」と帰っていった母を見たナクジュンは、珍しくヘスクへ不満を口にするのでした。

ソミは記憶が断片的によみがえり、男の首を締めたことを思い出していました。同時にソミは、ナクジュンに対して複雑な気持ちを抱くようになります。 その頃、ヘスクとナクジュンは姑問題で気まずい日々が続いていました。しかしヘスクから姑との関係に苦しんだ過去を聞いたナクジュンは、「僕が悪かった」と謝罪し、2人は仲直りします。 ヘスクが姑のもとへ行くと、姑は転生の準備を進めていました。ナクジュンは別れを悲しみますが、ヘスクは「本物の愛は相手がやりたいことを一緒にやることよ」と言って慰め……。 そしてヘスクはナクジュンと共に、生まれ変わりに行く姑を見送るのでした。

ナクジュンと現世に行ったソミは、記憶の中で殺しかけた男に会います。その男はカンという刑事で、ナクジュンとも知り合いでした。ナクジュンは「どこに売り飛ばしたんだ！」と意味深な言葉で詰め寄りますが、逃げ出したカンは車に轢かれて死亡。そしてカンは地獄へ連行されました。 一方、ヨンエはセンター長から衝撃の事実を耳にします。前世でヨンエとヘスクは親子であり、ヨンエは娘のヘスクを捨てていたのです。 ヘスクもすべてを知りましたが、「これからは幸せに生きて。今度は私を思いきりかわいがってね。」とヨンエの手を握りました。そしてヨンエは現世で目を覚まします。ヨンエは死んだのではなく、交通事故で3か月間仮死状態となっていたのでした。

ソミの記憶はかなり戻りつつありました。ウノという息子がいたことや、ウノの父親がナクジュンであることを思い出したソミ。混乱するソミは「私たちは愛し合っていたのに、なぜ私を捨てたの？」とナクジュンに詰め寄ります。 一方、ヘスクは大会に参加していました。優勝者は夢を通じて、生きている子孫にロトの当選番号を教えることができるのです。ヘスクはヨンエに番号を伝えるため、奮闘します。 優勝するには苦労話で人々の同情を集めなければなりません。ヘスクはとっさに、5歳の牧師を捨てたひどい母親は自分だと嘘をつき、見事優勝します。大会スタッフは不正を疑いますが、センター長は「彼女の話は事実です。」と言い……。

ナクジュンはセンター長からすべてを聞き、ソミに告げました。「ウノは俺とヘスクの子だ。君はヘスクが切り離した痛みと悲しみの感情そのものだ。」と……。 一方ヘスクもウノのことを思い出します。かつて外出中に幼いウノを見失ってしまったヘスクは、自分を責めて心を病み、ウノの記憶を消してしまったのでした。ウノはブローカーをしていたカン刑事に拉致されて亡くなり、ナクジュンはそんなカンを追って事故に遭ったのです。 そしてウノは牧師でした。ウノから「僕を解放して、母さんも楽になってほしい。ありがとう。」と言われたソミは涙を流し、笑顔で消滅します。さらに両親であるヘスクとナクジュンにお礼を告げたウノは、転生の扉を開け、新しい人生を踏み出したのでした。

ヘスクとナクジュンはついに転生することを決めました。扉を開け、転生の道を歩く2人。 ナクジュンにおんぶされたヘスクは、「生まれ変わったらあなたの娘かしら？」と笑います。しかしナクジュンは、「未練で何度も人生を共にして君を苦しめた。今回は僕なしで違う人生を歩んでほしい。」と告げたのです。 「君に会えてよかった」と感謝するナクジュンに、ヘスクは「うんざりでも一緒にいたかったのに」と涙を流し、1人で転生します。 ヘスクは新しい人生で、多くの家族に見守られて息を引き取りました。そこにナクジュンが死神として現れ、2人は再会します。「やっぱりあなたがいないとダメみたい」と話すヘスクに、「僕のほうこそ」と答えるナクジュン。2人で一緒にいられる人生は、天国よりも美しいのです。

ソミは、ヘスクが自ら切り離した「痛みと悲しみ」でした。息子ウノが行方不明になり、自分を責めたヘスクは、精神を病んでウノの記憶に蓋をしてしまったのです。 ウノは5歳の時、ヘスクが少し目を離した隙にいなくなりました。実はウノは養子ブローカーのカンに連れ去られ、寒い倉庫に閉じ込められて亡くなっており……。 夫であるナクジュンは諦めずにウノを探し続けますが、カンを追って事故に遭い、下半身不随になってしまいます。そしてナクジュンが病院で目を覚ました時、ヘスクはすっかりウノの記憶を心から消してしまっていたのでした。その辛い記憶こそが、ソミの正体だったのです。

ナクジュンと結婚し、幸せを手に入れたイ・ヘスク。ところが事故で夫が下半身不随になってからは、金貸し業で生計を立て、強い女性になって家族を支えました。そんなヘスクは80歳でその生涯を終え、天国に行きます。天国では先に亡くなっていた夫ナクジュンと再会しますが、老婆の自分に対し、夫は若い姿でした。 そんなヘスクを演じたのは、「国民の母」と呼ばれる俳優キム・ヘジャ。彼女は“本作が最後の出演作品になるかもしれない”と言及しています。

コ・ナクジュンはヘスクの夫であり、彼女一筋の愛妻家です。若い時に事故で下半身不随となり、長年寝たきり状態でした。死後は天国で若く健康な姿を取り戻しますが、ヘスクは80歳の姿のままで現れ、戸惑います。 そんなナクジュンを演じたのは、人気俳優ソン・ソック。ドラマ『私の解放日誌』(2022年)で謎めいた色気のある男性を演じ、ブレイクしました。その後、数多くの作品に出演し、勢いが止まりません。

あの世行きの地下鉄で地獄へ吸い込まれそうになったところを、ナクジュンに救われて天国にやってきたソミ。若く美しい姿のソミは、記憶がなく、ヘスクにとって嫉妬の対象となります。しかしその正体は、ヘスクが切り離した「辛い記憶」そのものでした。 そんなソミを演じたのは演技力に定評のある俳優ハン・ジミン。キム・ヘジャとはドラマ「まぶしくて」(2019年)でも共演しています。

イ・ヨンエは幼いころ父親の虐待にあっていましたが、ヘスクに引き取られ、娘のように育てられます。大人になってからはヘスクの金貸し業を手伝い、まるで相棒のようでした。 そんなヨンエ役を務めたのは、実力派俳優のイ・ジョンウンです。キム・ヘジャとはドラマ『私たちのブルース』(2022年)でも共演しています。

天国の住民たちのサポートをし、見守っているセンター長。天国で起きていることをほぼすべて把握しています。 そんなセンター長役には、父親役を多く演じている俳優チョン・ホジンが抜擢されました。ソン・ソックとはドラマ『私の解放日誌』でも共演しています。

5歳で亡くなって天国に来た牧師。矯正教育のために教会へ通うヘスクと親しくなり、新しい人生を歩み始めます。実は、牧師こそがヘスクの息子ウノでした。 そんな牧師を演じたのは、子役出身の俳優リュ・ドクファンです。落ち着いた安定感のある演技が評価されています。

『君は天国でも美しい』は、夫婦愛や家族愛が色濃く描かれています。繰り返す人生の中で縁は繋がっていき、来世でもどこかで出会うという設定は、多くの視聴者にとって感動を与えました。 また本作ではペットとの愛も描かれ、天国で飼い主と再会するペットたちのシーンは号泣必至です。 さらに年の差夫婦を演じたキム・ヘジャとソン・ソックのケミは抜群。チャーミングでマイペースなヘスクに溺愛するナクジュンの構図も最高です。

韓国ドラマ『君は天国でも美しい』の全話あらすじをネタバレありで解説しました。本作は死後の世界を描いたファンタジー作品でありながら、多くの愛をテーマにした感動の人間ドラマとなっています。涙活したい人は、ぜひ本編をチェックしてください！