韓国ドラマ『大王世宗』結末までネタバレあらすじ&キャスト解説!史実を基にした感動の最終回は?

韓国ドラマ『大王世宗』(テワンセジョン)は、ハングルを作り、民のために尽力した名君・世宗の人生と功績を描いた、骨太な時代劇です。 本記事ではそんな『大王世宗』について、全86話のあらすじをネタバレありで紹介します!
韓国ドラマ『大王世宗』全話あらすじネタバレ
『大王世宗』第1~10話あらすじ・ネタバレ
時は朝鮮王朝時代。ある日、宮殿では王・太宗の3男である忠寧大君がさらわれ、行方不明となります。なんとか助けられた忠寧大君は、道中で民の不満を目にし、宮殿に戻って父である太宗に町の様子を語りました。 しかし太宗は民を救うどころか、王を愚弄したとして彼らを処罰したのです。さらに忠寧大君の側近が拷問の末、亡くなり……。 そんな中、王后の弟であるミン兄弟は、忠寧大君を陥れようとしますが、世子(のちの譲寧大君)に見抜かれ、流刑となります。 そして数年後、国は倭の存在によって脅かされていました。忠寧大君は世子と協力して倭の間者を捕えますが、国政について太宗と世子はぶつかり始めます。 そこに明国勅使であるファン・オムが突然現れ、倭国を討伐するための軍馬を要請しました。しかしその理不尽で無礼な言動に、世子は反発し……!
『大王世宗』第11~20話あらすじ・ネタバレ
世子がファン・オムを罵倒したことで、明は「このままでは朝鮮を敵国と見なす」と警告します。太宗は反発する世子を幽閉し、忠寧大君はファン・オムに謝罪するよう世子を説得しますが……。 現在の状況を利用しようとする高麗復興勢力が、裏で仲間を集め、動き始めていました。そんな中、忠寧大君はファン・オムを連れ出し、彼の妹に会わせます。ファン・オムは忠寧大君の温情に胸を打たれ、朝鮮側の要求を受け入れるのでした。 誰もが忠寧大君に王としての素質を感じる中、面白くない世子は太宗の兄・定宗の愛妾である楚宮粧に手を出してしまいます。密会が定宗にばれたため、忠寧大君は世子をかばい、そのうえ楚宮粧を保護。 そんな中、忠寧大君の存在を危険視した王后は、兄弟で争いが起きないよう、忠寧大君を遠方へ送ることを太宗に進言し……。
『大王世宗』第21~30話あらすじ・ネタバレ
王后の思惑に気付いた忠寧大君の妻シム氏は機転を利かせ、夫ばかりが目立たないよう、孝寧大君ら兄弟にも事業に協力するよう願い出ます。 そんな中、忠寧大君の暗殺計画を企てる高麗復興勢力。陣痛が始まったシム氏のもとへ急いでいた忠寧大君は、矢を射られ、殺されそうになります。武器を作ったのは、奴婢のチャン・ヨンシルでした。豪族の娘・ダヨン身分違いの恋をしていたヨンシルは、貢ぎ物として明へ送られるダヨンと悲しい別れをし、自暴自棄になっていたのです。 忠寧大君は彼に交渉し、首謀者が高麗復興勢力の首長オク・ファンであることを突きとめました。しかし太宗に反乱勢力の処刑を命られた忠寧大君は「王子をやめる」と宣言。太宗は忠寧大君を北三道に流刑とします。そして結局反乱に失敗したオク・ファンは、太宗に最期の言葉を残して自害するのでした。 時は流れ、世子は太宗の代わりに軍務と外交以外の政務を取り仕切るようになっていました。「強い朝鮮」を目指す世子は、まず手始めに北伐を計画しますが……。
『大王世宗』第31~40話あらすじ・ネタバレ
世子は北三道の鏡城に軍部のイ・チョンを送り、状況を探らせていました。そのイ・チョンがわざと女真族を挑発し、世子は北伐を決意。太宗と王后が出かけるように仕向けた世子は、2人が不在の間に独断で軍を動かします。 世子を激しく非難したのは、北三道にいた忠寧大君。さらに世子の行動は王宮でも問題になり、太宗はついに世子へ譲位することを諦めました。 新たに世子となったのは、もちろん忠寧大君です。ところが彼が世子になってから、都では日照りが続き、民の間は「天が怒ったのだ」という声があがるように。新世子は地位の重さを実感し、「自分には資格がない」と譲位の撤回を求めます。 そんな時、ついに雨が降り出し、太宗は正式に譲位を宣言。新しい王、世宗が誕生しました。しかし太宗は世宗が30歳になるまで自分が軍事権を持つとし、対馬に対する大規模討伐を計画します。
『大王世宗』第41~50話あらすじ・ネタバレ
対馬に宣戦布告した太宗は、さらに自分の政敵となりうる人物を一掃しようと考えました。そして世宗の妻で妃となった昭憲王后の実父シム・オンが、太宗によって反逆者に仕立て上げられます。王宮では「反逆者の娘」として昭憲王后の廃位を求める声が多くあがりますが、世宗は妻を守り……。 その後、対馬との交渉はうまくいかず、戦は避けられないと悟った世宗は、覚悟を決めて対馬討伐を宣言。一方、対馬側は世宗の暗殺計画を立てるも、失敗してしまいます。さらに食料が尽き始め、劣勢となった対馬側に、世宗は和睦を提示しました。 対馬討伐は終結し、政治力で降伏させた世宗の能力が高く評価されることに。ところが都では集中豪雨による水害が多発。そのうえ民の間で伝染病が流行り、世宗の立場が危うくなり始めます。
『大王世宗』第51~60話あらすじ・ネタバレ
王宮では太宗の右腕であるチョ・マルセンの権力が強まり、世宗の部下であるパク・ウンが罷免されることになりました。 そんな中、元敬王后が病に倒れます。世宗をはじめ、兄弟たちは仏にすがって母の病を治したいと考えますが、それは国宝「崇儒抑仏」に背く行為です。世宗は仕方なく仏事をやめ、母の最期を看取ります。 数年後、ついに太宗にも死期が迫っていました。一方、朝鮮独自の暦法作成を秘密裏に進め、力を増すマルセンに対抗しようとする世宗。そんな世宗を呼んだ太宗は、「お前を誇りに思う」と告げて亡くなります。 その後、明に派遣されたヨンシルはダヨンと再会し、危険を冒しながらも暦法研究を進めました。帰国したヨンシルに官位を与えようとする世宗。重臣らは「身分制度の崩壊だ!」と猛反発しますが、世宗は「500 年後の朝鮮のためにも必要な人材なのだ」とヨンシルを守り、周囲の考えを変えていきます。
『大王世宗』第61~70話あらすじ・ネタバレ
世宗の娘であるジョンソ王女が亡くなり、王宮が深い悲しみに包まれる中、チョ・マルセンは世宗の側近を宮殿から遠ざけようと目論んでいました。 一方、再び明に渡ったヨンシルは、皇帝の崩御によって殉葬を命じられたダヨンと涙の再会をします。死にゆくダヨンに、ヨンシルは愛をこめて大量の花火を打ち上げるのでした。 その後、都では大規模な火災が発生。北三道の民が疑われますが、放火の主犯はマルセンでした。さらに彼の悪事がすべて明らかになり、マルセンは流刑に処されることに……。世宗は北方領土の拡大を目指しますが、明だけでなく、息子の世子も猛反対。 しかし世宗の師であるイ・スや友人のようなタミが混乱の中で命を落とし、世宗は民のための税制改革と、新兵器開発を急ぐことを決意します。
『大王世宗』第71~80話あらすじ・ネタバレ
マルセンが復職し、女真族に圧力をかけるも、世宗の作戦によって朝鮮は見事女真族の征伐に成功します。一方で明との緊張が高まる朝鮮。世宗は新武器の情報流出を防ぐため、息子たちに情報を暗記させるなど、対策を講じます。 その後、お忍びで町を訪れた世宗は、文字を持たない民の苦しみに直面しました。文字の必要性を感じた世宗は、朝鮮独自の文字創作へと踏み出します。一方世子は測雨器の発明に成功し、男の子にも恵まれますが、側室は出産によって亡くなってしまいました。 そんな中、朝鮮独自の暦法研究に激怒した明の査察が迫り、文字創作にもピンチが訪れます。世宗は昭憲王后の協力を得て、資料をすべて秘密裏に移動させますが……。
『大王世宗』第81~86話(最終話)あらすじ・ネタバレ
なんとしても文字創作を阻止したい明の猛反発にあう朝鮮。そんな中、明に引き渡されることになったヨンシルは、文字の秘密を守るためにわざと輿を壊し、百叩きの刑に処されます。世宗はヨンシルを守るため、見守るしかありません。 その後、世宗は急激に視力が悪化し、失明の危機に陥ります。文字研究の進みに焦った世宗は、禁忌とされる人体解剖をし、発声を研究したいと考えました。ヨンシルの師であるチェ・ヘサンが犠牲になりながらも、発音構造を徹底的に研究した世宗。ついに17の子音と11の母音を記号化した朝鮮の文字「訓民正音」が誕生します。 明は軍を国境に集め、圧力をかけますが、世宗は民のために最後まで訓民正音の普及を断行しました。そして世宗は訓民正音を正式に発表し、「朝鮮と民の未来を切り拓いた王」となったのでした。
韓国ドラマ『大王世宗』登場人物紹介!結末ではどうなった?
世宗(セジョン)役 | キム・サンギョン |
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太宗(テジョン)役 | キム・ヨンチョル |
元敬(ウォンギョン)王后ミン氏役 | チェ・ミョンギル |
昭憲(ソホン)王后シム氏役 | イ・ユンジ |
讓寧(ヤンニョン)大君役 | パク・サンミン |
孝寧(ヒョリョン)大君役 | ソンミン |
誠寧(ソンニョン)大君役 | ペク・スンド |
イ・ス役 | チョ・ソンハ |
ユン・フェ役 | イ・ウォンジョン |
チャン・ヨンシル役 | イ・チョンヒ |
世宗(セジョン)/キム・サンギョン
太宗の3男として誕生した忠寧大君が、譲位されて王・世宗となりました。世宗は揺るぎない信念と強い意志を持っており、民のためにさまざまな改革を行います。最後は失明しながらも、朝鮮独自の文字を完成させました。 そんな世宗を演じたのは、俳優キム・サンギョンです。本作での演技が高く評価され、韓国グラミー賞ドラマ部門で最優演技者賞を受賞しています。
太宗(テジョン)/キム・ヨンチョル
世宗ら兄弟の父であり、朝鮮王朝の第3代国王である太宗。当初世子であった長男の譲寧大君へ譲位することを希望していましたが、最終的には忠寧大君の能力を認め、病死します。自分の政権を守るためには、冷徹な手段もいとわない人物です。 そんな太宗役は、数多くの受賞歴を持つ名俳優キム・ヨンチョルが務めました。「時代劇には欠かせない俳優」とも言われています。
元敬(ウォンギョン)王后ミン氏/チェ・ミョンギル
太宗の正妃で、世宗らの母である元敬王后ミン氏。夫である太宗とは、あまりうまくいっていません。正統後継の形にこだわり、最後まで長男を王座につかせようとします。最後は病に倒れ、亡くなります。 そんな元敬王后ミン氏を演じたのは、ベテラン女優のチェ・ミョンギルです。19歳の時にタレントとしてデビューしましたが、その後は主に俳優として活躍し、数々の賞を総なめにしています。
昭憲(ソホン)王后シム氏/イ・ユンジ
世宗の妻である昭憲王后シム氏は、深い愛情と聡明さを兼ね備えた女性です。機転をきかし、夫のピンチを何度も救います。陰で支えるだけでなく、明の皇帝に会いに行くなど、外交に自らの行動で影響を与えました。 そんな昭憲王后シム氏を演じたのは、女優のイ・ユンジ。『宮 -Love in Palace-』(2006年)や『ドリームハイ』(2011年)など数多くのドラマで好演を見せている人物です。
讓寧(ヤンニョン)大君/パク・サンミン
世子であった太宗の長男・譲寧大君。国政をめぐって父と対立をすることもありましたが、それでも世子の地位は揺らぎませんでした。しかしあるスキャンダルをきっかけに、廃位することとなります。 そんな譲寧大君役には、映画『将軍の息子』で1990年にデビューした俳優パク・サンミンが抜擢。本作では世子でありながら憎らしい部分も持つ、人間味のある役どころを好演しています。
孝寧(ヒョリョン)大君/ソンミン
太宗の次男で世宗の兄にあたる孝寧大君。長男の譲寧大君が廃位後、忠寧大君が世子になるとわかり、出家します。温和な性格で、家族とのトラブルもほとんどない人物です。 そんな孝寧大君を演じたのは、アン・シヌという別名でおなじみの俳優ソンミン。「オクニョ」(2016年)や「王女ピョンガン」(2021年)など、数多くの時代劇に出演しています。
誠寧(ソンニョン)大君/ペク・スンド
誠寧大君は、太宗の4男で世宗の弟です。麻疹によって危篤状態となった誠寧大君は、兄たちが争わず仲良くしてくれることを願いながら、14歳という若さで亡くなりました。 そんな誠寧大君を演じたのは、子役出身の俳優ペク・スンドです。『私たちのブルース』(2022年)など、作家ノ・ヒギョンの作品では常連となっています。
イ・ス/チョ・ソンハ
忠寧大君の学問の師匠であるイ・ス。忠寧大君に厳しい指導をしながらも、彼がミン兄弟に陥れられた際は、真相を世子に報告して窮地を救いました。最後は領土拡大を目指す世宗の力になるも、敵に毒殺されてしまいます。 そんなイ・スを演じたのは、俳優チョ・ソンハです。数多くのヒット作に出演する名バイプレイヤーとして知られています。
ユン・フェ/イ・ウォンジョン
有能な宰相であるユン・フェは、太宗と世宗の両方から気に入られ、2人の仲介に一役買った人物です。太宗の死後も、世宗の重臣として活躍しますが、最後は末期の肝臓がんによって亡くなります。 そんなユン・フェを演じたのは、俳優イ・ウォンジョン。本作では存在感抜群の演技で視聴者を魅了し、KBS演技大賞の優秀演技賞を獲得しました。
チャン・ヨンシル/イ・チョンヒ
奴婢であるチャン・ヨンシルは、豪族の娘であるダヨンと恋に落ち、身分の差に苦しみます。明へと貢がれたダヨンとはのちに再会するも、最後は悲しい別れを迎えました。世宗の部下となってからは、暦法作成や文字創作において能力を発揮します。 そんなヨンシルを演じたのは、イ・チョンヒです。2010年のドラマ『グロリア』などにも出演しています。
韓国ドラマ『大王世宗』ネタバレあらすじ&キャストの結末を解説!
韓国ドラマ『大王世宗』について、全話ネタバレあらすじとキャストを詳しく解説しました。史実をベースに作られた壮大なストーリーは、感動の場面が数多く含まれています。 ぜひ本編をチェックして、朝鮮王朝第一の名君・世宗の偉大さを味わいましょう!