2025年10月2日更新

『キングダム』白起(はくき)史実の生き埋めや死因を解説!伝説の将軍はアニメ・映画でどう描かれる?

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キングダム 白起 桓騎
©原泰久/集英社・キングダム製作委員会 ©でらゲー

白起(はくき)は『キングダム』にも登場する実在した秦の名将です。本記事では秦国六大将軍の一角に君臨した伝説の将軍・白起について解説!長平の戦いでの生き埋めの真相や悲惨な最期を史実を交えながら紹介していきます。 ※この記事は『キングダム』の重要なネタバレを含みます。 ※ciatr以外の外部サイトでこの記事を開くと、画像や表などが表示されないことがあります。

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『キングダム』白起(はくき)の基本プロフィール

本名 白起(はくき)
通称 -
出身 秦国
所属国 秦国
地位 旧六大将軍の筆頭
アニメでの初登場 2期7話
声優 大西弘祐
キャスト 登場なし

アニメ・実写映画では伝説の将軍として描かれる

キングダム 白起 桓騎
©原泰久/集英社・キングダム製作委員会 ©でらゲー

白起は故人のため、回想シーンにて登場します。彼はあの王騎(おうき)も名を連ねた旧六大将軍の筆頭を務めた人物。趙の大将軍・廉頗(れんぱ)からも、敵ながら「正真正銘の怪物」と評されており、その強さは相当なものだったことが窺えます。 白起が行った長平の戦いにおける大虐殺は、数々の遺恨を後の世に残すことに。アニメ3期7話では当時の生き残りの武将が登場しました。また実写映画でも伝説としてその名が登場しています。

【史実】長平の戦いと生き埋めは本当だった!『キングダム』オリジナル設定とは?

長平の戦いの流れと生き埋めにされた理由

長平の戦いは作中ではあまり詳細には描かれていませんが、史実同様、この戦いにて総大将を務めた白起。2年経っても決着がつかなかったのですが、趙王は大将をベテランの廉頗から趙括(ちょうかつ)にしてしまいます。 戦局は一気に動き、趙括を討ち取った白起。大将が討たれたことで降伏した趙兵40万人を白起は生き埋めとしました。その理由は食糧の問題と、敵対する彼らを帰したところでまた反旗を翻すだろうという考えからです。

実際に殺された人の数

本作では40万とされていますが、歴史書には20万人とも記されています。生き埋め人数や死者の正しい数字は不明。ですが、実際に長平周辺からは大量の人骨が発見されており、大量虐殺があった線が濃厚となっています。

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万極(まんごく)将軍は登場しない

本作では生き埋めの生き残り・万極(まんごく)が、長平の戦争遺児・遺族たちを率いて登場します。秦への並々ならぬ恨みを持った彼らは、主人公の信に恨みの連鎖を痛感させる存在となりました。実写映画では山田裕貴が演じたことでも話題に。 彼は漫画オリジナルで、史実では万極という将軍は存在していません。長平の戦い時代は回想でさらっと描かれましたが、万極によってその凄惨さが際立つ構図となっていました。

【史実】悲惨な最期を遂げた白起(はくき)

宰相との対立と白起(はくき)の失脚

史実では、次々と功績を挙げる白起に対し、宰相の范雎(はくしょ)が自らの地位を脅かされると危機感を抱き、白起の首都・邯鄲(かんたん)攻めをやめさせる策を講じます。 しかし数ヶ月後、昭襄王は再度の趙攻めを決行。白起は病で出陣しませんでしたが、翌年、白起の病が治ると邯鄲を攻めあぐねていた王は白起に出陣を要請しました。 負けが見えていた白起は病を理由に王の命令を断り続け、最後は王の怒りを買って失脚することとなります。

死因は昭王からの命令

白起は追放されますが、范雎の謀略によって王は白起に剣を届けさせ自殺を命じました。白起は長平の戦いで多くの人々を欺いて生き埋めにしたことに罪の意識を感じながら、自らの手で首をはねて命を絶ったとされます。 このとき彼の佐将だった司馬靳(しばきん)もともに死亡。また彼の死を憐れみ、秦の人々は各地に廟を建てたそうです。 このエピソードは『キングダム』にも取り入れられており、白起の死因は自害となっています。

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【史実】強すぎる白起(はくき)の歴史的意義

白起は数多くの功績をあげており、秦の天下統一の礎を築きました。数多くの名将が活躍した時代において、戦国四大名将の1人に数えられるほど、彼の戦術の鋭さや判断力は見事なものだったのでしょう。一方で生き埋めを行った非情さは批判の対象ともなっています。 有能すぎる英雄だった故に、最期は国家に葬られてしまった白起。その生き様も含めて、まさに伝説の将軍といえます。本作のスピンオフなどでその半生を描いてほしいほどです!

『キングダム』白起(はくき)は伝説の将軍

伝説の将軍・白起について、『キングダム』そして史実での活躍を振り返りました。本作では万極という強敵を生み出した白起。その強さはやはり別格だったのでしょう。ぜひこれを機に彼の登場シーンを振り返ってみてください!