2025年9月24日更新

『キングダム』楽華隊(がくかたい)のメンバー・強さの理由解説!史実との違いはある?

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キングダム 蒙恬
©原泰久/集英社・キングダム製作委員会 ©︎MIXI

楽華隊(がくかたい)は飛信隊、玉鳳隊とともに中華統一に向けて活躍する秦国の部隊の1つ。本記事では『キングダム』に登場する蒙恬(もうてん)率いる楽華隊について、そのメンバーや強さなどについて解説します! ※この記事は『キングダム』の重要なネタバレを含みます。 ※ciatr以外の外部サイトでこの記事を開くと、画像や表などが表示されないことがあります。

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『キングダム』楽華隊(がくかたい)とは?

のちに楽華軍となる楽華隊(がくかたい)は、主人公のと同世代の蒙恬(もうてん)が率いる隊です。結成時は百人隊という小さな規模でしたが、出陣の度に確実に功績を残し、ついに1万人規模に。蒙恬が五千人将から将軍になって以降は楽華軍と名乗っています。 蒙恬の持ち前の軍才と柔軟さを活かした、冷静かつ大胆な戦い方が特徴。独立遊軍として秦国でもひときわ高い実力を誇っています。

楽華隊(がくかたい)カリスマ大将/蒙恬(もうてん)

名前 蒙恬(もうてん)
役職 隊長
役割 戦略担当
出身
アニメでの初登場 2期5話
原作での初登場 17巻183話
アニメでの生死 生存
声優 野島裕史(のじまひろふみ)

猛将として知られる蒙武(もうぶ)の息子で、知略に長けた天才です。昌平君(しょうへいくん)の軍師養成学校を卒業しており、その実力は昌平君を持ってして底が見えないと言われるほど。 性格も明るくひょうひょうとしていて、どこか掴みどころがありませんが、明るく人当たりは抜群。かなりの美形でもあります。 蒙恬をアニメで演じるのは野島裕史。父や弟も声優で、声優一家としても有名です。代表作は『黒子のバスケ』伊月俊役や『イナズマイレブン』豪炎寺修也役など。

蒙恬の教育係/胡漸(こぜん)/じい

名前 胡漸(こぜん)
役職 元副将
役割 教育係
出身
アニメでの初登場 2期11話
原作での初登場 17巻
アニメでの生死 生存
声優 第2シーズン:林和良(はやしかずよし) 第3シーズン~:山本満太(やまもとまんた)

*蒙恬からじいと呼ばれており、ファンからもその愛称で親しまれているのは副将を務める胡漸(こぜん)です。蒙恬が幼い頃から彼の教育係を担当しており、やや蒙恬に対して過保護なところがあります。蒙恬への愛情が深く、蒙恬の子を抱くまでは死ねないが口癖でした。 漫画では鄴編・朱海平原戦で強襲してきた龐煖(ほうけん)から蒙恬を守るために食らいつき、最期は一刀両断されてしまいます。 声優は3期以降、山本満太が担当。主に洋画吹替で活躍している声優です。

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槍使いのムードメーカー/陸仙(りくせん)

名前 陸仙(りくせん)
役職 副長及び五千人将→傘下将軍
役割 古くから仕える古参の1人
出身
アニメでの初登場 2期22話
原作での初登場 17巻
アニメでの生死 生存
声優 第2シーズン:高橋英則(たかはしひでのり) 第3シーズン~:大西弘祐(おおにしこうすけ)

陸仙(りくせん)は蒙恬に長く使えている古株で副長の1人。じいからは槍の達人の王賁にも引けを取らない実力だと評されている実力者。実力を誇示しないタイプですが、淡々と仕事をこなしながらノリのいい蒙恬にツッコミを入れるなど、隊の要です。 未アニメ化の秦趙宜安決戦では大怪我を負いながらも、飛信隊の羌礼(きょうれい)に加勢する活躍をみせます。別働隊を蒙恬から任されたり、蒙恬と2人で軍議をしたりと、蒙恬にとって欠かせない存在。 3期以降の声優を担当する大西弘祐は『NOBLESSE -ノブレス-』M-21役などが有名です。

【原作】圧倒的武力/愛閃(あいせん)

名前 愛閃(あいせん)
役職 副長及び五千人将→傘下将軍
役割 武力
出身
原作での初登場 59巻

じい亡き後、蒙武軍からやってきたのが愛閃(あいせん)です。蒙恬の元側近を務めた「灼熱の愛閃」の二つ名を持つ猛将。普段はクールな雰囲気ですが、戦場になると言葉遣いも荒くなり、武闘派らしい猛々しさを見せます。 彼がやってきたことで、楽華隊にとって足りなかった武力を補う存在に。実は彼は幼い頃から蒙恬に魅せられ、蒙恬のために戦いと思っていました。 そのため「蒙恬様……」と頬を染めて見つめるなど、蒙恬信者のような一面があります。蒙恬が結婚しなくても、自分が変わりにそばにいると誓うなど、じいに負けず劣らずの重い愛を抱いています。

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【原作】縁の下の力持ち/高目

名前 高目(こうもく)
役職 騎兵
役割 不明
出身 不明
原作での初登場 28巻

副長以下で名前が出ているのが騎兵の高目(こうもく)です。合従軍の戦いにて、蒙恬に付き添う形で登場しました。窮地に陥った騰将軍は王賁率いる玉鳳隊と楽華隊を登用。蒙恬は騰将軍を包囲する敵軍に対し、一撃離脱の戦術を仕掛けました。 高目はその前に安全地帯を蒙恬に報告するも却下されています。そして蒙恬の数手先まで練られた戦術を目の当たりにして、言葉を失っていました。安全策を唱えたことから、慎重な性格なのかもしれません。

【史実】楽華隊(がくかたい)は本当に存在した?

蒙恬(もうてん)は文官だった

蒙恬は実在していましたが、楽華隊という名の隊は記録に残っていません。史実の蒙恬は、文官としても武将としても大きな功績をあげている人物です。史実でも李信や王賁とともに斉を攻めて滅ぼして秦の天下統一に貢献。 ただ彼の大きな功績は、中華統一後の建設事業での成功が大きく、万里の長城の建設に着手。摘発された不正役人を労働力としてうまく使いながら、長城や道路を作っていきました。蒙恬とその弟・蒙毅(もうき)は始皇帝から厚い信頼を得て重用されることとなります。 一方で、彼がとくに美男だったという記録は残っていないので、その点や楽華隊を率いたことは『キングダム』オリジナル設定のようです。

蒙恬(もうてん)は悲惨な最期を迎えた

蒙恬を重用していた始皇帝が崩御すると、これまで蒙恬を邪魔に感じていた悪宦官・趙高(ちょうこう)が実権を握ります。趙高らは始皇帝の名で蒙恬に自害するよう命じたのです。蒙恬はこの真偽を疑ったものの、再度自害を命じられたことで自殺してしまいます。 趙高はその後、蒙毅をはじめとした有能な人物を次々と誅殺。蒙兄弟には結婚して子供がいたという記録がなく、ここで一族は断絶することとなります。

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楽華隊(がくかたい)は知略型部隊!強さの理由を解説

①知略で柔軟に戦う

楽華隊は飛信隊・玉鳳隊が武力で戦局を突破していくのに対し、蒙恬が得意とする柔軟な知略を軸にしています。 山陽編で蒙恬が王賁と信に持ちかけた輪虎(りんこ)討伐作戦も、彼の知略が冴え渡っていました。蒙恬は先行して出陣し、輪虎隊の戦力を削ぐことに成功します。 役目を終えると楽華隊は引き上げ、あとはほか2隊に託しました。自ら潰れ役を買って出る柔軟さが印象的です。

②バランスの良いメンバー

大将軍級の軍才を持つ蒙恬に加え、老練なじい、目立たぬものの隠れた槍の名手・陸仙、「灼熱の愛閃」の異名を持つ剛将・愛閃と安定感ある手練れが配下に揃っているのも特徴。蒙恬も武将として剣の腕前はそれなりにあるものの、武力のみでは信や王賁には見劣りしてしまいます。 しかし、そこを蒙恬を心から信頼する、かつ武力のある腹心たちに支えられており、結果としてバランスのいい隊となっているのです。

③兵の士気が高い

蒙恬は快活でコミュニケーション能力が高い人物です。彼の隊にはその人柄に惹かれた兵が多く集まっており、高い結束力を誇ります。 山陽編では「こういうノリは好きじゃないが」としたうえで、「今日はヒドイ死闘になるぞ。悪いがよろしく頼むよ、みんな」と彼としては珍しく熱い檄を飛ばしました。これには陸仙も「あの蒙恬が檄を?」と驚いていましたが、士気はみるみるうちに上がることに。そして続く作戦もやり遂げていました。

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『キングダム』蒙恬(もうてん)率いる楽華隊(がくかたい)の今後の活躍に期待

『キングダム』の楽華隊にスポットを当てて紹介しました。どうしても飛信隊と玉鳳隊の活躍の裏に隠れてしまいがちですが、史実でも彼は中華統一に欠かせない存在。今後、描かれるであろう楽華隊の活躍に期待しましょう!