2019年12月2日更新

『キングダム』蒙恬(もうてん)は気分屋なカリスマ!?史実から見る若き天才の最期が凄惨だった……

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人気漫画『キングダム』主人公・信のライバル蒙恬(もうてん)は、若き天才将校として秦を勝利へと導いている人物です。本記事では、信や王賁との関係から史実での活躍まで、蒙恬の魅力を余すことなくお届けします。史実から見る蒙恬の悲しい最期まで徹底解説。

目次

『キングダム』蒙恬(もうてん)は秦の若き天才!気分屋なカリスマのプロフィールを紹介【ネタバレ注意】

蒙恬(もうてん)は、楽華隊(がくかたい)を率いる秦国の五千人将(単行本56巻時点)。 武人の名家「蒙家」の跡取りとして生まれたエリートです。とても気分屋で、毒のない人当たりの良い性格をしています。ひとことで表すと、“チャラい”という言葉がピッタリ。一方、部隊長としてのカリスマ性も高く、重要な局面ではしっかりと覚悟を決め、隊長としての役目を真面目に果たします。 軍略家としての才にも秀でており、秦の総司令である昌平君(しょうへいくん)が教える軍師学校の卒業生第1号。軍才があるものにしか与えられない特別軍師許可をもらっています。そして、築城・砦化の成績に関しては、飛信隊軍師の河了貂(かりょうてん)より倍以上優れているのだとか。 作中での初登場シーンは単行本17巻です。飛信隊と玉鳳隊(ぎょくほうたい)と並び、300人隊を率いる有望な若き将の1人として登場します。 ※この記事では2019年12月時点での『キングダム』に関する最新情報に触れています。ネタバレには注意して読み進めてください。

信(しん)・王賁(おうほん)とは良きライバル関係!目指すは天下の大将軍

蒙恬は信や王賁(おうほん)と同世代で、大将軍に向けて互いに競い合うライバルです。 何かとぶつかり合うことの多い信と王賁の仲を取り持つような立ち位置の蒙恬。真っすぐで不器用な信のことを放っておけず、事あるごとに助言をしたり助け舟を出したりします。一方で、真面目で堅い性格の王賁のことは少し苦手なようです。 他の2人より先んじて千人将に昇格していましたが、祖父の蒙驁(もうごう)の指示で三百人隊として修業をしていました。3人の中では、出世レースで先頭を走っている印象です。 信や王賁と比べて、敵大将を討ち取るような武功を上げることはあまりありません。しかし、持ち前の頭脳を活かして、戦況を覆すような大きな影響を与える働きをします。

父と祖父は大将軍、そして弟の蒙毅(もうき)も凄い!名家・蒙一族

蒙恬は秦の大将軍である蒙武(もうぶ)の長男です。そして、“白老”の名で呼ばれた今は亡き大将軍、蒙驁(もうごう)が祖父にあたります。蒙家は二代連続で大将軍まで上り詰めた名家なのです。 父の蒙武は、蒙恬の戦闘スタイルとは異なり、圧倒的な武の力で敵兵を制圧します。蒙恬は厳格な蒙武のことが苦手なようですが、大将軍として秦を牽引する父のことを尊敬しています。一方、蒙武も蒙恬のことを秦の将として認めているようです。 そして、忘れてはならないのが、蒙恬の弟である蒙毅(もうき)です。軍師を志して昌平君の軍師学校に通っており、軍略家としては天賦の才の持ち主。重要な大戦の作戦会議に参加するなど、その実力は昌平君を含めた秦国の上層部にも認められています。 軍師不在で連敗続きの飛信隊に対して、蒙恬が弟の蒙毅を紹介。蒙毅は別任務があったため、代理の軍師として河了貂が派遣されたという経緯があります。

史実の蒙恬(もうてん)はどのような武将だった?

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(C)原泰久/集英社 (C)2019映画「キングダム」製作委員会

『キングダム』では、信や王賁と共に有望な若手武将として描かれている蒙恬。しかし、史実上の蒙恬はもともと武人ではなかったようです。蒙恬は文官として裁判に関する仕事に携わっていました。 蒙恬が史実で初めて戦場に関わるのは、李信の副将として楚攻めに参加した時になります。この時、秦はすでに趙・韓・魏を滅ぼしており、中華統一まで残り楚・燕・斉の3国となっていました。ちなみに、李信は飛信隊・信のモデルになったと考えられる人物です。楚攻めでは、序盤は快勝を続ける李信・蒙恬でしたが、楚の大将軍・項燕(こうえん)の前に大敗を喫します。 その後、将軍となった蒙恬は、李信や王賁と最後の1国となった斉に攻め入りました。そして、斉が降伏したことで、秦は中華統一を成し遂げるのです。 中華統一後、蒙恬は大軍を率いて匈奴を攻め、北へと追い立てました。そして、匈奴が侵攻してくるのを迎撃するために、万里の長城を建設に尽力することとなります。この功績に加え、政治面での弟・蒙毅の活躍もあり、蒙家は始皇帝から絶対的な信頼を得ていたようです。

史実から見る蒙恬(もうてん)の悲しい最期とは?

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(C)原泰久/集英社 (C)2019映画「キングダム」製作委員会

将軍となった後、秦国に多大なる貢献をした史実上の蒙恬。始皇帝のもとで秦のために尽くすことになります。しかし、その最期はとても悲惨なものでした。 始皇帝の死後、国家権力の掌握を目論む李斯(りし)や胡亥(こがい)ら側近によって、始皇帝の遺言書が改ざんされます。そして、その内容な蒙恬の自殺を促すものでした。蒙恬は遺書の真偽を疑い、自殺を1度は拒否します。 しかし、秦の二世皇帝となった胡亥が蒙恬に自害を命令。蒙恬は皇帝からの命令ならばとこれを承諾し、自殺します。さらに、弟の蒙毅を含む蒙家一族も殺されてしまいました。中華統一の立役者となった名家は、こうして滅亡してしまったのです。 史実では悲しい最期を迎えた蒙恬。作中では果たしてどのような結末になるのでしょうか。

アニメ『キングダム』の蒙恬(もうてん)を演じたのは野島裕史(のじまひろふみ)

アニメ『キングダム』では、声優の野島裕史(のじまひろふみ)が蒙恬役を担当しました。 父の野島昭生(のじまあきお)、弟の野島健児(のじまけんじ)も声優という声優一家の長男です。野島裕史が主役を務めたアニメ『スケアクロウマン』では、父・野島昭生と弟・野島健児が作中の別キャラクターを演じ、親子3人の共演が実現したことも。 アニメ『ブギーポップは笑わない』の菅沼洋次役で2000年にデビューしました。代表作には、『灼眼のシャナ』の池速人役、『黒子のバスケ』の伊月俊役、『弱虫ペダル』の石垣光太郎役などがあります。その他有名アニメに多数出演しているベテラン声優です。

『キングダム』蒙恬(もうてん)の今後の活躍に要注目!大将軍の座は誰の手に!?

人気漫画『キングダム』から、信と王賁のライバルとして活躍中の蒙恬(もうてん)を紹介してきました。普段は気分屋でとらえどころの無い蒙恬。しかし、いざ戦いになると常に冷静で、軍才を遺憾なく発揮して必ず結果を残します。そんなギャップがとても魅力的です。 中華統一に向けて本格的に動き出した秦国。史実同様に、作中における蒙恬の活躍の場も今後はどんどんと増えていくことでしょう。そして、信や王賁との六代将軍の席をめぐる競争も熱くなりそうです。蒙恬の活躍から目が離せません!