「チ。」死亡キャラを一覧で紹介!信念を貫いた人物たちの最期がかっこいい
アニメも話題となった『チ。―地球の運動について―』には、それぞれの信念を貫いた魅力的な登場人物が次々と登場します。時代の中で歴史の1ページとなった彼らの最期について、各章ごとに解説していきます! ※この記事は『チ。―地球の運動について―』の重要なネタバレを含みます。 ※ciatr以外の外部サイトでこの記事を開くと、画像や表などが表示されないことがあります。
「チ。」死亡キャラを一覧表で解説!
「チ。」第1章の死亡キャラを死亡話順に徹底解説
フベルト
| 死亡話 | 1巻2話 |
|---|---|
| 死因 | 死刑(火あぶり) |
地動説を作中で最初に語ったのがフベルト。少年ラファウに大きな影響を与える人物です。 フベルトは異端者として捕まっていたところ、改心したと嘘をついて出所していました。異端審問官のノヴァクが家探しをした際に、ラファウが書いた地動説に関するメモが発見されてしまいます。問い詰められているラファウを庇う形で、フベルトは自ら捕まり火刑に処されました。 フベルトがラファウに託した木のペンダントは物語のキーアイテムとして時代を超えていきます。
ラファウ
| 死亡話 | 1巻4話 |
|---|---|
| 死因 | 自殺 |
ラファウは知識欲旺盛で聡明な神童と呼ばれる12歳の少年。養父のもとで神学を学んでいましたが、フベルトと出会い地動説と出会います。合理的なものは美しいという信条を持つ彼は、地動説の美しさに魅入られることに。 フベルトが託したネックレスに隠されたメッセージを読み解きます。遺された資料を燃やしかけましたが、思い直したラファウは地動説の研究を続けることを決意。 しかし養父の密告により異端審問にかけられることに。最期は拷問を前に服毒自殺をしました。このときわずか12歳。その遺体はノヴァクら異端審問官たちの前で焼却されました。 最終章ではある人物の記憶の中に、ラファウという名のそっくりな青年が登場します。
「チ。」第2章の死亡キャラを死亡話順に徹底解説
グラス
| 死亡話 | 2巻9話 |
|---|---|
| 死因 | 転落死 |
グラスは2章の主人公であるオクジーの同僚の代闘士です。火星の観察記録を生きがいとしていました。 異端者輸送の任務の際に出会った異端者の言葉に説得され、彼を逃がすことに。その異端者はノヴァクに攻撃されて死ぬものの、グラスはフベルトの球体の首飾りを託されます。異端者の言葉通り、辺境の村へ向かうものの道中で橋が崩落して転落死しました。 死の間際、持っていたネックレスをオクジーへと託します。
教授
| 死亡話 | 3巻19話 |
|---|---|
| 死因 | 老衰 |
若きピャスト伯が師事していた遠縁の人物が教授と呼ばれる人物です。宇宙の完成を目指して人生を捧げて研究をしてきましたが、真理にたどり着けるのは自分ではなくピャスト伯だと考え、彼に研究成果のすべてを引き継ごうとします。 結局、目指す完成にたどり着けなかった教授は、ピャスト伯にいつか天国で真理を聞かせて欲しいと言い遺して老衰のために死亡。ピャスト伯は教授の遺志を継ぎ、宇宙の完成を目指すこととなります。
ピャスト伯
| 死亡話 | 3巻21話 |
|---|---|
| 死因 | 老衰 |
教授の遺志を引き継ぎ天動説の証明に生涯を捧げたピャスト伯。もう先が長くないことを悟っていたピャスト伯は、バデーニたちの地動説の研究に手を貸すことに。ピャスト伯自身も、かつて見た満ちた金星の真理が知りたかったのです。 満ちた金星の存在を確かめ、これまでの研究成果をバデーニに渡した後、ピャスト伯は星を眺めながら咳き込んで死亡しました。直前に書いた日記には地動説のことを記しています。
オクジー
| 死亡話 | 5巻32話 |
|---|---|
| 死因 | 死刑(絞首刑) |
超ネガティブで早く天国に行きたいと願っていたオクジーは、地動説と出会って生き方が変わります。ヨレンタから文字を教わり、バデーニの地動説研究にも協力していました。字を覚えた彼は、地動説を知ったことで得た感動を本に書き記します。 ある日、ヨレンタの父がノヴァクだったことで研究施設に異端審問官が捜査にやってきました。オクジーはバデーニが逃げる証拠を燃やす時間を稼ぐために単身戦い、捕まります。 バデーニとともに拷問にかけられた末、最期は絞首刑へ。しかし死の間際、バデーニがオクジーの書いた本を後世に残す仕掛けをしたと聞き、満足げな表情で満天の星空を眺めながら死んでいきました。
バデーニ
| 死亡話 | 5巻32話 |
|---|---|
| 死因 | 死刑(絞首刑) |
バデーニは知を追求し続ける変わり者の修道士です。知を追い求めるあまり、修道士でありながら教会の規律を無視したことで片目を焼かれて田舎村に左遷されていました。そこにオクジーがやってきて、かつてラファウが遺した石箱を託します。 目の前でオクジーが拷問され、バデーニは石箱をノヴァクに明け渡すことに。バデーニが完成させた地動説もそこで潰えるかのように思えましたが、彼はオクジーが書き残した感動を後世に残す仕掛けをしていました。 感動さえあれば自然と地動説が再び歩みだすと語り、彼はオクジーとともに絞首刑に処されます。
「チ。」第3章の死亡キャラを死亡話順に徹底解説
ヨレンタ
| 死亡話 | 7巻48話 |
|---|---|
| 死因 | 自爆 |
ヨレンタはノヴァクの娘で天文研究助手をしていました。2章ラストでノヴァクを失墜させたい司教の息子アントニによって拷問にかけられるも脱走。25年後の3章では異端解放戦線組織長として再登場します。 研究仲間だったオクジーとバデーニとともに研究した地動説を愛していると語るヨレンタは、オクジーの遺した言葉を活版印刷を用いて出版しようと画策。しかし地動説のせいで娘が死んだと誤解しているノヴァクが兵を率いて襲撃していきます。 ヨレンタは本を守るため、印刷所ごと火薬に火をつけてノヴァクの目前で自爆しました。
フライ
| 死亡話 | 7巻51話 |
|---|---|
| 死因 | 裏切りの末に刺殺 |
フライは異端解放戦線メンバーの1人として登場した冷静沈着な人物。火薬の調合に長けており、その技術で隊長のシュミットにも信用されていました。 しかし正体はC教の熱心な信者で、異端を壊滅するために組織に潜り込んでいたスパイ。3章冒頭で描かれていた、異端の叔父に両親を殺されていた少年がフライだったのです。 拠点を通報し脱走用の馬も殺したフライは、シュミットとの決闘の末に喉を貫かれて死にました。
シュミット
| 死亡話 | 8巻53話 |
|---|---|
| 死因 | ノヴァクに刺され自らの血で溺死 |
シュミットは異端解放戦線隊長。自然を崇拝しており、殺し合いは人間が原因という思想を掲げています。ヨレンタ亡き後、その遺志を継ぐべく奔走。腕の立つ剣士でもあり、裏切り者のフライも仕留めていました。 騎士団襲撃の際はドゥラカを生かすために騎士団と対峙。数人は始末したものの、最期は後ろから首元をノヴァクに斬られ、自らの血で溺死しました。ノヴァクに嫌味を言われるものの、これが自ら選んだ運命だと語り死んでいきます。
アントニ司教
| 死亡話 | 8巻55話 |
|---|---|
| 死因 | ノヴァクに刺される |
アントニ司教は2章ではノヴァクを敵視していました。ヨレンタを拷問した末に、身代わりの死体を用意してノヴァクに娘が死んだと信じ込ませた張本人です。 3章ではドゥラカが出版を持ちかけた相手として登場。ノヴァクと対峙すると、地動説は単なる仮説であり異端ではない、地動説の迫害を実行したのはノヴァクのみであったという事実を突きつけました。 ノヴァクにお役御免を言い渡すも、彼に喉を一突きされて死亡します。
ノヴァク
| 死亡話 | 8巻57話 |
|---|---|
| 死因 | 自爆 |
1章から傭兵あがりの異端審問官として登場していたノヴァク。2章では娘が異端審問にかけられて死亡したと信じ込まされ、3章では元異端審問官として地動説を追いかけた先で実は生きていたヨレンタの自爆を目の当たりにします。 執念でドゥラカを追いかけた先でアントニ司教と対峙し、地動説=異端を否定されることに。絶望したノヴァクはドゥラカを道連れにしようと教会に自ら火を放ち、そこで死を待ちます。 そんなノヴァクの前に現れたのは、彼がかつて拷問したラファウの幻覚でした。ラファウとの問答の中で、自らの人生を悪役だったと語り、半生を振り返ることに。そして最期には娘の遺品を胸に、娘が天国へ行けることを祈りながら死亡しました。
ドゥラカ
| 死亡話 | 8巻58話 |
|---|---|
| 死因 | ノヴァクに刺殺される |
ドゥラカは3章から登場する移動民族の少女。聡明な少女で、お金を稼ぐことを自らの信念として生きていました。偶然、オクジーの本を読んだドゥラカは、異端解放戦線と行動をともにすることに。そしてヨレンタの遺志を引き継ぐことを決意。 教会に急襲された彼女はアントニ司教のもとへ駆け込みますが、追跡してきたノヴァクと揉み合いの末に背中を刺されてしまいます。教会から逃げた彼女は夜明けの美しさに感動しながら息を引き取りました。
「チ。」死者がつないだ歴史が胸を熱くする!

「チ。」の死亡キャラについて紹介しました。時代をまたいでたくさんのメインキャラが死亡していきますが、彼らが命をかけて繋いできた信念が地層のように折り重なり作品に厚みをもたらしています。ぜひ彼らの生き様を見届けてください!












