2023年3月20日更新

映画「ハロウィン」シリーズ全13作あらすじネタバレ解説!シリアルキラーの狂気は終わらない……

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『ハロウィン』(2018)
©︎Universal Pictures/Photofest/zetaimage

スプラッター映画の代名詞とも言える「ハロウィン」シリーズ。白いハロウィンマスクを被り、作業つなぎを着た不気味なサイコキラー・ブギーマンが、ハロウィンの夜に人々を虐殺する恐怖を描いた名作映画です。 映画『遊星からの物体X』(1982年)やスティーブン・キング原作の映画『クリスティーン』(1984年)、『ゼイリブ』(1989年)など、数々のヒットホラー映画を世に送り出してきたジョン・カーペンター監督の出世作でもあります。 この記事では1978年の第1作目から最新作まで、映画「ハロウィン」シリーズのあらすじや見どころ、さらにオススメの鑑賞順なども徹底解説!これから「ハロウィン」シリーズを楽しみたいひとは是非参考にしてください。

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映画「ハロウィン」シリーズ一覧と観る順番

これまで公開されたホラー映画「ハロウィン」シリーズはなんと13作! 沢山ありすぎてどこから見ていいかわからない……。そんな人は、1作目の『ハロウィン』(1978年)を鑑賞後、その続編にあたる『ハロウィン』(2018年)から『ハロウィン THE END』(2022年)までの3部作を見ることをオススメします。

映画「ハロウィン」シリーズのネタバレあらすじ

ハロウィン 2019
(C)2018 UNIVERSAL STUDIOS

さてここからは、「ハロウィン」シリーズのあらすじを1978年の第1作目から振り返ってみましょう。 殺人の動機不明、感情不明、怪力、そして不死身。月日を超えて恐れられ続けるブギーマンが登場する「ハロウィン」シリーズは、これまでどのように受け継がれてきたのでしょうか? 観たはずだけどストーリーを忘れてしまった方や、新作公開の前にあらすじをおさらいしたいという方は、ぜひチェックしてください! ※以下はネタバレを含みます。ご注意ください。

1作目『ハロウィン』(1978年)

ブギーマンの狂気はここから始まった!

『ハロウィン』(1978)
©︎Compass International Pictures/Photofest/zetaimage

記念すべき「ハロウィン」シリーズの1作目となる『ハロウィン』(1978年)。 のちに多くの名作映画を世に送りだすジョン・カーペンター監督の出世作として知られる名作スプラッター映画です。

ハロウィンの夜、アメリカの小さな町で少女が惨殺される事件が発生。犯人は当時まだ6歳の実弟、マイケル・マイヤーズでした。彼はその異常性から精神病院へ収容されることに。 そこでマイケルの担当医になった精神科医ルーミスは、マイケルの異常さと危険性を察して警備を厳重にするよう訴えるものの、聞き入れられません。 1978年のハロウィン前日、21歳になったマイケルはついに精神病院を脱走。作業員から作業つなぎを奪い、店から白いハロウィンマスクと肉切り包丁を盗んだマイケルは、女子高生のローリーを狙います。

そしてハロウィン当日、白い顔の男の気配に怖がるローリーはベビーシッターのアルバイトへ。 その家の子どもトミーが、「“ブギーマン”(アメリカで子供たちに怖がられる怪物)がいる」と言いだし、怖くなったローリーは友人に迎えにきてもらいますが、その友人たちは次々マイケルに殺されてしまいます。 一方ルーミスは、マイケルの病室に残された「Sister」の文字を手がかりに、マイケルの実家を訪れていました。 ローリーはマイケルに襲われ絶体絶命。そこへ駆け付けたルーミスがマイケルをピストルで撃ち、ローリーを助けます。しかし目を離した隙に、マイケルの死体は消えていました。そう、マイケルはまだ生きているのです……。

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2作目『ハロウィンⅡ』(1981年)

ローリーを襲う、さらなる恐怖

『ハロウィンⅡ』
©︎Universal Pictures/Photofest/zetaimage

大ヒットした前作の続編として制作された『ハロウィンⅡ』(1981年)。 日本公開時のタイトルは『ブギーマン』だった本作。製作・脚本・音楽をジョン・カーペンター、監督は『LAW & ORDER:性犯罪特捜班』(1999年)のリック・ローゼンタールが務めました。マイケル役はトニー・モランが引き継いでいます。

銃弾を受けたはずが、まるで無傷かのように起き上がり姿を消した“ブギーマン”ことマイケル。町中が恐怖に包まれていくなか、ローリーは病院に入院しました。 かつてマイケルを診ていた精神科医のルーミスは、ローリーがマイケルと血の繋がった兄妹であるという事実を耳にし、彼女が狙われると察して病院へ駆け付けます。

しかしマイケルは街中で人々を殺害し、しかも既にローリーのいる病院内に侵入していたのです。夜の病院に勤務する医師や看護師など、無関係の人々を次々に殺害しながらローリーを追い詰めていくマイケル。 ローリーに逃げ場がなくなり、もう殺されてしまう……!そんな窮地に現れたのはルーミスでした。すんでのところで再びルーミスに救われたローリー。ルーミスは最終的に自らの命を犠牲にし、ついにマイケルの撃退に成功するのでした。

3作目『ハロウィンⅢ』(1988年)

ブギーマンが唯一、登場しない回

『ハロウィンⅢ』
©︎Universal Pictures/Photofest/zetaimage

「ハロウィン」シリーズで唯一マイケルが登場しない異例の作品『ハロウィンⅢ』(1988年)。 製作・音楽をジョン・カーペンター、監督・脚本をトミー・リー・ウォーレスが手がけましたが、ブギーマンの登場しない今作はシリーズファンに酷評される結果となりました。これ以降2018年までジョン・カーペンターはシリーズに関わっていません。

医者のダニエルは離婚した妻の家を訪れ、子どもたちにシルヴァー・シャムロック社のハロウィンマスクをプレゼントします。そこへ緊急の呼び出しを受け、病院へ向かったダニエル。 運ばれてきたのは、同じくシルヴァー・シャムロック社のハロウィンマスクを持ったハリーでした。どうやら彼は何者かに追われている様子でしたが……。

ダニエルはハリーの処置を行いますが、ハリーはシルヴァー・シャムロック社のCMを見て「奴らに殺される。皆殺しだ」と口にします。 ダニエルが彼に薬を投与しスタッフも病室からいなくなると、男が現れその場でハリーを殺害。しかもその犯人は、車とともに爆破して自殺するのです。 謎に包まれた事件を追うダニエルは、やがてシルヴァー・シャムロック社のハロウィンマスクで大量殺人をもくろむ組織と、邪悪な男の存在にたどり着きます。

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4作目『ハロウィン4 ブギーマン復活』(1989年)

第2作から10年後、アイツが帰ってくる

ハロウィン4 ブギーマン復活
© Anchor Bay Entertainment/Photofest/Zeta Image

第2作目の続編として制作された『ハロウィン4 ブギーマン復活』(1989年)。 外伝作である前作を挟み、『ハロウィンⅡ』の直接の続編が描かれた本作。映画『アナコンダ2』(2004年)などのドワイト・H・リトルが監督を務めました。

病院での大量殺害が起きた、あの悪夢から10年後。死んだと思われたブギーマンことマイケル・マイヤーズは実は生きており、精神病院の地下病棟に収容されていました。 別の病院への移送中、医師たちの会話でローリーの遺児ジェイミーが生きていると耳にしたマイケルは覚醒。なんと移送車内の人間を皆殺しにして故郷を目指し始めます。

一方同じく生きており、マイケルが移送中に脱走したことを知ったルーミス。マイケルの標的がジェイミーであることを察知し、阻止しようと奔走。 ジェイミーを狙うマイケルは街じゅうで無関係のひとを次々に殺害し、彼女を追い続けます。ジェイミーは自身が預けられている家の娘、レイチェルと共に逃亡。ぎりぎりのところまで追い詰められますが、間一髪警察が間に合いマイケルへ発砲。蜂の巣になりついに死んだと思われたマイケルですが……。

5作目『ハロウィン5 ブギーマン逆襲』(1995年)

ジェイミーを再び狙うブギーマン

ハロウィン5 ブギーマン逆襲
©Galaxy International Releasing/Photofest/Zeta Image

前作から約1年後のマイケルとジェイミーの戦いを描く『ハロウィン5 ブギーマン逆襲』(1995年)。 この作品では、映画『オーメン4』(1991年)のドミニク・オセニン・ジラードが監督を務めました。

あの事件から1年後。ジェイミーはマイケルに襲われたショックで失語症になり、毎晩のようにマイケルの悪夢にうなされていました。 銃撃などにより死んだと思われていたマイケルですが実は生きており、またしてもハロウィンに復活!それを機に様子がおかしくなったジェイミーを見て、ルーミスはマイケルの復活を確信するのでした。

ハロウィンの夜、次々とジェイミーの家族や友人が殺害されていくなか、今度こそ決着をつけると決意したルーミスはジェイミーを囮にする作戦を計画。 ジェイミーのいる家でマイケルを待ち構え、見事捕獲に成功します。マイケルは投獄されますが、そこに現れたのはなんとマイケルを崇拝するカルト集団!彼らは警察を襲撃し、マイケルの身柄を奪取。絶体絶命と思われたマイケルはまたしても生き延び、次なる恐怖を予感させるのでした。

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6作目『ハロウィン6 最後の戦い』(1998年)

ルーミス医師とブギーマンの死闘のゆくえは……

『ハロウィン6 最後の戦い』
©︎Miramax/Photofest/zetaimage

これまでの「ハロウィン」シリーズにいったん幕を下ろすことになる作品『ハロウィン6 最後の戦い』(1998年)。 本作には、ドラマ『CSI:マイアミ』(2002年)や「シカゴ・ファイア」シリーズなどで監督を務めるジョー・チャペルが監督として参加しました。

前作から6年後。ジェイミーはマイケルの身柄を奪取した、彼を崇拝するカルト集団に捕まっていました。しかもジェイミーは捕まっているあいだに妊娠し、子どもを出産。 カルト集団は産まれた子どもをマイケルの生贄にしようと画策。それを知ったジェイミーは子どもを助けるため、助産師の手を借りてなんとか脱出することに成功します。

トラックで逃げ出したジェイミーは途中でルーミスに電話で助けを求めますが、なんとその時にはマイケルが車で背後まで迫っていました。 ついにジェイミーはマイケルに追い詰められ殺害されてしまいます。しかし、彼女はその前に出産した子どもを隠すことに成功していました。 マイケルがまたしても町へ戻ったことを知ったルーミスは、かつてマイケルの手から生き延び成長した青年トミーとともに、ジェイミーの子どもを守るため、そして呪いの連鎖を断ち切るためマイケルに立ち向かいます。

7作目『ハロウィンH20』(1998年)

第2作目から20年後、ローリーが再登場!

『ハロウィンH20』(1998)
©︎Cover Images/Newscom/ZetaImage

これまでの「ハロウィン」シリーズの20年後を舞台に描かれた『ハロウィンH20』(1998年)。 映画『13日の金曜日PART2』(1981年)、『13日の金曜日PART3』(1982年)で監督を務めたスティーヴ・マイナーが監督を務めた作品です。

マイケルが幼少時代に実姉を殺害してから、30年以上の月日が経過。 20年前にマイケルに殺害されたかと思われていたローリーでしたが、実はそれは亡くなったルーミスがマイケルからローリーを救うために仕組んだ偽装でした。ローリーはケリー・テイトと名前を変え、教師として学校に勤務しながら息子とともに暮らしていたのです。

そんなある日、ローリーは自身が勤める学校でハロウィンパーティーが計画されていることを知ります。しかもそこには自身の息子であるジョンも参加。 「ハロウィンに何かが起こる」と予感したローリーの不安は的中し、学校にはローリーを殺害しようとするマイケルが出現。ローリーは息子をまもるため、そしてマイケルとの因縁に決着をつけるため立ち上がります。 死闘の末、ついにマイケルを追い詰め彼の首を斧で落としたローリー。長い戦いも、ついに終わったかと思われましたが……。

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8作目『ハロウィン・レザレクション』(2002年)

ローリー対ブギーマンの結末は……

ハロウィン・レザレクション
©Miramax Films/Photofest/Zeta Image

前作『ハロウィンH20』の続編として制作された『ハロウィン・レザレクション』(2002年)。 本作では、『ハロウィンⅡ』(1981年)のリック・ローゼンタールが再び監督を務めました。

マイケルとローリーの対峙から3年後。マイケルを殺害したかと思われたものの、別の人物を殺害してしまっていたローリーは、精神に異常をきたして入院していました。 しかし、実はそれは彼女の演技で冷静な頭でマイケルが自分を殺しに来るのを待ち構えていたのです。そしてついに、彼女の命を狙ってマイケルが現れます。

計画通りマイケルを追い詰めるローリーでしたが、返り討ちにあい殺されていまいます。 時は経ち、格闘技オタクのフレディは、殺人鬼の自宅を訪問するライブ中継を企画していました。リポーターたちが足を踏み入れたのは、他でもないマイケルの自宅。激怒したマイケルに次々と殺されていきますが、みんなでライブ映像を見ていた大学生たちは演出だと思っています。 ようやく真相に気づいた大学生たち。なんとかマイケルを殺害しますが、マイケルは遺体安置所で再び目を覚ますのでした。

9作目『ハロウィン』(2007年)【リメイク第1作目】

『ハロウィン』(1978年)をリメイクしたロブ・ゾンビ監督版

『ハロウィン』(2007)
©︎Dimension Films/Photofest/zetaimage

2007年に公開された『ハロウィン』(2007年)は、ジョン・カーペンター監督の『ハロウィン』(1978年)を、ストーリはほとんどそのままにミュージシャンで映画監督のロブ・ゾンビ監督・脚本でリメイクした作品です。

ハロウィンの夜。当時まだ幼かったマイケル・マイヤーズは、自身の家で姉や彼女のボーイフレンドなど、複数の人間を殺害。この凶行によりマイケルは精神病院に収容されることに。 そこで精神科医のルーミスらの診察を受けながら、17年の月日が経ちました。そしてついに彼は病院を脱走。自身の生まれた街、ハドンフィールドへ向かい始めます。

マイケルの逃亡を知りハドンフィールドへ向かうルーミス。そのころ、すでに街では惨劇が起き始めていました。 マイケルは無関係の人々に加え、自身の妹ローリーを引き取った両親などを殺害。そしてついにマイケルはローリーを発見し接近、それに気づいたルーミスも駆けつけます。 マイケルが実の兄とは知らず反撃するローリー。さらにルーミスも発砲しマイケルを追い詰めます。最後はローリーによる銃撃でマイケルは倒れ、戦いに終止符が打たれるのでした。

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10作目『ハロウィンII』(2009年)【リメイク続編】

ロブ・ゾンビ版のリメイク続編

ハロウィン II(2009年)
© Dimension Films/Photofest/Zeta Image

リメイク版『ハロウィン』の続編として制作された『ハロウィンII』(2009年)。 監督・脚本などは前作から引き続きロブ・ゾンビが担当。メインキャストも前作から続投しています。

あの恐ろしい事件のショックにより精神に異常をきたしてしまったローリー。月日が経ってもマイケルの悪夢に苛まれカウンセリングを受けていますが一向に良くなりませんでした。 一方、共に戦ったルーミスはマイケルに関する本を出版し、一躍時の人になるなど大出世。そんな対照的な2人に、死んだはずのマイケルの影が忍び寄っていました……。

そしてあのハロウィンがまたやってきます。 またしてもローリーの前に現れるマイケル。彼はローリーを捕らえますが、なぜか殺さずに小屋へ監禁します。なんと彼の狙いはローリーが自分のように「覚醒」すること。彼女を自分と同じひとならざるものにしようと画策していたのです。 ですがマイケルは保安官の銃撃により倒れ、計画は失敗。最後はローリーの手により命を絶たれます。すべてが終わったかに見えましたが、小屋から現れたローリーはマイケルの被っていたマスクを身に着けていました……。

11作目『ハロウィン』(2018年)【1作目の続編】

初代『ハロウィン』から40年後の惨劇

『ハロウィン』(2018)
©︎Universal Pictures/Photofest/zetaimage

第1作目の『ハロウィン』から40年後を描いた正統続編『ハロウィン』(2018年)。 マイケルは初代同様ニック・キャッスルが演じ、さらにローリーも初代と同じジェイミー・リー・カーティスが演じることになり、古くからの「ハロウィン」シリーズファンを喜ばせました。

40年前のハロウィンで起きた凄惨な殺人事件。そこでの唯一の生き残りローリーは、再びマイケルが現れることを予見し準備を整え続けていました。 そして事件から40年が経ったとき、マイケルは移送する車の事故をきっかけに脱走!ローリーの予感は的中し、再び街に恐怖の殺人鬼が解き放たれることになってしまったのです……。

マイケルの逃亡を知り戦いに備えるローリー。 ローリーは家に仕掛けた様々な罠でマイケルに応戦しますが、マイケルに返り討ちにあってしまいます。マイケルは地下室へ向かいますが、そこに避難していたローリーの娘カレンの銃撃により負傷。その隙にローリーはマイケルを地下室へ押し込め家に火を放ちます。 マイケルを閉じ込めたままどんどんと燃え盛る家。数十年に渡るローリーの死闘に、ついに幕が下りたと思われましたが……。

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12作目『ハロウィン KILLS』(2021年)【2018年版の続編】

火の海に飲まれたはずのマイケルが復活

ハロウィン KILLS
© 2020 Universal Studios. All Rights Reserved.

前作に引き続き、ローリーやその家族とマイケルの戦いを描いた続編『ハロウィンKILLS』(2021年)。 監督は引き続きデビッド・ゴードン・グリーンが務め、製作は『セッション』(2014年)や『ゲット・アウト』(2017年)などを世に送り出したジェイソン・ブラムらが担当しました。

前作で娘たちと力を合わせマイケルを撃退したローリー。 燃え盛る家で死んだと思われたマイケルですが、無傷で復活し消火活動をおこなう消防隊を殺害!ローリーたちへ復讐するため、黙々と街へ歩み始めます。 そのころハロウィンのイベントに浮かれているハドンフィールドで、マイケルの出没を知った人々は自警団を結成。力を合わせマイケルへ対抗しようとしていました。

一方病院で治療や事情聴取を受けていたローリーたち。マイケルの復活を知ったローリーは彼を追おうとしますが、マイケルの恐怖で暴徒と化した住民らが病院に押し寄せ外へ出ることができない状態に。 そんななかローリーの孫娘アリソンは、自警団のメンバーと共にマイケルの生家を探索。そこでマイケルと遭遇し、アリソンはカレンと共にマイケルへ立ち向かうことになります。自警団の協力もあり、マイケルを追い詰める2人。ですが死んだかと思われたマイケルに襲われ、カレンは死亡してしまいます。 そして病院にいるローリーは何かを覚悟したかのように外を見つめるのでした。

13作目『ハロウィン THE END』(2022年)【最新作】

ついに迎える最後の決戦

『ハロウィン THE END』
Ⓒ2022 UNIVERSAL STUDIOS

リメイク版の最終章として制作された『ハロウィン THE END』(2022年)。 監督・脚本のデビッド・ゴードン・グリーン、そして製作総指揮などには初代「ハロウィン」シリーズのジョン・カーペンター、そしてキャストもお馴染みの面々が顔をそろえる豪華布陣で制作されました。

マイケルの恐怖から逃げのびたローリーは、孫娘のアリソンと共に暮らしていました。 自らの経験を綴った回顧録を執筆しながら、自身の過去を整理しようとするローリー。ですが暗い過去を持つ青年コーリーが、行方不明となっていたマイケルと遭遇したことをきっかけに新たな恐怖の物語がスタート。ローリーはマイケルとの因縁を断ち切る最後の戦いに臨みます。

マイケルによる大量殺人が起きた翌年のハロウィン。青年コーリーはベビーシッターをしている際に、少年を死亡させてしまう事故を起こします。 それからいじめを受けるようになったコーリー。偶然その姿を見たアリソンは彼をハロウィン・パーティに連れ出します。ですがそこで死んでしまった少年の両親と遭遇し罵倒を浴びることに。そしてそこに現れたのが、4年前の事件から姿を消していたマイケルだったのです。 マイケルと共に行動し殺人を犯すコーリー。事件の後遺症により弱々しくなったマイケルに代わり、彼はあのマスクを被り新たなブギーマンとなるのでした……。

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ホラー映画の金字塔「ハロウィン」ブギーマンの狂気は終わらない……!

『ハロウィン』(2018)
©︎Universal Pictures/Photofest/zetaimage

何度殺害しても、再び命を奪いにやって来るブギーマン。マスクで表情が隠され全く心が読めないからこそ、その異常なまでの執着心に狂気を感じる恐ろしい存在です。 一体なぜそこまでローリーを狙うのか、血の繋がった兄妹であることに理由があるのか、今までのシリーズ13作を通しても、謎は深まるばかりです。 2023年公開の『ハロウィン THE END』で一応の終幕を迎える「ハロウィン」シリーズですが、果たして続編が制作されることはあるのでしょうか。恐怖のサイコキラー、マイケル・マイヤーズの復活を楽しみに待ちましょう!