2017年7月6日更新

『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』をキャラとともにネタバレあらすじ解説!

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シビル・ウォー
©︎Supplied by LMK

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『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』ではアベンジャーズの内戦が勃発!【ネタバレ注意】

2016年に公開されたマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の「キャプテン・アメリカ」シリーズ第3弾『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』。本作では、その後のフェーズ3最終段階のはじまりとなる『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018年)に向けた重要なエピソードが描かれています。 そんな「シビル・ウォー」のあらすじから、アベンジャーズ内で対立した各陣営のメンバーとその主張を、ネタバレありで整理してみました。 ※この記事には『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』のネタバレが含まれます。未見の方はご注意ください。

『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』のあらすじをネタバレ有りで解説

ソコヴィア協定でアベンジャーズは意見が対立

『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』
©︎ MARVEL STUDIOS/All Star Picture Library/Zeta Image

テロリストから生物兵器を回収するため、ナイジェリアのラゴスに赴いたアベンジャーズら4人。 しかしワンダは任務中に力のコントロールができず、一般人の犠牲者を出してしまいます。さらに悪いことに、そのなかにはアフリカの小国ワカンダの親善使節団もいました。 このことをきっかけに、アベンジャーズに対する批判が噴出。彼らを国連の管理下に置く「ソコヴィア協定」が提案されます。 トニー・スタークはソコヴィアで犠牲になった若者の話をその母親から聞き、協定をのむことにしました。ヴィジョンやナターシャ、ローディも彼に賛同することに。 一方で、戦争の経験から上層部の判断が常に正しいとは限らないと考えているキャプテン・アメリカは、「自らの行動には自らで責任を持つ」と協定に反対。ファルコンやワンダ、クリント・バートンらはキャプテン・アメリカに同調しました。

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署名式はテロにあい怒りと疑いで対立はヒートアップ

シビル・ウォー キャプテン・アメリカ
© 2016 Marvel Studios

アイアンマンことトニー・スターク率いる協定賛成派と、キャプテン・アメリカことスティーブ・ロジャース率いる反対派に分かれてしまったアベンジャーズ。反対派不在のまま、ウィーンの国連本部でソコヴィア協定の署名式が行われます。 式には自国民が犠牲になってしまったワカンダ国王のティ・チャカも出席。しかし彼のスピーチ中にテロが発生し、国王は命を落としてしまいます。 テロの犯人とされたのは、ウィンター・ソルジャーことバッキー・バーンズでした。国際指名手配犯となってしまった親友の無実を信じるキャプテン・アメリカは、バッキーをかばい逃走しようとします。 しかし父王を殺されたティ・チャラがブラックパンサーとなって現れ、彼らを猛追。結局彼らは逮捕されてしまいました。トニーはソコヴィア協定にサインするようスティーブらを説得しますが、拒否されてしまいます。 スティーブたちが収容所に入れられている間、バッキーは精神鑑定を受けることに。しかしそこに精神科医のふりをして、元ソコヴィア特殊暗殺部隊のヘルムート・ジモが現れました。 彼はバッキーを洗脳状態に戻し、ウィンター・ソルジャーとして戦わせることで更にアベンジャーズを対立させようとします。

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ジモを逮捕するもキャプテン・アメリカは姿を消す

『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』ヘルムート・ジモ(ダニエル・ブリュール)
©︎ MARVEL STUDIOS/All Star Picture Library/Zeta Image

脱走したバッキーを追ってスティーブも姿を消します。混乱に乗じてファルコンも収容所から脱出。 洗脳状態から戻ったバッキーは、ジモの目的が自分以外のウィンター・ソルジャーを復活させることだと推測しシベリアに行くことに。彼らはワンダ、バートン、そしてスコット・ラングを仲間に引き入れ、飛行機を奪う作戦を立てます。 しかしそこにアイアンマン陣営が立ちはだかり、空港で大乱闘に発展。ナターシャが寝返ったことでスティーブとバッキーは離陸に成功します。 スティーブに協力した者たちは逮捕され刑務所に収容されますが、そこでファルコンからテロの真犯人がジモだと聞いたトニーは、1人でシベリアに向かうことに。その動きを察知したティ・チャラも彼を追ってきます。 シベリアに到着したスティーブたちが見たのは、冷凍保存されたままジモに殺害されたウィンター・ソルジャーたちでした。ジモはトニーの両親を殺害したのがバッキーである証拠映像を見せ、激怒したトニーはバッキーを攻撃します。 しかしそれをスティーブが防いだことで、激闘がくり広げられることに。劣勢となったスティーブをバッキーが助け、彼らは逃走します。 ジモの動機が復讐であったことを知ったティ・チャラは、彼に生きて罪を償わせるため逮捕させました。

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キャプテン・アメリカとウィンター・ソルジャーは仲間を思いつつ自らの道を選択

姿を消したスティーブとバッキーは、ティ・チャラの手引きでワカンダにいました。バッキーは洗脳を解く方法が見つかるまでそこで冷凍保存されることを選び、スティーブは潜伏生活を送ることに。 トニーのもとには、スティーブから小包が届きます。その中には「必要なときはいつでも呼んでくれ」という手紙と、彼の連絡先を登録した携帯電話が入っていました。 その後、スティーブはファルコンたちが収容されている刑務所に現れ、彼らを脱走させます。

それぞれの派閥についたキャラクターを整理してみた

協定受け入れ派のキャラクターたち

シビル・ウォー キャプテン・アメリ
(C)2016 Marvel All rights reserved.
アイアンマン/トニー・スタークヒーロー活動の責任の所在を明確にする必要があると考える。
ウォーマシン/ジェームズ・“ローディ”・ローズアベンジャーズにも指揮系統が必要と考える。
ナターシャ・ロマノフアベンジャーズにも指揮系統が必要と考える。
ヴィジョンヒーロー活動の責任の所在の明確化と指揮系統が必要と考える。
ブラックパンサー/ティ・チャラウィンター・ソルジャーに復讐しようとしている。
スパイダーマン/ピーター・パーカートニー・スタークに助っ人としてスカウトされる。

協定反対派のキャラクターたち

『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』
©︎ MARVEL STUDIOS/All Star Picture Library/Zeta Image
キャプテン・アメリカ/スティーブ・ロジャース現場での判断の自由と自らの責任を重んじる。
ファルコン/サム・ウィルソン現場での判断の自由と自らの責任を重んじる。
ワンダ・マキシモフトニーたちに軟禁されていたことに怒り、自ら責任を取ることを選ぶ。
クリント・バートンキャプテン・アメリカに助っ人として呼び出される。
アントマン/スコット・ラングファルコンに助っ人としてスカウトされる。
ウィンター・ソルジャー/ジェームズ・“バッキー”・バーンズテロの真犯人ジモを捕まえようとしている。

アベンジャーズ崩壊を目論むキャラクター

ヘルムート・ジモ1年前のソコヴィアの戦いで家族が犠牲になり、アベンジャーズ崩壊を目論む。

『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』の見どころを紹介!

一般大衆の犠牲を考え対立するというヒーロー映画には珍しい主題

『シビル・ウォー キャプテン・アメリカ』
(C)2016 Marvel All rights reserved.

ヒーロー映画では、敵との戦いで街が崩壊するのはよくある描写です。そのとき、逃げ惑う人々が映されることはあるものの、その後どうなったのかまで描かれることはほとんどありません。 しかし「シビル・ウォー」では、この“一般人の犠牲”という問題をめぐって、ヒーローたちが自らの信じる正義のために対立してしまいます。 本作のキーポイントとなる「ソコヴィア協定」は、アベンジャーズは国連の管理下に置かれ、出動時にはその承認が必要になるというもの。これは、アメリカを拠点としたアベンジャーズが世界中で戦っているという現状にも疑問を呈するものです。 ソコヴィア協定を受け入れ、国連、つまりアメリカ以外の国々の承認を得ることで、アベンジャーズの活動国際的に認められたもの判断されるようになります。しかし、組織の判断を待っている間に事態が手遅れになってしまうということも考えられ、この点でヒーローたちは対立してしまいました。 トニーたちが責任の所在を問題にしている一方で、スティーブたちは現場と上層部の判断の精度の違い、そしてそのスピードの違いを問題にしています。 “自由の国”であるアメリカを象徴するキャプテン・アメリカは、自らが現場で判断する自由とともに、その責任は自分でとるという覚悟を示しているのです。 自由と責任というテーマはとてもアメリカ的で、「キャプテン・アメリカ」シリーズ最終章にふさわしいものと言えるでしょう。 また、こうした考えの違いからヒーローたちが対立する構図や、トニーやティ・チャラのようにヒーローであっても復讐心にかられてしまうという描写から、彼らの人間味を感じさせます。

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スパイダーマンがMCUに初登場

スパイダーマン『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』
©︎ MARVEL STUDIOS/All Star Picture Library/Zeta Image

マーベルの大人気キャラクターでありながら、これまでMCUには登場してこなかったスパイダーマン。これはキャラクターの映像化権をマーベル・スタジオではなくソニー・ピクチャーズが持っているためなのですが、「シビル・ウォー」で初めてMCUへの参加が実現しました。 アイアンマンことトニー・スタークにスカウトされ、ドイツの空港での戦いに参戦したスパイダーマンの正体は、理系高校生のピーター・パーカー。キャプテン・アメリカの盾を奪ったり、ファルコンとバッキーを足止めしたりと大活躍しています。

常連のスタン・リーは配達員として登場

スタン・リー
©Sthanlee Mirador/Sipa USA/Newscom/Zeta Image

マーベル・コミックのレジェンドであり、これまでもマーベルの映画作品にカメオ出演してきたスタン・リーは、今回宅配便の配達員を演じています。 彼はスティーブからの荷物をトニーに届けに来たのですが、間違えて宛名を「トニー・スタンク」と言っていました。

前作と続編とのつながりについて解説

前作『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』での戦闘が対立の火種に

アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン 、ウルトロン
©MARVEL STUDIOS

「シビル・ウォー」で、ソコヴィア協定が制定されることになった直接のきっかけはラゴスでの事件ですが、それまでにもアベンジャーズはさまざまな場所で戦いをくり広げ、一般人の犠牲を出してきたことが明らかになります。 とくに『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(2015年)のソコヴィアでの戦いでは、ウルトロンの力で街が空中に持ち上げられたことにより、多くの犠牲者が出てしまいました。 「シビル・ウォー」では、その犠牲者の1人である若者の母親がトニーに接触し、アベンジャーズを責めるシーンもあります。 また本作のヴィランであるジモもこの戦いで家族を失い、その復讐のためにアベンジャーズ崩壊させようとしたのです。

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続編『アベンジャーズ/インフィニティー・ウォー』では対立した仲間とともに戦う

アベンジャーズ インフィニティウォー
©Supplied by LMK

本作でソコヴィア協定反対派のスティーブたちが逃走し、アベンジャーズはバラバラになってしまいました。潜伏生活を送っていた彼らは、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018年)で再び世界を救うために共闘することになります。 ニューヨークにいたトニーたちと、ワカンダに集結したスティーブたちは、それぞれサノスとの戦いに挑むのです。

『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』は正義と正義がぶつかるアツい戦いだ!

ヒーローたちが自らの信じる正義を貫くために対立してしまう『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』。それぞれの考えや言い分にはどちらも一理あるので、考えさせられる内容にもなっています。 また、復讐心にかられて行動してしまうティ・チャラやトニーの姿から、ヒーローの人間味を感じさせますね。 正義と正義がぶつかり合う「シビル・ウォー」は、アツい展開が見どころです。