映画『ビー・バップ・ハイスクール』でデビューした仲村トオル
仲村トオルは、1965年9月6日生まれ、身長185センチ、A型の日本の俳優です。
専修大学文学部在学中の1985年、当時大人気だった漫画『ビー・バップ・ハイスクール』の映画化に伴い公募された主演オーディションに合格し、芸能界入りしました。ビー・バップ・ハイスクールは若者を中心に大人気を博し、以後シリーズ化され、全6作が公開されました。
『俺たちルーキーコップ』で鷲尾いさ子と共演後結婚。娘を授かる
警官を中心に展開していくアクション刑事ドラマ作品。仲村トオルは主役の矢部良役を、鷲尾いさ子は美人婦警の末松美奈子役を演じています。この共演がきっかけで交際がスタートし、1995年に二人は結婚。後に長女と次女を授かりました。
ドラマ『チーム・バチスタシリーズ』では主演の白鳥圭輔役を熱演
「厚生労働省大臣官房秘書課付技官兼医療過誤死関連中立的第三者機関設置推進準備室室長の白鳥圭輔です。」
長い長い自己紹介が印象的な白鳥圭輔を演じた仲村トオル。
一つ一つのセリフにセンスがある白鳥圭輔ですが、仲村トオル自身のアドリブもたくさんあったそう。医療サスペンスというシリアスなジャンルにも関わらず、W主演である伊藤淳史演じる田口公平との凸凹コンビの言葉の掛け合いも面白く注目されました。
ドラマのヒットで映画『チーム・バチスタFINAL ケルベロスの肖像』が公開
連続テレビドラマは2008年『チーム・バチスタの栄光』から始まり、累計4シリーズ。スペシャルドラマは3作放送されました。また『チーム・バチスタFINAL ケルベロスの肖像』は2014年に映画化され大ヒットしました。
舞台挨拶で仲村トオルと伊藤淳史は次のようにお互いに感謝の気持ちを言葉にしました。
「辛くて苦しい時があったと思うけれど、伊藤君はいつも現場の真ん中で明るく楽しそうにしてくれた。みんなにも僕にも6年の間にいろいろあったけれど、現場ではいいものを作ろうっていう姿勢を保てたのは伊藤君の笑顔のおかげだった」(仲村) 「この6年、僕自身もいろいろありまして。いいことばかりじゃなかった。そういうときに笑顔でいられる場所を作ってくださったのはこの作品」「何より隣にいてくれたトオルさんのおかげでここまでやってこれたと思っています」(伊藤)
ドラマ『海猿』では美しい筋肉美を披露
2005年放送のテレビドラマ『海猿』では主人公の先輩、三等海上保安正 第三管区海上保安本部・潜水士、池澤真樹を演じました。
日々のトレーニングを欠かさないストイックな人物という設定の為、かなりの肉体改造をしたそうです。一部ではCGなのだろうかと疑われたほど美しい筋肉美でした。
メリットCMでは妻の鷲尾いさ子と共演
とても温かいふんわりとした家族愛に溢れた素敵なCMで、当時とても話題になりました。
実際も仲村トオルは子煩悩で有名。2人の娘を溺愛し、忙しい毎日でも運動会や参観日は必ず参加しているそう。2008年には「ベストファーザー賞」も受賞しています。
幸せな家庭を襲った悲劇。妻が大病を患う
家族仲が良いという仲村トオルですが、2013年には妻の鷲尾いさ子が数年前から重度の病気を患っているという報道がされました。病気のせいで歩行が困難な時もあり、外に出れず家にこもりがちになってしまったとのこと。病気が進行すると今後話すこと、歩くことができなくなるということから、病名は明かされませんでしたが、「パーキンソン病」だという予想がされています。
現在その報道から3年が経ち、現在はどのような状態なのか報道はされていません。妻が重病を患ったことでその看病と子育て、俳優業にと大変な日々を過ごしてきたであろう仲村トオルの心労が気遣われます。
清水宏次朗とは公認の不仲
『ビー・バップ・ハイスクール』で共演したもう一人の主役、清水宏次朗が30年を経て不仲を初告白しました。
当時から不仲説はありましたが、認めたのは初めてで、清水宏次朗曰く「合わないですね」とのこと。仲村トオル側からのコメントはありません。
仲村トオルは舞台でも活躍していた!
『偶然の音楽』(2005年)(2008年)
1990年に出版されたポール・オースターの長編小説。日本では2005年と2008年に、白井晃演出、仲村トオル主演により舞台化されました。
『フロスト/ニクソン』(2009年)
イギリスの実在するトーク番組の模様を舞台化した作品。対峙するのは、ある事件により辞職に追い込まれたリチャード・ニクソン元首相とイギリスの人気司会者デヴィッド・フロスト。日本版では、ニクソン大統領を北大路欣也が、フロストを仲村トオルが演じ話題になりました。
『ハンドダウンキッチン』(2012年)
静かな山の麓にある人気レストラン「山猫」を舞台に繰り広げられる長い長い一日のお話。仲村トオルは「山猫」のカリスマシェフ七島誠を演じました。
『エッグ』(2012年)(2015年)
作・演出野田秀樹。謎のスポーツ「エッグ」を巡る物語。仲村トオルは「エッグ」日本代表選手の粒来幸吉を演じました。『エッグ』は2012年に初上演、2015年同キャストが集結し再演を果たし、同年3月にパリ公演が行われました。その時の事を仲村トオルはインタビューでこう語っています。
「やったー!とか嬉しいとかもちろんあるんですけども、それよりもスピード感があって情報量が多い物を、一体違う言語の人達にどうやって伝えられるんだろうというようなこととか、責任感とか難しさとか、そこらへんの重みを多分最初に感じたような気がします。」
2016年公開の映画『さらばあぶない刑事』に出演
1986年から続いた伝説のシリーズがついに完結!
館ひろし演じる”タカ”、柴田恭兵演じる”ユージ”の二人が繰り広げるアクション刑事ドラマ。
テレビシリーズ『あぶない刑事』全51話(1986年~87年)『もっとあぶない刑事』全25話(1988年~89年)テレビスペシャルドラマ『あぶない刑事フォーエヴァー TVスペシャル'98』劇場版は2016年公開版を含め全7作数々の名シーンを生み出してきた、TV史に残る大人気シリーズです。
シリーズ全作品に登場する町田透役で出演
通称「トオル」「トロイ動物」「プリティ町田」初登場時は新人刑事で巡査でしたが、警部・捜査課長へ出世しました。お調子者で遊び好きで女好き。
主演の二人とコンビを組むこともありましたが、途中出世したためタカとユージの上司になりました。しかし上司の威厳もどこへやら?タカとユージには頭が上がらないことも。そのやり取りや言葉の掛け合いも映画の見所です。
11年ぶりに集結
前作『まだまだあぶない刑事』から11年ぶりにおなじみのキャストが勢ぞろいしました。
当初は前作が完結編とされていましたが、2012年に『あぶない刑事』のDVDマガジンが120万部を売り上げたことを受け新作の制作が決定しました。『さらばあぶない刑事』の公式ページで仲村トオルは次のように語っています。
「撮影が終わる頃にはきっと『まだ元気じゃねーか? まだやるんじゃねーの? さらばって本当に?』という気分で終わりそうな気がしています。僕も、あぶデカファンの一人として、いつまでも二人を見ていたいという願いがいつもあるんです」
映画『64 -ロクヨン-』に二渡真治役で出演する仲村トオル
横山秀夫の著書が原作となる映画『64 -ロクヨン-』。佐藤浩市を主演にむかえ、二部作で公開されました。
たった7日間しか存在しない昭和64年に起きた少女誘拐事件は通称ロクヨンと呼ばれていました。時効まであと1年となったとき、ロクヨンに似た事件が発生し、事件解決に挑むのは佐藤浩市演じる主人公・三上義信。
仲村トオルは警察学校を首席で卒業するほど優秀な警視・二渡真治を演じています。
仲村トオルの最近の活躍
ドラマ『家売るオンナ』
2016年に放送された北川景子主演ドラマ『家売るオンナ』に出演しました。
北川景子が主人公の不動産屋の天才営業ウーマン三軒家万智を演じる本作で、仲村トオルは、主人公の上司屋代大役を演じます。屋代は、暴走気味の万智に手を焼いているようです。
映画『22年目の告白 私が殺人犯です』
2017年に公開された映画『22年目の告白 私が殺人犯です』では、藤原竜也、「海猿」シリーズで共演した伊藤英明らと見事なセッションを見せました。
映画はヒットを記録し、その年の邦画興行収入ランキングで堂々の10位を飾っています。
役者として活躍の幅をどんどん広げていく仲村トオルに今後も注目です。