2017年7月6日更新

松尾スズキ、俳優・監督・作家とマルチに活躍するエンタメの帝王の10の事実

ユリイカ2003年2月臨時増刊号 総特集=松尾スズキ

人気劇団「大人計画」の主宰として舞台の演出はもちろん、自身も俳優、映画監督としても活動するほか、発表した小説が2回も芥川賞の候補にノミネートもされるなど、マルチに活躍する松尾スズキ。いまや日本のエンターテイメント界に無くてはならない存在となった彼の、知られざる真の姿に迫ります!

目次

1:松尾スズキの名前の由来は?

俳優や映画監督、作家、演出家など様々な顔を持つ松尾スズキ。苗字が二つ並んだ名前ですが、実はこういった由来があります。

<魚の「スズキ」が、人の名前みたいで面白いなーと思っていたので、なんとなく> <なんかなるべく意味薄い名前がいいなあと思って、パッとつけた訳で。特にウケを狙っているとかではないのですよ全く>
引用:top.tsite.jp

独特のゆるさはネーミングセンスにも現れていますね。

2:松尾スズキは大の猫好き!

松尾スズキは猫好きとしても有名です。

2002年から雑誌「BUZZ」で連載された、『ニャ夢ウェイ』は松尾スズキが愛猫オロチの面白エピソードをネタに原作を書き、漫画家の河井克夫がそれにイラストつけて漫画にするという猫エッセイ漫画。

オロチの可愛さに平常心を失い、惑わされ続ける松尾夫妻の様子が描かれ「松尾スズキってこんな人だったのか・・。」と驚くと同時に親近感を持つ読者が続出。

掲載誌を「ROCKIN'ON JAPAN」に移動し、タイトルを『ニャーと言える日本!』に変えても連載は続き、2015年6月の連載終了までに4冊の単行本を発売するまでに至りました。

3:元々は漫画家志望!

舞台、映画、小説、エッセイなど数々のエンターテイメント作品を作り出し続ける松尾スズキですが、元々は漫画家を志していたのだそうです。

高校時代は、ドタバタしたギャグ漫画を書いては何度も漫画賞に応募し、大学時代もデザインを専攻。大学の漫画研究会に所属するも、メンバーの中で最も絵が下手だったらしく、挫折を味わい演劇の道に進みます。

現在の演劇や映画、小説の創作の根源には、漫画家を夢見ながら抱いていた「人を楽しませたい」という思いと繋がっていると松尾スズキは語っています。

4:劇団『大人計画』で演技派俳優を束ねる

大学卒業後、東京の印刷会社のサラリーマンとして働いていた松尾スズキですが1年で退職。創作活動への思いを断ちきれなかったのか、26歳の時に雑誌で団員を募集し劇団『大人計画』を旗揚げします。

『大人計画』という名前は、子供時代にいい思い出がなかったという松尾スズキが「初めから大人でいいんじゃないか」ということでつけたもの。

所属する劇団員が皆シャイで無口で他の人間にあまり関心を示さないタイプの人間だということが劇団の特徴なのだそうです。

脚本家としても活躍する宮藤官九郎や、2015年に紅白歌合戦にも出演したミュージシャンでもある星野源、阿部サダヲや、荒川良々、平岩紙など人気俳優が多く所属することで、広く世間に名前を知られています。

5:監督デビュー作品『恋の門』がいきなり高評価!

松尾スズキ初の映画監督作品は2004年、羽生生純の同名漫画を原作とした『恋の門』です。

主演の松田龍平演じる石で漫画を描く自称漫画芸術家の門と、酒井若菜演じるコスプレマニアのOL恋乃のドタバタラブコメディ。

田辺誠一、市川染五郎、大竹しのぶなど豪華キャストに加え、松尾スズキ自身も漫画喫茶のマスターで元売れっ子漫画家の毬藻田(まりもだ)役で出演。

さらにコミックマーケットのシーンでは『ニャ夢ウェイ』の河井克夫や安野モヨコ・庵野秀明夫妻、しりあがり寿、ジョージ朝倉など多くのクリエイターが出演しています。

漫画家を目指していた松尾スズキの、漫画に対する細かいこだわりや小さなネタが随所に散りばめられた新感覚ラブコメディです。

6:作家としても活動!かつては雑誌も手掛けていた

文筆家として数々のエッセイやシナリオなども手掛ける松尾スズキは、これまでに6作の小説を発表。

2006年の小説『クワイエットルームにようこそ』で第134回芥川龍之介賞の候補、2010年の『老人賭博』でも第142回芥川賞候補となる実力の持ち主です。

『クワイエットルームにようこそ』は2007年、内田有紀主演、宮藤官九郎、蒼井優などの出演で映画化もされ『恋の門』につづいて松尾スズキが監督も務めました。

活躍は幅広く、2006年には松尾スズキがスーパーバイザーを務めたインタビュー雑誌『hon-nin』が刊行されていました。

「大至急本人を!」というコピーのもと、ビートたけしや明石家さんま、2ちゃんねるの創始者ひろゆき、忌野清志郎に叶恭子など、俳優やミュージシャン、クリエイターや芸人などへのインタビューや対談だけで構成された雑誌で2009年に休刊となるまで、人気を博しました。

7:ラジオMCも務めるマルチプレイヤー

『松尾スズキのうっとりラジオショー』として脚本・演出を手がけたラジオ番組がNHK―FMで2000年のスタートから不定期で度々放送されています。

2015年8月に放送された第7弾では清水ミチコをゲストに迎え、コントや、パロディソング、オリジナルの劇など、濃厚な笑いや音楽ショーの世界を展開。

清水ミチコは自身のブログで「1時間番組の収録に6時間ほどかけている」と舞台裏を明かしたほか、松尾スズキのバイタリティーに「一瞬で尊敬しました」と書いています。

8:離婚経験もあり!松尾スズキと酒井若菜との関係は?

松尾スズキは2007年、『ニャ夢ウェイ』にも登場した10年来の妻と離婚しています。

この離婚の理由が語られなかったため様々な憶測を呼び、ちょうどそのころ連ドラの主演の話を蹴って大人計画の舞台のオファーを受けた酒井若菜と、不倫関係にあったのではないかと噂がたちます。

結局、舞台直前に松尾スズキの妻とトラブルになり、酒井若菜は舞台を降板。そのまま約1年間の休業に入ることになりました。

2013年に鈴木おさむが手掛ける『イケナイコトカイ?』で舞台初出演が決定すると、ツイッター上で「当時、大人計画の舞台を楽しみにしていてくださった皆様、本当に申し訳ありませんでした」と8年前の降板を謝罪していました。

一方、松尾スズキは2014年に年下の一般女性と再婚。ツイッターで「運転免許を持っている普通の人」と報告しています。

9:メルマガでしか見ることができない松尾スズキの姿

松尾スズキは自身の有料メルマガにて、日々の出来事を発信しています。2016年現在twitterのアカウントはありますが、より詳細な情報を発信しているのはメルマガです。公のものとなってしまうtwitterとは違い、好んで購読している読者だけに向けたもののため、日記だけでなく質問や人生相談といったディープなことも行っています。また愛猫の画像も多いです。

10:ドラマ『ちかえもん』で近松門左衛門を演じる

2016年1月スタートのNHKの木曜時代劇『ちかえもん』で主人公の近松門左衛門を演じる松尾スズキ。

江戸時代の人形浄瑠璃・歌舞伎の作者である近松門左衛門を「冴えない中年スランプ作家」として痛快に扱う作品で、青木崇高演じる万吉や、優香の扮する年増の遊女、小池徹平演じる豪商・平野屋の跡継ぎ・徳兵衛などの面々が物語に華を添えます。

『曾根崎心中』の誕生から遡ること半年、スランプに陥った近松門左衛門が入り浸る大坂堂島新地の「天満屋」を舞台に毎度巻き起こる騒動を描いた新感覚の時代劇となっています!