2017年7月6日更新

阿部サダヲの出演ドラマ、映画、バンド情報まとめ

AERA(アエラ) 2012年9月17日号表紙:阿部サダヲ

今や押しも押されぬ個性派俳優の代表格として知られる阿部サダヲ。今回は映画にドラマに、幅広い活躍が目覚しい彼の魅力を大解剖します。知られざる彼の一面に出会えるかもしれません。

目次

阿部サダヲが俳優になったきっかけは、同級生のお母さんの言葉

阿部サダヲは千葉県の松戸市出身で、1970年4月23日生まれ、身長は164センチです。現在は結婚し、子供がいるそうです。

小学生の頃は、指名されただけで泣いてしまうような、気の弱い子どもだったというから驚きです。今の彼からは到底想像できないような幼少時代。頭角が現れるのは意外にも中学生から始めた野球部でのことだったとか。原辰徳選手に憧れて始めた野球では、本気でプロ野球を目指すほどの実力があり、あだ名が「カッコマン」とつくほど目立ちたがり屋になっていたそうです。

また、役者になったのはこの目立ちたがり屋という性格もあったことと、高校卒業後職を転々としていた際に、昔同級生のお母さんに「30になったら素晴らしい役者になる。」と言われたことを思い出し、それがきっかけになったとのこと。先見の明があるお母さんでしたね。

そして、芸名の由来は本名が「阿部」であることから、阿部定事件の「阿部定を」が候補としてあがり、それをカタカナにして「阿部サダヲ」としたそうです。

温水洋一の代役が鮮烈のテレビデビュー

劇団大人計画のオーディションを受け、見事合格し演技力の高さから、劇団の仲間からは子役上がりではないかと噂されるほどだったといいます。

オーディションには短髪を白髪に染め、軍服を着用して臨み、劇団の主宰である松尾スズキを驚かせたそうです。

また、テレビドラマデビューしたきっけは温水洋一が病気のために降板した番組で、入団から半年も経たないうちのデビューということもあり、その活躍には注目が集まりました。入団当初は、松尾スズキに遅刻が原因で殴られるなどのエピソードを持つ彼ですが、今や劇団で一番の売れっ子までに成長しています。

バンド「グループ魂」の斬新なスタイル

阿部と言えば、俳優の顔のほかに「グループ魂」というバンドのヴォーカルを務めるマルチな才能も持っています。「グループ魂」は大人計画のメンバーで結成され、パンクコントバンドというカテゴリーに属し、漫談スタイルでライブをするというのが話題となりました。

また、2005年には、「君にジュースを買ってあげる♥」で第56回NHK紅白歌合戦に出場し、こちらの楽曲はTX系テレビアニメ『ケロロ軍曹』のオープニングテーマとしても起用されました。

結成当時は、宮藤官九郎、阿部サダヲ、村杉蝉之介の3名だけで活動をしていたのですが、何度かのメンバーチェンジを経て現在のメンバーに。バンド内で使用している個々の名前も、ユニークです。

○ボーカル・破壊(阿部サダヲ) ○ギター、作詞、作曲・暴動(宮藤官九郎) ○大道具、ハーモニカ ・バイト君(村杉蝉之介) ○MC、ボーカル、作詞、永遠の46歳・港カヲル(皆川猿時) ○ベース、作曲・小園(小園竜一) ○ドラム、作詞、作曲・石鹸(三宅弘城) ○ギター、作曲、編曲・遅刻(富澤タク)

そして、バンドメンバーとして一緒に活躍する宮藤官九郎の脚本や監督を務めた作品にも多数出演しています。

大河ドラマ『おんな城主 直虎』では徳川家康に

2017年1月8日(日)から放送開始のNHK大河ドラマ『おんな城主 直虎』。本作は、戦国時代の女性領主として名を馳せた井伊直虎(柴崎コウ)の物語です。井伊氏お家断絶の危機を、自ら城主となり救った激動の人生を描きます。

そんな本作で阿部は、竹千代・徳川家康役として出演します。

徳川は、幼い頃に今川家の人質となり、10代後半まで駿府で過ごしていました。桶狭間の戦いでは先鋒として戦に挑みましだが、織田信長に今川義元が討たれたことを機に、今川からの独立を図ります。独立後は、直虎との仲介で、井伊家の嫡男である虎松(菅田将暉)を登用するなど、井伊家の興隆に関わっています。

コミカルな演技だけじゃない!阿部サダヲ出演おすすめドラマ

『池袋ウエストゲートパーク』(2000)

今作で阿部は主人公マコトの近所の交番の巡査、浜口を演じています。このドラマのヒットに伴い、阿部をはじめとする同作の出演者の人気がグッと上がりました。

『木更津キャッツアイ』(2002)

主人公・ぶっさんの所属する木更津第二高校野球部の監督、猫田カヲル役を務めました。脇役ではありますがレギュラー出演し、また同作の映画シリーズ2作品にも出演しています。

『タイガー&ドラゴン』(2005)

『池袋ウエストゲートパーク』『木更津キャッツアイ』に続き宮藤官九郎脚本ドラマに出演。TOKIOの長瀬智也とV6の岡田准一がダブル主演した本作で、阿部サダヲは岡田准一演じる谷中竜二の兄林屋亭どん太を演じました。

『アンフェア』シリーズ(2006-2015)

主人公・雪平が属する、警視庁刑事部捜査一課の上司を演じています。出世を第一に考えるキャリア志向の持ち主で、雪平を敵視し、自分のミスや責任を押し付ける傲慢な役柄を演じています。

ドラマシリーズだけでなく、アンフェアの映画シリーズにもレギュラー出演しています。

『マルモのおきて』(2011)

30代の独身サラリーマン高木護が、なくなった親友の幼い双子を引き取り、懸命に育て、ともに生きる姿を描いた作品です。阿部は今作で初めて民法ドラマの主演を務めました。

双子役の鈴木福くんと芦田愛菜ちゃんがうたう、主題歌の「マル・マル・モリ・モリ!」が大ヒットしたことでも有名です。

『心がポキッとね』(2015)

2015年春に放送されたドラマ『心がポキッとね』では主演を務め、大ヒットドラマ『マルモのおきて』以来4年ぶりのドラマ主演となりました。

同作では、心に傷を負った家具の修理職人に扮した彼は、怪演で知られる演技を封印し、ガラスのように繊細な中年男を丁寧に演じています。ヒロインには人気モデルとしても活躍する水原希子を迎え、藤木直人、山口智子など豪華キャストが脇を固めました。出演する作品は軒並みヒットとなる、数字をもっている阿部の伝説がまた一つ増えることになりそうです。

『経世済民の男・第2部』(2015)

2015年9月に放送されたNHKドラマ『経世済民の男・第2部』にて主人公小林一三を演じました。小林一三は阪急東宝グループの創業者。明治から昭和にかけて関西の鉄道網の整備などに尽力した人物の実話に基づくドラマです。

人気ドラマ『医龍』シリーズでは個性派医師に!

『医龍-Team Medical Dragon-』は、2006年より放送されたドラマシリーズです。世界レベルの救命医療チーム「チーム・メディカル・ドラゴン(Team Medical Dragon)」のリーダーだった天才外科医・朝田龍太郎(坂口憲二)が混沌を極める日本の医療界に立ち向かう物語。

これまでに4シリーズに渡って放送されてきています。その都度、医療の現状を問うており、「小児への臓器移植」「日本か? 世界か?」など、テーマには作り手の熱い思いが込められています。

阿部は、シリーズ当初から麻酔医の荒瀬門次役として出演しています。荒瀬は、麻酔をわざと吸引して遊ぶなどで狂気的な部分がありながらも、医師としての腕はピカイチ。見た目も派手な金髪をまとっており、外見も内面も個性的な役柄となっています。しかし、荒瀬は自身の手により患者を死なせてしまった過去があるなど心に抱える”影”の部分も強く、シリーズを通して荒瀬を全うした阿部の演技力が光ります。

カメレオン俳優と呼ばれる所以がわかる阿部サダヲ出演おすすめ映画

『舞妓Haaaan!!!』(2007)

今作で阿部は、舞子とお座敷遊びをすることを夢見る食品会社社員・鬼塚公彦として映画初主演を務め、そのコミカルな演技で第31回日本アカデミー賞主演男優賞優秀賞を受賞しました。

また、主題歌としてグループ魂の楽曲「お・ま・えローテンションガール」が起用され、この楽曲のみ映画共演者の柴咲コウが参加しています。

『パコと魔法の絵本』(2008)

舞台作品を原作に、『下妻物語』や『嫌われ松子の一生』などで知られる中島哲也が監督を務めた作品です。

変人ばかりが集まる病院に入院している、偏屈で嫌われ者の大貫はある日パコという記憶が一日しかもたない少女に出会います。

作中で阿部は同病院に入院する、神出鬼没で掴み所のない謎の患者、堀米を演じています。

『なくもんか』(2009)

今作で阿部は、東京の下町「善人通り商店街」にある、毎日行列のできる超人気惣菜店「デリカの山ちゃん」を切り盛りする親切で働き者の男、下井草祐太として主演を務めています。

『ぱいかじ南海作戦』(2012)

椎名誠の小説の映画化作品。阿部サダヲは主人公の佐々木を演じました。会社をリストラされ、妻にも逃げられたカメラマンの佐々木は東京から沖縄へとひとり旅立ち……。

『夢売るふたり』(2012)

夫婦で営む小料理屋は、ある日火事で全焼してしまいます。その再建のために夫婦は結婚詐欺を思いつきます。いつもはコミカルな演技が多い阿部も、今作では笑いの一切ない、店を営む夫婦役を松たか子とともに演じています。

また、今作は第37回トロント国際映画祭に正式出品されました。

『奇跡のリンゴ』(2013)

不可能と言われていた無農薬のリンゴの栽培に成功した木村秋則の実話を映画化。阿部サダヲは木村秋則を演じ、菅野美穂が妻を演じました。

『謝罪の王様』(2013)

宮藤官九郎脚本、阿部サダヲ主演映画。興行収入は21.8億円でした。阿部サダヲ演じる黒島譲は謝罪で事件を解決する謝罪師。あらゆる事件をひたすら謝ることで解決していく黒島譲の活躍を描きます。

『寄生獣』(2014)、『寄生獣 完結編』(2015)

大人気マンガ「寄生獣」の実写映画化作品で、阿部は主人公・泉新一の右手に寄生したパラサイト、「ミギー」のとして声の出演を果たしています。

阿部サダヲがコミカルな殿に!

2016年5月に公開された映画『殿、利息でござる!』。江戸の中期に、困窮する宿場を救うために、“金貸し”事業として藩にまとまった金を貸し、毎年の利子を全住民に配る“宿場救済計画”を立てて奔走する姿を描いた時代劇です。

阿部サダヲが主人公の穀田屋十三郎を演じ、瑛太、妻夫木聡など豪華俳優陣が出演しました。フィギュアスケート選手の羽生結弦が出演したことでも話題になりました。

さまざまな役柄を魅力的に演じてきた阿部サダヲ。役者としてのみならず、バンドマンとしても活躍する彼にこれからも注目です!