2017年7月6日更新

サラ・ウェイン・キャリーズ、『プリズン・ブレイク』『ウォーキング・デッド』のドラマ女優に迫る

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サラ・ウェイン・キャリーズ『ウォーキング・デッド』

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サラ・ウェイン・キャリーズのプロフィール

サラ・ウェイン・キャリーズは、1977年6月1日イリノイ州ラグランジュで生まれ、ハワイのホノルルで育ちました。高校卒業後はニューハンプシャー州ハノーバーのダートマス大学に通いながら演劇に携わり、Denver's National Theatre Conservatoryで美術の修士号を取得しました。 2003年にニューヨークに移住し、すぐにテレビシリーズ『Queens Supreme(原題)』への出演の機会を得ました。その後は、『Law & Order:性犯罪特捜班』や『NUMBERS 天才数学者の事件ファイル』などのテレビシリーズにゲスト出演しています。

『ウォーキング・デッド』『プリズン・ブレイク』で大活躍のドラマ女優

キャリーズは『プリズン・ブレイク』と『ウォーキング・デッド』のふたつの大ヒットドラマに立て続けに出演しました。 『プリズン・ブレイク』では、刑務所の医師サラ・タンクレディを演じました。サラは囚人に対しても誠実に対応する真面目な性格で、主人公マイケル・スコフィールド(ウェントワース・ミラー)の診察を担当し、次第に惹かれ合っていきます。 『ウォーキング・デッド』では、主人公リック・グリムス(アンドリュー・リンカーン)の妻ローリ役として、終末の世界での複雑な人間関係のなかで、人として、また母として強くなっていく女性を演じました。 キャリーズはサラとローリの違いについて、TVグルーヴのインタビューで「サラは裕福な家庭で良い教育を受けて育った女性。自立した精神が大事と教わって育った女性ですが、自分の直感はあまり信じていません。ローリはあまり裕福でない家庭で育ち、大学に行くことも考えず、自分で考えて直感に従って生きてきました。ふたりは正反対と言ってもいいですね」と語っています。

サラ・ウェイン・キャリーズについて知っておきたい10のこと

1.両親は大学教授

サラ・ウェイン・キャリーズはアカデミックな家庭に生まれました。彼女の父デヴィッド・E・キャリーズは法学者で、母のヴァレリー・ウェインは英語学の教授です。 父が立命館大学で教えていた時期があったため、14歳のころに来日したこともあるそうです。 彼女が通っていたダートマス大学は、アイビーリーグのメンバーで名門校として有名ですが、そこで学業と演劇活動とを両立していました。両親の影響から、もともとは研究職につくつもりでいたそうですが、演劇をとことんやってみなければ次に進めないと思い、女優業をはじめました。

2.高校卒業まではハワイで育った

大学進学のためにアメリカ本土に移るまで、キャリーズは1歳でハワイに引っ越し、子供時代のほとんどをハワイで過ごしました。 両親がともにハワイ大学マノア校で教えていた間、キャリーズはプナホウ高校に通っていました。ここは1979年にオバマ大統領が卒業した高校です。

3.テレビ初出演は『Law & Order:性犯罪特捜班』

現在アメリカで活躍している俳優の多くと同じように、キャリーズも2003年に『Law & Order:性犯罪特捜班』にゲスト出演しています。 彼女はシーズン4の第17話に元コールガールのジェニファー・ロチェスター役で出演しました。『ウォーキング・デッド』の共演者であるノーマン・リーダス(ダリル役)やローレン・コーハン(マギー役)、エミリー・キーニー(ベス役)、チャド・コールマン(タイリース役)も同シリーズに出演したことがあります。 また、キャリーズはこの後『Dragnet』で小さな役を得て『Queens Supreme』ではレギュラーとして出演しました。

4.『聖なる予言』で映画デビュー

『プリズン・ブレイク』への出演後すぐ、サラ・ウェイン・キャリーズはベストセラー小説の映画化『聖なる予言』でスクリーンデビューしました。 原作は1993年に2,300万部売り上げた大ヒット作ですが、映画の評判はあまり良くなかったようです。

5.『プリズン・ブレイク』では一度退場するも戻ってきた

サラ・タンクレディ医師の復活は最近のテレビドラマでも奇跡的なことです。脚本家もテレビ局もファンも、そしてキャリーズ自身もキャラクターが生き延びることを望んでいましたが、契約上それは難しいことでした。 スタントや撮影現場の写真では、タンクレディの死が明確になる前に、誘拐犯たちは主人公のマイケル・スコフィールドに彼女の首を送りつけることになっていました。 キャリーズにとってはこれで出番は終了と思われましたが、多くのファンから要望があったため、プロデューサーと彼女は話し合いを重ね、最終シーズンのレギュラーとして復帰することが決まりました。彼女の死は画面には映らず、首は別人のものということになりました。

6.ローリとして嫌われるのは誇り

『ウォーキング・デッド』でキャリーズが演じたローリ・グリムスは、好き嫌いの分かれるキャラクターです。ゾンビが大量発生した世界で、ノイローゼになってしまった壊れやすい母親と考え同情する人たちもいれば、夫が死んだと思い彼の親友と浮気し、いつも自分の息子であるカールの居場所もわからないダメな母親と考える人たちもいます。 キャリーズがハリウッド・レポーター誌にかたったところによると、ローリを演じてからまったく知らない人が近寄ってきて、面と向かって悪口を言われることもあるそうです。「『プリズン・ブレイク』のときは愛されるキャラクターで、声をかけてくれるファンもいてそれは素晴らしいことでした。でも、俳優としてはもっと幅の広い役を演じたいと思っていたので、ローリ役はぴったりでした」 見方によって同情できたり反感を買ったりするローリのような役は、なかなかありませんね。

7.『ウォーキング・デッド』は見ていない

噂によると『ウォーキング・デッド』の主人公リック・グリムスを演じるアンドリュー・リンカーンは同ドラマを見ていないと言われていますが、彼の妻を演じているサラ・ウェイン・キャリーズも同様にドラマを見ていないそうです。 キャリーズは、ハリウッド・レポーター誌にこのように語っています。「『ウォーキング・デッド』をきちんと見たことはないんです。他の人の演技を見ることはありますが、自分の出ているシーンは見ません」また、ドラマに参加するようになってから、キャリーズは悪夢を見るようになったと言います。「わたしはホラー映画を見たことがありませんし、怖いものは嫌いです。それでも出演することにしたのは、極限の状態での人間を描くドラマだからです」

8.脚本家にローリを殺すよう説得した

キャリーズが演じたローリが好きでも嫌いでも、彼女の死は間違いなく陰惨で心の痛むものです。苦痛に耐えて子供を産み、ゾンビになる前に自分の息子に頭を撃たれるという残酷なシーンでした。 原作コミックでは、ローリは生まれたばかりのジュディスをその腕に抱いたあと息絶えます。しかしテレビ版では完全に予想外で、衝撃的な展開になりました。しかし、キャリーズは脚本家にそうさせるよう説得しなければいけませんでした。 彼女はドラマの中で死ぬことは怖くなかったと言います。EW誌のインタビューのでキャリーズはこう語っています。「『ウォーキング・デッド』のようなドラマに出ていると、本を読んで”私はまだ死なない”と考えずにいられません。でも、製作総指揮のフランク・ダラボンはローリを殺すかどうか迷っていたので、そのことで何度も彼と議論しました。そして言ったんです。”ローリの死はリックに影響を与える。他の方法ではそれはできない。いつかは殺さなけれはいけないんだから”と」

9.アンドリュー・リンカーンとはいい友達

キャリーズは、『ウォーキング・デッド』で彼女の夫を演じたアンドリュー・リンカーンととても良い友達になり、ドラマを去るときにいちばん辛かったのは共演者たちともう会えなくなることだったと言います。 「アンディはわたしがいままで出会ったなかでもっと素晴らしい俳優で、もっとも素晴らしい人のひとりです」と彼女は語っています。 リンカーンもキャリーズについて「ローリの死は、この仕事で唯一の最悪な出来事でした。私たちは愛された友人で、優れた女優を失ったんですから。私にとってサラは最も一緒に働くことが光栄な主演女優でしたから、その影響は大きいものでした。しかし、それは物語の展開やリックやカール、グループの他のキャラクターの成長のために必要な代償でした」

10.女優業を終えた後のプランがある

しかし、大ヒットドラマに出演したり大胆なファッションを披露したりした後、キャリーズにとっての次のステップはどうなるのでしょう。 2010年にキャリーズは、まだ無名の演出家、キャメロン・ランプとともにキャンベル・ギーズリンの絵本『エレナのセレナーデ』の映画用の脚本を書きました。映画は結局作られませんでしたが、キャリーズは長らくそういった実験を続けています。 女優としてじろじろ見られる生活を終えた後の生活について、キャリーズは「たぶん大学に行くと思います。文化の研究というよりは、演技や演劇を教えたいですね。それがわたしの計画です」 「以前はそのつもりで、比較宗教学の博士課程にも申し込んでいました。神話にも興味がありました。宗教や神話のような人々が信じるものに魅力を感じます。いつかショービジネスの世界にわたしは必要なくなるか、わたしに今の仕事が必要なくなるでしょう。女性としてこの仕事をするのは綱渡りのようなものです。”もう、うんざり”と言ってネットに飛び降りるときが来るかもしれません」

既に結婚していた!夫は一般人?

サラ・ウェイン・キャリーズは、2002年7月に大学時代に知り合ったジョシュ・ウィンターホルトと結婚しました。ウィンターホルトは武術の教師で、キャリーズは2007年7月に長女を出産しました。 『ウォーキング・デッド』撮影中は家族もロケ地であるアトランタ郊外に住んでいましたが、忙しくなかなか会えなかったそうで、2011年にプロモーションで来日した際には夫とともにちょっとしたバケーション気分を満喫したと言います。 それまで医師や弁護士などの役が多かったキャリーズですが、実生活で子供を持ってからは母親役が増えているのはおもしろいことですね。

サラ・ウェイン・キャリーズの今後の出演作品

テレビシリーズ『Colony(原題)』

近未来のロサンゼルスを舞台に、侵入者にに支配された世界で新しい組織に従い恩恵を受ける人々とレジスタンスの対立のなかで、生き延びるために戦う家族を描きます。『LOST』のソーヤー役として有名なジョシュ・ホロウェイと共演し、アメリカでは2016年1月から放送が始まっています。

映画『The Other Side of the Door(原題)』

事故で息子を亡くした夫婦が、最後の別れを告げるため、ある寺院で死者を復活させる儀式を行います。儀式を行う部屋にある扉を開けてはいけないと夫婦は警告されていましたが、母親は扉を開けてしまいます。死者の世界へと続く扉からは、彼女の息子以外の霊もこちら側の世界に入ってきてしまい……というホラー映画です。 キャリーズは死んだ男の子の母親、マリア役で出演します。

映画『This Is Your Death(原題)』

出演者が命をかけたゲームを続けるリアリティ・ショーを題材とした映画です。サラ・ウェイン・キャリーズ主演で、ジョシュ・デュアメルらと共演します。2016年にアメリカでの公開が予定されており、日本での公開は未定です。

『プリズン・ブレイク』の続編に出演か?

2016年1月に、米フォックスネットワークは『プリズン・ブレイク』の続編を製作することを発表しました。主演のウェントワース・ミラーとドミニク・パーセルが復活し、話数の少ないリミテッド・シリーズになるとのことです。 オリジナルキャストが続投するということで、サラ・ウェイン・キャリーズ演じるタンクレディ医師も復活するのではないかと注目されています。