2019年3月25日更新

朝ドラ『まれ』に出演していたキャスト一覧 呪いのドラマと言われている理由とは?【土屋太鳳ヒロイン】

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朝ドラ『まれ』に出演していたキャストたち

NHK連続テレビ小説『まれ』は、2015年度上半期に放送されました。夢を持つことが大嫌いだったヒロインの津村希が、パティシエという夢に向かって成長していく物語です。主演の土屋太鳳は、役作りのためにロングヘアを40cmカットして臨みました。 この記事ではあらすじを振り返りながら、朝ドラ『まれ』に出演したキャストを紹介します。

朝ドラ『まれ』のあらすじをおさらい!

一攫千金で儲けようとする父・徹の考えを聞いて育った希(まれ)は、夢を持つことが嫌いになっていました。そんな津村一家は石川県・能登半島の小さな漁村に引っ越します。 希は父を反面教師として、市役所に勤めようとしますが、同級生の紺谷圭太や、世界的に有名なパティシエである祖母・幸枝に影響され、次第にパティシエになりたいという夢を持つように。その後、横浜のフランス菓子店に弟子入りを志願し、稀はパティシエとしての才能を開花させていくのです。

主演キャスト・津村希(つむらまれ)/土屋太鳳

ヒロイン・津村希を演じた土屋太鳳。「地道にコツコツ」がモットーな真面目な人物で、自分よりも他人を優先する優しさも持っています。はじめは夢を嫌っていた希ですが、パティシエになることを決めてからは自分の夢のために邁進し、同級生の紺谷圭太と結婚。双子を出産し、子育てに励みながらケーキ屋を切り盛りする女性へ成長しました。 演じた土屋太鳳は、朝ドラ『まれ』出演の前からメディア露出はありましたが、出演後さらに多くのドラマや映画で活躍。2017年、2018年には合計7本の映画に出演しすべてで主演を務めました。土屋は『まれ』のヒロインオーディションに参加した際、『花子とアン』にヒロインの妹役として出演中でした。見事2020人の中からヒロインの座を射止めました。

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津村徹(つむらとおる)/大泉洋

一攫千金を夢見て失敗ばかりしている希の父・津村徹は大泉洋が演じました。徹は家族のことを強く思っているにもかかわらず、金銭面での失敗が続き、妻である藍子に離婚を切り出されてしまいます。3年後に再びプロポーズすることを約束に、一時は離婚しましたが、グルメサイトの運営が成功したことでふたたび藍子と結婚しました。 演じた大泉洋は「TEAM NACS」での活動のほか、独特のキャラクターで、映画、バラエティにひっぱりだこ。本作では、バラエティで見せるキレのあるキャラクターとは違った、ダメ父親を演じ演技の幅を広げました。

津村藍子(つむらあいこ)/常盤貴子

希の母・藍子を演じたのは、常盤貴子です。頼りない夫・徹に代わって、希や一徹が幼いころは力仕事をして家庭を支えるなど、心強い存在でした。普段はおっとりした性格ですが、引っ越し先を決めるときにダーツで選ぶといった大胆な一面も。 演じたのは、女優としての貫録がついてきた常盤貴子。1990年代にドラマを中心に活躍していた彼女ですが、2004年に公開された映画『赤い月』では日本アカデミー賞優秀主演女優賞を獲得。2009年に劇作家である長塚圭史と結婚し、2015年に歌手デビューするなど、年齢に関わらず精力的に活動しています。

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津村一徹(つむら いってつ)/葉山奨之

希の1歳年下の弟・一徹を演じたのは、葉山奨之です。一徹は能登の方言をすぐに使いこなすなど、すんなりと能登に馴染みました。勝負事好きな性格は父親にでしたが、一徹は運が強く状況を冷静に分析する性格でした。のちに、希の同級生である寺岡みのりと結婚します。 演じた葉山は、2011年のドラマ『鈴木先生』で俳優デビュー。はじめは脇役やメインキャラの高校時代を演じることが多かった葉山ですが、本作で飛躍的に知名度を上げました。2016年に公開された映画『青空エール』では、姉の希を演じた土屋太鳳と再共演しています。2017年にはゲスト出演から主演まで合わせて7本のドラマに出演するまでに成長し、徐々に高校生以外の役を演じることが増えています。

紺谷圭太(こんたにけいた)/山崎賢人

希の同級生で夫となる紺谷圭太は、山﨑賢人が演じました。塗師屋(ぬしや)の祖父の影響で輪島塗の魅力に触れ、輪島塗職人を目指すようになります。彼の頑固一徹な性格は、夢が嫌いだった希の背中を押すこととなりました。のちに、紺谷漆器を継ぎ5代目経営者となりました。 演じた山崎は、若手イケメン俳優として朝ドラ出演前から注目されていましたが、本作出演を機に本格的にブレイク。特に映画では、2016年公開の『オオカミ少女と黒王子』や『四月は君の嘘』、2017年の『一週間フレンズ。』など、少女漫画原作の実写作品に出演。中高生をターゲットにした作品において、なくてはならない存在となりました。 また2017年以降はは実写映画『ジョジョの奇妙な冒険』や、『斉木楠雄の災難』で主演を張るなど、少女漫画原作以外の話題作にも出演し、活躍の幅を広げています。

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寺岡みのり(てらおかみのり)/門脇麦

希の同級生で一徹と結婚した寺岡みのりは、門脇麦が演じました。能登で生まれ育ったみのりは、無邪気なところもありますが芯のしっかりした性格。希の親友として、彼女を励ます存在でした。 門脇麦は2011年のドラマ『美咲ナンバーワン!!』で女優デビューします。本作出演前の2014年、映画『愛の渦』で大胆濡れ場を披露し話題に。本作で知名度を全国区に広げてからは、2016年にドラマ『お迎えデス。』で主演の土屋と再共演。さらに映画を中心に主演作が増え、門脇麦が演じることを想定して脚本が書かれた映画『世界は今日から君のもの』が2017年に公開されました。

ロベール幸枝(ゆきえ)/草笛光子

希の祖母であり藍子の母、有名パティシエのロベール幸枝を演じたのは、草笛光子です。パティシエになるために渡ったフランスで恋に落ち結婚、帰国して藍子を出産するも、自分の夢を諦めきれずに家族を置いて再渡仏した過去がありました。そのため藍子とは仲が悪く、縁を切られてしまいます。津村一家が能登にやってきた際、20年ぶりに再会し、孫である希と一徹はこの時が初対面となりました。 演じたのは長年、日本の芸能界を背負って生きた草笛光子。ヒロインを務めた土屋のことを気遣い、いつも彼女にアドバイスを送っていたという草笛。土屋は草笛のおかげで、ヒロインを演じ切ることができたと感謝の意を、2018年放送のバラエティ番組内で伝えました。

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桶作文(おけさくふみ)/田中裕子

夜逃げ同然の津村家を受け入れ、一緒に過ごすことになる桶作文は、田中裕子が務めました。元治の塩田を手伝いながら、夏は農作業、冬は岩のり獲りをするほど働き者。意地っ張りな性格でたまに毒舌を吐くこともありますが、根は心優しい女性。次第に津村一家を認め、応援するようになります。 演じた田中裕子は、安定した味のある演技で、ドラマを中心に活躍。1983年の朝ドラ『おしん』で主演を務めたことで、アジア圏などを中心に有名な女優となります。朝ドラ出演は本作で4度目となりました。

桶作元治(おけさくがんじ)/田中泯

文の夫で製塩業を営む元治を演じたのは、田中泯です。妻と二人暮らしをしていたところに、津村家がやってきて、やがて家族のように生活するようになります。普段は寡黙ですが、祭りとなると誰も止められなくなるほど性格が豹変していました。 本業は舞踏家ですが、俳優としても圧倒的な存在感を放つ田中泯。話題のドラマ・映画にコンスタントに出演しており、時には渋みを与える人物として、時には優しい祖父のようなキャラクターで作品を支えています。

桶作麻美(おけさくあさみ)/浜辺美波

文と元治の孫の麻美を演じたのは浜辺美波。文と元治の息子・哲也(池内博之)と、その妻しおり(中村優子)の娘で、次女です。高校2年生の姉・友美(恒松祐里)がいて、2002年時点では中学2年生でした。 演じた浜辺は当時15歳で、本作出演が知名度をあげるきっかけとなりました。「東宝シンデレラオーディション」でデビューしており、美少女っぷりを生かしヒロインを演じるこが増えています。2017年には映画『君の膵臓をたべたい』で、日本アカデミー賞新人賞を受賞しました。

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蔵本一子(くらもといちこ)/清水富美加

希の同級生・蔵本一子は、清水富美加が務めました。一子は「サロン・はる」の一人娘で、地元である能登が大嫌い。当初は東京から来た希に興味を持って接していた一子でしたが、都会人らしくない希に失望し、度々言い合う仲に。しかし時が経つにつれ、お互いを認めるようになります。 本作出演後、ドラマ・映画・バラエティと幅広く活躍していた清水富美加。しかし2017年2月12日に突然の事務所との契約解除を発表し、宗教団体“幸福の科学”への出家を発表しました。その時点で、清水の出演映画が3作公開を控えていたこともあり、騒動となりました。現在は千眼美子(せんげんよしこ)として、幸福の科学が製作している映画を中心に、女優活動を続けています。

角洋一郎(かどよういちろう)/高畑裕太

希の同級生で一子に片思いする角洋一郎は、高畑裕太が演じました。ムードメーカー的存在で、高校では野球部として活躍していました。一子が好きすぎるため婿入りする気満々でしたが、思いは届かず、卒業後は家業を継ぎ漁師となります。 ベテラン女優・高畑淳子を母に持つ裕太。『まれ』で知名度を上げ、バラエティ番組やドラマに出演した際には、役で片思いをしていた清水富美加のことを本当に好きになってしまったと暴露したことも。バラエティでは母子共演もしていました。 しかし2016年8月に強姦致傷の疑いで逮捕。撮影のため宿泊していたホテルの従業員を狙った報道されました。その後事務所を辞め、2019年現在は活動を自粛しています。

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二木高志(ふたきたかし)/渡辺大知

希の同級生で無口な二木高志を演じたのは、渡辺大知です。無口すぎるため、みのりによる“通訳”によって周囲とコミュニケーションを取っています。シャイな性格ですが根は優しく、いつも希たちのことを見守っていました。卒業後、バンドを始めた際は激しいボーカルを披露し、希たちはその二面性に驚きました。 俳優兼ロックバンド「黒猫チェルシー」のボーカルである渡辺。朝ドラ『まれ』で劇中歌も担当しました。俳優デビューである2009年の映画『色即ぜねれいしょん』では、いきなり主演を務め日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞するなど、表現することにおいてカリスマ性のある人物です。

紺谷かおる(こんたにかおる)/中村敦夫

圭太の祖父で輪島塗の塗師屋「紺谷漆器」4代目を務めたのは、中村敦夫です。輪島のゴッドファーザー的存在で、漆器を盛り上げなければならないという強い使命感を持っています。元治とは文を取りあった過去があり、今でも犬猿の仲です。 俳優、作家、脚本家のほか、元参議院議員としての肩書も持つ中村。議員を辞してから俳優業に復帰し、『まれ』で昔気質の職人というハマり役を演じました。本作出演後は俳優としての活動を控えているようで、年に数本の出演にとどまっています。

池畑大悟(いけはただいご)/小日向文世

フランス菓子店「マ・シェリ・シュ・シュ」のオーナーパティシエ・池畑大悟は、小日向文世が演じました。フランスのコンクールで優勝した経験があり、その腕は確か。完璧主義なため、理想のお菓子が作れないときは閉店することもありました。はじめは希の弟子入りを断っていましたが、彼女の実力を認めフランスに修行に行くことを助言しました。 温厚な役柄、冷淡なキャラクターなど、変幻自在に演じ分ける小日向は、ドラマや映画を中心に名脇役として活躍。2017年には“名脇役”である小日向が主演を務めた『サバイバルファミリー』が公開。ドラマ・映画とコンスタントに出演しており、その役も様々です。

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池畑輪子(いけはたわこ)/りょう

大悟の後妻で中国料理店「天中殺」オーナーの輪子を演じたのは、りょうです。輪子は占いが得意で、1度彼女に占ってもらおうと行列ができるほど評判でした。 演じたりょうは2014年に産休から復帰。2016年以降、毎年3本程度のドラマに出演し、ゲストやサブキャラクターとして作品を支えています。2015年、夫のTOSHI-LOWのバンド「BRAHMAN」のドキュメンタリー映画『ブラフマン』では語りを務めました。

池畑大輔(いけはただいすけ)/柳楽優弥

池畑夫妻の長男で大悟の連れ子である大輔は、柳楽優弥が演じました。趣味は釣りで、スローライフを愛しているため定職に就かず、半年働いて残りの半年は遊んで暮らすといった生活を送る自由人です。希に一目惚れし猛アタックしますが、圭太への片思いを自覚した希に振られてしまいます。 映画『誰も知らない』で鮮烈なデビューを果たした柳楽は、過去に活動を抑えた時期もありましたが、2010年以降、ミステリアスなオーラを放つ演技派俳優に成長。2009年に高校生時代から交際していた豊田エリーと結婚し、2019年現在は一児の父です。

池畑美南(いけはたみなみ)/中村ゆりか

池畑夫妻の長女で輪子の連れ子・美南を演じたのは、日台ハーフの中村ゆりかです。女子大に通いながら横浜の中華街で太極拳を教えており、希や大輔を投げ飛ばすほどの力があります。同い年の希とはすぐに打ち解けますが、幼いころから大輔のことを密かに思っていたため、大輔の想いを知った際、希とは一時険悪な関係になりました。 ドラマ、バラエティ、CM、MVを中心に活躍の場を広げている中村。2017年には週刊プレイボーイが注目する女性タレントとして特集され、今後ブレイクが期待される若手女優です。

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『まれ』が呪いのドラマと言われている理由は?

ヒロインを務めた土屋太鳳の代表作となった本作ですが、出演者だった清水富美加と高畑裕太の相次ぐ騒動によって、一時は「呪われたドラマ」と言われる事態に。その他のキャストは大丈夫?と考察するファンまで出現しました。 近年ではキャストの不祥事や騒動によって作品が回収されるなど、視聴が困難になることが多いです。『まれ』に関してもNHK関係者が「再放送できないと頭をかかえている」と、アサ芸プラスの記事で明かしています。 しかし清水富美加と高畑裕太の事件に関連性はなく、その後『まれ』キャストが騒動を起こしてもいないため、「呪いのドラマ」は一時的な盛り上がりだったのかもしれません。

注目の若手キャストと実力派俳優が彩った朝ドラ『まれ』

2015年上半期に放送された朝ドラ『まれ』には、その後飛躍的にブレイクしたヒロインの土屋太鳳をはじめ、山崎賢人、門脇麦、葉山奨之、浜辺美波など、起用された若手俳優は軒並みブレイクしました。 そんな作品を支えたのが大泉洋、常盤貴子、草笛光をはじめとするベテラン俳優たちでした。 撮影が大変なことで有名な朝ドラ。俳優たちの演技だけでなく、彼らの人となりを知ればもっと作品が楽しめるかもしれません。