2017年11月21日更新

NHK朝ドラ歴代視聴率ランキングトップ13【あらすじをネタバレ紹介】

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花子とアン

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朝ドラの歴代視聴率ランキング!1位の作品は?

国民的ドラマである連続テレビ小説、通称「朝ドラ」。昭和36年から現在にいたるまで放送されており、毎朝のルーティーンになっている人も少なくないのではないでしょうか? 今回は21世紀になって放送された朝ドラの中から、平均視聴率の高いものをランキングで紹介。ネタバレを含めながらドラマのあらすじも振り返ってみます。

13位『あまちゃん』(2013年前期)20.6%

2013年のNHKで放送された『あまちゃん』。NHKでは初めての宮藤官九郎が脚本を書いたドラマです。ヒロインを演じた能年玲奈にとっても初の連続ドラマになりました。ドラマのタイトルは「海女さん」と「人生の甘ちゃんが成長する」という2つの意味がかかっています。

あらすじ:海女さんとアイドルを目指す女性の成長物語

ある日、祖母が危篤だということでアキ(能年玲奈)と母春子(小泉今日子)は岩手へ帰省します。しかしそれは嘘で、過疎化に悩む駅長の苦肉の作でした。アキは引っ込み思案な自分を変えたいと海女になることを決意します。また、春子が昔アイドルを目指していたことを知り、アイドル志願のユイ(橋本愛)と一緒にアイドルになるという夢を抱きます。 アキはひとりで東京へ向かい「GMT47」というアイドルグループに入るのですが、思ったようにはいきません。ひょんなことから昔の青春映画『潮騒のメモリー』を見て憧れていた鈴鹿ひろ美(薬師丸ひろ子)の付き人になることになりますが、「GMT47」の国民投票では最下位になり、ドラマは不向きだと言われ、おまけに一緒にアイドルを目指していたはずのユイは不良になってしまいます。 時を同じくして母春子が鈴鹿の代役をつとめていたことを知ってしまい、アキはそれが原因で事務所をやめることになってしまいます。
あまちゃん
アキは他の事務所で人気が出てきますが、アキがいたアイドルグループは勢いがなくなっていきます。鈴鹿の出世作『潮騒のメモリー』のリメイクをやる話となり、アキも主役のオーディションに参加することになります。しかし、主役は決まっていて、形だけのオーディションが進められることになります。主役は「GMT47」の小野寺薫子(優希美青)の予定でしたが、アキは鈴鹿の後押しもあり主役に抜擢されます。 そしてユイも更生し、アキの活躍を見ようと上京をしようとしたその日(3月11日)東日本大震災が起きます。 アキと「GMT47」の合同ライブが延期になり、映画も公開中止になるなどアキの世界は一変してしまいます。2011年の6月、アキは芸能活動を辞め岩手へ帰ります。北三陸は悲惨な状況になっていました。しかしアキは海女カフェを再建しようと決意します。 地元の人々もゆっくりながら復興に気持ちが向くようになり、それとともにアキもローカルアイドルとして以前アイドルを目指したユイと一緒に活動を続けていきます。 震災から1年が経ち、鈴鹿はチャリティコンサートを開こうとします。鈴鹿は歌の特訓の厳しさに逃げ出しますが、なんとかチャリティコンサートは開催され、公演は好評を博します。 震災から2年後、ウニ漁が再開されます。北鉄も復活し、「潮風のメモリーズ」でアキとユイはお座敷列車公演で人々から喝采を浴びるのでした。

同率11位『梅ちゃん先生』(2012年前期)20.7%

2011年に『結婚できない男』や『ラブジェネレーション』の脚本家、尾崎将也のオリジナルストーリーとして女性ながら医者として成長を遂げる『梅ちゃん先生』が発表されました。東日本大震災の復興プロジェクトとしての位置付けもありました。

あらすじ:勉強が苦手で失敗ばかりの女学生が医師を目指し奮闘する

時は昭和20年(1945年)、終戦後の東京都蒲田(1947年から大田区蒲田)で6人家族で暮らしていた下村梅子(堀北真希)は勉強ができる姉や兄とは違い、勉強も苦手でいつも失敗ばかりしていました。しかし医者であった父の一面を見て、自分も医者への道を志します。 梅子は努力の末に医療の専門学校へ進み医師免許を取得した後、大学病院へ就職します。大学病院内では派閥争いや、出世争いに翻弄されますが、地道に臨床や論文作成に力をいれます。そんなある時、地元での医者不足の現状を知り、さらに開業医をしている坂田(世良公則)の助言もあり、大学病院を辞め、地元、蒲田の町医者になることにします。
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そこで梅子が直面したのは、終末医療、家庭内不和、医療費の未払い、女性の家事と育児の両立、総合病院との競合などでした。 その後、梅子は恋愛をし、結婚まで意識をしたものの価値観の相違により関係は解消されます。そして兄や姉のすすめで幼馴染の安岡(
)と結婚します。2児の母となり、威厳に満ちた父親との関係も緩和し、梅子は立派に人々から頼られる町医者へと成長していくのでした。

同率11位『まんてん』(2002年後期)20.7%

2002年に放送された連続テレビ小説第67作目。当時、グラビアアイドルとして活躍をしていた宮地真緒がヒロインをつとめるということで大きな話題になりました。

あらすじ:屋久島で育った娘が宇宙飛行士を目指す

日高満天(宮地真緒)は屋久島に住んでいましたが、鹿児島でバスガイドになるために屋久島を出ます。 その後、満天(以後まんてん)は気象予報士の勉強をするために大阪に移り住み、気象予報会社「ウェザーウエスト」に勤めることになります。そんな中で行方不明になっていた父との再会などを通して、宇宙から天気を届けたいと思うようになります。 下宿先の息子、花山陽平(藤井隆)と結婚し、陽平自身が宇宙飛行士を目指すようになります。まんてんは陽平を支える存在になりますが、身体の問題から陽平は宇宙飛行士を断念することになってしまいます。そして、まんてんは自身が宇宙飛行士になることを決心するのでした。宇宙飛行士になって天気を届けることに、どんな意味があるのかと問題になるのですが、まんてんが自分自身の言葉で地球の美しさを語ることに意味がある、と人々はきづくのでした。

10位『マッサン』(2014年後期)21.1%

ニッカウヰスキーの創業者の竹鶴政孝とその妻リタがモデルとなっており、タイトルの「マッサン」もリタが政孝をそう呼んだところからきています。実在の人物がモデルになっていますが、とある日本人の技術者とイギリス人の妻の夫婦愛の人情劇というテーマとなっているため、事実に基づいたフィクションという形をとっています。

あらすじ:日本の1人の技術者が外国人妻と目指した最高のウィスキー

亀山政春(玉山鉄二)が亡き妻エリー(
)の遺影を眺め、エリーとの日々を回想するところから話が始まります。 政春はスコットランドでウィスキーの醸造技術を学んでいましたが、現地のエリーと出会い周囲の反対を押し切り結婚、日本産のウィスキーを作る夢を叶えるために帰国します。 2人は政春の元の職場である「住吉酒造」でウィスキー作りをしようと、大阪で生活することに決めます。そこで政春は鴨居欣次郎(堤真一)と出会い、一緒にウィスキーを作ろうと誘われますが「住吉酒造」の社長を裏切ることはできないと辞退します。しかし「住吉酒造」が経営難に陥ったことなどが要因で政春は退職に追い込まれます。 鴨居は政春が本場でも認められていた技術者であることを知り、自分の会社へ入社させます。そして、ウィスキー作りに適した山崎(大阪府三島)にウィスキーの醸造工場を建設し、政春の実家「亀山酒造」から技術者の俊夫(八嶋智人)を呼び寄せます。工場が完成した日にエリーの妊娠がわかりますが、流産し、不妊を告げられます。しかし強く生きていくことを決め、養女を迎え「エマ」と名付けます。 山崎工場稼働から4年が経ち、経営難から前倒しで日本初の国産ウィスキーの販売をしようとしますが、商品は不評で売れず、鴨居から日本人好みの味に変えるように命令されます。鴨居と政春の意見は対立し、政春は営業に回されてしまいます。 営業で北海道に行った際、余市のニシン漁師・森野熊虎(風間杜夫)と出会い、余市がウィスキー作りに適した場所だと知ります。鴨居の会社では本格ウィスキーの販売が難しいと実感した政春は、北海道で自分の作りたいウィスキーを作ることを決め退職します。 北海道ではウィスキーの製造資金のためにりんご果汁100%のジュースを2年もの間売り続けるも、売れ行きは芳しくありませんでした。その頃、政春やエリーに似ていないことからエマはいじめに合います。2人は話し合い、エマに養女のことを打ち明けます。エマはショックを受けますが、同級生の言葉から自分が恵まれていることに気付かされます。 改名したりんごジュースが売れ始めた頃、鴨居商店で鴨居の息子英一郎(浅香航大)が作ったウィスキーが売れていました。政春もその美味しさを認めたのですが、そんな折英一郎は急死してしまいます。大阪で鴨居と再会した政春は、鴨居から英一郎が政春を意識してウィスキーを作っていたことを知らされます。 政春は6年かけ自分の求めていたウィスキーを製造したものの、商品は売れず多額の負債を抱えることになり、従業員の半分を解雇しなくてはならない状況に陥った時、海軍によって工場が買い上げられるともに指定工場になります。 第二次世界大戦の中、外国人は敵視されエリーも嫌がらせにあいます。政春はエリーのために離縁を考えますが、エリーの強い意志を知りエマと3人で離れないことを誓います。
マッサン
女学校を卒業したエマは一馬(堀井新太)に恋をします。2人の恋は順調に進んでいきますが、そんな時に一馬に召集令状が届き出征することになります。一馬も帰ってきたらエマと結婚するつもりでいましたが、英霊となって帰ってきます。数ヶ月後に終戦を迎え、海軍撤退にともない工場の売り上げも落ちていきました。 政春は出資者から3級ウィスキーを作るように言われますが、本物のウィスキーを学んできた政春にとっては受け入れ難いものでした。しかしそんな時にシベリア抑留になっていた甥の悟(泉澤祐希)が政春を訪ねてきます。シベリアで辛い体験をしてきた悟にとって、3級ウィスキーであろうが、自分にとって安い酒こそが本物だったと語ります。 そこで政春は3級ウィスキーへの考えを改め、安いウィスキーの製造を考え始めます。樽を調べていた時に戦死した一馬が生前、政春に託した大麦が3級ウィスキーに適していることを知ります。3級ウィスキー製造に試行錯誤し、「余市の唄」を完成させ、そのウィスキーは大評判となりました。 12年後、政春とエリーは養子となった悟夫婦と穏やかに暮らしていましたが、エリーが病に冒されていることが明らかになります。イギリスから恋人を連れて帰国したエマもそれを知りショックを受けます。政春はエリーとの時間が僅かだと知り、エリーのためにウェディングドレスを仕立て、良くなったら結婚式をしようと言います。 エリーの最期の時間の中、2人は共に歩んできた日々を振り返り、語り合います。そしてエリーは政春にしたためていたラブレターを渡し、自分が天国に行ってから読んでと言い、政春の見守る中静かに息を引き取ります。 エリーの没後、政春は泣き暮らしていました。しかしある時窓辺の自分へ残されたラブレターを読み始めます。そこには政春に対する愛情と感謝にあふれていました。それを読み終えた政春には生気が戻り、エリーへの愛を込めたウィスキー作りに乗り出します。 それから10年後、ドウカウヰスキー余市工場で製造した政春のエリーへの愛がこもった「スーパーエリー」が本場スコットランドで特別賞に選ばれました。政春の作ったウィスキーは世界にも通用するものになっていたのでした。その式典において、政春はエリーとの日々を走馬灯のように思い出していました。

9位『こころ』(2003年前期)21.3%

ヒロインの中越典子は、1989人の応募者の中から選ばれました。5回目の挑戦だったそうです。舞台の1つが新潟県の山古志村であったため、放送期間中にはJR東日本が「こころ」という列車を運行させました(上越線越後湯沢駅 - 長岡駅間)。

あらすじ:ちゃきちゃきの江戸っ子「こころ」が様々な困難に負けずに前向きに生きる姿を描く

東京の浅草と新潟県山古志村(現・長岡市)が舞台となり話が進んでいきます。 ヒロイン末永こころ(中越典子)の実家は浅草で老舗のうなぎ屋「きよ川」を営んでおり、男勝りでお祭りが大好きな絵に描いたような江戸っ子のこころは、キャビンアテンダントをしていました。ある日、地域医療を目指す医師、朝倉優作(仲村トオル)と出会い、恋におちます。 しかし朝倉は離婚歴がありました。それだけでなく子供が2人もいることで周囲は大反対します。特にこころの母親は自らが結婚に失敗しているため猛反対、また朝倉の方も、娘の倖(黒川智花)は中学生ながら弟の面倒を見ており、多感な時期ということもあって、父親の結婚が面白くありません。しかし、そんな周囲の反対にも負けず2人は結婚します。 それから4人家族の生活が始まります。朝倉は念願の診療所を浅草に開所します。こころも仕事と家庭で大忙しの日々を過ごしていました。そんな幸せな日々の中、不幸は突然やってきます。雪山での遭難者を助けに行き、そこで雪崩に巻き込まれ朝倉は命を落としてしまいます。残されたこころと子供達は戸惑うばかり。 長年、別居状態にあった父親、末永沢朗(寺尾聡)は新潟の山古志村に住んでおり、花火職人をしていました。父親との再会と和解があり、沢朗の弟子の青年、堀田匠(
)に惹かれていくこころ。どちらとも血が繋がらない2人の子供をはさみ、家族になれるか2人は葛藤しますが、こころは朝倉の子供と家族になり、子供達の本当の母親になることを決めるのでした。

8位『べっぴんさん』(2016年後期)21.6%

『連続テレビ小説 べっぴんさん 完全版 ブルーレイ BOX2 』
戦後の神戸や大阪を舞台に、アパレルメーカーの創業者である坂野惇子の半生を描いた作品『べっぴんさん』。実際のロケ地での撮影も神戸市や大阪市、西宮市で行われました。 ヒロイン・坂東すみれを演じるのは 芳根京子です。2014年に放送された『花子とアン』に続き、NHK連続テレビ小説には2度目の出演にしてヒロインに抜擢となりました。

あらすじ:もらった人が嬉しくなる品、「べっぴんさん」にかけた人生

戦後焼野原と化した神戸の街で、すみれは生後間もない赤ん坊を抱えながら、少女時代に母に誓った夢を叶えるべく子供服店を開業します。戦前の坂東家の女中であったマツの娘・小野明美(谷村美月)、すみれの女学生時代の同級生・多田良子(百田夏菜子)と共に、子供服店「キアリス」を企業、ベビーブームの時代の波に乗り、事業を拡大・成功させていきました。 「キアリス」が成功していくに従い、すみれの負担や苦労も大きくなっていきます。仕事に熱中するあまり夫・紀夫との仲は気まずくなり、過労で倒れるなど体調にも異変があらわれました。すみれは一度退職を決意しますが、紀夫の改心で再び「キアリス」に復職を果たしました。子供用品の全てを取り扱う店「キアリス」を目指そうと、食器セットの販売を新規事業として計画、見事成功に導きます。 「キアリス」は世界的に事業を広めていき、遂には皇太子の御用達品に選ばれ、一躍話題の有名店となります。しかし、仕事で不在がちである両親を嘆き、一人娘のさくらは徐々に素行が荒れていくのでした。すみれと衝突し、家出をしたさくらですが、ジャズ喫茶を経営する知人・すずの説得もあり、徐々にすみれに心を開き、和解します。 その後アメリカ留学を果たしたさくらは、帰国後、キアリスに入社。母・すみれとともに働くことになりました。同期入社であり、君枝の息子でもある健太郎とさくらは結婚し、娘の藍が生まれます。 健太郎の経営者としての手腕を見て安心したすみれは引退を決意しますが、服の直しを専門に取り扱う「お直し部」を設立し、かつての仲間たちと「キアリス」で生涯働き続けることを誓うのでした。

7位『ちゅらさん』(2001年前期)22.2%

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沖縄と東京を舞台にヒロインである恵里(国仲涼子)の人間的な成長、家族や恋愛、恵里の周囲の人々たちを描いた群像劇です。2084人の中からオーディションで選ばれた国仲涼子は、NHK朝ドラ初の沖縄出身者のヒロインとなりました。また人気が高く続編が4作製作されたという点でも朝ドラ初です。 タイトルの「ちゅらさん」という言葉は美しいさま、立派なさまを褒めるときの沖縄の方言です。

あらすじ:沖縄で生まれ育った少女が初恋の少年との恋を実らせるために上京し看護師になる

沖縄に生まれ育った恵里(国仲涼子)は、小学校の時に上村兄弟、和也(遠藤雄弥)と文也(小橋賢児)と出会います。その時に文也と結婚の約束をし、スーパーボールをもらいます。恵里はずっと文也との結婚を夢見ていました。どうしても東京へ行きたい恵里は文也からもらったスーパーボールを持ち、家出をします。 東京ではかつて友達になった容子(余貴美子)を頼り、変わった住人が多い一風館に住むことになります。ある日、一風館の住人である島田(北村和夫)が倒れ病院に運ばれてしまいます。その時に看護師である下柳(戸田恵子)に教えられ懸命に看護をするうちに天職を見つけたと、恵里は看護師を目指すのでした。 文也もまた兄の死をきっかけに医師を目指し病院で働いていました。しかし文也には彼女がいました。恵里はショックを受けながらも看護学校を卒業し、文也と同じ病院で看護師として働き出します。 そんな時沖縄からおばぁ(平良とみ)が初恋の人を探す目的でやってきます。その時におばぁにアドバイスを受けた恵里は思い切って文也に自分の気持ちを打ち明けます。文也は戸惑いつつも、恵里のひたむきな気持ちに心を動かされ、沖縄で恵里にプロポーズをします。
ちゅらさん
1人前になることを結婚の条件とされた2人は自身の仕事に精を出します。そして様々な出来事を通して2人は1人前と認められ結婚し、新婚の2人は一緒に一風館に住むことになります。恵里は妊娠し沖縄で出産をするために沖縄に帰り、自宅出産で無事子供が生まれます。子供は男の子で文也と恵里はその子に「和也」と名付け、家族3人の生活をスタートさせます。 産休が終わり病院に戻るものの、婦長が下柳から神田(清水ミチコ)に代わり、戸惑いを覚えながらも、恵里は新人指導などで忙しく働いていました。恵里は病院で忙しく働きつつ、文也との幸せを感じていました。しかし恵里は体の異常を感じ、西宮(小西真奈美)に診てもらいます。結果はよくないものでしたが、西宮に頼み、内緒にしてもらうように頼みます。 その頃和也もある出来事から大人に恐怖心を持つトラウマを抱えていました。和也のトラウマを克服するために恵里は西宮に待てるのは3週間と言われながらも、一緒に小浜島に帰ります。和也と暮らしますが一向に和也はよくなりません。そしてついには恵里は倒れてしまいます。 倒れた恵里を助けるために和也は人を呼びにいきます。そしてその頃東京では文也は西宮から恵里の病気のことを聞かされていました。和也は道に迷いながらもなんとか大人に助けを求め、恵里は東京の病院に運ばれます。文也は病気を隠していた恵里を叱りますが、手術をすることになり、執刀は文也がすることになります。文也はなかなか手術を始められませんでしたが、運命を信じろとアドバイスを受け手術を成功させます。 月日は流れ一風館のメンバーが古波蔵荘に集合します。そこには恵里が移り住んでいました。そして恵里、文也、全員メンバーが「生きてるって楽しいさー!」と言います。

6位『ごちそうさん』(2013年後期)22.3%

ごちそうさん
2013年にヒロインに
を迎えて制作された連続ドラマです。時代設定は大正時代から昭和にかけて。東京の食いしん坊の卯野め以子が恋に落ち、大阪へ嫁ぎ、大阪での食の文化などを克服しつつ、母としても強く成長していく姿を描きます。

ドラマのストーリー

1911年、東京で西洋料理店(開明軒)に生まれ育っため以子は食べることが大好きな女の子。ある日病に倒れた祖母卯野トラ(吉行和子)が食べたがっていたイチゴを探して奔走します。手に入れたものの帰り道で無くしてしまい落ち込むめ以子にトラは「ごちそうさま(ご馳走様)」の意味を教え、感謝するのでした。 トラが亡くなった11年後の1922年、女学校へ進んだめ以子は相変わらず食いしん坊で、勉強にも家事にも関心がありません。そんな時に家に下宿生として帝大生の西門悠太郎(
)が卯野家へやってきます。 そして納豆嫌いの悠太郎に克服してもらおうと納豆を使った料理を考え、克服してもらったことをきっかけとして、悠太郎への気持ちに目覚め、自分と悠太郎のお弁当を作るようになります。
め以子は見合いの途中で悠太郎への気持ちにはっきりと気づき、悠太郎に自分の気持ちを伝えますが、悠太郎には家庭の事情があり、それにめ以子を巻き込みたくないと一旦は断るものの、やはり悠太郎もめ以子への気持ちがあると気づき、2人は悠太郎の故郷である大阪へ行くことになります。 悠太郎の実家西門家では義母靜(宮崎美子)、悠太郎の姉和枝(キムラ緑子)、悠太郎の妹希子(
)との5人で暮らすことになりますが、和枝の「いけず」(意地悪)に苦労することになります。 和枝は決してめ以子を悠太郎の嫁と認めず、女中扱いをします。しかしめ以子には決してめげることなく、再会した幼馴染の源太(和田正人)や知り合いの「酉井捨蔵」(近藤正臣)から始末の料理(食材を使い切ること)などを教わり、そんな姿に靜や希子は協力的になります。 め以子は偶然にも捨蔵は故人として扱われていた悠太郎の父、西門正蔵であることを知ります。め以子は正蔵を受け入れるように懇願しますが、正蔵を憎んでいる和枝や悠太郎と対立してしまいます。 和枝は離婚して出戻っていたのですが、再婚を決めます。しかし相手が詐欺師であったことを知り、自殺を図るものの失敗します。その直後め以子の妊娠がわかります。和枝はどんなにいけずをしてもめげないめ以子にいたたまれないものを感じ、新たな再婚相手を探し西門家を去っていきます。
ごちそうさん
関東大震災が起こり、大阪も被害にあい、め以子は炊き出しに精を出します。年の瀬が迫り、卯野家が西門家を訪れます。そんな中、め以子の父の取り計らいなどがあり、悠太郎は正蔵と和解します。そして大晦日にめ以子はふ久という女の子を産みます。 その後、悠太郎とめ以子の間には長男の泰介、次男の活男が誕生します。1932年、め以子は子供たちに創作料理を作りながら育児と料理にいそしんでいました。 そんな中、希子の結婚話が進み祝言をあげることになります。しかし婚礼の当日、希子は兄悠太郎とめ以子に祝言をしてほしいと望み、和枝も卯野家に頭を下げられとうとう折れなくてはいけなくなります。ようやく悠太郎とめ以子は祝言をあげることになりますが、正蔵が倒れ、翌日のめ以子の献立を楽しみにしながら静かに息を引き取ります。 1940年、戦時色が濃くなる中、め以子は節約料理を積極的に作ります。婦人会の間で贅沢は敵というスローガンの元、美味しくもない料理を作ります。しかしそんな料理にうんざりしため以子はどんな時でも美味しいものを食べさせる、と決意を固め牛肉のステーキを大量に作り近隣住民に振舞います。それからめ以子は「ごちそうさん」と呼ばれるようになります。 め以子の長男泰介(
)は野球に励み甲子園を目指しますが、戦争により中止になってしまいます。また同じころ、戦地に赴いていた源太は病気と診断され戻ってきます。源太は戦地での記憶で命あるものを食べられなくなってしまっていました。一時は危篤に陥った源太でしたが、め以子の呼びかけに反応し、牛乳を口にできるようになります。 1944年には長男泰介と一緒に野球をしていた諸岡(中山義紘)が出征することになります。諸岡に心を寄せていたふ久(松浦雅)は諸岡の子供を産みたいと強引に諸岡に迫ります。泰介に説得され悠太郎とめ以子は諸岡とふ久を結婚させます。 一方め以子の次男の活男は料理をすることが好きな青年に育っていました。そして活男は料理が学べるからと海軍に入ることを希望しますが、戦地に行かせたくないめ以子は反対します。しかし「死ぬなら好きなことをしたい」と言われ、め以子は涙ながらに認めます。
ごちそうさん
戦局が激しくなり、市民は空襲に備えての訓練をするようになります。その演習に任された悠太郎は実際の空襲を再現しようと演習用の家を燃やしてしまいます。そのことが原因で満州へ渡る処分が下され、悠太郎は家族と別れ旅立っていきます。 1945年、ふ久が産気づき無事出産します。大阪大空襲の中悠太郎に教わった通りに家族と地下鉄に逃げ込み命拾いをしますが、西門家は全焼してしまいます。め以子と泰介は和枝の家に身を寄せますが、泰介に赤紙が届きます。泰介を送り出した後、活男の戦死の知らせを受け取りめ以子は悲嘆にくれます。そして1945年8月に終戦を迎えます。 め以子は帰ってくる家族を家で迎えたいと大阪に戻り、焼け残った西門家の蔵に居を構えます。そこで源太らと再会しため以子はくず芋を調理し商売を始めます。店は繁盛し、やがて卯野家や諸岡家の無事がわかります。泰介も無事に復員し、靜も疎開先から帰ってきます。
そんな時、闇市が捜査され、米俵を守ろうとしため以子は逮捕されてしまいます。無事に釈放になりますが、闇市での商売は禁止されてしまいます。 ある日開催が決定していた選抜中等学校野球大会がGHQの指示で中止になりかけてしまいます。GHQのモリスはめ以子の最高の日本料理と引き換えに協力を打診します。そのもてなしの席でモリス自身が戦死してしまった息子のことで日本を憎んでいたことを明かし、め以子はモリスと打ち解け、野球大会は開催になります。 甲子園の開催日に家族は出かけますが、いつもと同じようにカレーを売りながらめ以子は駅で悠太郎の帰りを待っていました。しかし帰ってこないとガッカリして戻った目の前に悠太郎が現れ、悠太郎と家に帰りながら万感の思いでチョコレートを分けつつ「ごちそうさんです」とつぶやきます。

同率5位『ほんまもん』(2001年後期)22.6%

タイトルの『ほんまもん』とは関西弁で「本物」を意味しており、和歌山県を舞台に主人公の山中木葉(池脇千鶴)が料理人を目指し成長する物語が描かれます。ヒロインのオーディションは当時(2001年)最多の2541人を記録しました。精進料理の師匠を野際陽子が演じ、語りも担当しました。

あらすじ:天才的味覚をもつ木葉は料理人を目指し奮闘する

和歌山県熊野出身の山中木葉(池脇千鶴)はおてんばながらも味覚に関しては天才的でした。ある時、祖母のフジ(小林千登勢)が危篤になり、その時に和食料理人であった父一路(根津甚八)が鮎のほぐし身と茶粥を調理し、それを美味しそうに食べ、幸せそうに息を引き取る様を見ます。そのことで木葉は食べ物は人を幸せにするものだと知ります。 木葉は高校を卒業し、料理人を目指すために食い倒れの街大阪へ向かいます。そこでは想像もしなかった困難や挫折が待っていました。しかし木葉はそれに挫けることなく、「究極の和食」と言われている精進料理を作る料理人を目指します。 修行する中で人生の師匠と出会い、人に幸せを与える食について学び、真の料理の心をつかんでいきます。

同率5位『花子とアン』(2014年前期)22.6%

『赤毛のアン』の翻訳者である村岡花子の半生をテーマにしており、『あまちゃん』や『梅ちゃん先生』『ごちそうさん』を抑え、2004年〜2014年で最高の視聴率となりました。オーディションを介さないヒロイン選出となりましたが、スタッフ、脚本家の中園ミホら満場一致で吉高由里子に決まったそうです。

あらすじ:一冊の童話に魅せられた少女が『赤毛のアン』の翻訳者になるまで

山梨県甲府に生まれ育ったはな(後に花子・吉高由里子)は貧しい家の生まれで学校へ通うことはできませんでした。しかし、7歳の時にもらった絵本に強い興味を持ったはなは、父に尋常小学校へ連れていってもらいます。その時のはなの聡明さに父はなんとかミッションスクールに行かせようと思いますが周囲から反対されてしまいます。しかしはなの本に対する思いが周囲を動かし、東京の女学校へ転校することになります。 女学校へ行ったはなは最初のうちこそホームシックになったり、課題で不正をし外国人教師を悲しませたりしますが、その後懸命に英語と取り組み、外国人教師と和解します。その時の喜びが、ますます英語への勉強につながり成績がクラス1になるほどに。 その英語力のおかげで英語教師に推薦され、卒業の際には校長の通訳をつとめました。その女学校で知り合った醍醐亜矢子(高梨臨)ははなを支え、8歳年上の葉山蓮子(仲間由紀恵)とは反発があったものの、やがては腹心の友となり青春を謳歌する花子でした。 その後、蓮子が嘉納伝助(吉田鋼太郎)という実業家に嫁ぐことになり、はなは反対するのですが蓮子は女学校を去ってしまいます。しかし伝助には愛人との子供の冬子がいるなど周囲との関係も悪く、嘉納家では孤立してしまいます。 はなは希望した編集社への就職を諦め、故郷の尋常小学校で教師を務めることになります。錯誤の中で、ある生徒のための創作童話『みみずの女王』が児童文学賞をとります。
その後は教師として忙しくしていましたが、蓮子から歌集が送付され、触発されるように『たんぽぽの目』を書き始めます。その作品はかつてアルバイトしていた先の編集長、梶原聡一郎(藤本隆宏)に好評され、また出版社の創業に向けて東京へこないかと誘われます。はなは悩んだ末、本を書く夢とともに東京へ向かいます。 出版社「聡文堂」に就職し、編集社の厳しさに落ち込む日々でしたが、かつてアルバイト先で知り合った村岡英治(鈴木亮平)と再会します。彼が持ってきた英文の童話を翻訳した『王子と乞食』が、創刊される児童文学書に連載されることになります。 10年ぶりに再会した蓮子に英治への恋心を指摘され、英治に告白しますが、妻帯者であることを知り恋心を吹っ切ることにします。しかし英治は妻と死別してしまい、周囲の人々の応援などではなと結婚することに。はなは周囲の人から反対を受けますが説得の末、はなの故郷で結婚式をしその際にはなは花子と名乗ることを誓います。結婚から1年半、長男の歩を出産します。 その頃蓮子は籠の鳥のような生活を送っていました。そんなある日、宮本龍一(中島歩)と出会い恋に落ちます。伝助との結婚生活は破綻しており、龍一との恋を育てやがて駆け落ちします。蓮子は絶縁状を伝助に送りますが、伝助はその絶縁状を反論文とともに新聞に掲載誌し、そのことが世間を騒がすことになり、花子は蓮子たちの逃亡を助けます。 やがて蓮子は妊娠し、そのことで離婚が成立するのですが、怒りの収まらない蓮子の兄葉山晶貴(飯田基祐)によって蓮子は連れ戻され幽閉されてしまいます。監禁生活を強いられながら蓮子は純平を出産します。 花子が翻訳した『王子と乞食』が単行本化されることが決定し、夫英治は社長に就任されるなど、幸せな生活を送っている中、関東大震災が起こります。震災で英治の弟や様々なものを失いつつも、花子と英治は再建に向け協力し、やがて出版社を兼ねた印刷会社を立ち上げます。そして『王子と乞食』も無事に出版します。 震災がきっかけで解放された蓮子は龍一の母親と親子揃って同居することになります。その後に女児富士子を出産し、花子の家族と交流を深めていきます。 花子は多忙ながら充実した生活を送っていましたが、長男の歩が疫痢で5歳で急逝してしまいます。花子は歩の後を追うことを考えるほどに傷心し、仕事を優先したことを自責します。しかし英治の言葉、歩の生前の言葉によって元気を取り戻します。 数年後、英治と花子は雑誌『家庭』を創刊し、さらに同じ年ラジオ番組『コドモの新聞』の語り手をすることになります。しかし戦局が厳しくなり、内容も軍事色に染まりつつある中、養女、美里をはじめとした全国の子供に伝えるべく試行錯誤します。
蓮子は龍一が逮捕され、自らも軍事国家と闘う決意をしますが、反対する花子と口論になり決別します。同じ頃、花子は帰国を決めた恩師のスコット先生から一冊の洋書『Anne of Green Gables』を贈られます。 ラジオ番組は軍事色に染まり、子供達への役目を果たせなくなった花子は降板することにします。外国文化に親しんできた村岡家は非難され、洋書を隠さなければならなくなります。しかしそんな時でも花子は『Anne of Green Gables』を手元に置き、命掛けで翻訳をします。 太平洋戦争が終結し、花子のもとには翻訳の仕事が入ってくるようになりますが、『Anne of Green Gables』は著者が有名でないためにボツになってしまいます。同じ頃、またラジオでの仕事の依頼がきますが花子は以前、蓮子から純平が死んだのは花子のラジオのせいだと言われたことがあったため躊躇しますが、故郷の両親やラジオ番組を再開を待つ人々のためにラジオで語り出します。 その後『Anne of Green Gables』を出版してくれるところを探し奔走しますが、採用されないまま6年間が過ぎてしまいます。自宅で図書館を営みつつ翻訳を続ける花子のもとへ女性向けの翻訳依頼がくるようになり、『Anne of Green Gables』を提案すると、出版社の社長に認められタイトルが『赤毛のアン』となり発行、たちまちベストセラーになります。 『赤毛のアン』の出版記念の式典の最中、英治が取り寄せてくれた続編『Anne of Avonlea(後の『アンの青春』)』の翻訳本の出版が決まります。壇上に上がる直前まで原書を夢中になって読み、式典が終わると一目散に家へ還り早速『アンの青春』の翻訳にとりかかる花子でした。

4位『とと姉ちゃん』(2016年前期)22.8%

高畑充希 とと姉ちゃん
父が亡くなってから父のように母や妹を守る”とと”の役割を果たし、みんなからとと姉ちゃんと呼ばれている小橋常子を描いたドラマです。 この小橋常子役には約2500人の中から過去にNHK朝ドラに出演経験のある女優・高畑充希が選ばれました。主題歌は初のNHKドラマの楽曲を書き下ろした宇多田ヒカルの「花束を君に」です。

あらすじ:激動の昭和時代を常子が生き抜く!

浜松に住んでいた常子(高畑充希)と妹2人鞠子(相楽樹)と美子(杉咲花)は父・竹蔵(西島秀俊)の死後、母・君子(木村多江)の居る東京に行くことを決めました。 そして高等女学校5年生の常子は、家計のため給料の高いタイピストになることを決意し、猛勉強の末、無事タイピストになります。しかし、事件に巻き込まれ解雇されてしまうのでした。 やがて、甲東出版で働き出した常子でしたが、戦争が激しくなり社員が徴兵され1人で貸本業を営むことに。 やがて戦争が終わると、常子は「人々の暮らしを豊かにする雑誌を作りたい」という花山(唐沢寿明)を編集長に引き入れ、戦争で翻弄されてきた女性のための雑誌作りに全力を注ぎ、「あなたの暮し」を刊行します。 雑誌の売れ行きは好調で、さらには消費者のための商品記事などを制作し、発行部数を伸ばしました。「あなたの暮らし」は、亡くなった母を思い綴ったエッセイや花山の提案で作った戦争特集号などを通して、日本出版文化賞という名誉ある賞を受賞しました。

3位『さくら』(2002年前期)23.3%

ヒロインのオーディションには2512人が応募し、高野志穂が選ばれました。高野志穂は両親の仕事の都合から海外での生活が長く帰国子女であり、バイリンガルで、日系4世の役を演じました。脚本の田渕久美子は『篤姫』などで有名です。 平均視聴率は23.3%であり、最高視聴率は27.5%でした。

あらすじ:ハワイ生まれ日系4世のさくらが日本の男子中学校に教師補助として赴任する

ハワイ生まれで日系4世のエリザベス・さくら・松下が、ハワイ大学在学中に松下家一家のルーツである飛騨高山の男子中学校に英語の指導助手として赴任します。外見は日本人ながら考え方はアメリカ人。赴任して早々に日本の英語のテストに疑問を抱いたり、英語劇の指導をしたりするなど、周囲の協力を受けつつ笑顔を忘れず奮闘するさくら。 下宿する先では嫁姑のバトルなどを目の当たりにして戸惑いつつも、日本の文化や人々を通してたくましく成長していきます。さくらに思いを寄せる体育教師(小澤征悦)とのラブストーリーなども描かれます。

2位『あさが来た』(2015年後期)23.5%

「社会を明るくするようなドラマにしたい」という想いが込められている『あさが来た』のヒロイン・白岡あさ役には約2600人の中から波瑠が選ばれました。主題歌はAKB48の「365日の紙飛行機」です。

何も知らなかったおてんば娘が様々なことに挑戦する姿を描く

主人公のお転婆なあさ(波瑠)は勝手に結婚を決められ、不満を持っていましたが、あさは結婚相手の加野屋の白岡新次郎(玉木宏)から貰ったそろばんの手習いをするうちに、そろばんの才能を発揮していきます。 その後、姉・はつ(宮崎あおい)と山王寺屋眉山惣兵衛の結婚が決まり、姉妹ともに嫁ぐことが決まりますが、新次郎は遊んでばかり。その間にあさは、店の人々とコミュニケーションをとり、段々と経営について分かっていくようになりました。やがて、新次郎に認められるようにまで成長していきます。 加野屋の現状を知り、そして以前出会った五代才助(ディーン・フジオカ)の言葉をきっかけに、あさは取り立てに出回るようになるも加野屋に客が押し入り、とうとう店の資金が底をついてしまいます。あさは借金の申し込みのため奈良へ行き、無事に金を借りることが出来ました。 加野屋に余裕ができたため、あさははつの居る山王寺屋に行こうとするも、すでに廃業してしまっていました。落ち込むあさでしたが、五代から商売の話を聞き勉強を始め、また新次郎から聞いた石炭の話に興味を持ったあさは、炭坑経営の話を持ち掛けます。 一度は反対されるも、最終的には炭坑がある九州へ行くことになるあさ。それと同時期に、姉・はつの妊娠が発覚しますが、その夫である惣兵衛が失踪してしまいます。 炭坑で働こうと思っていたあさでしたが、抗夫はあさのことを拒絶し働こうとしませんでしたが、抗夫の代表・宮部(梶原善)と相撲をとり勝利したあさは、抗夫たちの信頼を獲得し働くようになりました。その頃はつは長男を出産し失踪した惣兵衛を賭博場で見つけ説得。惣兵衛は帰ってきました。 九州の炭坑から大阪へ帰ろうとしていた矢先、父の危篤の知らせを受け、急いで帰り、あさは父の最期を看取ります。また、あさははつに夫婦を信じて応援していると伝え、和歌山の土地の権利書を渡すのでした。はつ夫婦は後にそこでみかん農業をすることになります。
あさが来た 
そんな中、あさは炭坑で労働の改革をしようとしますが、反対が多くて上手くいきません。そこで寝る間を惜しんで説得し、ついに改革を実行することが出来ました。それからしばらくの間大阪と九州を行き来するようになりました。 そんなある日、あさが妊娠していることが発覚します。身重でありながら、炭坑の事が気になって九州に留まるあさ。しかし、つわりが起きて急いで大阪に戻ることに。そして、無事に娘・千代を出産するのでした。 その後、あさは五代からの誘いで大久保利通と出会いますが、その後大久保は暗殺されてしまいます。その際あさと五代は心の友になることを誓うのでした。 やがて、あさは新しく銀行を設立しようと試みます。その頃、娘の千代は仕事をしている母・あさと、仕事をしていない父の新次郎に疑問を抱き、戸惑うようになりました。 そんななか五代が計画していた事業に官民癒着の疑いがかかります。新次郎らのおかげで、疑いは晴れますが、五代は病に倒れ、闘病を余儀なくされました。
一方で、加野屋は炭坑を次々に買い進め、両替屋の加野屋から加野銀行を設立することを決意しました。そして、その頭取に榮三郎(桐山照史)、新次郎が社長に就くことに。しかし、うれしいニュースのさなか、五代が亡くなってしまいます。 加野銀行は順調で、開業3年で順調に事業は成長し、新次郎は尼崎の紡績会社の社長になります。 あるとき、加野銀行に成澤泉(瀬戸康史)という男が、女子大学設立のためのお金を貸してほしいとやってきました。一旦は断るも、渡された論文に感銘を受けたあさは、資金を貸すことを決意します。しかし、銀行顧客の金を女子大設立のために使っていると悪評が立ってしまった加野銀行。そんな状況のなか、あさは萬谷という男に刺されてしまうのでした。 奇跡的に一命をとりとめたあさは、病床で仲の悪かった娘・千代に過去のことを赤裸々に語り、千代の誤解も解け母娘は心を通わせます。 数か月後、あさは退院。女子大学を設立を決意したあさは、反対意見を押し切り、ついに日の出女子大学が創立しました。 あさは女子大学創立前から不況が来ると予想して炭坑を売っていましたが、それが的中し大阪恐慌が始まり、他の銀行が倒産していく中加野銀行のみ預金が増え続けていきました。 千代が結婚し、恐慌も収まったとき、はつの旦那・惣兵衛の体調が急変し息を引き取りました。そして間もなく新次郎の体調も急変し、病院で治療をし少しは良くなるものの突然倒れてしまいあさに最期を看取られこの世を去りました。 それから6年後、あさは新次郎と菜の花畑で再会し、微笑みをかわすのでした。

1位『私の青空』(2000年前期)24.1%

2000年に放送された『私の青空』が、歴代視聴率1位に輝きました。NHK連続テレビ小説では初めてとなる、シングルマザーを題材として取り上げたことで話題になった今作は、人気も高く2年後の2002年に続編が放送されました。 結婚式の当日に新郎が他の女性と行方不明になってしまった北山なずなを演じたのは田畑智子です。世間の偏見と闘いながらも一人で愛する息子・太陽(篠田拓馬)を育てていこうとシングルマザーとして生きることを決意します。子育てをしながら生活費の全てを一人で稼ぐのはとても大変なこと。しかし、なずなは前向きでガッツにあふれる性格で困難を乗り越えていくのでした。

あらすじ:家族ではないけれど、互いに思い合う不思議な関係

行方不明であった、太陽の父親・村井健人(筒井道隆)は、実はボクシングチャンピオンを目指し、「利根川ボクシングジム」に入団していたのです。後日なずなと再会し、深くわびる健人。まだ健人への想いを捨てきれないなずなは複雑な心境に陥りますが、太陽と二人、健人の夢を応援することに決めました。 太陽は、ボクシングジムでトレーニングをする父親・健人の元に通ったりするなど、とても仲が良く、心の内では親子3人で暮らしたいと願っています。試合に負け、精神的に苦しい状況にいる健人の心の支えになろうとしますが、母・なずなに対しても気を遣いストレスによる病気を患うことも。太陽を守るため管理栄養士を目指しがんばる、なずなは健人ともう一度やり直すこと、籍を入れることに悩みます。 太陽のためにも親子3人で暮らしたほうがいいと思っても、なずなは健人との再婚に踏み切ることはなく、一人で息子を育てていくことを決意します。なずなは管理栄養士を目指すための勉強を続けながら、これまでどおりの距離感で健人と接していくのでした。

朝ドラ視聴率推移の総評

朝ドラ 視聴率グラフ
(c)ciatr
2000年以降のNHK連続テレビ小説の視聴率水推移は、上位5位以内に2014年から2016年の作品がランクインしています。年々、朝ドラへの注目や関心は高まっていると言えるでしょう。 女性実業家・白岡あさの半生を描いた『あさが来た』や、父の代わりに家族を守り、雑誌を立ち上げた小橋常子の活躍を描く『とと姉ちゃん』、『赤毛のアン』の翻訳者である村岡花子が主人公の『花子とアン』など、厳しい時代をたくましく生き抜き、社会の中で活躍していく女性像が生き生きと表現されています。 社会で活躍していく女性が増え、働き方も見直されている現代では、朝ドラのヒロインのように強く美しく、そして自分らしく仕事に生きる姿は働く女性たちの共感を得て、それが視聴率に繋がっているのでしょうね。