2019年4月8日更新

実力派女優・門脇麦の魅力とは?出演映画・ドラマで振り返る【『愛の渦』『二重生活』で大胆濡れ場】

主演映画『愛の渦』で大胆ヌードを見せ話題となった門脇麦。実は2018年に急性喉頭蓋炎を患い、入院していた時期がありました。そんな彼女が若手実力派女優となった経緯と、彼女の人物像を出演映画・ドラマから紐解きます。

若手実力派女優・門脇麦のプロフィール。彼女の人物像とは?

2011年にドラマデビューを果たし、2014年に主演映画『愛の渦』で大胆なヌードを見せて一躍時の人となった門脇麦。映画・テレビに留まらず、舞台やCMでも活躍を続けています。2018年には次々と主演級のドラマや映画に出演し、いまや若手実力派の一人に数えられる女優です。

アメリカ生まれ、“麦”という珍しい名前、そして何よりも作品で見せる独特で圧倒的な存在感。俄然、プロフィールやプライベートが気になってきます!

この記事では、作品出演時の裏話やプライベートのエピソードなどからわかる“人となり”にフォーカスしていきたいと思います。

1度聞いたら忘れない名前“麦”は本名!門脇麦の生い立ち

1992年8月10日生まれ、出生地はアメリカ、出身地は東京都という門脇麦。“麦”は本名で、まっすぐ伸びる麦のように育ってほしいという思いから付けられた名前だそうです。 幼少期をアメリカで過ごしたため、育ち方も西洋式!雑誌「Numéro TOKYO」のインタビューでは、「赤ちゃんの時から寝室も親と別」で、「反抗期も、幼稚園の頃に来てから一切ありません」と語っています。 また、父親は厳しいところは厳しかったとか。やりたいことをやる以上、責任は自分で取るようにと教わったといいます。早くに自立し、自分を客観的に見られる達観した少女だったようですね。

クラシックバレエを12年間習っていた

門脇は4歳から12年間、真剣にプロになるつもりでクラシックバレエに取り組んでいました。しかし中学2年生の時、自身の素養に限界を感じてプロになることを断念。いくら努力しても、生まれ持っての要素や才能には勝てないと悟ったといいます。 それでもその後も特技としてバレエを披露する機会はあり、2013年の東京ガスCMシリーズ「ガスの仮面 MASK OF GAS」でのバレリーナ役や、エーザイCM「チョコラBB Feチャージ」でのダンスなどにも活かされているようです。 音楽の世界でも、2016年には高橋優の「さくらのうた」PVに出演し、華麗なバレエステップを披露していました。

映画との出会い 挫折したから門脇麦は女優になった

一時は一切見たくなかったというバレエ。打ち込んでいただけに挫折感は半端なく、バレエに代わる何かを見つけようと、高校時代は模索する“暗黒時代”だったとか。 DVDレンタル店で映画をあ行から順番に借りてきては、一度に4、5本のペースで見ていた引きこもり時期もあったそうです。しかし「愛」が付くタイトルの映画が多く、さ行でリタイア。 数多く観た映画の中で、特に影響を受けた作品が『花とアリス』。自分と同じ10代だった蒼井優の演技に衝撃を受け、自分も映画に出演して表現してみたいという思いに至ったようです。

門脇のデビュー作はドラマ『美咲ナンバーワン!!』

高校を卒業する前に自分で履歴書を芸能事務所に送り、卒業後にはブルーミングエージェンシーに入っています。2011年には、香里奈主演のテレビドラマ『美咲ナンバーワン!!』でデビューを飾りました。 役柄は、香里奈演じる主人公の美咲が受け持つ2年Z組の生徒・大和田麦。なんと役名も“麦”で、本名と同じでした。

映画初主演は、2013年の『スクールガール・コンプレックス』。写真集の映画化という珍しい作品で、森川葵とのW主演でした。門脇は、1年留年しているトラブルメーカー・三塚チユキを演じています。

ほとんど裸で挑んだ『愛の渦』の濡れ場演技が話題に!

2014年には、三浦大輔監督の『愛の渦』のオーディションを受け、見事ヒロインの座を射止めました。 乱交パーティが行われるマンションの一室が舞台のR18+指定作品であり、なんと服を着ているシーンが18分30秒!門脇麦の大胆な脱ぎっぷりに話題が集まりました。 「地味で真面目そうだが、誰よりも性欲が強い女子大生」という役柄で、オーディション2次審査時では、バスタオルを取って全裸になるというシーンを演じたといいます。 脱ぐことに抵抗はあったそうですが、「やるぞ!」という気概でやり切ったとのこと。三浦監督も、門脇の覚悟を見て「心中するつもりで撮る」と決めたそうです。

朝ドラ『まれ』で知名度と好感度をあげる

2015年のNHK朝の連続テレビ小説『まれ』では、土屋太鳳演じる主人公・希の同級生の寺岡みのりを演じました。 みのりは希の弟・一徹と結婚し、希の義妹になるという役柄。『愛の渦』から一転、おっとりしつつもしっかりした性格という独特なキャラクターを作り上げ、作品に存在感を残しています。 『まれ』で注目されていた中、俳優の太賀との熱愛報道もありましたが、まったく動じることもなく互いの事務所も交際を肯定。『まれ』での知名度アップと同時に、その爽やかさにも注目が集まりました。

『二重生活』で映画単独初主演 菅田将暉との絡みが話題に

2016年に映画化された小池真理子原作の『二重生活』で、初めての映画単独主演を務めました。門脇演じる主人公の白石珠は、大学院で心理学を専攻する学生で、見知らぬ人を尾行するという禁断の行為にのめり込んでいきます。 珠が尾行する近所の既婚者を長谷川博己、珠の恋人を菅田将暉、珠に尾行を勧める大学教授をリリー・フランキーが演じました。 門脇は本作での役柄を演じるにあたって、より自然体でいること、「役を演じる」という感覚は捨てたと語っています。ドキュメンタリーを得意とする岸監督に合わせたのではないでしょうか。

急性喉頭蓋炎で緊急入院していた!死を覚悟した出来事

2015年10月、主演映画『世界は今日から君のもの』のクランクイン目前に、急性喉頭蓋炎のため緊急入院を余儀なくされました。実は命に関わるほど重篤な病状で、実際死を覚悟したといいます。 一週間入院し、撮影現場には病院から通ったそうです。死を意識したこの経験から、一度きりの人生、楽しくやらなければもったいないと思うようになったと語っています。 それまではストイックな性格から、役を引きずったまま実生活に戻り、わざと楽しまないように努めていたとか。より自然体になり、仕事を楽しみ、自分が「強く柔らかくなった」という感覚も生まれたことは大きな変化だったようです。

門脇麦に当て書きした映画『世界は今日から君のもの』で主演

『梅ちゃん先生』『結婚できない男』の尾崎将也が監督・脚本を務めた『世界は今日から君のもの』は、門脇麦を当て書きした作品。その個性的で独特な雰囲気をイメージして、主人公・真実のキャラクターを誕生させました。 真実は高校の頃から引きこもり、自分の世界を持っているいわゆるオタク女子。不器用で引っ込み思案な真実が、外の世界へ一歩踏み出していく物語です。 門脇自身も高校時代に引きこもって映画を見続けていた経験があり、確かに真美と似た部分もあるようですが、実際は真逆だといいます。インドア派ではなくアクティブ、食べることや料理にはこだわりがあるようです。

次々と舞い込む主演作!門脇麦が持つ魅力とは

2018年1月から3月に日本テレビで放送されたドラマ『トドメの接吻』では、ヒロインの宰子を演じました。山﨑賢人演じる主人公の旺太郎を「キスで殺す女」であり、そのキスはタイムリープする能力を持っているという不思議なキャラクターです。 またこの年には、白石和彌監督の映画に続けて2本出演。2月17日公開の『サニー/32』で演じたのは、ネット上に現れた“二人目のサニー”役。10月13日には、映画監督の若松孝二が設立した若松プロダクションを舞台とした『止められるか、俺たちを』が公開されました。門脇麦は、若松プロダクションに入った新人助監督の吉積めぐみを演じています。 2018年10月19日には、橋本愛主演の『ここは退屈迎えに来て』に「あたし」役で出演。2019年も引き続き主演作となる『チワワちゃん』、『さよならくちびる』が公開を控えています。 30代目前にして次々と主演作、そして青春群像劇への出演が続いている門脇麦。その魅力はなんといっても、どんな環境、どんな役柄にも全身全霊で打ち込んでいく“ガッツ”なのではないでしょうか。

岡崎京子『チワワちゃん』に主演

『チワワちゃん』
c2019「チワワちゃん」製作委員会

舞台は東京。ある日バラバラの遺体が東京湾で発見されました。その正体は、自分たちのグループでマスコット的存在だった「チワワちゃん」だったのです。 残された仲間たちが集まりチワワちゃんとの思い出をそれぞれ語りますが、そこで分かったことは自分たちはチワワちゃんの本名も境遇も本性も何も知らないということでした……。 門脇は今回の出演について、「若いって楽しくて自由で滅茶苦茶で、でも寂しくて苦しくて不安定で痛くて。そんなたくさんの想いをみんなと現場で詰め込むことができればと思います。そして、そのたくさんの想いが映画の中で爆発しますように。」とコメントしています。

役に対して全身全霊!求められるストイックな女優・門脇麦

若い世代の女優にしては、ヌードも厭わず大胆、しかも熱愛報道が出ても騒がず肝が据わっている。むしろ堂々と「彼氏と一緒に下着を買いに行く」とテレビで発言したり! チャレンジ精神旺盛なのに、役を演じる部分では自分に厳しくストイック。さらに、常々インタビューで語っている「全身全霊で役と向き合う」といった決意は、彼女の謙虚で熱い女優魂を表しています。 こういった彼女独特の個性が、今の日本映画界に必要とされているということは、とても好ましい傾向ですね。空気を読みすぎず、大胆果敢にチャレンジしていく若手実力派が、彼女に続いて輩出されることも期待したいです。