2017年7月6日更新

『ハウス・オブ・カード』シーズン4 徹底解説‼︎【ネタバレ注意】

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ハウス・オブ・カード ロビン・ライト

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まずはシーズン3までのあらすじをご紹介

民主党下院議員の主人公フランクは、妻クレアと共に「世界最高権力」を手に入れるために政治活動を行い、裏切りや殺人を物ともせず、大統領就任への道を着々と築きます。シーズン2ラストでついに大統領となったフランクですが、シーズン3では支持率の低迷や中東をめぐるロシアとの外交問題に直面。さらに自分の意見を聞き入れないフランクに、妻クレアの不満が爆発し離婚の危機が訪れます。

シーズン4から一気にストーリーが加速‼︎

完全に夫婦間が冷え切ったフランクとクレア。ファーストレディとして国民の支持を得つつあるクレアは、下院議員に立候補しようと奔走。フランクはクレアの動きを完全に封じようとしますが、過去に父親がKKKのメンバーと接触した写真が公表され、一大スキャンダルとして選挙選の大きな痛手となります。そして遊説中のフランクは、かつて自分が殺した記者ゾーイの恋人グッドウィンに狙撃され、瀕死の重症を負ってしまいます。 フランクは昏睡状態に陥り、悪夢にさいなまれる日々が続きますが、肝臓移植を受け政権に復活。不在中にクレアが副大統領を巧みに補佐してくれた事に感謝し、和解します。今度こそ対等なパートナーとして、クレアの副大統領候補就任を後押しする事に。

エピソード10(第49章)、クレアの演説シーンは必見

病気だった母を看取り、残された家族はフランクのみとなったクレア。これが副大統領候補就任へのきっかけとなります。ライトアップされた巨大なスタジアムの中、大聴衆の前でクレアがスピーチをする場面は、美しく感動的です。

イスラム国の人質事件などリアルタイムの問題を盛り込む

大統領選は、共和党大統領候補としてニューヨーク州知事コンウェイが多くの支持を集め、フランクは苦戦します。一方、アメリカ人一家がイスラム過激派ICOに拉致され、幹部解放への交渉材料として人質にされてしまいます。ICOはコンウェイを交渉相手として指名しますが、人質解放への交渉は難航します。

フランクの過去の犯罪や不正が遂に明るみに⁈

さらにフランクを窮地に追い詰めるのが、ヘラルド紙の旧編集長ハマーシュミット。フランク狙撃事件の後、グッドウィンの意思を継ぎ、執念の取材でフランクが過去に犯した殺人と不正を突き止めます。人質問題の対応に追われるフランクに、真実の公表を迫るハマーシュミット 。しかしこの一手が、国の運命を左右する思わぬ展開を呼ぶ事に…。

シーズン3までの主要キャストのご紹介

フランク・アンダーウッド役/ケビン・スペイシー

主人公。元軍人で、目的達成のためなら手段を選ばない冷徹な男。民主党のベテラン下院議員の座から、裏切りや殺人を犯して大統領まで登りつめます。支持率低迷に悩み、次期大統領選の再選に人生を賭けます。

クレア・アンダーウッド役/ロビン・ライト

フランクの妻として権力欲も人一倍で、フランクの犯罪も黙認します。初めはファーストレディとしてフランクを支えますが、自身も前に出て政治家としての地位確立を望みます。母親との確執があり、打ち解けあうことができずにいます。

ダグラス・スタンパー役/マイケル・ケリー

大統領首席補佐官としてフランクに忠誠を捧げ、犯罪にも加担します。アルコール依存症の過去を持ち、葛藤が起きる度に飲酒欲求に悩まされますが、シーズン4で新たな支えとの出会いに恵まれます。

キャサリン・デュラント役/ジェイソン・アトキンソン

フランクの画策により、シーズン1で国務長官になります。副大統領候補の座を狙いますが、クレアを推すフランク夫妻の某略を見ぬいて出し抜こうとします。

ジャッキー・シャープ役/モリー・パーカー

元軍人から下院民主党院内幹事代理に。こちらも権力志向が強く、副大統領就任を見据えて賢く立ち回ろうとしますが、フランクからの抑圧に耐えきれなくなり、反逆を企てます。

レミー・ダントン役/マハーシャラルハズバズ・アリ

ロビイストとして活躍していましたが、スタンパーが復帰するまで、大統領首席補佐官を務めます。フランクの過去を良く知る人物として、ハマーシュミットから接触を求められます。シャープと恋愛関係にあります。

リアン・ハーヴェイ役/ネーブ・キャンベル

クレアが下院議員立候補に動き始めた時から、政治コンサルタントとして関わります。シーズン3から登場。

ヴィクトル・ペトロフ役/ラース・ミッケルセン

ロシア連邦大統領。フランクと同じく、策略家で殺人の経験もある冷酷な人物として描かれます。フランクが昏睡状態の中、クレアとの交渉に応じアメリカのガソリン危機を終結させます。

シーズン4から注目の新キャスト&活躍キャラ

「国民みんなが恋する」コンウェイ夫妻とは?

今回から大統領の対抗馬として登場したビル・コンウェイ夫妻。モデルばりの美男美女に、愛らしい子供達。周りに常に人が集まり、コンウェイ夫妻がSNSで発信するメッセージはいつも注目の的!イメージ戦略に余念がありません。

ビル・コンウェイ役/ヨエル・キナマン

30半ばにしてニューヨーク州知事。共和党副大統領候補としてフランクの強力なライバルに。野望も大きく、フランクとも互角に戦える度胸の持ち主です。 ビルを演じるヨエル・キナマンは、スウェーデン出身の俳優。映画『イージーマネー』の主演で注目を集め、2014年には映画『ロボコップ』に主演。また、2016年には映画『スーサイド・スクワット』でリック・フラッグ役を演じます。実姉は映画『マイライフ・アズ・ア・ドッグ』で子役サガを演じた、メリンダ・キナマン。

ハンナ・コンウェイ役/ドミニク・マケリゴット

二児の母で、クレアとは対局の存在に見えます。クレアに「子どもを生まなかった事に後悔は?」とストレートな質問を投げかける場面も。場が凍りついていましたが、さすがのクレアも「生んだことに後悔は?」とすかさず応答していました。 ハンナを演じるドミニク・マケリゴットは、アイルランドの女優です。デビッド・ボウイの息子ダンカン・ジョーンズの初監督作『月に囚われた男』に出演。

トム・ハマーシュミット役/ボリス・マクギヴァー

ワシントン・ヘラルド紙の編集長。かつての部下グッドウィンによるフランク暗殺未遂事件をきっかけに、フランクの過去に疑惑を持つ。地道な取材を重ね、殺されたゾーイとの接点を突き止め、フランクの不正と犯罪を確信します。周到に準備して、フランクに事実の公表を迫ります。

トマス・イェイツ役/ポール・スパークス

フランク夫妻のスピーチライターとして、二人から信頼を置かれます。特にクレアにとって精神的な支えとなる存在に。

エリザベス・ヘイル役/エレン・バースティン

クレアの母。フランクのことを嫌い、クレア独自のキャリア確立を願っています。娘の幸せを願いつつもクレアには辛く当たりますが、イェイツのみに心を開きます。長年ガンを患い苦痛の日々を送っていましたが、クレアの副大統領候補指名を前に安楽死を決断。

シーズン4は今まで最高の出!?

展開がおとなし目だったシーズン3。アメリカでの評価は若干低めでしたが、今回のシーズン4はかなりの高評価です。映画批評サイトRotten Tomatoesでは批評家オススメ度が89%、オーディエンススコアが92%と全シーズン中ベストの数字を示しています。

シーズン5は2017年に配信決定!

シーズン4のラストは、今後いかに凄惨な展開になるかを予感させる衝撃的なエンディングでした。最後にはクレアもカメラ目線で、「我々は恐怖に屈しない。我々が恐怖を生み出すのだ」と視聴者に訴えかけます。一体何が始まるのでしょう!?今から続きが待ち遠しいです!! そして今までクリエイターと製作総指揮を勤めたボー・ウィリモンが退任。シーズン5からはストーリー・エディターとして関わってきたメリッサ・ジェームズ・ギブソンと、ドラマ『ボルジア 欲望の系譜』の脚本を担当したフランク・パグリースが引継ぐ模様です。
ウィリモンからショーランナーのバトンを受け取ったのは、昨年からストーリー・エディターとして本作の現場に携わってきたメリッサ・ジェームズ・ギブソンと、仏独共同制作歴史テレビドラマ『ボルジア 欲望の系譜』の脚本を担当したフランク・パグリース。
引用:dramanavi.net