1:もとは俳優ではなく監督志望、アメリカの大学で演劇学を専攻
現在は俳優としてドラマや映画に引っ張りだこのオダギリジョーですが、もともとは映画監督志望だということをご存知でしたか?
育った家が母子家庭で、幼少期を映画館に預けられて育ったようです。そこで過ごすうち、いつしか映画監督になりたいという夢を抱いたのだとか。そのころ多くの映画を見たことが、今の演技力に繋がっているんですね。
2:出世作の『仮面ライダークウガ』、実は特撮はやりたくなかった?
オダギリジョーがその名を世間に広めたのが、2002年に放送された、『仮面ライダークウガ』です。主人公の五代雄介役のオーディションを受け、見事特撮ドラマの主演の座を獲得しました。
しかし、実は特撮はやりたくないと思っていたそうです。理由は、幼少期から特撮をあまり観ておらず馴染みが薄かったことと、リアルな芝居をしたかったから。
それでも、その才能をプロデューサーの高寺成紀に見出され、主役を演じることになりました。
3:映画初主演の『アカルイミライ』はカンヌ国際映画祭に出品される
『仮面ライダークウガ』で才能ある演技を見せたオダギリジョーは、2003年に公開された映画、『アカルイミライ』で映画初主演を果たしました。
オダギリが演じたのは東京のおしぼり工場で働く仁村雄二という青年です。淡々とした日常が綴られる中、浅野忠信演じる同僚・有田守に飼っていたクラゲを託されます。実は守には工場を経営している藤原夫妻を殺害した容疑がかかっていました。雄二は戸惑いながらもクラゲの世話を始めていきます。
現代の若者を悲観的に描いたこの作品で、オダギリジョーは不安と焦燥を抱えた青年を好演。この作品は第56回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門にも出品された名作です。
4:映画『血と骨』では少ない出演時間にもかかわらず数々の賞を受賞
2004年に公開された映画『血と骨』で、オダギリジョーはヤクザ役を好演しました。
『血と骨』は非常にバイオレンスな映画ストーリーです。主人公の金俊平はビートたけしが演じています。一攫千金を夢見て済州島から日本に渡ってきたヤクザと、そのまわりの人間模様が描かれています。
オダギリジョーが演じたのは朴武という、金俊平の息子役です。といっても、金俊平が強姦した末に生まれた子という複雑な役柄です。異母兄弟の金正雄は新井浩文が演じています。
出演時間はあまり多くありませんでしたが、過剰な威圧感のあるヤクザというよりも、どこか色気を漂わせるヤクザを演じ、映画を見た人に強烈な印象を残しました。
5:『メゾン・ド・ヒミコ』ではゲイ役を好演
2005年に公開された映画『メゾン・ド・ヒミコ』で、オダギリジョーはゲイ役を演じています。
役柄としては柴咲コウ演じる主人公の父親の恋人。しかし、主人公と一緒に過ごすうちにゲイでありながら、女性である主人公と想いが通じ始めます。
難しい役どころでしたが、持ち前の演技力とさり気なく漂う色気で好演しました。
6:次長課長の河本は小学校の同級生
そんなオダギリジョーですが、お笑いコンビ・次長課長の河本準一とは小学校時代の同級生だったそうです。
河本準一といえば、二枚目とはほど遠いルックスをしていますが、小学校時代はなんとオダギリよりもモテていたとのこと。今では河本の鉄板ネタになっているようですよ。
7:『さくらな人たち』では監督・脚本を手掛ける
もともと映画監督志望だったオダギリジョーは、2007年に満を持して、自らが脚本・監督を務めた映画『さくらな人たち』を撮影しています。第38回ロッテルダム国際映画祭にも出品された本作は、ハイテンション・ムービーとして知られています。
入院中の祖父を見舞う、河本準一演じる剛史は、河原さぶ演じる祖父のもとに毎日のように届く差出人不明の桜の絵はがきが気になって仕方がない。ある日、その桜がある場所を知っているというタクシー運転手と出会った剛史は、彼と一緒にその場所へ向かおうとするストーリーになっています。
8:香椎由宇との結婚
プライベートでは、2007年に女優の香椎由宇との結婚が話題になりましたね。映画『パビリオン山椒魚』での共演がきっかけで交際が始まりました。
交際中、オダギリジョーは香椎由宇の門限である22時にきっちり彼女を送り届けていたそう。そんな誠実なところに惹かれ、結婚を決めたそうですよ。
9:映画『FOUJITA』では実在の洋画家・藤田嗣治役で主演を務めた
2015年に公開された映画『FOUJITA』では主演を務め、実在の洋画家・藤田嗣治を演じました。
実在した人物を演じるのは難しいようですが、オダギリジョーはフランス語のセリフを完璧に発音し、ビジュアルもそっくり再現していました。