大ヒット『花より男子』シリーズ!
花より男子とは?
『花より男子』は、神尾葉子原作の少女漫画作品。『マーガレット』で1992年から2004年まで連載されていました。単行本は全37巻で第41回小学館漫画賞を受賞しています。 ストーリーは、お金もちばかりが通う英徳学園に入学した一般庶民の牧野つくしが、学園を支配する御曹司の4人組「F4」とぶつかりあい、様々な試練を乗り越えそして、恋をしながら、もちまえの雑草魂でたくましく生きていく姿を描いた痛快ラブコメです。 原作もさることながら、2005年に実写化されたテレビドラマも多くの反響を得ました。今回は、これを受けてこれまでに7回も実写映像化されている『花より男子』のキャストやあらすじを比較していきます。
1:定番!TBSドラマ『花より男子』【2005年】
TBSドラマ『花より男子』は若い女性を中心に大ヒットとなったドラマシリーズです。2005年10月からTBS系列で放送されました。 主演の牧野つくし役に、井上真央、道明寺司役が松本潤、花沢類役に小栗旬、そして西門総二郎役を松田翔太、美作あきら役に阿部力が演じ、キャストの豪華さからも大きな話題を呼んだ作品です。 続編を望む視聴者の声が、予想以上にあったため制作されることとなったシリーズ2作目の『花より団子2リターンズ』は2007年1月より放送されました。本作は番組ホームページで、見たい原作のエピソードを募るなどして視聴者参加型のドラマとして話題となりました。 TBSドラマ版は漫画版のストーリーがベースとなって製作されてきましたが、映画版として2008年に公開された完結編の『花より男子ファイナル』では原作漫画のエピソードを使わず、サスペンスの要素が加えられたオリジナル脚本が採用されています。
2:舞台版『花より男子 The Musical』【2016年】
2016年1月に上演された舞台版。 牧野つくし役に加藤梨里香が大抜擢されました。F4である道明寺司役には松下優也、花沢類役に白州迅や西門総二郎役に真剣祐、美作あきら役に上山竜治が配役されています。 脚本は青木豪、演出は鈴木裕美、音楽は本間昭光と日本屈指のトップクリエイターが集結しました。 原作の持ち味を活かしつつ、キャッチーな歌とダンスで演出され、若手俳優の熱演で年齢に関係なく楽しめる構成となっています。 つくし役の加藤梨里香は当時、3000人のオーディションを勝ち抜き選ばれた現役女子高生でした。
3:韓国版『花より男子〜Boys Over Flowers』【2009年】
2009年1月より放送された韓国版のドラマです。韓国での最高視聴率は35.5%を記録した大ヒットドラマとなりました! 牧野つくし役に当時25歳のク・ヘソンが抜擢。道明寺司役にイ・ミンホ、花沢類役にキム・ヒョンジュン、西門総二郎役にキム・ボムと、美作あきら役をキム・ジュンが演じました。 韓国版『花より男子』はTBS系列で放送され日本でも話題になっています。 一般庶民家庭の平凡な女子高生の牧野つくしが金持ち学園に奨学生として編入するという展開で物語はスタートします。細かい設定は異なりますが大まかなストーリーは漫画版がベースとなっております。
4:『花より男子』がCDブックに!【1993年】
1993年に第1弾が発売され、以降第3弾まで発売されたCDブック。原作をラジオドラマのようにしCD化したものです。 原作と異なる点としては、花沢類が主役になっており、その声をSMAPの木村拓哉が担当しました。 牧野つくし役には舞台でも活躍している声優の横山智佐が務め、道明寺司役はタレントの西村知美の夫である西尾拓美が演じています。 他には、西門総二郎役に飛田展男、美作あきら役に子安武人が声を担当しました。
5:フジテレビ映画『花より男子』【1995年】
1995年に公開されたフジテレビ製作の映画。 キャストは牧野つくし役に内田有紀。F4の道明寺司役に谷原章介、花沢類役に藤木直人、西門総二郎役に佐伯賢作、美作あきら役に橋爪浩一など豪華俳優陣が共演しました。 一般市民(パンピー)のつくしが高飛車(タカピー)の人間が集う大学に入ってしまいF4との奮闘する様子が描かれています。併映作品が松雪泰子主演の『白鳥麗子でございます!』で、パンピー・タカピーと対比させた広告が展開されました。
6:台湾版『流星花園 -Meteor Garden-』【2001年】
日本でのTVドラマ化よりも早い2001年に台湾で製作されたドラマです。 キャストは牧野つくし役に徐熙媛(バービィー・スー)、道明寺司役に言承旭(ジェリー・イェン)らが名を連ね、花沢類役に周渝民(ヴィック・チョウ)、西門総二郎役に朱孝天(ケン・チュウ)、美作あきら役を呉建豪(ヴァネス・ウー)が演じました。 登場人物や基本的な設定に変更はないものの、舞台は大学となっています。このドラマで登場人物のF4を演じた4人がグループを結成し、F4として活躍しました。 台湾で記録的なヒットとなり、世界13カ国に輸出されます。特に香港、インドネシア、シンガポール、フィリピンでは海外ドラマ歴代最高視聴率を記録するなど世界的ヒット作となりました。 後に日本で『花より男子』がテレビドラマ化された背景には、台湾版がヒットしたことも少なからず影響しているようです。
7:中国版『花より男子』【2009年】
2009年にドラマ化された中国版『花より男子』。 牧野つくし役には鄭爽(チョン・シュアン)、道明寺司役にはモデル出身俳優の張翰(チャン・ハン)が抜擢されています。また、花沢類役に俞灝明(ユイ・ハオミン)、西川総二郎役に朱梓驍(チュウ・ジシャオ)、美作あきら役に魏晨(ウェイ・チェン)が出演しています。 「F4」の4人は、人気オーディション番組「快楽男声」からキャスティングされました。中国版は原作の日本コミック『花より男子』を基本にしてはいるものの、設定やストーリーは異なっているようです。