2019年10月29日更新

「ハンターハンター」ヒソカ=モロウは本当に最強キャラなのか!?クロロとの闘いやゴンとの関係を振り返る

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「ハンターハンター」ヒソカ=モロウの活躍ぶりから、強さや魅力を検証!

ヒソカのプロフィール

「ハンターハンター」のヒソカは、謎多き奇術師として物語序盤に登場し強烈なキャラクター性と強さで読者を圧倒したキャラクター。 彼は自ら「気まぐれで嘘つき」と評するように人を騙すことにかけては天才的な才能を見せ、戦いの中でも言葉巧みに敵を操り翻弄します。 人を殺すことに快楽を感じる殺人狂であるヒソカは、周りにいる人間を無差別かつ無関心に殺しますが、ゴンキルアのように自分が見込んだ者には手出ししません。 それは、「今殺すのは勿体ない」と感じた相手の能力が最大限引き出されるまで、戦いを楽しみにとっておきたいがため。お気に入りのオモチャを見つけ、そのオモチャを自分の手で破壊することに最大の快楽を感じているのです。

ヒソカの容姿・外見

オレンジとも赤ともつかない髪を後ろに流し、右目の下に星、左目の下に涙型のペイントとまるでピエロのような出で立ちをしています。特殊加工したトランプを武器に用い、身に着けている服の胸にトランプのマークを入れるほどの徹底ぶり。

ヒソカの念能力は極めてシンプル!しかし、戦いのセンスで応用技を多数連発

ヒソカは変化系の念能力の使い手。現在披露されている技は以下の2つですが、人を欺くのを得意としているので隠れた大技を持っているかもしれませんね。ちなみに技の名前は、彼が子供の頃好きだったお菓子が由来となっています。

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伸縮自在の愛(バンジーガム)

伸縮自在の愛(バンジーガム)は、自身のオーラを伸縮性(ゴム)と粘着力(ガム)のあるものに変化させる能力。戦闘向きの能力ではないように思われがちですが、汎用性が高く、使い方次第で最強の能力に化けます。 ガムの粘着力で敵目がけてトランプを無数に飛ばしたり、敵方の攻撃をガムの粘性で受け止めるもしくはゴムの弾力で跳ね返すこともできます。また敵の体にガムをつけて引き寄せたり、先に飛ばした物体に自身を引き寄せ超高速移動を実現したり。 バンジーガムは極めてシンプルです。しかしそれゆえに、攻撃するにしろ移動などに利用するにしろ、多種多様な使い方があるため先読みすることができません。まさに知能の高いヒソカ向きの技と言えるでしょう!

薄っぺらな嘘(ドッキリテクスチャー)

薄っぺらな嘘(ドッキリテクスチャー)は、紙などに他の物質の特徴を反映する技です。ある時は手紙の内容を偽り、ある時は人肌を再現するなど、とにかくあらゆるものを見た目そっくりに仕立てることができます。 表面だけ見ると本物と見紛うほど精巧なので騙したり誤魔化したりできますが、手で触ると別物だとバレてしまう、まさに“薄っぺらな技”です。 ヒソカは切断された腕をバンジーガムでくっつけ、切断線にドッキリテクシチャーで作った傷のない肌を被せ、あたかも腕が元通りになったかのように見せかけたことがあります。 実際に傷を治すワケではありませんが、心理戦に用いれば効果的。まるで不死身であるかのように自信を演出し、相手の戦意を喪失させました。

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ヒソカがハンターになった理由は?何が目的だったのか

ヒソカが初登場したのは、ゴンやキルアが出会いを遂げたハンター試験編。彼はハンター協会会長のネテロから「なぜハンターを志すのか」を問われ、「資格を持ってると色々便利だから。例えば人を殺しても免責になる場合が多いしね」と答えました。 「人を殺しても免責になる」というのは、おそらくハンターという職業には、それほどの危険が常にまとわりつくということ。しかしヒソカのセリフは、「人を殺すこと」自体を目的にしているような、きわめて恐ろしい言動ですね。 またハンターライセンスには、一般人では得られない情報を手に入れることができるなど、多様な付加価値があります。たとえばゴンは、ライセンスを質に入れることで即日1億円の融資を受けたことがあるほど。 実際にヒソカがハンターになって何がしたかったのか、詳細は分かりません。しかし、金持ちになったり特定委の情報を得たりということにはまるで興味がなさそうな様子から、本当に戦いだけを求めていたのだと考えられます。

ヒソカの活躍から強さをひも解く!

天空闘技場ではカストロと戦う

ハンター試験編のあと、ゴンとキルアは「グリード・アイランド」を競り落とすためのお金稼ぎと修行を兼ねて、天空闘技場にエントリーします。そこにはヒソカの姿も。彼がすでに念能力者だったことは、このとき明らかになりました。 ヒソカが天空闘技場で戦った相手は、「分身(ダブル)」の使い手カストロ。ダブルは本人そっくりな姿かたちをもう一体作り出す技です。映写ではなく実体を作り出すため、単純に攻撃力が2倍になります。カストロはそれまでの登場キャラクターとは段違いの実力者であるかのように思われました。 しかしヒソカは余裕の表情で「予知しよう、君は踊り狂って死ぬ」と宣言します。 はじめこそダブルに手こずり両腕を失いましたが、カストロの弱点を見破ってからは巧みな話術と技で翻弄し、バンジーゴムをくっつけた13枚のトランプを全身に喰らわせて止めを刺したのです。トランプの攻撃に合わせ身をよじる姿は、宣言通り「踊り狂って」いるようでした。 ヒソカいわくカストロの敗因は「容量(メモリ)のムダ遣い」。強化系の能力をもつカストロが、強化系と相性の悪い具現化系(コピー人間を作る)と操作系(コピーを動かす)に注力したため、念能力を使い切ってしまったようです。

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グリードアイランド編、レイザーとの闘い

グリードアイランド編では、ヒソカとゴン、キルアが力を合わせてゲームをクリアしようとします。それは、実在するゲームマスター・レイザーとのドッジボール対決。 レイザーはゲームマスターを任されるだけあって桁違いの念能力者でした。レイザーの投げるボールは、並大抵の念能力者なら死を覚悟するほど。そのパワーで次々と場外に弾き飛ばされ、ゴンチームは追いこまれます。 しかしながら、ゴンとキルア、ヒソカの3人が文字通り“合体”するという奇策により、主導権を握ることに成功。ゴンが全身全霊を込めてボールを放ちますが、レイザーはそれを打ち返してきます。ただし最後にボールに触ったのはレイザーなので、このまま誰もボールに触れなければゴンチームの勝利。 それでもなお「完璧に負かして勝つ」というゴンの言葉を守るために、ヒソカは取らなくていいはずのボールを受け止めます。バンジーガムを使い、さらにレイザーへと打ち返したボールによって、勝利を収めることが出来ました。 機転の利かせ方もさることながら、勝負に対する真摯さもどこか感じさせる、アツいシーンです。

クロロとの闘いで死亡するも復活!まさに戦闘狂

天空闘技場でヒソカは念願であったクロロとの対決に臨むことに。しかしクロロは念能力を強化しており、これまで以上に強敵となっていました。ヒソカは善戦を繰り広げますが、ついに敗北し、一度完全に死んでしまいます。 しかし、とどめを刺される直前にあらかじめ「死後に強まる念」を自分の体内に施しておき、死んだ後で心肺蘇生マッサージを行いました。その企みは見事に成功し、手足を損傷してはいるものの復活を遂げています。若干、反則技っぽい気もしますが、ヒソカの戦いに対する執念が垣間見えた場面です。 そのあとにヒソカは幻影旅団メンバーのシャルナークとコルトピを殺し、クロロをはじめとする幻影旅団から怒りを買っています。2人の因縁はいったん決着が着いたかと思いきや、まだまだ続きそうです。

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ヒソカとマチの関係は?

クロロ以外の幻影旅団のメンバーとはあまり絡みがないヒソカですが、なにげにマチとはよく絡むシーンが見られます。天空闘技場編で、マチを食事に誘うというレアな場面もありました。 そして多くの読者に注目されたのが、ヒソカとクロロの天空闘技場でのバトルのあとのシーンです。ヒソカが「会った旅団メンバーは全員殺す」と宣言しているにもかかわらず、その場にいたマチには手を出しませんでした。 このことから、ヒソカがマチを特別扱いしているようにも見えます。しかしこのシーンに関してはコミックス34巻あとがきで、作者が“マチを残しておいた方が後々面白くなる”からと語っておりストーリー上の事情での展開だったようです。 とはいえヒソカの態度は、多少なりともマチに心を許しているようにも見えます。マチもヒソカが死んだ(と思っていた)ときには珍しく感傷的な様子を見せていましたし、2人の今後の関係性は注目です。

ヒソカとイルミが同一人物!?噂の真相やいかに

暗黒大陸編では幻影旅団にイルミが加入しています。実はこのイルミについて、変装したヒソカではないかと噂されています。 その大きな理由となっているのがイルミが一人称を「ボク」と呼んでいること。これまでイルミはずっと一人称を「オレ」と呼んでいました。一人称を「ボク」というキャラといえば……ヒソカも一人称は「ボク」ですよね。 また、単行本36巻145ページでマチの視線が不自然なことも注目です。そのマチの視線の先にはイルミがいます。これはヒソカとつきあいの長いマチが、イルミに何か感じ取っているということを表しているのかもしれません。 そしてヒソカの能力「薄っぺらい嘘(ドッキリテクスチャー)」を使えば、外見を違う姿に変えてしまうことも可能でしょう。 本当のところはまだ明らかになっていませんが、シャルナークとコルトピを殺して以降ヒソカが作中にまったく登場していないことからも、この説は真実味があるのではないでしょうか。

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ゴンへの愛がすごい?ヒソカの名セリフを紹介

ヒソカは主人公ゴンのことを気に入り、成長した彼と一戦交えたいと考えています。ハンター試験会場で早くもゴンの才能を見出し「君も合格。いいハンターになりなよ」と試験官でもないのに言いきっていました。彼がゴンのことをどれだけ思っているか、作中で発しているセリフから追ってみましょう。

「今のキミはボクに生かされている」

「今のキミはボクに生かされている。キミがもっと殺しがいのある使い手に育つまでキミはずっとボクに生かされているのだよ。」 四次試験でヒソカが自分のプレートをゴンにあげた時に放った言葉です。ゴンに対するヒソカの気持ちが凝縮されていますね。ゴンはこれから熟すはずの青い果実。成熟するまでは生かしておき、そのあとで一気に実を摘むことを狙っています。生かすも殺すもヒソカの裁量と考えると、恐ろしいですね。

「ゴンはボクの獲物だ。手出ししたらただじゃおかないよ」

「ゴンはボクの獲物だ。手出ししたらただじゃおかないよ」 これはイルミ扮するギタラクルが、ゴンを殺そうとしていることに気付いたヒソカが放った言葉です。ヒソカがゴンにかけている期待は、それほどまでに大きいということでしょうか。 いずれにしても、ゴンとの戦闘を心待ちにしている戦闘狂っぷりがうかがえます。

「カンペキに勝つ。だろ?ゴン」

「カンペキに勝つ。だろ?ゴン」 グリード=アイランド編で、ヒソカには何のメリットもないドッジボールの試合にゴンの助っ人として参戦。手の指を骨折しながらもゴンの無茶な要望を叶えてやろうという姿勢からは、愛情とも友情とも断言できない関係性が感じられます。 どちらにしても、ヒソカがゴンにかける思いは、ほかの“オモチャ”たちよりもいっそう強いようです。

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ヒソカの過去が明らかに!?描いたのはあの有名漫画家

あまりキャラクターの背景が明かされていないヒソカですが、実はそんなヒソカの過去を描いたスピンオフ作品が存在します。それは原作者の冨樫義博ではなく、『東京喰種 トーキョーグール』などの人気作品を輩出した石田スイが描いた『少年H』という作品になります。 『少年H』では、ヒソカがあの独特なピエロメイクを施すようになったきっかけや、念能力を習得することになったきっかけなども描かれています。 この作品は、マンガアプリ「少年ジャンプ+」で掲載されていましたが、現在は掲載終了しているため読むことができません。かなり作り込まれたストーリーであったこと、人気作家同士のクロスオーバー作品ということもあって、ぜひ書籍化してほしい1作です。

ヒソカ=モロウを演じた2人の声優を紹介!

アニメ版「ハンターハンター」でヒソカの声を担当したのは2人。1999年フジテレビ版の郷田高橋広樹、2011年日本テレビ版の浪川大輔です。

1999年フジテレビ版・高橋広樹

高橋広樹は1974年9月7日生まれの声優・俳優・歌手です。子供の頃に憧れたのは“プロレスラー”、未だその名残りが見られ筋肉を鍛えるのを趣味としています。雑誌で見かけた記事をきっかけに東京アナウンス学院放送演技科に入学することを決めました。 1994年『マクロス7』の金龍役でデビュー、2002年岸尾だいすけ、鈴村健一らとともに声優ユニット「謎の新ユニットSTA☆MEN」を結成しています。役の幅は広く、年齢層は少年から中年までキャラクターは二枚目から三枚目まで対応可能。洋画吹き替えの仕事も多く、『トップガン』『バットマン ビギンズ』ともにイケメンな主役を演じています。 アニメでは『家庭教師ヒットマンREBORN!』のスクアーノ役や『テニスの王子様』の菊丸英二役他多数ありますが、2011年日本テレビ版『HUNTER×HUNTER』ではパリストン役で登場しています。

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2011年日本テレビ版・浪川大輔

1974年4月2日生まれ、東京都出身の浪川大輔。声優デビューは僅か8才の時。洋画における有名子役のほどんどの吹き替えを担当したと言っても過言ではないくらい、多くのメジャー作品に出演しています。 『ターミネーター2』のジョン・コナー、『スター・ウォーズ』シリーズのアナキン・スカイウォーカー、『E.T.』の主役エリオットなどなど……。挙げたらきりがないほどの作品で主役級を演じている人物です。 子役の仕事を多数こなしながらも、中学時代は卓球で東京都ベスト16、高校時代はハンドボール東京都代表に選ばれる等充実した学生生活を送っていました。他の代表作には、『君に届け』の風早翔太役、『アルスラーン戦記』のナルサス役などがあります。

ヒソカの今後にも注目!暗黒大陸編では幻影旅団、そしてジンとの関係が描かれるか?

「ハンターハンター」で最も謎に包まれたヒソカについて、強さや他のキャラクターとの関係などを紹介してきました。 『HUNTER×HUNTER』のキャラクターの中でも最序盤から登場している人気キャラクターであり、同時に屈指の強キャラあるヒソカ。 キメラ=アント編以降、ゴンとのエピソードが描かれず寂しいところですが、暗黒大陸編ではゴンの父・ジンと接触する、という可能性があります。また、同じ船に乗り込んでいる幻影旅団とのひと悶着にも期待が高まります。 今後のヒソカの活躍にも期待しつつ、世界観が広がっていく『HUNTER×HUNTER』を楽しんでいきましょう!