2023年3月30日更新

映画「バイオハザード」シリーズの順番・あらすじを解説!時系列に沿って全作品を振り返ろう

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映画「バイオハザード」シリーズを観る順番・時系列は?

シリーズ タイトル 公開年
1作目 バイオハザード 2002年
2作目 バイオハザードⅡ
アポカリプス
2004年
3作目 バイオハザードⅢ 2007年
4作目 バイオハザードⅣ
アフターライフ
2010年
5作目 バイオハザードⅤ
リトリビューション
2012年
6作目 バイオハザード
ザ・ファイナル
2016年

「バイオハザード」シリーズは、公開順に観るのがよいでしょう。映画の公開順は以上の表のようになっています。 公開順に従って時系列も進んでいき、2作目以降はタイトルにもシリーズ数を表すローマ数字が入っているので分かりやすいですね。 ゲームシリーズは発売順とストーリーの時系列が、あべこべになっているため、把握しづらいですが、映画では順を追って楽しめるようになっているので、「バイオハザード」ビギナーにもやさしいです。 ゲーム版を既に知っている人は、映画版とのストーリーの違いに注目して、変化を楽しんでみても面白いでしょう。

まずは用語解説!Tウイルス、アルカディアって何?

「バイオハザード」シリーズはSF作品なので、少し難しい用語が登場します。そこであらすじを見ていく前に、用語をおさらいしておきましょう。

Tウイルス

Tウイルスは本作の肝と言える存在です。 このウイルスは国際規模で展開している大手製薬企業・アンブレラ社によって開発されました。第1作ではこのウイルスがアンブレラ社内にまき散らされて、バイオテロが起こります。 感染した者を死に至らしめ、死体をゾンビ化するTウイルス。感染によって死者の肉体は強力な活動を続け、生者に襲いかかるようになるのです。Tウイルスに感染した者を退治するには、脳を破壊するしかありません。 ただし主人公アリスはウイルスの抗体を持っており、感染することによって常人離れした身体能力を得るに至りました。

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レッドクイーン

レッドクイーンはアンブレラ社内の全権を握る人工知能の名前です。 アンブレラ社でTウイルスが蔓延したときには、レッドクイーンが滅菌用のハロンガスを散布しましたが、事態の収束には間に合いませんでした。 その後アリス達の前にたびたび現れますが、その際には少女の姿のホログラムで会話しています。

アルカディア

アルカディアはシリーズ3作目でアリス達が目指していた場所です。彼女らはアルカディアを安息の地だと思っていましたが、それは研究用の輸送船の名前でした。 アルカディアの研究者は、地上で生き残った人々をおびき寄せるために、アルカディアが安全な場所だという偽情報を流していたのです。そこに集まった人々は、人体実験の対象となるのでした。

「バイオハザード」全シリーズのあらすじをおさらい!

ここからは各作品のあらすじと見どころを紹介していきます。 「バイオハザード」シリーズは、回を追うごとに世界観が大規模になっていき、バイオテロ・サスペンスのストーリーや主人公のアクションシーンもグレードアップしていくので、最後までお見逃しなく!

第1作『バイオハザード』(2002年)

あらすじ

アンブレラ社は全米で家庭用医薬品のシェア90%を誇る企業です。ラクーンシティ郊外にあるアンブレラ社の地下研究室「ハイブ」で、生体兵器の「T-ウイルス」が何者かによって施設内に漏洩し、バイオハザードが発生。 アンブレラ社の特殊部隊隊員だったアリスは記憶を失っていました。 やって来た特殊部隊とともにメインコンピュータ「レッド・クイーン」のシャットダウンをしようとハイブへ突入しますが、そこにはアンデッドと化した研究員がいたのです――。

レッドクイーンをシャットダウンするために訪れた制御室から、命がけで逃げたアリスたち。しかしアリスと同様に記憶を失っていた特集隊員・スペンスこそが、金儲け目当てにT-ウイルス汚染を引き起こした犯人だったと分かります。 ですがスペンス自身も怪物に襲われゾンビ化。アンデッドとなったスペンスにアリスがとどめを刺すも、ハイブが封鎖され、アリスと仲間のマットは、防護服を着た集団に連れ去られてしまいます。とある部屋で目覚めたアリスは、荒れ果てたラクーンシティの有様を目にするのでした。

見どころ

『バイオハザード』はこれまでのゾンビ映画とは一線を画すゾンビホラー×アクション映画でした。1作目から緊張感溢れる恐怖を存分に味わえます。ミラ・ジョヴォビッチ演じるアリスの爽快なアクションは必見。 「バイオハザード」シリーズの始まりにして、何度観ても面白い名作です!

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第2作『バイオハザードⅡ アポカリプス』(2004年)

あらすじ

アンブレラ社の地下研究室「ハイブ」での、バイオハザード発生から36時間が経過し、何者かに囚われたアリス。病院のベッドで目を覚まして彼女が見た光景は、「T-ウイルス」によって住民たちがアンデッドと化しているラクーンシティでした。 アリスは警察の特殊部隊であるジルと、生き残った者たちと共に街からの脱出を図ります。しかしそこには、隠蔽を目論むアンブレラ社が送り込んだ追跡者のネメシスが迫っていて、更に核兵器で街を一掃しようという計画まで進行しているのでした……。

アリスとネメシスの2人は、戦いの中で「自分たちは同じ研究者に捕らえられていたんだ」ということを思い出し、アンブレラ社が共通の敵であることが分かります。 その後アリスを救うと決めたネメシスは、アンブレラ社が送り込んできた傭兵たちと戦うも、予想外の展開に激怒した研究者たちによって殺されてしまいました。 ネメシスのおかげでヘリコプターに乗りラクーンシティから逃げたアリスたち。しかしその時核爆弾が落とされ、その爆風でアリスたちも山奥へと墜落してしまいます。 謎の研究施設で目覚めたアリスは施設から逃げるも、研究員たちはそれに気づいており、「アリス計画始動」という意味深な言葉を残すのでした。

見どころ

前作よりもホラー要素は減るものの、街全体を舞台にしたアクションや人間ドラマ要素が見どころです。1作目よりもエンターテインメント感を楽しめます。

第3作『バイオハザードⅢ』(2007年)

あらすじ

ラクーンシティの惨劇から数年後、「T-ウイルス」は世界中に広がります。その結果人類のほとんどがアンデッドと化し、地上は砂漠へと変わっていました。 世界各地の地下に施設を移したアンブレラ社はアリス計画を始動し、同時進行でクローン実験も行っています。 オリジナルのアリスは世界を放浪する中、ラクーンシティで一緒に戦ったカルロスたちと再会。一行は安全だとされるアラスカへ向かいます。

アラスカへ向かう道中、ラスベガスへと寄るアリスたち。しかしそこは既にアンブレラ社に侵されており、アリスのクローンを作り続けていたアイザックス博士が、本物のアリスを捕らえようと目論んでいたのでした。 大量のゾンビがラスベガスに放たれていたため、カルロスたちを先に逃し、1人アイザック博士と戦うアリス。クローンのアリスたちが覚醒し、本物のアリスと協力して、博士を倒すことに成功するのでした。

見どころ

まるで『マッドマックス』かのような、荒廃した世界で繰り広げられる銃撃戦やアクションが見どころ。アリスのクローンの登場など、視聴者を飽きさせない仕掛けはさすがでしょう。

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第4作『バイオハザードⅣ アフターライフ』(2010年)

あらすじ

クローンとともに東京へやって来たアリスは、アンデッドが蔓延る中、活動を続けるアンブレラ社の地下施設を探し当てます。地下施設を壊滅に追い込んだアリスでしたが、アルバート・ウェスカー議長に血清を打たれて能力を失い、ウェスカーをそのまま取り逃すことに。 それから半年後、アリスはクレアと再会し、生存者を求めてロサンゼルスにある刑務所へとたどり着きます。しかしそこにはクリスという男が囚われていました。

刑務所内に入ってきたゾンビたちを倒しながら、クリスとともに逃亡を試みるアリスたち。アラスカにあると聞いていた安全区域“アルカディア”を目指していましたが、“アルカディア”はアンブレラ社の施設でした。 T-ウイルスに適応できるDNAを持つアリスを捕らえたいウェスカーは、ほぼ怪物と化しており、クリスやクレアとともに銃弾を浴びせても死にません。 ヘリコプターに乗り逃げ出そうとするウェスカーでしたが、アリスたちにより仕掛けられていた爆破装置により死亡。しかしかつて仲間であったジル・バレンタインが、アリスたちの命を狙っているのでした。

見どころ

3Dを駆使したスローモーションアクションを楽しめるのが見どころの1つ。ゲーム版でもお馴染みの敵・ウェスカーとの戦いは見逃せません。 また本作は歌手・中島美嘉が出演したことでも話題になりました。

第5作『バイオハザードⅤ リトリビューション』(2012年)

あらすじ

アルカディア号でアルバート・ウェスカーを倒したアリスでしたが、アンブレラ社の戦闘部隊が急襲し、圧倒的な火力の前にアリスは為す術なく倒れてしまいます。 アリスのクローンたちはアンブレラ社の度重なる実験で、何体もアンデッドに殺されていました。オリジナルのアリスは独房で目を覚まし、そこでアンブレラ社の元工作員エイダ・ウォンと出会い、彼女の助けで施設を脱出を図ります。

レッドクイーンに洗脳されて命を狙ってくるジルから逃げながら、救出部隊との合流場所であるモスクワ地区に辿り着くアリスたち。ジルが率いる特殊部隊とアリス救出部隊との銃撃戦が繰り広げられます。 レッドクイーンからジルにアリスを抹殺しろと命令が下るも、ジルを操っていた装置を破壊するとジルは気絶。アリスたちはヘリに拾われ脱出を遂げます。再びT-ウイルスを注射し特殊能力を得たアリスは、迫る最終決戦へと挑んでいくのでした。

見どころ

かつての仲間との戦いをアリスがどう乗り越えていくのか、よりストーリー性が磨かれている点が本作の見どころです。これまでよりもさらに磨きのかかったアクションシーンの数々も魅力でしょう。 また本作には東京を模した街が登場したことや、歌手・中島美嘉がアンデッドとして出演していたことでも話題となりました。

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第6作『バイオハザードⅥ ザ・ファイナル』(2016年)

あらすじ

荒廃した世界でいくつもの戦いを乗り越え、気づけば1人で戦い続けているアリス。そんな彼女の元へと、アンブレラ社のメインコンピュータである「レッド・クイーン」から、人類を救うための相談が持ちかけられます。 彼女いわく、世界の荒廃を招くきっかけとなったアンブレラの地下研究所「ハイブ」に、人類を救うことができる薬が存在しているとのこと。残された時間は24時間、アリスは世界を救うことができるのでしょうかーー。

T-ウイルスはアンブレラ社の創設者・ジェームズ・マーカス教授が、難病プロジェリアを抱える娘アリシアを救うために作られたものでした。その副作用がゾンビ化だったのです。そしてアリス自身もまた、難病を発症しないようにプログラミングされたアリシアのクローンでした。 アリスたちが抗ウイルス剤を奪って外に脱出するも、追ってくる敵・アイザックス博士。しかし自分を本物だと思い込んでいる、アイザックス博士のクローンに殺されます。 アリシアとともにハイブが爆破され、アリスは抗ウイルス剤をばらまきました。T-ウイルスにかかっているアリスは命を落とす危険がありましたが、健康な細胞は傷つけられずに済み生存に成功。アリスは再び旅に出るのでした。

見どころ

すべての謎が明らかになっていくまさにファイナルといえる作品。まさかのストーリー展開が見どころですが、華やかなアクションも健在です。 また最終章の本作は、モデル・タレントのローラがハリウッドに進出した作品としても注目されました。

映画「バイオハザード」のリブート決定!主演はカヤ・スコデラリオ

「バイオハザード」オリジナル版の前日譚を描く、リブートプロジェクトが進行中!リブートとは、元となったシリーズの世界観を保持しつつ、新たな解釈やストーリーで制作される作品のことです。 本作の舞台は1988年のラクーンシティ、オリジナル版ストーリーが始まる前夜に何があったのかを描きます。 メガホンをとるのはヨハネス・ロバーツ監督。彼は2016年映画『海底47m』や、続編となる『47メーターズ・ダウン:アンケージド(原題)』をヒットに導いています。 海外メディアScreenRantに寄せられたコメントによれば、本作は原点であるゲーム版に立ち返り、とてつもなく恐ろしい作品になるとのこと。 公開は2021年、主人公となるクレアはカヤ・スコデラリオが演じます。追加情報を期待して待ちましょう!

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CGアニメ映画や、Netflixオリジナル実写ドラマにも注目!

CGアニメ映画『バイオハザード:ヴェンデッタ』(2017年)

2017年にはCGアニメで制作された映画『バイオハザード:ヴェンデッタ』も公開されました。 本作は実写版とは異なり、ゲーム版の設定に寄った物語になっているため、クリスやレオンといったキャラクターが活躍する、原作ファンは必見の映画です。「ヴェンデッタ」の時系列は、ゲーム版「6」と「7」の間に位置します。 対バイオテロ組織「B.S.A.A.」に所属するクリス・レッドフィールドは、仲間を助け出すためにグレン・アリアスのアジトへと乗り込むものの、グレンを逃してしまいました。その4か月後、ワクチンを開発していたレベッカや、レオンとともに、バイオテロに立ち向かうことに――。 本作は実写版とのストーリーのつながりがないので要注意です。しかし「バイオハザード」世界観が大まかに分かっていれば、十分楽しめる内容になっています。

Netflixオリジナルの実写ドラマが2021年にスタート予定!

2021年にはCGアニメだけでなく実写ドラマもNetflixにて配信予定。実写ドラマ版は2つの時間軸をもとに展開していきます。 1つ目の時間軸は、14歳のジェイド・ウェスカーとビリー・ウェスカー姉妹がニューラクーンシティに移住し、穏やかな日々を過ごしていく中で、父が画策している秘密に気づいていくというもの。 そしてもう1つでは、それから10年以上経った未来において、T-ウイルスに侵された世界で戦っていくジェイドを描きます。 製作総指揮と脚本を務めているアンドリュー・ダブによれば、「これまで目にしたことのない新たな側面(残虐で狂気に満ちた側面)を見せる」とのこと。「バイオハザード」シリーズ初のドラマ版に期待しましょう。

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映画「バイオハザード」は順番にしたがって深くなる!この機会に一気観しては?

今回は「バイオハザード」シリーズの順番・時系列を整理しつつ、その全容を追ってきました。 実写映画版はすでに「ザ・ファイナル」で完結しています。シリーズを通して6作品なので一気観もしやすく、何度観てもドキドキの展開で、繰り返し観るほどに面白味が増していくでしょう。 終盤に向かっていくにつれ、壮大な世界観が明らかになっていくのも魅力のひとつ。SF好きもゾンビ映画好きも楽しめる名作シリーズです。 この機会に1度観た人もそうでない人も、「バイオハザード」を一気観してみてはいかがでしょうか。