2018年6月19日更新

『パルプ・フィクション』ファン必見の21のトリビアを徹底解説!

クエンティン・タランティーノ監督作『パルプ・フィクション』(1994)はアカデミー脚本賞を受賞するなど傑作として多くの人から親しまれている作品です。今回は『パルプ・フィクション』ファン必見のトリビア20選を紹介します。

タランティーノ監督の最高傑作『パルプ・フィクション』のトリビアを徹底解説!

クエンティン・タランティーノが1994年に発表した『パルプ・フィクション』は、カンヌ国際映画祭でパルム・ドールを受賞するなど高く評価されている作品で、タランティーノ最高傑作だと言う人も多いです。 タランティーノ作品を観たことない人はまずこの作品で入門してみましょう!

1.役名が“Coffee Shop”!?

本作のクレジット、ダイナーのマネージャーを演じたロバート・ルースの役名が“コーヒー・ショップ”と書かれていました。これは作中のあるやりとりが由来です。 強盗のパンプキン(ティム・ロス)がマネージャーの頭に銃を向けて“ヒーローになりたいのか?”と言い、怯えたマネージャーがこう返します。“いや、私はただのコーヒーショップだ。”

2.ミアがヴィンセントに話しているのは『キル・ビル』のこと!?

ジョン・トラヴォルタ演じるヴィンセントは、ユマ・サーマン演じるミアとデート中、彼女から過去に女優として出演したテレビドラマのパイロット版についての話を聞きます。 そのキャラクターを要約すると、「ブロンドの女がリーダ」「日本人がカンフーの達人」「黒人の女はサボタージュのプロ」「フランス女は色仕掛け専門」「私(ミア)はナイフのプロ」とのこと。 これは、後にタランティーノ自身が映画化した『キル・ビル』のキャラクターたちのことではないかと言われています。実際、この映画にはミアを演じたユマ・サーマンが主演し、彼女は映画の冒頭でナイフ戦を繰り広げています。

3.ブルース・ウィリスはブッチ役のファーストチョイスではなかった!?

元々、タランティーノは『クラッシュ』などで知られるマット・ディロンにボクサーのブッチ・クリッジ役のオファーを出していたそうです。 しかしマット・ディロンはすぐにOKを出さず検討する時間を要求。その間にブルース・ウィリスが出演を熱望したため、結局ウィリスがブッチを演じることになったと言われています。

4.ネオンボードにオマージュ!?

ボクシングのビッグマッチが行われる劇場のネオンサインに“クーリッジvsウィルソン”と書かれていましたが、これはアメリカ大統領選を戦った“カルビン・クーリッジ”と“ウッドロー・ウィルソン”が由来です。 また小さな文字で書かれた“フォスラーvsマルティネス”はビデオショップの店員だった時代のタランティーノの同僚ラッセル・フォスラーとジェリー・マルティネスへのオマージュになっています。

5.監督を監督したのはだれ!?

ロバート・ロドリゲス
©Alessia Paradisi/ABACAUSA.COM/Newscom/Zeta Image

“ボニーの一件”のあるシーンでタランティーノがジミー役としてカメオ出演していましたが、この時カメラの後ろで監督をしていたのは『デスペラード』などで知られるロバート・ロドリゲスだったそうです。 ちなみに、タランティーノはジミー役とランス役のどちらかで悩んでいたものの、ランス役だとミアのオーバードーズシーンのディレクションが出来ないことを理由にジミーを選択したと言われています。

6.トラヴォルタは元薬物中毒者からアドバイスを受けていた!?

ジョン・トラヴォルタはヴィンセント・ベガの役作りのために元ヘロイン中毒のタランティーノの友人にアドバイスを求めていました。 その友人はドラッグと似た症状を味わうには、熱い風呂の中でテキーラを浴びるほど飲むことだとトラボルタにアドバイスしたそうです。

7.愛車が盗まれていた!?

作中でヴィンセントが運転していた1964年製シボレー・マリブのオーナーはクエンティン・タランティーノですが、本作の撮影セットからこの車が盗まれるアクシデントに見舞われていたそうです(写真は1965年型)。 それから19年後の2013年、車を盗んだギャングが逮捕されています。

8.タランティーノ作品との意外な繋がり!?

ジョン・トラヴォルタ演じるヴィンセント・ベガは『レザボア・ドッグス』のミスター・ブロンドことヴィック・ベガ(マイケル・マドセン)の弟です。元々、タランティーノはベガ兄弟を主役とした映画を企画していたそうです。

9.ブリーフケースの謎!?

本作最大の謎のひとつがマーセルス・ウォレス(ウィング・レイムス)のブリーフケースの中身です。ブリーフケースにはマーセルスの魂が封印されているというのがファンが立てた仮説のひとつです。 首にあった絆創膏は魂の抜かれた痕で、コンビネーションロックの暗証番号が”666”だったことでこの説が浮上したそうです。しかし、絆創膏はマーセルスの傷を隠すためだとタランティーノが明かしています。

10.タランティーノがユマ・サーマンを説得していた!?

ミア・ウォレス役がユマ・サーマンに決まるまで、ミシェル・ファイファー、メグ・ライアン、ダリル・ハンナ、ジョーン・キューザックなどの女優がミア候補に挙げられていたそうです。 また、当初本作出演に乗り気ではなかったユマ・サーマンのために、タランティーノは電話越しに脚本を読んで説得したと言われています。

11.イメージされた役のオーディションに落ちかけた!?

ジュールス・ウィンフィールドはタランティーノがサミュエル・L・ジャクソンをイメージして生みだしたキャラクターだったのにもかかわらず、サミュエルはオーディションを受けることになったそうです。さらにオーディションのパフォーマンスが不評で役を失う可能性さえありました。 再オーディションでようやくサミュエル・L・ジャクソンが正式にジュールス役を射止めることとなりました。

12.予定した曲が使用できなかった!?

元々、タランティーノは質屋での拷問シーンでザ・ナックの“マイ・シャローナ”という曲を流す予定でした。 しかし、同じ年公開の映画『リアリティ・バイツ』に使用されていたため、曲の変更を余儀なくされたそうです。

13.タランティーノ作品お馴染みの車!?

ブッチが運転していた白いホンダ・シビックは1997年のタランティーノ作品『ジャッキー・ブラウン』でジャッキー・ブラウンが運転していた車と同じです。 この車は『キル・ビルvol2』(2004)のストリップクラブの駐車場シーンでもカメオ出演していました。

14.職業を変えてクロスオーバーしたキャラクター!?

本作でタクシードライバーの“エスメルダ”を演じたアンジェラ・ジョーンズはタランティーノの短編『Curdled』にも同じ役名で出演していました。 ちなみにその短編ではアンジェラの職業は犯罪現場の清掃員でした。

15.架空のバーガーショップ!?

フランク・ウォーリー演じるブレットが食べていたハンバーガーは“Big Kahuna Burger”という実在しないハンバーガーチェーン店のもの。 このバーガーショップの商品が『パルプ・フィクション』の他にも『レザボア・ドッグス』『デス・プルーフ』などタランティーノ作品に度々登場しています。

16.ポスターを回収していた!?

本作のオリジナルポスターは訴訟問題を抱えてリコールされていました。ユマ・サーマンの周りにラッキーストライクのタバコや小説が散りばめられていたことが問題だったようです。 スタジオは全ての劇場にポスター返却を要求、従わなかった場合罰金を科すと警告していたそうです。現在このポスターの価値は500ドルから1000ドルにも及ぶと言われています。

17.ビンセントのトイレは危険なシグナル!?

本作のセオリーとして、ビンセント・ベガがトイレにむかう度に災難が起きています。 まず、ミアの家で用をたして戻ると、そこには薬物の過剰摂取でミアが倒れている。ダイナーのトイレに向かった後にパンプキンとハニーバニーが強盗を始める。さらに、ブッチの家でトイレに向かったことが原因となり、ビンセントはショットガンで吹き飛ばされてしまいます。

18.武器でオマージュ!?

質屋でブッチが手にした武器でタランティーノは自分が愛する映画へオマージュを捧げています。 バットは『ウォーキング・ドール』、ハンマーは『13日の金曜日PART2』、日本刀は『子連れ狼』、チェーンソーは『悪魔のいけにえ』へのオマージュです。

19.トロフィー泥棒!?

ミアの家にトロフィーがあったため、ミアとビンセントがダンスコンテストで優勝したと勘違いしている人がいるようですが、実際ふたりは優勝していません。 ブッチが歩いて家へと向かう途中、ラジオで優勝トロフィーが盗まれたというニュースが流れていました。

20.聖書の説教はオリジナル!?

ジュールスが読み上げる聖書の文章は一部本物ですが、それ以外はタランティーノとサミュエル・L・ジャクソンが考えたオリジナルの節です。

21.衝撃シーンの意外な撮影手法!?

本作にオーバードーズで倒れたミアの胸に直接アドレナリンを打ち込む有名なシーンがありますが、この場面はあるトリックを使って撮影していました。 まず、ミアの胸に注射針を刺した状態からスタートしてジョン・トラボルタが針を抜き取る所を撮影します。その映像を編集段階で逆回転させることでリスクを回避していたそうです。