鈴木浩介のプロフィール
鈴木浩介は1974年生まれの福岡県出身の俳優です。青山学院大学卒業後、1997年より劇団青年座にて役者活動をスタートさせています。
ドラマや映画など幅広く活躍し、癖の強い役柄を数多くこなす個性派俳優として知られています。
西田敏行に憧れて役者の道へ
鈴木浩介が役者の世界を目指すようになったきっかけは、西田敏行に憧れてのことだそうです。西田敏行が主演を務めていたドラマ『池中玄太80キロ』を見て深く感動したことでどうしても西田に会いたいと思うようになり、自身も役者を目指すことになりました。後に長年西田敏行が看板俳優として活躍していた劇団青年座に入団し、若手俳優として活動を開始します。
2012年から放送されたドラマ『ドクターX』で、憧れの西田敏行と鈴木浩介はついに初共演を果たします。感激のあまりずっと耳鳴りのような状態になってしまった、というエピソードを後に自ら告白しています。
西田敏行は、青年座の舞台役者として活動したのちに1977年頃からテレビドラマにも多数出演し、初主演となった『池中玄太80キロ』は大ヒット作品となりました。素朴で人情味あふれるキャラクターとコミカルな演技で、出演する作品はどれもが人気作、話題作となっているベテラン俳優です。
1988年に公開された映画『釣りバカ日誌』は22年間続いたロングヒットシリーズで、西田敏行は主人公である浜崎伝助を演じています。この作品は2015年に『釣りバカ日誌~新入社員浜崎伝助~』として新たに放送され、こちらでは西田敏行は鈴木建設社長の鈴木一之助を演じました。
鈴木浩介と言えば『ライアーゲーム』のフクナガユウジ
これまでたくさんの個性的な役どころを演じてきた鈴木浩介ですが、一番印象に残っているのは連続ドラマ『ライアーゲーム』のフクナガユウジ役ではないでしょうか。マッシュルームカットに黒縁メガネと見た目のインパクトもさることながら、人を小馬鹿にしたような態度で大声を発する強烈なキャラクターの登場人物でした。
ウザくてクドいキャラクターのはずなのに不思議な魅力のあるフクナガレイジ役は鈴木浩介のハマり役で、この『ライアーゲーム』出演をきっかけに個性派俳優として注目を集めることとなります。
ドラマを中心に癖のあるキャラクターで話題に
鈴木浩介はこれまで多数の人気ドラマに出演し、作品の中でも異彩を放っているような癖のあるキャラクターを演じてきました。
2013年に放送された『ショムニ2013』では庶務二課の敵である人事部のやり手社員下落合耕一を熱演し、2014年には『昼顔』では女性的で頼りなげな夫、笹本俊介を演じ話題と注目を集めました。
『遺産争族』【2015年】
『遺産争族』は2015年に放送されたホームコメディドラマで、結婚や遺産を巡り当人物たちが一喜一憂する姿が面白くもおかしいストーリーが印象的でした。
葬儀会社「カワムラメモリアル」の創業者である龍太郎の病態が悪化し、家族たちは遺産相続について深い悩みを抱えているところに、龍太郎の孫であり現社長川村恒三の娘である楓が、研修医佐藤育夫と結婚することになり事態は急展開。鈴木浩介は龍太郎の次女、八幡月子の長男、八幡正春を演じました。
主人公であり楓の夫である佐藤育夫を演じたのは向井理、楓役には榮倉奈々、「カワムラメモリアル」現社長であり楓の父である川村恒三に岸部一徳、その妻に除貴美子、正春の母八幡月子は室井滋が演じました。
『ドクターx』第1期【2012年】、第2期【2013年】、第3期【2014年】
「私失敗しないので」主人公の大門未知子のこのセリフが印象的な医療ドラマ『ドクターX』は、第3期まで放送された大人気シリーズです。
鈴木浩介は、気の弱い外科医原守役を熱演しました。米倉涼子演じる大門未知子のことを敵視している第二外科の面々には、海老名敬役に遠藤憲一、加地秀樹役に勝村政信、足柄新太郎は高橋和也がそれぞれ演じています。
『刑事7人』【2015年】
2015年に放送されたドラマ『刑事7人』では、鈴木浩介は警視庁捜査一課のムードメーカーであり飄々としたキャラクターが印象的な永沢圭太役を演じました。
『刑事7人』は、警視庁捜査一課の面々が数々の事件に遭遇し解決に導いていくストーリーで、妻と幼い娘を亡くした傷を抱える天樹 悠に東山紀之、非常に正義感の強い沙村康介役に高島政宏、情報に秀でている山下巧に片岡愛之助と演技派ぞろいの豪華キャストも見所のドラマ。この『刑事7人』永沢圭太役で、鈴木浩介はこれまでの役どころでは見られなかった表情をたくさん見せてくれています。
笑っていいともへのレギュラー出演も!
ドラマや映画だけでなく鈴木浩介はバラエティ番組にも多数出演をしています。『笑っていいとも』では準レギュラーを務め、毎年恒例の年末特番では、いいともものまね紅白でアニメ『風立ちぬ』の堀越二郎の物まねを披露しました。
その他バラエティ番組の出演は、2012年放送の『movie@home〜棚を彩る映画たち〜』でMCを務め、2012年10月から2013年3月まで放送された音楽『スナック喫茶エデン』では喫茶店エデンの店員、すずき役を務めました。
大塚千弘と結婚!
鈴木浩介は、2015年に女優の大塚千弘と結婚しています。大塚千弘とは以前からの知り合いであったようですが、交際が始まったきっかけは、ドラマ『刑事7人』での共演にあったようです。
大塚千弘は2002年に映画『ほの暗い水の底から』で映画初出演を果たします。その後は多数の映画やドラマで活躍し、2006年の連続ドラマ『白夜行』では主人公の親友川島江梨子役や2008年の『山田太郎ものがたり』の中井正美役で広く知られることになります。2014年に出演した映画『東京難民』ではヌードシーンを演じ話題となりました。
実は蒼井優との過去も…?
鈴木浩介には蒼井優と交際していたという過去があります。2012年頃から二人の交際が報道され、2013年には結婚も意識していたのか、二人で暮らすマンションを探し始めていました。しかし、鈴木が新居を探し出した矢先、蒼井から一方的に別れを告げられたそうです。
蒼井優は、ミュージカル『アニー』のポリー役をきっかけに芸能界デビューします。2001年には『リリイ・シュシュのすべて』で映画初出演、その後も多数の映画に精力的に出演し、2005年の『ニライカナイからの手紙』で初主演を務めます。テレビドラマでは2008年に『おせん』で初主演、その後も話題作に次々に出演していますが、2015年の『Dr.倫太郎』での精神的トラウマに苦しむ芸者、夢乃役は記憶に新しいです。
ラルフに似すぎて困る
鈴木浩介には似ていると噂になっている人物がいます。それは日本テレビアナウンサーである鈴木崇司です。ラルフの愛称で親しまれ、オランダ人とのハーフである鈴木崇司にそっくりと言われるようです。
鈴木浩介自身もハーフと間違われるくらいに、彫りの深い端正な顔立ちであるので無理もありません。苗字も同じ鈴木であることから、ひょっとして兄弟なのではないかと思う視聴者も多いようです。
鈴木浩介って監督なの?
俳優の鈴木浩介と同姓同名の映画監督、"鈴木浩介"という人物がいます。俳優と映画監督が同姓同名だなんて、なんともややこしいですね。
監督の手がけた代表作は、2013年に放送されたテレビドラマ『スターマン』や2016年の『沈まぬ太陽』などがあります。