1. ナイトクローラーの死
瞬間移動する能力を持つナイトクローラーことカート・ワグナーは、特殊能力を持つヒーローたちから結成されたチーム、エックスメンのメンバーのひとりです。
向こう見ずなところもありながら、信心深くまじめな面も持つ、ファンに人気のキャラクター。ナイトクローラーは2010年の『エックスメン: セカンド・カミング』の中で命を絶たれます。
ナイトクローラーは世界の救世主となるといわれているミュータント、ホープ・サマーズの救援に駆け付けた際、ミュータント抹殺を目的とする最新型のロボット兵であるバスチオンに殺害されます。
2. スーパーマンの死
クラーク・ケントことスーパーマンがコミック上で死亡したのは1992年の出来事。
コミック『スーパーマンの最期』の中で、スーパーマンはこれまでにない強敵ドゥームズデイと闘います。ドゥームズデイは太古の昔、クリプト人がつくりだした狂戦士です。
スーパーマンはドゥームズデイとの死闘の末、相打ちとなって死亡してしまいました。スーパーマンの死はポップカルチャー史に残る大事件となり、スーパーヒーローの死は当時の多くの新聞やニュースでも取り上げられたほどだったのです。
3. フラッシュの死
1985年の『クライシス』において、DCコミック界における時間軸とストーリーラインなどが整理されました。
この流れの中で、稲妻マークの赤いコスチュームをまとい超人的な走力を持つスーパーヒーロー、フラッシュことバリー・アレンが死亡します。
フラッシュは世界を終わらせる兵器・反物質砲を止めることに成功します。しかし、世界を救った引き換えにフラッシュは命を落としてしまったのでした。
4. ウルヴァリンの死
エックスメンの人気メンバーのウルヴァリンは、ヒーリングファクターという超人的な治癒力を持つミュータントです。このヒーリングファクターのおかげで不死身に近い能力を持っています。
ですが、ウルヴァリンにも弱点はあります。銃弾や剣などによる攻撃を受けてもウルヴァリンは死にませんが、傷の治癒が終わるまでにしばらく時間がかかるのです。
『デイズ・オブ・フューチャー・パスト』で描かれるディストピア的な未来で、ウルヴァリンはミュータント抹殺を目的とするセンチネルによって、一瞬で肉体を消滅させられてしまいます。
回復能力が作用する隙も与えられない攻撃の前には、不死身に近いウルヴァリンの能力も無効化してしまうのでした。
5. ヘルボーイの死
ヘルボーイは、1994年に刊行されたダークホースコミックのヒーローで、超常現象捜査局のトップ・エージェントとして世界中の怪物たちと闘っています。
ヘルボーイのコミックシリーズの『ヘルボーイ:疾風怒濤』では、ヘルボーイは不老不死の魔法使いのニムエと対峙します。
世界を滅ぼそうとする龍神オグドル・ヤハトにとりつかれたニムエとヘルボーイの闘いはイングランドを荒廃させ、またヘルボーイ自身もニムエとの激しい闘いの末に心臓を奪われ、地獄へと送られてしまいました。
6. ジェイソン・トッドの死
2代目ロビンことジェイソン・トッドは、もともとは不良少年でした。バットマンのバットモビールを盗もうとしたところ捕まり、それがきっかけとなって彼の相棒を務めるようになりました。
『デス・イン・ザ・ファミリー』で、ロビンはバットマンの宿敵ジョーカーに攫われた母親をひとりで助けようとします。
この後の展開におけるロビンの生死は電話を利用したファン投票で決められました。その結果、2代目ロビンはジョーカーに鉄バールで滅多打ちにされた挙句に母親もろとも爆死させられてしまいました。
7. バットマンの息子の死
5代目ロビンことダミアン・ウェインは、コミック作家グラント・モリソンによって2006年に生み出されました。
ダミアン・ウェインは、バットマンのブルース・ウェインとテロリスト集団を束ねる父を持つタリアの息子という設定です。
母タリアの属するリーグ・オブ・アサシンの暗殺者となるべく育てられましたが、父親のバットマンの側につき、相棒のロビンとなります。
しかし、2013年発売された『バットマン・インク』8話で、ダミアンは自らのクローンのヘレティックに殺されてしまいます。このダミアンのクローンをつくりだしたのは、実の母親のタリアでした。
8. スパイダーマンの死
『アルティメット・スパイダーマン』シリーズにおいて、ピーター・パーカーことスパイダーマンは非業の死を遂げました。
アベンジャーズとアルティメッツ(並行世界のアベンジャーズ)との争いに巻き込まれ、怪我を負ったスパイダーマンは、その状態で過去の悪役たちとニューヨークで闘うことになってしまいます。
元親友で宿敵ノーマン・オズボーンをようやく倒したとき、スパイダーマンもまた力尽きてしまったのでした。
9. ヒューマン・トーチの死
ヒューマン・トーチことジョニー・ストームは、スーパーヒーローたちから構成されるチーム「ファンタスティック・フォー」のメンバーのひとりです。
ヒューマン・トーチは、全身を高熱の炎で覆うパワーと空を飛ぶ能力を持っています。
ファンタスティック・フォーのコミックシリーズの『スリー』において、ヒューマン・トーチは家族を守るため、押し寄せるエイリアンの大群にたったひとりで立ち向かい、絶命しました。
10. ヒットマンの死
ヒットマンことトミー・モナハンは、透視能力とテレパシーを持っています。ヒットマンは、バットマンの本拠地のゴッサムシティのスラム街の殺し屋として生計を立てています。
コミック作家ガース・エニスらによる『ヒットマン』のコミックシリーズのストーリーは、それほど直接的にではありませんが、世の中の後ろ暗い領域にまで及ぶこともあります。
このときストーリーの軸になるテーマは、戦争犯罪や人を殺して金を得るという職業がもたらすゆるやかな精神の死などです。ストーリーのこうしたダークな面を考慮すると、ヒットマンが銃弾の嵐に襲われて絶命するという最終回の展開も当然な流れだったということがわかります。
11. スターマンの死
1990年代のDCコミック界は不作であったとファンたちの間でささやかれていますが、『スターマン』はその例外です。スターマンは、自ら開発したコズミックロッドで宇宙エネルギーを操りながら戦うヒーロー。
ジェームズ・ロビンソンによって描かれたこの作品では、初代スターマンのテオドール・ヘンリー・ナイトと6代目のスターマン兼長男デビット・ナイトの親子間の確執が描かれています。
このシリーズにおいて、初代スターマンのテッドは故郷のオパール・シティを核兵器の脅威から救う引き換えに、自らを犠牲にして命を落とします。
12. スーパーガールの死
スーパーマンの従妹のカラ・ゾエルことスーパーガールは、1980年代半ばのコミック『クライシス・オン・インフィニット・アース』で、命を落としました。
宇宙全体を滅ぼそうとする敵アンチモニターに苦戦するスーパーマンの救援に駆けつけたスーパーガールはアンチモニターと互角に戦いますが、ついに致命傷を負い、スーパーマンの腕の中で死亡します。
13. キャプテン・アメリカの死
2006年のマーベル・コミックス『シビル・ウォー』のストーリーはキャプテン・アメリカことスティーブ・ロジャースにとってつらい展開となりました。
ヒーローたちが集まって結成されたアベンジャーズのリーダーであるキャプテン・アメリカは、スーパーヒューマン登録法を巡って政府当局側についた仲間のアイアン・マンことトニー・スタークと戦うことになりました。
キャプテン・アメリカは最後にはスーパーヒーロー同士の争いを続けるよりは政府に投降することを選びました。しかし、キャプテン・アメリカはその後ニューヨーク連邦裁判所に搬送途中、キャプテン・アメリカの宿敵であるレッドスカルの指示で、銃で暗殺されてしまいました。