2023年1月17日更新

「パイレーツ・オブ・カリビアン2/デッドマンズ・チェスト」あらすじネタバレを結末までわかりやすく解説&考察!

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「デッドマンズ・チェスト」結末までのネタバレあらすじ

『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』
©︎ WALT DISNEY PICTURES / All Star Picture Library / Zeta Image

ウィル・ターナーエリザベス・スワンは、結婚準備で浮足立っていました。ところが式の前日、死刑囚だった海賊のジャック・スパロウを逃がした罪で2人とも逮捕されてしまいます。 それは東インド貿易会社のベゲット卿による策略でした。ベゲット卿の目的は、ジャックが所有している魔法のコンパス。そのコンパスは持ち主が最も欲しいものの場所を指すという不思議なコンパスだったのです。ベゲット卿はコンパスと引き換えに2人を無罪放免するとウィルに取引を持ちかけました。 ジャックを探すため荒波に乗り出したウィル。やっとの思いで見つけたジャックは、なぜか人喰い族に捕まっていました。 命からがら脱出したジャックは、ウィルにコンパス渡す代わりに“ある鍵”を探すよう求めます。ジャックは「血の契約」を反故にするため、デイヴィ・ジョーンズの心臓が入った宝箱の鍵を探していたのでした。 コンパスを使ってたどり着いた十字架島で、ジャック、ウィル、ノリントンが三つ巴の決闘に。その結果ジャックは宝箱を手に入れます。しかし心臓はノリントンの手に渡ってしまい、ジャックは結局ジョーンズが呼び出した怪物クラーケンに海賊船ごと飲み込まれてしまいました。 ”死者を生き返らせる方法がある”と言う占い師の言葉をもとに、ウィルとエリザベスたちは旅立ち、第3作「ワールド・エンド」へと続きます。

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「デッドマンズ・チェスト」4つの疑問点をネタバレ解説

「デッドマンズ・チェスト」の疑問点
  1. コンパスが宝箱を指さない理由
  2. サイコロゲームのルール
  3. 十字架島で3人が決闘した理由
  4. バルボッサの猿が不死身な理由

①コンパスが宝箱を指さない理由

コンパスが指すのは「心から欲しいもの」ではなく、「今一番欲しいもの」です。ジャックは今一番欲しいものが定まっていないので、コンパスは宝箱を指しませんでした。 しかし映画の脚本家は「ジャックの心は矛盾している。一番欲しいものはエリザベスかもしれないが、それを認めたくないから針が定まらない」とも話していました。

②サイコロゲームのルール

劇中ウィルが参加したサイコロゲーム。「ブラフ」や「ライアーズダイス」と呼ばれるゲームです。 まず、全員がサイコロを5個コップに入れて振り、自分の目を確認。全体で何の目が何個存在するかを「◯の目が×個」と順番に宣言していくのですが、嘘を言っていると思ったら「ライアー(嘘つき)」と言います。 誰かが「ライアー」と言ったら全員のコップを開けて答え合わせです。宣言が間違っていれば「ライアー」の成功、合っていれば失敗となります。 劇中では「フライング・ダッチマン号」でウィルとウィルの父ビル・ターナー、船長デイヴィ・ジョーンズが刑期をかけて遊んでいます。ビルは息子ウィルを救うためにわざと負けていました。

③十字架島で決闘した理由

『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』
©︎ WALT DISNEY PICTURES / All Star Picture Library / Zeta Image

映画の終盤、ジャックはコンパスを使って十字架島にたどり着き、ウィル、ノリントンと三つ巴の決闘になります。この3人が争う動機について簡単に一言で説明したセリフはありましたが、追いつけなかった人もいるのではないでしょうか。 ジャックの目的は、宝箱に入ったデイヴィ・ジョーンズの心臓を手に入れて、契約を無効にしてもらうこと。ウィルの目的は、ジョーンズの心臓を突き刺してジョーンズを殺し、父を解放すること。そしてノリントンは、心臓を奪ってベケット卿に渡して汚名返上することが目的でした。

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④バルボッサの猿が不死身な理由

ジャック・スパロウへの侮辱を込めて「ジャック」と名付けられたバルボッサのペットの猿は、銃で撃たれても死なない不死身の身体を持っています。 「前作でブラックパール号の船員は呪いが解けたはずなのになぜ?」と思うかもしれませんが、これは前作「呪われた海賊たち」のエンドロール後に金貨をくすねたからです。

登場人物の視点からわかりやすくネタバレ解説

それぞれの思惑
  1. ジャック・スパロウデイヴィ・ジョーンズとの「血の契約」を取り消したい
  2. ウィルとエリザベスジャックを利用して2人で釈放されたい
  3. ディヴィ・ジョーンズ「血の契約」を守らせジャックを奴隷にしたい
  4. ベケット卿海賊を一掃するためデイヴィを利用したい
  5. ノリントン心臓をベケット卿に差し出して出世したい
  6. ティア・ダルマ???

「デッドマンズ・チェスト」登場人物相関図

『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』主要人物相関図

①ジャック・スパロウ

デイヴィ・ジョーンズとの「血の契約」を取り消したい

『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』ジョニー・デップ
(C)Disney

ジャック・スパロウはかつて、プラックパール号を修復する代わりにデイヴィ・ジョーンズに魂を引き渡す契約を交わしていました。13年後、期限が迫ったジャックは契約を取り消してもらうためにデイヴィの心臓の入った宝箱を探しています。 ベケット卿が狙っている「欲しいものの場所を指し示す不思議なコンパス」を持っていますが、欲しいものが定まっていないため使いこなせていません。エリザベスの助けを借りてコンパスでデイヴィの心臓の入った宝箱を見つけ出すものの、ジェームズ・ノリントンに奪われてしまいます。 最後にはジョーンズが操る怪物クラーケンに飲み込まれ、「墓場」に送られてしまいました。

②ウィルとエリザベス

ジャックを利用して2人で釈放されたい

『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』
©︎ WALT DISNEY PICTURES / All Star Picture Library / Zeta Image

前作で恋人になり結婚式準備をしていたウィル・ターナーとエリザベス・スワン。式の直前にベケット卿の策略により逮捕されてしまいます。 逮捕後ウィルは呼び出され、罪を取り下げる代わりにジャックの持つコンパスを探すよう持ちかけられました。そしてジャックを見つけたウィルは、今度はジャックからデイヴィ・ジョーンズの持つ鍵を持ってくればコンパスを渡すと持ちかけられます。 そして探りに入った「フライング・ダッチマン号」で、強制労働させられている父親ビル・ターナーと偶然再会。父親を救うために自分も心臓を探すことを決めました。 一方牢屋に残されたエリザベスは父の助けを借りて脱獄し、ウィルを探すうちにジャックと合流。コンパスを使いこなして心臓のありかを導き出します。 しかし心臓はノリントンに奪われ、船がクラーケンに襲われることに。エリザベスは愛するウィルと自分が助かるためにジャックをブラックパール号に縛り付けて、囮にして逃げました。

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③ディヴィ・ジョーンズ

「血の契約」を守らせジャックを奴隷にしたい

『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』
©DISNEY/All Star Picture Library/Zeta Image

デイヴィ・ジョーンズは幽霊船「フライング・ダッチマン号」の船長。海の女神カリプソに失恋したとき、胸の痛みに耐えられず心臓を取り出して宝箱にしまったため不死身の身体になっていました。 元は人間でしたが、与えられた使命を放棄し大勢の海賊を脅して強制労働させているため、呪われてタコのような姿になっています。 ジャックとは、ブラックパール号を直してやる代わりに13年後、100年間奴隷として働かせるという契約を結んでいました。しかし契約を無効にしようとしたジャックによって心臓の在処を突き止められてしまいます。 さらに肌身離さず持っていた宝箱の鍵すらもウィルに盗まれてしまいました。 慌てて宝箱のある十字架島に向かったデイヴィは、島の入り口で争奪戦の勝者を待ち構えます。ジャックが勝っていましたが、実はジャックが隠した心臓は結局ノリントンに奪われていました。 そうとも知らずデイヴィは怪物クラーケンを召喚しブラックパール号を襲撃します。ジャックを「墓場」に送ることに成功したのでした。

④ベケット卿

海賊を一掃するためデイヴィを利用したい

『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』
©WALT DISNEY PICTURES/All Star Picture Library/Zeta Image

ジャック・スパロウがかつて働いていた「東インド会社」の総督であるベケット卿は、商売に邪魔な海賊という存在を滅亡させることを目的に、デイヴィ・ジョーンズの力を掌握しようと目論んでいます。 ウィルとエリザベスを逮捕して、ジャックのコンパスを手にれようと計画。最後には心臓を狙わせていたジェームズ・ノリントンが心臓を持ち帰り、目的のものを手に入れるのでした。

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⑤ノリントン

心臓をベケット卿に差し出して出世したい

『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』
©WALT DISNEY PICTURES/All Star Picture Library/Zeta Image

エリザベスの元婚約者であるジェームズ・ノリントン。ジャックを逃した罪でベケット卿が逮捕状を出していましたが、ブラックパール号を追い回して艦隊を全滅させてしまったため提督を辞任し、姿を消していました。 みすぼらしい姿に変貌して現れて「ブラックパール号」の乗組員になったノリントンは、酔っ払ってエリザベスに豚小屋に投げ入れられるなどかつての栄光を失っています。 実はベケット卿に雇われていたノリントンは、最後はジャックが隠したデイヴィ・ジョーンズの心臓を奪ってベケット卿に取り入ることに成功しました。

⑥ティア・ダルマ

デイヴィの過去をよく知る謎の女

『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』
©︎ WALT DISNEY PICTURES / All Star Picture Library / Zeta Image

謎多き預言者であるティア・ダルマ。ジャックの元恋人であり、彼に魔法のコンパスを与えた人物でもあります。 デイヴィ・ジョーンズの過去の恋愛(心臓を宝箱に収めた所以や醜い姿になった理由)について、ジャックとウィルに教えてくれました。 ジャックの死後、ウィルとブラックパール号の船員にジャックを救う方法を伝授します。その一環で、7つの海をよく知る船長として死んだはずのバルボッサを連れてきました。

3作目「ワールドエンド」でティア・ダルマの正体は海の女神カリプソだったことが明かされます。彼女は「評議会」の海賊長たちによって、人間の姿に封印されてしまいました。 ということはかつてデイヴィ・ジョーンズに想いを寄せられていたのもティア・ダルマ。通りでデイヴィの過去に詳しいわけですね。

タイトル「デッドマンズ・チェスト」の意味を考察

『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』
©︎ WALT DISNEY PICTURES / All Star Picture Library / Zeta Image

タイトルにつけられた「デッドマンズ・チェスト(Dead Man's Chest)」が指しているのは、デイヴィ・ジョーンズの心臓が入った宝箱のことだと考えられます。 デッドマン(Dead Man=死んだ男)とは恐らくデイヴィ・ジョーンズのこと。チェスト(Chest)には「胸」や「金庫」などの意味があります。

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次回作に残されている3つの謎

『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』
(C)Disney
次回作に残された謎
  1. 心臓がどう利用されていくか
  2. バルボッサはなぜ生き返っているのか
  3. ティア・ダルマは何者なのか

シリーズ2作目「デッドマンズ・チェスト」には、次回作「ワールド・エンド」に続く謎がいくつも残されています。 1つ目は、デイヴィ・ジョーンズの心臓を手に入れたベケット卿が、その心臓をどうするのかということ。彼の目的はジョーンズの力を使って権力を拡大し、海賊を滅亡させることでしたが……。 2つ目は、へクター・バルボッサがなぜ生き返っているのか。彼は3年前にジャックに殺されたはずです。 3つ目は、ティア・ダルマの正体について。ジャック・スパロウがティア・ダルマの小屋にやって来た時テーブルにネックレスがありましたが、これはディヴィ・ジョーンズのパイプ・オルガンの上にあったオルゴールと同じ模様でした。何かの伏線になっているのでしょうか?

「パイレーツ・オブ・カリビアン2/デッドマンズ・チェスト」感想・評価

2作目も期待を裏切りません

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本作では前作よりもアクションが見所になっていると思う。前作では不死身の海賊をいかにして倒すかというところが見所であった。今回はチェストを巡り三つ巴のバトルが繰り広げられる。ジャングルでのジャック、ウィル、トリントンのバトルはまさに見もの。チェストの鍵を盗り盗られ、その一方でジョーンズの部下やエリザベス、ピンテルラゲッテイのチェスト争奪が観ていてハラハラドキドキの展開だ。今回からの新キャラクターでディヴィージョーンズがいる。こいつのデザインがかなりかっこいい。男の子なら惚れるのは間違いない。このシリーズは悪役が魅力的だな。悪役といえば、ラストでのサプライズ。バルボッサ復活の衝撃。これは嬉しかった。

(30代男性)

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個性的なキャラが心を鷲掴みする

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バルボッサが仲間になった!良い奴です。前回あんなに嫌なやつだったのに、萌え要素を蓄えて仲間になってきました。私の心を鷲掴みです。ディヴィ・ジョーンズキモ過ぎです。ロビンかよ。特に髭代わりの手?が…。自由奔放なジャックになぜか魅かれてしまうエリザベスを見てるのもワクワクします。

(40代女性)

映像を盛り上げる曲にも感動!

吹き出し アイコン

何と言っても曲の壮大さが最高。クラーケン、ディヴィジョーンズ…全部凄い!!

(20代男性)

「パイレーツ・オブ・カリビアン2/デッドマンズ・チェスト」キャスト一覧

ジャック・スパロウ役/ジョニー・デップ

ジョニー・デップ
©︎ Cinzia Camela/WENN.com / Zeta Image

前作に引き続き、独特な雰囲気をかもしだすジャック・スパロウ船長を演じたのは、人気俳優ジョニー・デップ。演技派俳優として世界中にその名を轟かせているジョニー・デップですが、実はもともとは「The Kids」というバンドでリードギターを務めたミュージシャンでした。 20歳前半で、映画『リービング・ラスベガス』(1995年)主演の個性派俳優であるニコラス・ケイジのアドバイスにより俳優業に転身。そして、1984年にホラー映画『エルム街の悪夢』で初出演を果たし、その後『シザーハンズ』でその名を世界に知らしめました。

ウィル・ターナー役/オーランド・ブルーム

オーランド・ブルーム
©︎WENN.com

鍛冶屋として育てられたウィル・ターナーを好演するのは、イギリス出身のオーランド・ブルーム。1999年の映画『ロード・オブ・ザ・リング』でエルフ族のレゴラス王子役をこなし、その美しいルックスで一躍有名になりました。 その美貌は、2002年にアメリカの雑誌「ティーン・ピープル」では“25歳以下のイケメンスター25人”に選ばれたほどです。また2004年にはアメリカの雑誌「ピープル」で“世界の美男・美女50人”にも入っています。

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エリザベス・スワン役/キーラ・ナイトレイ

キーラ・ナイトレイ
WENN.com

美しくも強くたくましい女性エリザベス・スワンを演じたのは、イギリスの女優キーラ・ナイトレイ。幼少期から演技を学び、1999年に映画『スター・ウォーズ エピソード1/ファントムメナス』に出演し注目を集めました。 彼女の美貌は、アメリカの雑誌「ニュー・ウーマン」で2004年、”最も美しい有名人”で1位に輝いたほど。その美しさは映画界での活躍だけでなく、有名ブランドの香水や日本のCMなどに起用されるほどでした。

ウェザビー・スワン役/ジョナサン・プライス

ジョナサン・プライス
© Joseph Marzullo/WENN.com/zetaimage

イギリス帝国領ポート・ロイヤル総督でありエリザベスの父親であるウェザビー・スワンを演じたのは、ジョナサン・プライスです。 ロンドンの王立演劇学校出身の彼は、舞台で俳優デビューしました。『ミスサイゴン』ではブロードウェイの舞台にも立ち、トニー賞ミュージカル主演男優賞を受賞しています。 初主演映画『未来世紀ブラジル』(1985年)や、『エビータ』(1996年)でのマドンナ演じるエヴァ・ペロンの夫ファン・ペロン大統領役など、スクリーンでも活躍する俳優です。

カトラー・ベケット役/トム・ホランダー

『ハリー・パーマー 国際諜報局』 トム・ホランダー
© Altitude Film Entertainment Limited 2021 All Rights Reserved. Licensed by ITV Studios Ltd.

会社の利益が最優先の東インド会社の権力者カトラー・ベケットを演じたのは、1967年8月25日生まれのイギリスの俳優トム・ホランダー。 ロンドン映画批評家協会賞で助演男優賞を受賞した『プライドと偏見』が代表作です。

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デイヴィ・ジョーンズ役/ビル・ナイ

ビル・ナイ
©Marechal Aurore/Sipa USA/Newscom/Zeta Image

海洋生物のような姿をした幽霊船「フライング・ダッチマン号」の船長デイヴィ・ジョーンズを演じたのは、1949年12月12日生まれのイギリスの俳優ビル・ナイです。 英国アカデミー賞の助演男優賞を受賞した映画『ラブ・アクチュアリー』やゴールデングローブ賞の主演男優賞を受賞した『ナターシャの歌に』などに出演しています。

ビル・ターナー役/ステラン・スカルスガルド

ステラン・スカルスガルド
©WENN.com

全身にヒトデやフジツボが張り付く異様な姿をしたフライング・ダッチマン号の船員で、ウィル・ターナーの父親であるビル・ターナーを演じたのはステラン・スカルスガルド。1951年6月13日生まれのスウェーデンの俳優です。 近年では『マイティ・ソー』、『アベンジャーズ』など大作への出演も目立っています。

「パイレーツ・オブ・カリビアン2/デッドマンズ・チェスト」トリビア

ローリング・ストーンズのキース・リチャーズがカメオ出演する予定だった!?

ザ・ローリング・ストーンズ

ジョニー・デップがローリング・ストーンズのキース・リチャーズをジャック・スパロウのキャラクターのモデルにしたというのは有名な話です。 そのキース・リチャーズがなんと「デッドマンズ・チェスト」にカメオ出演する予定があったのだとか。しかしローリング・ストーンズのワールド・ツアーのため、残念ながら実現できなかったそうです。 そんなキースは次作「ワールド・エンド」で見事出演を果たし、ジャック・スパロウの父親であるティーグ船長を演じました。ちなみに、ジョニー・ディップはキースの息子の友人だそうです。

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ブラック・パール号とフライング・ダッチマン号は実際に造船されていた!

パイレーツ・オブ・カリビアン
©︎ DISNEY /Photofest/zetaimage

「デッドマンズ・チェスト」と続編「ワールド・エンド」の撮影ためにブラック・パール号とフライング・ダッチマン号の2隻が実際に作られていたそうです。 ちなみにブラック・パール号はアラバマでオイルタンカーの船体をベースに制作されていました。

『デッドマンズ・チェスト』から登場する幽霊船フライング・ダッチマン号。ブラック・パール号と同格の艦船で、本シリーズで重要な役割を担うことになります。

フライング・ダッチマン号の名前はイギリスに伝承される幽霊船のさまよえるオランダ船、フライング・ダッチマン号に由来しています。 オランダ人船長が風(神)を罵ったために呪われ、船は幽霊船となり、港に入ることなく船長はたった1人で永遠にさまよい続けることになったという伝説。そして、その姿は悪天候のときのみに見ることができると言われています。 ちなみにこの話はリヒャルト・ワーグナーのオペラ「さまよえるオランダ人」の題材としても有名。 オペラでは、船長は永遠にさまよわなくてはならない運命ながらも7年に1度陸に上がることができ、その時船長を愛する女性と出会えれば呪いから解放、つまり死ぬことができるわけです。

フライング・ダッチマン号の乗組員達はゴーストになるはずだった!?

『デッドマンズ・チェスト』から登場する幽霊船フライング・ダッチマン号。ブラック・パール号と同格の艦船で、本シリーズで重要な役割を担うことになります。 フライング・ダッチマンの乗組員達はもともとはゴーストの設定だったのだそうですが、ゴア・ヴァービンスキー監督がこの設定を嫌って貝やウツボ、ヒトデ等が付着し海洋生物化された姿になったのだとか。 ちなみに新しく乗組員となった人はくっついている貝類等も少なく、その海洋生物化の度合いも低く、その乗船歴が長ければ長いほど海洋生物化が進んだ姿になっています。 ウィルの父ビル・ターナーを演じるステラン・スカルスガルドは、そのメイクアップに4時間も掛けてウツボや貝、ヒトデ等をくっつけていたのだそうです。

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緻密に計算されたアクションシーン

『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』ジャック・スパロウ
© Photofest/Zeta Image

手足を縛られ、串焼きにされそうになったジャック・スパロウは、脱出する為に串刺し状態で走り去り、崖から崖へ空中でクルクル回りながら飛び越え、体操選手のように着地しました。この飛び越えるシーンは誰もがハラハラしたのではないでしょうか。 実はこのシーン、CGや命綱もなく実際に人が縛られて飛び越していたのです。それは、まさに、緻密な距離や速度の計算を基に作られた完璧なシーンでした。

リアクションも自然体を求めた

パイレーツ・オブ・カリビアン ウィル・ターナー

エリザベスがジャックにキスをするシーンがあります。もちろん、ジョニー・デップとキーラ・ナイトレイの台本にはありましたが、オーランド・ブルームの台本にはそのキスシーンが載っていませんでした。 製作陣はオーランドから2人のキスシーンを観た時の自然なリアクションを引き出そうとしていたのです。

人喰い族については賛否両論だった!?

『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』
©︎ WALT DISNEY PICTURES / All Star Picture Library / Zeta Image

本作のロケはカリブ海のドミニカ国で行われ、作中に登場する邪悪な人喰い族とはインディオのカリブ族のことでした。 映画のエキストラとしても現在でも暮らすカリブ族の人達を出演させようとしたため現地では、カリブ族の首長や関係者、メディアなどの間で「差別なのでは?」という批判や反対の意見が飛び交いました。 しかし結局は、100人余りのカリブ族の人達が1日当たり95ドルの報酬を受け取って、映画の撮影に協力しています。

バルボッサの登場は全員予想外だった!

『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』バルボッサ
© Walt Disney Pictures/Photofest/Zeta Image

デッドマンズチェストの裏話としてファンの間で有名なのがラストシーン。撮影時、出演者には女海賊・アナマリアが登場すると伝えていましたが、実際には伝説の海賊の1人バルボッサが登場しました。 映画内で見せたキャストの驚きの表情は演技ではなく素のリアクションだったそうです。もう一度見返してみたくなりますね。

興行記録が型破りだった!

前作『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』の成功もあり、全米の4133の映画館で公開され、初日に5583万600ドルの興行収入を記録。これは当時の初日興行収入の新記録でもありました。 日本では公開22日で興行収入60億円を記録し、最終的な売上は100億円を突破しています。

ティム・バートン監督がフライング・ダッチマンのクルーをデザインしていた!?

ティム・バートン
©︎Dennis Van Tine/Future Image/WENN.com

『シザー・ハンズ』(1990)、『スリーピー・ホロウ』(1999)、『ティム・バートンのコープス・ブライド』(2005)等多数の映画でジョニー・ディップとコラボすることの多いティム・バートン監督。 そのバートン監督がなんとフライング・ダッチマンの乗組員達のデザインを幾つか担当していたのだそうです。

『パイレーツ・オブ・カリビアン』でディズニー・ワールドでの楽しみが倍増

ディズニーランド
©︎Disney Enterprises, Inc./Photofest/zetaimage

新たなジャック・スパロウ船長を発見できる

『パイレーツ・オブ・カリビアン』が公開になる前も、「カリブの海賊」のアトラクションは人気でした。しかし、ジャック・スパロウ船長は悪者で影が薄かったのではないでしょうか。 そこで、ディズニー側はディズニーワールドにある「カリブの海賊」のアトラクションを『パイレーツ・オブ・カリビアン』公開と共に、ジャック・スパロウ船長と宿敵バルボッサの魅力が前面に出るよう変更したのでした。

『パイレーツ・オブ・カリビアン』とホーンテッド・マンションの関係

エリザベスが船から落とされ、ドレスだけが海面に浮きあがってエリザベスの”死”を予感させます。海賊たちの間では有名な幽霊話があり、無念の死を遂げた結婚前の花嫁がこの世に未練を残し幽霊として現れるというのです。 この幽霊話は、ディズニー・ワールドにあるアトラクション「ホーンテッド・マンション」にも似たようなサイドストーリーがあるということです。

「パイレーツ・オブ・カリビアン2/デッドマンズ・チェスト」ネタバレ解説を読んで理解を深めよう

シリーズ2作目『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』は、シリーズの中でも波乱万丈で、ラストに大きなサプライズも待っている作品です。登場キャラクターが増えてさらに盛り上がる次作「ワールド・エンド」につながる伏線や謎も多いので、ぜひ飛ばさず鑑賞してくださいね。