大河ドラマ『新選組!』実はあの人も出演していた!豪華キャストの現在は?
三谷幸喜脚本の大ヒット大河ドラマ『新選組!』
『新選組!』は2004年に放送されたNHKの大河ドラマです。脚本は三谷幸喜が務めており、主人公である近藤勇の生涯を中心とした彼らの熱き青春が詰まった三谷ワールドが展開されました。キャストは主役を務めた香取慎吾を始め、山本耕史や藤原竜也、オダギリジョー、堺雅人など若手の俳優達が多く活躍しています。 動乱の世を己の志と刀一本で生き抜いた彼らの物語は多くの反響を呼び、後日SP版として土方歳三最後の1日も放送されるなどの人気ぶりでした。
近藤勇/香取慎吾
— 香取 慎吾 (@ktrsngofficial) November 23, 2017
新選組の2代目局長で、人が好く面倒見の良い人物です。新選組と共に国の為に忠義を尽くし、最後まで志の男であった誠の武士であった近藤勇を演じたのは香取慎吾です。江戸で剣術師範をしていた凛々しく若々しい姿から、終盤の貫禄ある姿まで、幅広い演技を見せてくれました。 香取慎吾はジャニーズ事務所のアイドルグループ”SMAP”のメンバーとして1988年にデビューしています。 俳優としての活躍も多く、1995年のドラマ『未成年』でザテレビジョンドラマアカデミー賞・助演男優賞を、同年のドラマ『ドク』でも同じ賞で主演男優賞を受賞しています。2016年現在もSMAP他、バラエティや役者として幅広く活躍中です。
土方歳三/山本耕史
近藤勇の親友であり、新選組の鬼副長として名高い土方歳三。近藤を長として立てる為、自ら憎まれ役や悪役に徹し、志士からの非難を一身に受けていました。しかし、厳しさの中に時折見せる優しさや、時にはお茶目な一面もあり非難される一方で信頼の厚い人物でもありました。 山本耕史は0歳の頃から赤ちゃんモデルとして芸能界で活躍しており、1993年のドラマ『ひとつ屋根の下』で演じた文也で一躍有名になりました。2015年に放送された朝ドラの『朝が来た』では『新選組!』の時と同じく土方歳三役で出演し、土方の名台詞「待たせたな」を披露しています。
沖田総司/藤原竜也
沖田総司は新選組の中でも1,2を争う程の剣豪だと言われた人物です。他の志士達よりも年が若かった事もあり、幼さの残る沖田は作中ではワガママで周囲を困らせるキャラクターでもありました。己の在り方や剣の道に迷い、近藤や土方に反発した事もあります。 藤原竜也は1997年に舞台『身毒丸』で主演デビュー。その演技力は素晴らしく、天才新人現ると言われた程。 『身毒丸』は世界でも高く評価されロンドン公演も行いました。 2000年の映画『バトルロワイアル』や2006年の映画『デスノート』で主演を務めており、『バトルロワイアル』ではブルーリボン賞を受賞しています。2013年に結婚し、2016年には一児のパパとなりました。
斉藤一/オダギリジョー
居合抜きを得意とし、沖田と並ぶ剣の使い手として名高い斎藤一。非常に無口でクールですが心には熱いものを秘めており、新選組という組織と、特に近藤勇に対して徹底した義を貫いていました。物語の中では用心棒的な役割を務める事も多く、皆から剣の腕を買われている人物です。 オダギリジョーは2000年に放送された『仮面ライダークウガ』で主人公に選ばれ、2003年には映画『アカルイミライ』で日本映画プロフェッショナル大賞で主演男優賞を受賞。近年では2015年に駄菓子屋を舞台に、周囲の人々とのやり取りを描いたドラマ『おかしの家』で主演を務めています。
山南敬助/堺雅人
元々は別の剣術道場にいたのですが、近藤勇の腕と人柄に惚れ、近藤の道場にやってくるようになりました。頭がよく参謀的な役割を果たした事から、皆から頼りにされた山南。土方とは双方の意見の違いでぶつかり合いながらも、心の底ではお互いの事を認め合う仲でした。 堺雅人は今作品の山南敬助役でブレイクした俳優で、2008年の大河ドラマ『篤姫』にも出演しています。 2010年のドラマ『ジョーカー 許されざる捜査官』で初主演し、同じく主演を務めた2013年の銀行を舞台にしたドラマ『半沢直樹』では名台詞の「倍返しだ!」が一大ブームとなりました。
伊藤甲子太郎/谷原章介
伊藤甲子太郎は北辰一刀流の伊藤道場にいた人物です。 新選組が京都で名を上げた事を知り、同じ門下生であった藤堂を通じて新選組に入隊。頭の良い人物で参謀としての役割を担いますが、同時に新選組を利用し己の名を上げようと企んでいました。最後には新選組の元々の志士達と対立し刃を交える事となってしまいます。 谷原章介は1992年にメンズノンノの専属モデルとして活動を開始しました。 1995年に映画『花より男子』の道明寺司役でデビューし、コメディ色の強い2007年の『モップガール』や2009年の恋愛ドラマ『ハンサムスーツ』では個性的な役で演技の幅を広げました。ドラマの他、司会や番組のナビゲート役としても活躍中です。
藤堂平助/中村勘太郎(現在:勘九郎)
元々は後に新選組参謀となった伊藤甲子太郎と同じ道場の門下生でしたが、試衛館に入門して近藤と行動を共にするようになります。普段は穏やかですが、いざ戦闘となると頼もしい人物で年の近い沖田と親しい間柄でした。しかし、それと同時に剣の腕の立つ沖田に引け目も感じていました。 若き志士、藤堂平助を演じたのは中村勘太郎です。 五代目中村勘九郎の長男として生まれ、1986年に『近江源氏先陣館』「盛綱陣屋」で初お目見得。歌舞伎役者と俳優の2つの顔を持ち、2001年のNHKドラマ『光の帝国』では日本映画批評家大賞・新人賞を受賞しました。2016年現在は6代目中村勘九郎を襲名しています。
原田左之助/山本太郎
全国の皆様。
— れいわ 山本太郎 住まいは権利! (@yamamototaro0) July 7, 2016
TVの政治番組で、国会の重要法案を審議する委員会で、山本太郎が必要と考えて下さるあなた。
全国比例は「生活の党と山本太郎」と、お書き下さい。 pic.twitter.com/OUMNqT4the
刀を振るう志士の中で唯一槍を得意とする原田左之助。少々だらしない所もありますが、人想いで明るくムードメーカー的な存在です。或る日ふと現れ、いつの間にか溶け込んでいたという人懐っこい性格で、飲みの席が大好き。過去に切腹した時の傷を飲み会で見せびらかしては鬱陶しがられたりもしています。 山本太郎は1991年に映画『代打教師 秋葉、真剣です!』の準主役で役者デビューして以来、兄貴分的な役を多く演じており、『新選組!』での原田も兄貴分的存在でした。2011年からは政治活動も始め、2013年の参議院議員通常選挙で初当選を果たしています。
永倉新八/山口智充
永倉新八は神道無念流免許皆伝の達人で、元々は試衛館の人物ではなかったのですが近藤との縁をきっかけに行動を共にするようになりました。曲がったことの嫌いな真直ぐな人物で情に熱く、時に冷淡な判断を下す土方のやり方に反発して、最後には近藤たちと袂を分かってしまいます。 山口智充はよしもとのお笑い芸人でぐっさんの相性で親しまれている人物です。1994年にコンビ「DonDokoDon」として活動を始め、バラエティ番組『明石家マンション物語』でブレイク。物真似が得意で非常に芸達者です。現在はピンの活躍が多く、コンビは2007年に活動を休止しています。
芹沢鴨/佐藤浩市
芹澤鴨は水戸藩出身の浪士で新撰組の前局長に当たる男です。雄雄しく決断力も行動力もある人物ですが、京都の商人を脅して金を出させるなど、非人道的な行動も多く、目に余るという理由から土方を含む隊士4名によって粛清されました。 佐藤浩市は1980年のNHKドラマ『続・続 事件 月の景色』で主演役でデビュー。1981年の映画『青春の門』や2000年のサスペンス映画『ホワイトアウト』、2006年に三谷幸喜が脚本・監督を務めた、ホテルを舞台とした映画『THE 有頂天ホテル』で日本アカデミー賞を受賞しています。
井上源三郎/小林隆
井上源三郎は新撰組のメンバーの中では年上で皆からは源さんと呼ばれ、その優しい性格から、みなから親しまれていました。特に近藤とは江戸からの付き合いで、世話役として共に京に上がった井上は近藤にとっては兄のような存在でした。 小林隆は今作品『新撰組!』も代表作の1つであり、その他ミステリードラマ『古畑任三郎』シリーズでの向島音吉役が代表作として知られる人物です。三谷幸喜が主宰していた劇団出身である事から三谷作品の縁の多い人物でもあります。近年では2016年の特撮映画『シン・ゴジラ』に出演しました。
島田魁/昭英
島田魁は永倉新八の知り合いで、永倉に紹介され新選組へと入隊しました。怪力を持つ大男ですが外見に反して涙もろく、とても気持ちの優しい人情家です。功績から直参として推薦されるも、皆を支えたいと自ら平隊士で居続ける事を望み、監察役として隊を支え続けました。 昭栄は元陸上競技のやり投げの選手で1996年の全日本学生選手権にて準優勝の経歴を持つ人物です。俳優としては1998年のスーパー戦隊シリーズ『星獣戦隊ギンガマン』がデビュー作となっており、ギンガブルーを演じています。今作品のSP版である、土方最後の1日でも同じ島田魁役で登場し、新選組を語り継ぐ役を請け負っています。
武田観柳斎/八嶋智人
— 八嶋智人 (@meganeouji840) November 28, 2017
武田観柳斎は京に上がってからの隊士募集で入隊しました。頭がよく学のある人物なのですが自分を良く見せようという気持ちが強く出てしまい、隊士からは鬱陶しがられる存在でした。自分の考えが堅い事が受け入れられず、隊では上の位にいながらも、皆からは敬遠されていました。 八嶋智人は俳優他、司会やバラエティでも活躍しており、特に2002年10月に『トリビアの泉 〜素晴らしきムダ知識〜』で司会を務めた事で多くの人に知られる事となりました。ドラマでは1999年の救命医療をテーマにした『救命病棟24時』や、検事をテーマにした『HERO』シリーズなどに出演しています。
谷周平/浅利陽介
『世にも奇妙な物語'17 秋の特別編』ご覧頂きましてありがとうございました????
— 浅利陽介マネージャー (@asari_yousukeMG) October 14, 2017
浅利陽介なかなかでした❔
大岩の根城の写真をちょっと載せちゃいまぁーす???? pic.twitter.com/cIXa75CMRs
谷修平は近藤勇の養子として新選組に入隊した人物で、養子縁組後は近藤周平を名乗っていました。剣には不向きな性格で、勇の気持ちに応えようと奮闘するも、周囲からの期待に葛藤し、隊を抜けるなどの行いから養子は解消。最後には隊を離れる結果となってしまいました。 浅利陽介は4歳の頃から子役として芸能界で活躍しており、1999年の連続テレビ小説『あすか』に子役で出演しました。2010年の布施明の動画を元にした映画『手のひらの幸せ』では竹林龍二役にて映画初主演。私生活では2015年に大学時代の同級生と結婚しています。
粕谷新五郎/伊吹吾朗
粕谷新五郎は芹沢と同じく水戸藩出身で沖田や藤堂に慕われていた人物でした。浪士組の募集の時から近藤、芹沢達と行動を共にし、剣の腕と人格者であった事から是非今後も残って欲しい、と言われていましたが新選組の、特に芹沢の有り余る行動に不信感を抱き脱退してしまいます。 伊吹吾郎は1969年に時代劇『無用ノ介』で主役に抜擢されて以来東映作品に数多く出演しており、同じく時代劇の『必殺仕事人』や極道の物語『仁義なき戦いシリーズ』などで活躍しています。本人のイメージから貫禄のある役を任される事が多く、近年では2013年のミステリー映画『ストロベリーナイト』でヤクザを演じています。
殿内義雄/生瀬勝久
殿内義雄は浪士組結成から近藤たちと行動を共にしました。気弱で神経質な部分を持ち合わせていますが真面目な人柄の人物です。幕府側の人間の命令にて新選組の目付け役として京都に残留。後に己の中で葛藤し、近藤に真実を伝えて新選組に忠義を尽くそうと誓いますが、行動を怪しんだ芹沢によって斬られてしまいます。 生瀬勝久は独特な演技力を持つ個性派俳優映画『トリック』や『ごくせん』などで脇役ながら個性の光る演技で存在感を発揮しています。NHKでは今作品の他、2010年の『龍馬伝』の吉田松陰役、2013年の『八重の桜』で勝海舟役などでも出演。2016年にはテレビ東京のドラマ『ドラマ24 侠飯〜おとこめし〜』で主役を演じています。
近藤周斎/田中邦衛
近藤周斎は近藤勇の義理の父親で天然理心流3代目です。隠居して勇に師範を譲ってからは周斎と名乗っています。息子である勇の事を誇りに思っており、勇が浪士組に参加したいと言った時も快く送り出してくれました。近藤たちが江戸へ帰る前に亡くなってしまいましたが、最後まで息子の事を想い、「倅は誠の武士だ」という言葉を遺しています。 田中邦衛は1961年の東宝映画『大学の若大将』で青大将役で出演。悪役ながらコミカルさのある演技が受け、それ以来『若大将シリーズ』でレギュラーとなりました。1981年の『北の国から』での、父親・黒板五郎役で全国へ知られる事なります。現在は仕事を減らしのんびりと暮らしているそうです。
近藤ふで/野際陽子
近藤ふでは勇の義理の母親です。勇が養子として入った事に対し、勇の生まれが百姓だという理由からあまり快く思っていませんでした。しかし、勇が江戸を立つ前に自らも百姓の出である事を明かして勇と和解し、浪士組に参加する事を応援してくれました。 野際陽子は1958年にNHKのアナウンサーとしてテレビの世界へ。NHKを退職後、1963年にオファーを受けてドラマ『悲の器』に出演。1992年のドラマ『ずっとあなたが好きだった』の息子を溺愛する姑役が有名です。その他ミステリードラマ『TRICK』では個性的なキャラクターを演じています。
滝本捨助/中村獅童
滝本捨助は作品オリジナルの人物です。近藤と土方の昔からの馴染みの人物で、何をやらせてもダメなドン臭い男ですが、近藤の事を慕っており何かと新選組に絡んできます。しかし、近藤にはいつも軽くあしらわれてしまい新選組を恨んだ時期もありましたが、最後には友人・近藤の為に死力を尽くしました。 中村獅童は初代中村獅童の長男として誕生。8歳に歌舞伎の舞台に初出演しています。同時進行で俳優の仕事に挑戦し、2002年に卓球をテーマにした映画『ピンポン』準主役のドラゴン役をで日本アカデミー賞、ゴールデン・アロー賞などの新人賞を受賞。そこから多数のドラマに出演する事となりました。
佐藤彦五郎/小日向文世
佐藤彦五郎は近藤・土方が江戸にいた頃の日野宿の主で土方歳三の義兄にあたる人物です。近藤勇とも仲が良く、新選組の事を支援していた彦五郎は勇たちが江戸に戻った後、新選組と共に甲陽鎮撫隊にも加わっています。勇が斬首されると知った時には激高し助けに向ってくれました。 小日向文世は専門学校卒業後から俳優を目指し、長い事端役での出演が多く下積みの長い俳優でした。しかし、2001年に検事をテーマにした月9ドラマ『HERO』のメイン役に抜擢されて知名度が知れ渡り、そこから多数のドラマや映画に出演。2016年現在はNHK大河ドラマ『真田丸』にて豊臣秀吉を演じています。
深雪太夫/優香
深雪太夫は近藤勇の愛人です。元々は京都で花魁をやっており、近藤はそこに通ってくる客という間柄でした。遊郭に通う近藤の話を聞くうちに親しくなり、近藤勇の心を支え続けた事から大阪で再会した際に愛人となりました。京では近藤が用意した別宅で暮らしていましたが、過労が祟って病死してしまいます。 優香はスカウトをきっかけに芸能界入りし、グラビアアイドルでデビューしました。1999年にジョージアのCMでブレイク。『新選組!』では、深雪太夫と妹のお幸役で1人2役を演じました。バラエティ番組での活躍も多く、バラエティ番組『ぐるナイのゴチになります!』でレギュラーを務めた事も。私生活では2016年に俳優の青木崇高と結婚しています。
八木源之丞/伊東四朗
八木源之丞は新選組が京都へと上がって来た時、新選組の屯所として家を提供していた八木家の当主です。何かと問題沙汰になる新選組を最初は疎ましく思っていましたが、八木家に紳士的に尽くしてくれる一面を見て彼らを見直します。 伊東四朗は石井一座への参加をきっかけに演技の世界へ入りました。”てんぷくトリオ”としてお笑いを続けていましたが、1973年にメンバーの戸塚の病死により活動下火になり、徐々にソロ活動を始めるようになりました。1983年にNHKの連続テレビドラマ『おしん』の父親役で大ヒット。バラエティ番組『伊東家の食卓』でも父親役を務めた事からお父さんのイメージが定着しています。
八木ひで/吹石一恵
八木ひでは八木家の娘で架空の人物です。八木家が新選組の屯所となった時、男ばかりの隊士の中で年頃の娘がいては危険だろうと暫く男装していましたが、ある時に正体を明かして以降は女性として生活をします。ずっと片思いでしたが、沖田に恋心を寄せていました。 吹石一恵は1歳の頃紙おむつ「メリーズ」のCMキャラクターに起用。1997年にゲームを映画化した作品『ときめきメモリアル』の藤崎詩織役でメジャーデビューし、2001年には映画『明日はきっと…』で初主演を務めています。2015年にシンガーソングライターの福山雅治と結婚し、2016年に1児の母となりました。