悪役が最後に勝利する映画13選【ネタバレ注意】

正義が勝利しハッピーエンドをむかえる映画は見終わった後に爽快感があります。しかし現実では、いつも正義が勝利するとは限りません。今回は心にモヤモヤが残るような、悪役が最後に勝利するバッドエンドな映画13選をご紹介します。
1.どんでん返し映画の金字塔!


無実にも関わらずトラックのハイジャック容疑で逮捕されてしまった5人が、警察への復讐の為に強盗を実行し成功します。しかし次に実行した強盗事件で、5人は正体不明の大悪党「カイザー・ゾゼ」に借りを返せと脅されある船にいた27人の男を殺すはめになってしまいました。
上記の話は、船の爆発から生還した2人の男の内の1人であるヴァーバル・キントが警察署でデビッド・クイヤン捜査官に話した内容です。キントは5人の内の1人であり、残りの4人は死亡しています。
キントは身柄を解放され警察署を去りますが、クイヤン捜査官はすぐにキントの嘘に気づきます。キントの証言は尋問部屋に貼ってあった新聞記事の単語を使って作り上げられた、嘘の証言であったのです。
そしてもう一人の生存者の証言でキントがゾゼであったことが分かりますが、キントはすでに跡形もなく姿を消していました。
2.スクープの為なら手段は問わない
途中、自分で事件を起こして撮り、捕まるのかなと思った。だがシンプルに物語は進んでいく。いつ恨まれて殺されても仕方ない状態で進む中で死人に口なしという言葉が浮かんだ。


定職に付かず窃盗で生計を立てていた主人公のルイス・ブルーム。ある日ルイスは事故現場に遭遇し、事件・事故現場の映像をマスコミに売る「ナイト・クローラー」の存在を知ります。
ナイト・クローラーになったルイスは過激な映像を撮る為に手段を選ばなくなっていきました。冷酷非情であった事によりルイスは会社を立ち上げるまでに成功します。
3.アパートの住人達は悪魔教信者


ローズマリーと夫のガイはある格安のアパートに引っ越します。アパートの住人達と親しくなっていきますが、住人達は悪魔教の信者でありローズマリーに悪魔の子供を産ませようとしていました。
視聴者が徐々に引き込まれるようなシナリオになっており、最後にはローズマリーは何もすることが出来ず、悪魔の子を産みます。
4.偽りの二重人格
ラストは何とも言えない感情になります。


アーロン演じるエドワード・ノートンはこの作品でゴールデングローブ助演男優賞を受賞しました。
引っ込み思案で内気な少年のアーロンが、大司教の殺人容疑で告発されてしまいます。世間の注目を集める為に敏腕弁護士のマーティンがアーロンの弁護を引き受けますが、調査を進める内にアーロンが二重人格者であった事が分かったのです。
アーロンの別人格による殺人だと判明し、裁判は中断されアーロンは精神病院に収容される事になりました。その判決をマーティンから聞いたアーロンは二重人格の振りをしていた事を告白し映画は終わります。
5.バットマンの実写映画


「バットマン」であるブルースは、好きな女性の恋人であるハービーに悪と戦うことを任せバットマンを引退しようとしていました。しかし、ゴッサムシティに現れたジョーカーによりハービーは怪人になってしまいます。
ハービーはバットマンに倒されますが、バットマンはハービーの罪を被り「ダーク・ナイト」となったのでした。ジョーカーは捕らえられましたが、企みをほぼ全て達成。
ハービーを悪党にし、バットマンも悪役に仕立てあげ、勝利の笑いをあげていたジョーカーは勝ったと言えるのではないでしょうか。
6.恐ろしすぎる妻


エイミー・オリオット・ダンは、近年で最もゾッとする悪役の内の一人です。レイプされたように見せかけ、周りの人達を説得していくシーンを見たら、今までの悪役が霞んでしまうでしょう。
行方不明になったエイミーを探す為に、夫のニックがマスメディアや警察に協力を求めますが、徐々にニックが犯人だと疑われ始めます。それは全てエイミーの策略でした。逃亡先で無一文になったエイミーはお金持ちの元カレの元を尋ねますがその男性を殺害してしまいます。
その男性により誘拐され逃げてきたと嘘をつき、ニックの元に戻り脚光を浴びます。エイミーの悪事を知る夫ですが、成す術はなく、残りの人生をエイミーと共に生きるしかありませんでした。
7.精神科医であり猟奇殺人犯


若い女性が殺され皮を剥がれるという残忍な連続殺人事件が発生しますが、捜査は難航していました。FBIアカデミー訓練生のクラリスは、9人の患者を殺害し食した為に精神病棟で隔離されている精神科医ハンニバル・レクター博士の元を訪れ協力を求めます。
レクター博士はクラリスに興味を示し、ヒントを与えます。クラリスは捜査を続けますが、レクター博士は精神病院院長のチルトンを利用し脱獄してしまうのです。
クラリスは犯人を特定し、事件は解決しました。FBI訓練生の卒業式で表彰されたクラリスがレクター博士からお祝いの電話を受け映画が終わります。
8.孤島の宗教

ナイル・ハーヴィー巡査部長は孤立した島で行方不明になった少女の調査に乗り出します。
ケルト族の、ある宗教を信仰している孤島の人々はハーヴィーが来たことを良く思っておらず、またハーヴィーもクリスチャンであった為この土地に嫌悪を感じていました。
捜査を続けたハーヴィーでしたが、失踪した少女など最初からいなかった事がわかります。昨年島は凶作に見舞われ、翌年の豊作を祈る生贄としてハーヴィーはおびき寄せられたのでした。
ハーヴィーはウィッカーマンの中に閉じ込められ、ハーヴィーを飲み込もうとする炎が燃え上がるシーンで映画は終わります。
9.密室殺人ゲーム
犯人は誰というミステリー要素の中に強いメッセージ性が込めたことで、ホラー・サスペンスとは異なるシチュエーションスリラーと呼ばれる新たなジャンルを創世した傑作である。


密室で目覚めたアダムとゴードン。2人の足首には鎖がはめられ、間には死体が転がっています。世間を賑わせる殺人ゲーム「ジグソウ・ゲーム」に2人は巻き込まれたのでした。
犯人の「ジグソウ」からそれぞれに課題が与えられますが、最終的にゴードンは人質に取られた妻子を助ける為にのこぎりで自身の足を切断し脱出。
密室に残されたアダムの前で、2人の間に転がっていた死体が動き出します。その死体はこのゲームを仕組んだジグソウであったのです。そして「ゲームオーバー」とアダムを残し地下室の扉を閉めてしまいます。
10.夢への鎮魂歌


テレビしか楽しみのない未亡人、サラにテレビ出演の依頼がきます。サラはテレビ出演の為にダイエットをしますが上手くいきません。しかしダイエット専門病院で処方されるクスリを飲むと体重がみるみる減っていき、さらに痩せる為にそのクスリを飲み続けたサラは最終的に精神病院に収容されてしまいます。
一方、サラの息子のハリーは友人のタイロンと麻薬の売人をしています。そんなハリーには、恋人のマリオンと洋服店を持つ夢がありました。しかしハリー、タイロン、マリオン3人ともドラッグに溺れ悲惨な結末を迎えます。
この映画の本当の悪役はドラッグ。ドラッグにより登場人物達の人生が崩壊していく様を胸が痛むような描写で表現しています。
11.情報統制が行われた未来のある国


情報省の間違いにより、バトルという人物が連行され拷問の後死亡しました。バトルの無実を主張するジルという女性に主人公のサム・ラウリーは恋をします。
ジルは誤認逮捕の隠ぺいの為に情報省に狙われてしまい、サムはジルと共に逃走します。サムは逮捕され監禁されてしまいますが、ジルと残りの人生を幸せに暮らすことを許され、二人でトラックに乗り田舎へと向かっていくのでした。
しかしこのジルとの幸せは全てサムの妄想である事が最後にわかります。ジルはすでに死亡しており、サムが拷問部屋で狂ってしまうシーンで映画は終わります。
12.強運の男


この映画は浮気をする男の話で始まりますが、最後には金と権力を求め卑劣な裏切りを行い、救いのないまま終わります。主人公のクリスはお金も高い地位も手に入れる為に、邪魔なものを全て排除します。
元テニス・プレーヤーのクリスは大富豪の娘クロエと結婚します。しかし義兄の婚約者であるノラと浮気し、ノラは妊娠してしまいます。
ノラが邪魔になったクリスは猟銃でノラを殺害し、その際に老女も巻き添えになり死亡してしまいます。クリスは警察に疑われますが、運が味方し逮捕されませんでした。その後妻との間に子供も生まれ幸せな人生を歩んでいくのでした。
13.頭に666のアザを持つ悪魔


よちよち歩きであったり、自分で身を守ることの出来ない子供だったとしても悪魔の場合は倒す事が出来ないようです。この映画の子供は育ての母親を殺し、生き続けます。
ロバート・ソーンは妻のキャサリンに死産した事を伝えずに、同じ日同じ時間に生まれた母親のいない子供を引き取り2人の子供として育てていました。しかし引き取った子供ダミアンは悪魔だったのです。
ロバート夫妻、夫妻を助けようとするブレナン神父、カメラマンのジェニングス。ダミアンの正体を知り、倒そうとした人々全員が殺されてしまいます。そして悪魔の子ダミアンは、大統領夫妻に引き取られ映画は終わります。