一回見れば充分。名作になり切れなかったホラー映画15選

残虐すぎたり、血糊が多すぎたり…一度見ただけで“お腹いっぱい”になってしまうホラー作品を15集めました。果たして一度でも見たくなるような作品はあるのでしょうか?
- 1:悪魔に取りつかれた少女の醜態(1973)
- 2:野生の女性を飼育(2012)
- 3:マッド・サイエンティストの気持ち悪い欲望(2009)
- 4:楽しい旅行が一転(2005)
- 5:娘を凌辱された両親による復讐劇(2009)
- 6:目を背けたくなる虐待の数々(2007)
- 7:殺人鬼の視点を味わえる(2012)
- 8:典型的ホラー(2010)
- 9:まさかのアソコに歯が?(2007)
- 10:闇社会に引きずり込まれる(1999)
- 11:実在した殺人鬼の日常
- 12:長すぎるレイプシーン(2002)
- 13:動物虐待反対!(1979)
- 14:美しいゴシックホラー(2007)
- 15:凌辱された女性の復讐劇(1978)
1:悪魔に取りつかれた少女の醜態(1973)
『エクソシスト』は歴代で最も怖い映画として有名です。しかし、果たして内容がそれほど評価されるものなのかは疑問な作品です。
女の子が十字架を使って自慰行為をしたり、その子の頭が360度回転したり・・・誰しも一度は興味本位で本作品を見ることは多いでしょうが、ほとんどの人がもう一度観たいとは思わないでしょう。
2:野生の女性を飼育(2012)
『ザ・ウーマン』(2012)は、一見ふつうに見える家族の父親が、人食い人種の生き残りである女性を狩ってきて、飼育するというストーリーです。
おびただしい量の血糊と、性的暴行シーンのオンパレードは、一度見ればもう満足してしまいます。本作品のテーマは、一般社会にも潜んでいる女性蔑視の精神をあぶりだすことでもあるのですが、ホラーとしては一度見ればもう充分です。
3:マッド・サイエンティストの気持ち悪い欲望(2009)
3人の人を繋げて一つにし、“ムカデ人間”を作るというあまりのくだらないテーマに一度でも見る価値がない映画かもしれません。
3人の被害者は、肛門と口を繋げられて一つにされてしまいますが、1番目の少女が便通をもよおすシーンでこれ以上この作品を見るべきか疑問に思う人がほとんどでしょう。
4:楽しい旅行が一転(2005)
拷問描写には定評のあるイーライ・ロス監督の作品で、ヨーロッパを旅する3人のアメリカ人が、あるホステルに隠された拷問部屋に監禁され、切り刻まれてしまうというストーリーです。
本作の拷問シーンはとても長く、身の毛もよだつような描写が延々と続きます。もちろん、そんなシーンは一度見ればもう満足してしまうものでしょう。
5:娘を凌辱された両親による復讐劇(2009)
1972年に制作された映画のリメイク版です。湖畔の別荘地を舞台に、娘をレイプされた夫妻が犯人に復讐をするというストーリーです。
オリジナルとリメイク両方に共通していますが、いくらレイプ犯とはいえあまりにも残虐な方法で復讐されるシーンは一度みれば辟易してしまいます。特にリメイク盤では、その手法はより残酷なものになっています。
6:目を背けたくなる虐待の数々(2007)
実際にあった事件をもとにした作品です。何の罪もない少女が頭のおかしいおばさんに引き取られたばっかりに、監禁と虐待され、ひいては近所の少年たちもその行為に参加するというひどいストーリーになっています。
いたいけな少女がコーラ瓶でなぶられ、子供が子供を暴行するシーンをもう一度見たいと思う人は少ないでしょう。
7:殺人鬼の視点を味わえる(2012)
『ロード・オブ・ザ・リング』のフロド役が有名な俳優、イライジャ・ウッドが連続殺人犯を演じている作品です。
本作の特徴は、観客が殺人犯の視点でストーリーを追う仕掛けになっているところです。作中で、観客は鏡を通してでないと主人公の顔を直視することはありません。
しかし、殺人者の気分で迎える後味の悪いエンディングは、もう一度経験したいようなものではありません。
8:典型的ホラー(2010)
引っ越し先で怪奇現象に悩まされる家族が主人公の典型的なホラー映画です。家族がまた、次の家に引っ越しても怪奇現象がついてくるという恐ろしいストーリーです。
背後に潜む悪魔や、踊る影など…観客を驚かせる絶叫要素はたくさん登場しますが、一度経験してしまえば二度目の絶叫は難しいでしょう。
9:まさかのアソコに歯が?(2007)
性器に歯が生えている女性がいるという伝説に基づいた作品です。女性にとってはもちろんですが、男性にとっても想像しただけで恐ろしい現象です。
本作がなぜ一度見れば充分かという理由は、男性陣には説明する必要はないと思います。女性の観客も、同じ女性に起こる悲劇は一度見ればもう満足してしまうものでしょう。
10:闇社会に引きずり込まれる(1999)
ニコラス・ケイジが演じる私立探偵が、少女が切り刻まれるスナッフフィルムが本物かどうかを巡って調査をするスリラーです。
本作品を一度しか見ないことをお勧めする理由は、あまりにもスナッフフィルムを巡る裏社会事情に入り込みすぎているからです。一度以上見ると、現実社会に戻ってくることができなくなるかも知れません。
11:実在した殺人鬼の日常
実際に300人以上の女性を殺した殺人鬼、ヘンリー・ルーカスを描いた作品です。
ヘンリーにとって殺人は日常に過ぎないので、本作品における殺人描写もただただ残虐なものとなっています。そこにはスタイリッシュさやある種の美的な表現は存在せず、もう一度見たくなるような要素はありません。
12:長すぎるレイプシーン(2002)
パーティの帰りにレイプされてしまったアレックスという女性が主人公で、彼女の恋人が犯人を捜し出そうとするところからストーリーは始まります。エンドクレジットから“逆再生”で映画がスタートするというユニークな作品です。
9分間にもわたる壮絶なレイプシーンが問題視されていますが、あまりにリアルな暴行シーンは、2回も経験したくなるようなものではありません。
13:動物虐待反対!(1979)
ドキュメンタリー撮影の為にアマゾンに赴いたアメリカ人チームが、食人族に襲われてしまうといったストーリーです。
本作品を悪名高くしているのは、動物虐待のシーンで、作り物ではなく本物の動物を使っているという点です。亀や豚、サルなど本物の動物が殺されれるシーンは、二度と見れるものではありません。
14:美しいゴシックホラー(2007)
障害のある子供たちの施設となった、古い孤児院を舞台にしたホラー作品です。ゴシック調の美しいセットを背景に、この世の者ではない存在と子供たちの出会いが描かれています。
感動的なラストシーンでは、胸が引き裂かれるような思いを味わうことができます。一度ぐらいなら経験してみてもいいかもしれません。
15:凌辱された女性の復讐劇(1978)
湖畔にバカンスに訪れた女流作家が、セックスに飢えた男たちに凄惨なレイプをされてしまい、彼らに復讐していくというストーリーです。
本作の25分にもわたる壮絶な凌辱シーンはとてもリアルで見るに堪えません。しかし、それよりも映画をダメにしてしまっているのが、主人公、ジェニファーの復讐劇の方なのです。現実味を感じさせるレイプシーンに対して、ジェニファーが犯人たちを誘惑して復讐していく様子は大げさすぎて非現実的なので、観る気が失せてしまいます。