2021年3月23日更新

恐ろしいサイコパスが登場する映画ランキングTOP15!トラウマ級の洋画&邦画を集めてみた

このページにはプロモーションが含まれています

AD

【洋画/邦画】サイコパスが登場するおすすめ映画ランキングTOP15!

この世には「もしも自分の隣にこんな殺人鬼がいたら……」と思うと、ゾッとするようなホラー映画が数知れず存在します。この記事では、おぞましいサイコパスが登場する映画をランキング形式で紹介。記憶に残る1本を見つけてみてください。


ランキング付けの基準は、以下の通りとなっています。

■サイコパス度=登場するサイコパスの猟奇性

■名作映画度=評価や話題性、受賞歴などの総合評価

■物語の面白さ=1つのストーリーとしての完成度


この3つの度合いをそれぞれ星5つで評価し、あわせて15点を満点として評価しています。

15位:『悪の教典』(2012年)

■サイコパス度:★★★☆☆ ■名作映画度:★★☆☆☆ ■物語の面白さ:★★☆☆☆ ■計7点

伊藤英明がそれまでの爽やかなイメージを一新し、サイコパスな高校教師を演じた問題作。原作は貴志祐介の同名小説で、三池崇史が監督を務めました。 生徒や同僚からも信頼の厚い高校教師・蓮実聖司は、実はその表向きの顔とは裏腹なサイコパスの本性を隠し持っていました。 彼が務める学校はいじめやモンスターペアレンツ、セクハラなど問題だらけ。問題に直面するたびに、蓮実は場当たり的な「処理方法」で躊躇することもなく殺人を繰り返していきます。 蓮実のサイコパス具合をもっとも端的に表しているのが、担当クラスの生徒全員を惨殺していくシーン。それは自分が犯したささいなミスを一気に解決しようとした、まさに共感性のかけらもない行動でした。

同率13位:『アメリカン・サイコ』(2001年)

■サイコパス度:★★★☆☆ ■名作映画度:★★☆☆☆ ■物語の面白さ:★★★☆☆ ■計8点

クリスチャン・ベールがサイコパスのエリート証券マンを演じた衝撃作。原作はブレット・イーストン・エリスの同名小説で、好景気に沸く1980年代のウォール街を舞台に、いわゆる「ヤッピー(若手のエリートサラリーマン)」を主人公にした作品です。 ウォール街の投資会社で、副社長を務めるパトリック・べイトマン。誰もが羨むような贅沢な生活を送り、すべてが完璧な彼は、実は裏では物では満たされない心の渇きを感じていました。そしてついに殺人衝動にかられ、快楽殺人を繰り返すようになっていきます。 べイトマンが娼婦を殺害する様子には戦慄しますが、あくまでも本作のテーマは80年代のヤッピーに代表されるようなステータス至上主義を批判したもの。べイトマンはSNSで承認欲求を満たす現代人に似た部分もあります。

AD

13位:『凶悪』(2013年)

凶悪
(C)2013「凶悪」製作委員会

■サイコパス度:★★★☆☆ ■名作映画度:★★☆☆☆ ■物語の面白さ:★★★☆☆ ■計8点

ある死刑囚の上申書をきっかけに、雑誌記者が未解決事件を暴く過程を追った社会派ミステリー。原作は新潮45編集部編によるノンフィクション『凶悪 ある死刑囚の告発』で、白石和彌が監督を務めました。 元ヤクザの死刑囚・須藤が提出した上申書をもとに、雑誌記者の藤井は未解決の殺人事件を取材することになります。須藤は死刑判決を受けた事件のほかにも3つの殺人にも関与していることを告白。その裏に「先生」と呼ばれる黒幕がいることを明らかにします。 主人公の藤井を山田孝之、須藤をピエール滝、「先生」をリリー・フランキーが演じています。この作品で1番怖いのは、平気で人を殺すヤクザの須藤でも、凶悪な「先生」でもなく、記者としての使命感が強すぎて狂気じみてくる藤井ではないでしょうか。

同率11位:『モンスター』(2004年)

■サイコパス度:★★★☆☆ ■名作映画度:★★★☆☆ ■物語の面白さ:★★★☆☆ ■計9点

アメリカ史上初の女性シリアルキラーとして有名になったアイリーン・ウォーノスの実話を映画化した伝記映画。本作が長編デビューとなるパティ・ジェンキンズが監督と脚本を務めました。 親に虐待されながら貧しい家庭で育ち、成長しても娼婦をして暮らしていたアイリーン。そんな生活の中で、同性愛者の少女セルビーと出会って愛し合うようになり、彼女との生活費を稼ぐために次々と客となった男たちを殺していきます。 アイリーンを演じたシャーリーズ・セロンは、13キロも体重を増やして特殊メイクを施し、これまでにない役柄に挑戦してアカデミー主演女優賞を受賞。クリスティーナ・リッチ演じるセルビーとの関係性に重点を置いた点も評価されています。

AD

11位:『ゴーン・ガール』(2014年)

■サイコパス度:★★★☆☆ ■名作映画度:★★★☆☆ ■物語の面白さ:★★★☆☆ ■計9点

デビッド・フィンチャー監督がギリアン・フリンの同名小説を映画化したサスペンス・ミステリー。ベン・アフレックとロザムンド・パイクが夫婦役で共演しました。 ロマンティックな恋愛を経て結婚し、5周年を迎えたニックとエイミー。しかしその記念日の朝にエイミーが失踪し、自宅のキッチンからは血痕が発見されます。 はじめは妻を心配する夫として振舞っていたニックでしたが、警察はニックに疑いを持ち始めます。さらにメディアが取り上げたことで、ニックは世間からも疑いの目で見られるようになり……。 本作は物語中盤で意外な方向に進み始め、そのどんでん返しに心底震える秀逸なサイコ・サスペンス作品。誰が恐るべきサイコパスなのか、ぜひ確かめてみてください!

同率9位:『冷たい熱帯魚』(2011年)

■サイコパス度:★★★★☆ ■名作映画度:★★★☆☆ ■物語の面白さ:★★★☆☆ ■計10点

1993年の「埼玉愛犬家連続殺人事件」をもとにした園子温監督によるサイコ・ホラー。主人公の社本を吹越満、社本の人生を変える熱帯魚店オーナーの村田をでんでんが演じました。 小さな熱帯魚店を営む社本は、若い後妻と、前妻の娘との折り合いが悪く、娘の反抗にも手を焼いていました。娘が起こした万引き事件から大型熱帯魚店のオーナー・村田と知り合い、彼の明るく社交的な性格に社本の家族は心酔。 しかし村田は次第に本性を現し、社本は半強制的に村田の怪しげな事業を手伝うはめに。そして、恐ろしい猟奇的な連続殺人事件に巻き込まれていきます。 村田を演じたでんでんの“笑いながら人を殺す”様子は、まさに究極のサイコパス!しかしそれをも上回るのが、村田に影響を受けすぎて狂ってしまった社本かもしれません。

AD

9位:『ナイトクローラー』(2015年)

■サイコパス度:★★★★☆ ■名作映画度:★★★☆☆ ■物語の面白さ:★★★☆☆ ■計10点

ジェイク・ギレンホールが「ナイトクローラー」と呼ばれる報道パパラッチを演じたクライム・スリラー。レネ・ルッソが共演し、脚本家のダン・ギルロイが本作で長編監督デビューを果たしました。 窃盗品の売買で生計を立てていたルイスは、通りかかった事故現場で報道パパラッチの存在を知って自らもその仕事に乗り出します。 警察無線の傍受で事故現場に駆けつけ、衝撃的な映像を撮影し、それをテレビ局に売り込むルイス。高額な報酬を得られると、さらに衝撃的な映像を求め、行動をエスカレートさせていきます。 テレビ業界の視聴率至上主義を批判した作品で、ジャーナリストの姿を借りて、悲惨な事件や事故にも動じないサイコパスの実態を描いています。

同率7位:『ヒメアノ~ル』(2016年)

■サイコパス度:★★★★☆ ■名作映画度:★★★☆☆ ■物語の面白さ:★★★★☆ ■計11点

古谷実による同名漫画を、『銀の匙 Silver Spoon』(2014年)の吉田恵輔監督が実写映画化。快楽殺人犯の森田正一を、V6の森田剛が演じて大きな話題となりました。 ビル清掃員の岡田(濱田岳)は、同僚の安藤(ムロツヨシ)からカフェの店員ユカ(佐津川愛美)との仲を取り持つよう頼まれます。岡田はユカが働くカフェで、高校の同級生・森田正一と再会。しかしユカから、森田にストーカー行為をされている事実を知らされます。 「ヒメアノ〜ル」とはヒメトカゲという小型爬虫類のことで、「強者」の餌となる「弱者」の暗喩。原作では森田は生まれつきのサイコパスとして描かれていますが、映画ではいじめによって性格が変化したことが示唆されています。

AD

7位:『時計じかけのオレンジ』(1972年)

マルコム・マクダウェル『時計じかけのオレンジ』
© Warner Bros.

■サイコパス度:★★★☆☆ ■名作映画度:★★★★☆ ■物語の面白さ:★★★★☆ ■計11点

アンソニー・バージェスの同名ディストピア小説を、スタンリー・キューブリック監督が映像化。近未来のロンドンで暴力に明け暮れる非行少年を主人公に、管理社会への批判を皮肉たっぷりに描いています。 ロンドンに住む少年アレックスは仲間を引き連れ、喧嘩やレイプなど非行の限りを尽くした日々を送っていました。 ある晩、暴力で女性を死に追いやったアレックスは、仲間の裏切りもあり刑務所行きに。しかしそこで暴力性を矯正する「ルドヴィコ療法」の被験者になり、その2年後には社会復帰を果たします。 アレックスが好む無軌道な暴力行為や「雨に唄えば」が流れるレイプシーンなど、観ているだけでゾッとするようなサイコパス行動ばかり。その恐ろしさを目に焼き付けて、反面教師にすべき作品なのです。

同率5位:『サイコ』(1960年)

■サイコパス度:★★★★☆ ■名作映画度:★★★★☆ ■物語の面白さ:★★★★☆ ■計12点

「サスペンスの映画の神様」アルフレッド・ヒッチコック監督による、サイコ・スリラーの古典的名作。アメリカの猟奇殺人犯エド・ゲインの犯罪をモチーフにしたロバート・ブロックの同名小説が原作です。 恋人サムとの結婚を望むマリオンは、彼が前妻への慰謝料で再婚をためらっていることを知ると、出来心から会社の金を持ち逃げしてしまいます。 金を持ってサムのもとへ向かうマリオンでしたが、大雨で途中の宿「ベイツ・モーテル」に立ち寄ることに。宿はノーマンという青年が1人で切り盛りしていました。 殺害現場となるシャワーシーンの演出と、ノーマンを演じたアンソニー・パーキンスの怪演が光る本作。「サイコ」という言葉を広く知らしめた作品でもあります。

AD

5位:『ソウ』(2004年)

■サイコパス度:★★★★☆ ■名作映画度:★★★★☆ ■物語の面白さ:★★★★☆ ■計12点

ジェームズ・ワン監督が低予算で手がけ、思わぬ成功を手にして後にシリーズ化したサイコ・スリラー映画。猟奇殺人鬼「ジグソウ」が仕かける緻密な「死のゲーム」に翻弄される人々を描いています。 古く巨大なバスルームで、片足を鎖でつながれた状態で目覚めた2人の男。部屋の中央には自殺した遺体が転がっていました。彼らは互いに面識はなく、その場で相手を殺すか、2人とも死ぬかという究極の「ゲーム」を強要されます。 ゲームを仕かけたジグソウの正体やその思惑に度肝を抜かされますが、さらに密室やさまざまなトリックの仕かけにも唸ること間違いなし。ジグソウの名はシリーズ化とともに、サイコキラーの代名詞にもなりました。

同率3位:『ミザリー』(1991年)

■サイコパス度:★★★★☆ ■名作映画度:★★★★☆ ■物語の面白さ:★★★★★ ■計13点

アメリカの「ホラーの帝王」スティーブン・キングの同名小説を、ロブ・ライナー監督が映画化したサイコ・スリラー映画。キング本人が体験した“ファン心理の恐ろしさ”が、本作の題材となっています。 人気ロマンス小説「ミザリー」シリーズの作者であるポール・シェルダンは、雪道で事故に遭ったところを近くに住むアニーという女性に救われます。 「ミザリー」シリーズの熱狂的ファンだったアニーは元看護師で、両足骨折で身動きが取れないポールを献身的に介護。しかし新作でヒロインが死ぬことを知ると、突然態度を一変して異常な行動を始めます。 暴走する狂気のファンをキャシー・ベイツが怪演し、アカデミー主演女優賞を受賞。アニーの恐怖におののくポールを『ゴッドファーザー』(1972年)で知られるジェームズ・カーンが演じました。

AD

3位:『エスター』(2009年)

■サイコパス度:★★★★★ ■名作映画度:★★★★☆ ■物語の面白さ:★★★★☆ ■計13点

アレックス・メイスの小説を、スペインの監督ジャウム・コレット=セラが映画化したサイコ・ホラー映画です。主人公のケイトをヴェラ・ファーミガ、孤児のエスターをイザベル・ファーマンが演じました。 3人目の子どもを流産で失い、悲しみに暮れていたケイトとジョンのコールマン夫婦は、養子を迎えることを決意。訪れた孤児院で出会った9歳の少女エスターを引き取りますが、彼女の謎の言動が次第にエスカレートしていき、ケイトは不安を覚え始めます。 これぞサイコパス!といったエスターの行動に恐怖を覚えつつも、物語の面白さについつい観てしまう本作。エスターの前日譚『Orphan: First Kill (原題)』の製作も発表され、イザベル・ファーマンの続投が伝えられています。

2位:『セブン』(1996年)

■サイコパス度:★★★★★ ■名作映画度:★★★★☆ ■物語の面白さ:★★★★★ ■計14点

デヴィッド・フィンチャー監督によるサイコ・サスペンスで、キリスト教の「七つの大罪」をモチーフにした猟奇的な連続殺人事件と、それを追う刑事たちの攻防を描いています。 ベテラン刑事のサマセットと若手刑事のミルズは、「七つの大罪」に基づいて行われる猟奇的な連続殺人事件の捜査に当たっていました。やがて2人は容疑者「ジョン・ドウ」を割り出しますが、逃走を許してしまいます。 サマセット役のモーガン・フリーマンとミルズ役のブラッド・ピットの熱演や、独特のダークな映像美が高い評価を受けています。七つの大罪を犯したとして“罰せられた”被害者たちの無残な死に様も、結末の悲惨さも忘れ難い衝撃的なものでした。

AD

1位:『羊たちの沈黙』(1991年)

■サイコパス度:★★★★★ ■名作映画度:★★★★★ ■物語の面白さ:★★★★★ ■計15点

トマス・ハリスの同名小説を原作とした、ジョナサン・デミ監督によるサイコ・スリラー映画。作品・監督・主演女優・主演男優・脚色と、アカデミー賞主要5部門を制した傑作です。 FBI訓練生のクラリスは、ある連続誘拐殺人事件の捜査員として、収監されているレクター博士と面会することになります。 レクターは精神科医でありながら、患者を次々殺害した猟奇殺人犯でした。しかしクラリスは彼こそが事件の謎を解く鍵になると考え、たびたび会うようになり、次第に心を通わせていきます。 アンソニー・ホプキンズが演じた猟奇殺人鬼ハンニバル・レクターは、本作の成功で世界的な知名度を持つサイコキラーに。殺害した人間の臓器を食べるという異常さを持つレクターに勝る者なし!

人間の狂気にゾッとする!ただのホラーとはひと味違うサイコパス映画

ホラーのジャンルは幅広く、心霊やスプラッターなどさまざまですが、やはり1番怖いのは人間の狂気でしょうか。結局は生きている人間が怖いと思わせるのが、サイコキラーが登場するサイコパス映画です。 しかもサイコパスは普通に生活している人々のなかにいて、普通にあなたの隣で笑っているかも。本当の恐怖は、意外と身近にあるのかもしれませんね。