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スカリー捜査官の魅力に迫る！
アメリカのSF系ドラマ『Xファイル』の主人公のひとりであるスカリー捜査官。女性FBI捜査官として、様々な超常現象の究明に立ち向かっていきます。そんなスカリー捜査官は理系女子の憧れの的のようです。
今回は人気海外ドラマ『Xファイル』に登場するスカリー捜査官の魅力に迫ります。
海外ドラマ『Xファイル』とは
『Xファイル』は、1993年にアメリカで放送開始されたSF系ドラマです。初回はシーズン1として放送され、以後2016年までにシーズン10まで制作されています。日本でもテレビ放送されており、その人気ぶりがうかがえます。
本作は、男性FBI捜査官のフォックス・モルダーと女性FBI捜査官のダナ・スカリーが、人類に悪影響を与えかねない、地球上に起こる様々な超常現象に立ち向かって解決を試みる物語。性格が対照的なふたりですが、徐々に互いを信頼し、協力し合うところが見どころと言えます。
スカリー捜査官の生い立ち
スカリー捜査官はメリーランド州出身で、1964年2月にカトリック系の家庭に生まれました。兄弟は、兄、姉、弟がいます。父親ウィリアム・スカリーは米海軍のキャプテンでしたが、彼女が30歳のときに心臓発作で死去しています。
少女時代は『白鯨』（原題『Moby Dick』）という冒険小説が好きで、この小説の登場人物で船長である「エイハブ」（英語名「Ahab」）を父親のニックネームとしてつけていました。これに対して父親は、同じく小説の登場人物で航海士の「スターバック」（英語名「Starbuck」）をスカリーのニックネームとして、互いに呼び合っていたようです。
彼女がFBI捜査官になり、難解問題に立ち向かう仕事を選んだのも、父親やこの小説の影響もあるのかもしれませんね。
FBIにスカウトされたスカリー
スカリーはメリーランド大学で物理学の学位を取得し、その後スタンフォード大学で医学学位も取得しています。そのスタンフォード大学在学中に、FBIの目に留まってスカウトされ、特別捜査官となりました。
そこで、同じくFBI特別捜査官であるフォックス・モルダーを相棒とし、法医学者として身に付けた医学のスキルを活かし、他の仲間たちを含めて超常現象の究明や事件の解決に力を入れていきます。
モルダー捜査官との関係
スカリーはモルダーと手を組んで超常現象の解決に立ち向かうことになりましたが、当初はモルダーの超常現象に対する見解に否定的であり、対立し合ってしまいます。つまり、モルダーはこのような超常現象に対して肯定的で、彼女は懐疑的だったのです。
スカリーは大学で物理学と医学を専攻していたことから、超常現象を科学的に実証しなければ認められないという考えの持ち主で、その考えを貫き通していました。夜中まで検視を行うなどの努力を惜しみません。ドラマの色々な場面から、スカリーの知的で合理的、かつ勇敢な様子がうかがえます。
しかし、後にモルダーの見解は正しいことを認識し、FBIの見解に対して疑問が浮かぶようになり、徐々にモルダーに信頼を置くようになります。
職場とプライベートでの顔が違う？！
スカリーはFBIで一目置かれる存在でした。とても有能であり、忠実であり、周りから尊敬されています。そんな性格や才能が評価され、彼女が言うことには何も異論をしませんでした。
しかし、プライベートではそんな雰囲気も変わるようです。スカリーはジョージタウンのアパートで一人暮らしをしていますが、仕事から帰宅して夜になると読書やけん銃「グロック」を磨いたりと、地味な生活をしています。そして、男運もあまりありません。
職場とプライベートでの顔が違うのも、彼女の魅力と言えるのではないでしょうか。
スカリー捜査官演じるのはジリアン・アンダーソン
スカリー捜査官を演じたのは、アメリカの女優ジリアン・アンダーソンです。1968年8月、イリノイ州シカゴで生まれました。高校時代にアマチュアで演劇グループを立ち上げ、そこから女優としてキャリアを築き始めます。デュポール大学でも演劇の学位を取得し、演技のスキルを身に付けました。
ジリアン・アンダーソンが有名になったきっかけの作品が、この『Xファイル』で、全シーズンに出演しました。テレビドラマ以外にも、映画『The Turning（原題）』という作品で映画デビューを果たし、以後、映画女優としても活躍しています。
