2018年3月6日更新

『仮面ライダーカブト』は水嶋ヒロ!シリーズ最強作品について

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『仮面ライダーカブト』

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生誕35周年記念の最強ライダー『仮面ライダーカブト』

『仮面ライダーカブト』
1971年に第1作が放送されて以来、仮面ライダー生誕35周年記念作品として、「最強の仮面ライダー」をコンセプトに製作されたのが『仮面ライダーカブト』です。平成シリーズとしては7作目にあたり、2006年1月29日から2007年1月21日まで全49話が放送されました。 本作の特徴は、なんと言ってもややコミカルな要素。また「料理」というものが物語の随所に盛り込まれ、これまでのシリーズとは一風異なる雰囲気を湛えています。 さらに、昆虫のモチーフ、「変身」のかけ声復活、バイクの重用など昭和ライダーの要素と、チーム化されたライダーたちの活躍など平成シリーズの要素をミックスしており、記念作品らしい特徴も持っています。

『仮面ライダーカブト』のあらすじは?

『仮面ライダーカブト』
突然、宇宙から落下した巨大隕石によって渋谷が壊滅した1999年から7年が過ぎた2006年。隕石と共に飛来していた地球外生命体「ワーム」が出現し、人間の形状で増殖しながら残虐な殺戮を繰り返すようになります。 ワームに対抗する組織として結成されたのが秘密組織ZECT。組織の一人、加賀美新が新兵器「マスクドライダーシステム」を駆使し、ライダーとなってワームと対峙しようとしたとき、謎めいた一人の青年・天道総司が現れます。やがて天道は、ライダーベルトにカブトゼクターを装着し「仮面ライダーカブト」として降臨。 それから、二人はワームと人間の壮絶な戦いの日々に身を投じていくことになります。

最終回と印象的なラストシーン<ネタバレ>

最終回で、ついにネイティブの三島正人を倒し、生き残っていたワームを殲滅。天道と加賀美はようやくゼクターを手放すことになるのです。 ゼクターを宙に放り投げ、二人がしみじみと屋上でたたずむシーンはとても感動的でした。東京タワーをバックに描かれる東京の平穏で幸せな日々……。その後に続くラストシーンは、なぜか天道がフランスのパリにおり、エッフェル塔を背に下駄を履いて歩いている姿でした。手に持っているのは豆腐。そして天を指差し、あの名台詞を呟くのです。

主人公・天道総司を演じたのは水嶋ヒロ

水嶋ヒロ
際立ったカリスマ性と個性を持つ天道総司を見事に演じたのは水嶋ヒロです。 1984年4月13日生まれの帰国子女。大学在学中にモデルのアルバイトを始め、その後俳優に転身。それまで脇役や端役が多かった水嶋にとって、本作が事実上の出世作となりました。翌年には連続ドラマ『花ざかりの君たちへ〜イケメン♂パラダイス〜』の難波南役で、人気イケメン俳優の座を不動のものにします。『絶対彼氏〜完全無欠の恋人ロボット〜』『メイちゃんの執事』など話題作に恵まれ、順調にキャリアを重ねました。 2009年には実力派シンガーソングライターの絢香と結婚、2010年には小説『KAGEROU』で第5回ポプラ社小説大賞を受賞、2015年には第1子女児誕生とアメリカのテレビドラマ『GIRLS』出演など、マルチに活躍する話題に事欠きません。

『仮面ライダーカブト』その他主要キャストは?

『仮面ライダーカブト』
本作に登場する複数のライダーたちを紹介します。

加賀美新 / 佐藤祐基

佐藤祐基
本作のもう一人の主人公とも言える加賀美新(仮面ライダーガタック)を演じたのは佐藤祐基です。 1984年2月22日生まれ。2004年にオーディションでグランプリを受賞し、翌年のドラマ『ごくせん』第2シリーズで俳優デビューを果たしています。水嶋ヒロと同じく、やはり本作で一気に知名度を上げました。度々芸名を変更していますが、2017年現在は本名である佐藤祐基に戻しています。

矢車想 / 徳山秀典

徳山秀典
仮面ライダーザビー最初の資格者であり、後にZECTが極秘開発した仮面ライダーキックホッパーの資格者となる矢車想を演じたのは徳山秀典です。 1982年1月30日生まれ。幼い頃から子役として様々なドラマ・映画に出演してきたキャリアを持ち、本作は初のレギュラー出演。2008年には『炎神戦隊ゴーオンジャー』の須塔大翔(ゴーオンゴールド)役で出演しており、仮面ライダーシリーズとスーパー戦隊シリーズの両方でメインキャストを務めた俳優となりました。

影山瞬 / 内山眞人

仮面ライダーザビー3人目の資格者であり、後にZECTが極秘開発した仮面ライダーパンチホッパーの資格者となる影山瞬を演じたのは内山眞人です。 1986年5月2日生まれ。子役としてデビュー後、本作より先に2004年、『ウルトラマンネクサス』の千樹憐(ウルトラマンネクサス)役で一躍知名度を上げます。2年後に本作に出演したことで、ウルトラマンと仮面ライダー両方で主要変身キャラを演じた俳優の1人となりました。 戦隊ものと縁が深く、現在は横浜のご当地ヒーロー『横浜見聞伝スター☆ジャン』のタイガ▽ジャン(濱尾巡)役で活躍しています。

風間大介 / 加藤和樹

加藤和樹
仮面ライダードレイクの資格者となる風間大介を演じたのは加藤和樹です。 1984年10月7日生まれ。2002年に第15回ジュノン・スーパーボーイ・コンテストでファイナリストになりデビューのきっかけをつかみます。2005年、人気舞台『ミュージカル テニスの王子様』で跡部景吾役を演じ、一躍注目されました。本作への出演と同年にはミニアルバムを発表し、歌手としてもデビューしています。映画・ドラマの他、芝居やミュージカルで目覚ましい活躍を続けています。

神代剣 / 山本裕典

山本裕典
仮面ライダーサソードの資格者となる神代剣を演じたのは山本裕典です。 1988年1月19日生まれ。2005年、第18回ジュノン・スーパーボーイ・コンテストで準グランプリとフォトジェニック賞のW受賞。本作が、俳優デビュー作品となりました。2010年には連続ドラマ『タンブリング』の東航役で初主演を務めるなど、数々のドラマや映画で活躍する実力派俳優の一人に成長しました。 最近では、2017年1月に放送されたスペシャルドラマ『不機嫌な果実スペシャル〜3年目の浮気〜』で相馬宏人役をつとめています。

ライダーへの変身

『仮面ライダーカブト』
ライダーへの変身は、ワープによって現れる「ゼクター」を変身ベルトに装着することによって可能になります。「ゼクター」は、ライダー毎にそれぞれモチーフの昆虫の形をしています。 また、登場するライダーたちは、パワー型スタイルの「マスクドフォーム」とスピード型スタイルの「ライダーフォーム」の2タイプに切り替えることが可能になっています。「クロックアップ」と呼ばれる、超高速の移動方法もあります。 さらに、変身するとき「変身!」と発するという、昭和仮面ライダーシリーズへの原点回帰が特筆すべき注目点です。

『仮面ライダーカブト』のOPは?

NEXT LEVEL Yu-ki
オープニングに使用されたのは90年代を中心に活躍したTRFのメンバー、YU-KIが歌った「NEXT LEVEL」です。90年代後半から各々ソロ活動を行うようになっており、YU-KIは声優に挑戦するとともに、アニメ映画『エルマーの冒険』のオープニングテーマ「dragons' dance」も担当していました。 実は、『仮面ライダーカブト』オリジナルのボーカル曲は、劇場版を含めてもたった4曲しかありません。平成仮面ライダーシリーズの中では最も少ない曲数です。加賀美新役の佐藤祐基が歌う「LORD OF THE SPEED」もそのうちの1曲です。

「天道語録」の名で知られる天道総司の名言

『仮面ライダーカブト』
天道総司は、尊敬するおばあちゃんが残してくれた言葉として、たびたび名言を口にし、毎回見どころの一つとなっていました。 いつも右手を上げ、「おばあちゃんが言っていた」という前置きから始まるのが常。食に関するものも多く見受けられますが、中心はやはり彼の人生哲学です。 「天の道を往き、総てを司る男」「俺が望みさえすれば、運命は絶えず俺に味方する」「食事は一期一会、毎回毎回を大事にしろ」「俺は世界の中心。ならば世界は俺が救ってやる」など、中には名言というより迷言が混じっていたり、やや他人を見下したような鼻持ちならないところもありますが、「天道語録」と呼ばれて根強い人気があります。 公式ガイド本『超全集』には語録がまとめて紹介されていますから、おさらいしてみてはいかがでしょうか。