新作映画公開「ひつじのショーン」の全て。キャラクター一覧&知られざるトリビアも紹介
大人気クレイアニメシリーズ「ひつじのショーン」を総ざらい!
「ひつじのショーン」はイギリスのアニメスタジオ、アードマン・アニメーションズが制作しているクレイアニメシリーズです。 2007年よりテレビシリーズがスタートした本作は、2015年に『映画 ひつじのショーン~バック・トゥ・ザ・ホーム~』が公開されました。そして、2019年12月13日には待望の長編映画2作目『映画 ひつじのショーン UFOフィーバー!』が公開されます。 この記事では、人気アニメシリーズ「ひつじのショーン」のかわいいキャラクターや、映画第1作目『映画 ひつじのショーン 〜バック・トゥ・ザ・ホーム〜』のトリビアを紹介します。
「ひつじのショーン」とは?
「ひつじのショーン」は、同スタジオの人気作品『ウォレスとグルミット』の映画版『ウォレスとグルミット、危機一髪!』(1995)に登場したひつじのキャラクター、ショーンを主人公にした1話7分のスピンオフシリーズです。 2007年にテレビシリーズが開始された本作は、ショーンと群れの仲間たちが牧場でさまざまないたずらを仕掛けるクレイアニメーションシリーズ。かわいさとドタバタのなかに、ちょっぴりイギリス流のジョークが効いています。
「ひつじのショーン」注目のきっかけはスパイスガールズ!
実は、ショーンが人気となったきっかけは、ヴィクトリア・ベッカムが在籍していたポップグループ、スパイス・ガールズでした。 『ウォレスとグルミット、危機一髪!』の放送後、「ひつじのショーン」の監督であるリチャード・スターザックはショーンが人気キャラクターになると予感し、商品化することを思いつきます。そしてショーンのリュックを作ります。 するとスパイス・ガールズのメンバー、エマ・バントンがそのリュックを背負っている写真が雑誌に掲載されたのです。そして瞬く間にリュックは売り切れ、ショーンは人気キャラクターとなりました。
「ひつじのショーン」に登場するかわいいキャラクターたち
ショーン
本作の主人公で、ひつじたちのリーダー。11歳のヒツジ年生まれです。頭の回転が早く冷静で、ちょっぴりいたずら好きな性格ですが、仲間のピンチには活躍するとても頼りになる存在。ひとりだけ頭にふさふさの毛が生えているのが特徴です。 映画『ウォレスとグルミット、危機一髪!』で初登場したショーンは、同作では幼いひつじで刈られた自分の毛で編んだセーターを着ていました。日本語吹替では「プルプル」という名前になっています。
ビッツァー
飼い主である牧場主に忠実な牧羊犬・ビッツァー。牧場の動物たちのお兄さん的存在で、ショーンとは親友です。牧場主の無理なお願いをきいたり、ショーンたちのいたずらを牧場主に気づかれないうちにやめさせるなど、いつも大忙し。しかし、みんなを守るために一生懸命がんばっています。
牧場主
ショーンたちが暮らす牧場の主。ひつじたち以外にもさまざまな動物を飼っており、すべて完璧に管理できていると思っています。しかし、ショーンたちのいたずらやビッツァーの苦労にはまったく気づいていません。
ティミー&ママ
ティミーは群れで唯一の赤ちゃんひつじです。見た目はかわいいですが、とってもいたずら好きなティミーは、いつも騒ぎの中心に。おしゃぶりとテディベアがお気に入りです。 ママはそんなティミーから目が離せませんが、すぐに目を離して心配で鳴いています。
シャーリー
シャーリーは、なんでも食べてしまう食いしんぼうのひつじ。ほかのひつじたちの3倍もあるモコモコのかに、いろんなものを隠し持っています。 身体が重すぎるので、よくひとりでは動けなくなり、仲間たちが押したり引いたり、手伝ってもらって移動することも多いのもご愛嬌。
ヘーゼル
臆病でいつも怯えて鳴いているヘーゼルは、小さなことでも飛び上がってしまうほど。しかし、いざというときは勇気を出して行動する女の子です。
ナッツ
群れの中でもいちばんの変わり者のナッツ。自分だけの世界を持っている彼は、たまにみんなを混乱させてしまいます。
ツインズ
陽気で騒がしい元気いっぱいの双子。ショーンのいたずらにいつも先頭を切って行動しますが、2人がいると、騒動は2倍に!
3匹のいたずらブタ
いつもひつじたちの邪魔をするために、悪知恵をはたらかせる3匹のブタ。食いしんぼうで意地悪ですが、ちょっとおバカなキャラクターです。
群れの仲間たち
少し間抜けですが、しあわせな大家族。すぐにいたずらを思いつき、悪ノリで騒動を引き起こします。しかし、ピンチのときは一致団結。チームワークで動く仲間たちは、よく見ると一匹一匹とても個性的です。
新作『映画 ひつじのショーン UFOフィーバー!』が2019年12月13日公開!
ショートアニメシリーズとして人気を博している『ひつじのショーン』は、2019年12月13日に長編映画第2作目、『映画 ひつじのショーン UFOフィーバー!』が公開されます。 本作では、ショーンたちがのんびり暮らすなか、突然UFOが飛来。町がUFOフィーバーに沸くところから物語がスタートします。牧場主も“FARMAGEDDON(ファーマゲドン)”という施設を作り、一儲けしようと目論みますが、ショーンはUFOに乗ってやってきたいたずら好きな宇宙人の女の子、ルーラとすぐに仲良くなりました。ルーラを家に帰してあげようとショーンは考えますが、思いもよらないハプニングが次々と起こり……。
前作『映画 ひつじのショーン 〜バック・トゥ・ザ・ホーム〜』を復習!
テレビで人気シリーズとなった「ひつじのショーン」。2015年には初の長編アニメーション映画『映画 ひつじのショーン 〜バック・トゥ・ザ・ホーム〜』が公開されました。 本作は、アカデミー賞長編映画アニメーション賞にノミネートするなど、高い評価を得ています。
『映画 ひつじのショーン 〜バック・トゥ・ザ・ホーム〜』のあらすじ
牧場でしあわせに生活していたひつじのショーンと仲間たち。彼らはある日、牧場から自由になるためにいたずらを仕掛けますが、そのせいで牧場主は眠ったまま都会へ運ばれてしまいます。牧場主と彼を追い掛けていった牧羊犬のビッツァーを捜すため、ショーンと仲間たちも都会へと向かうのでした。
【トリビア】さまざまな作品のオマージュが満載!
『羊たちの沈黙』
本作には、『羊たちの沈黙 』(1991)のハンニバル・レクターが付けられていたマスクを模した被り物をした猫が登場します。レクター博士は殺した人物の肉や内臓を食べる殺人鬼。彼が「昔、国勢調査員が来た時、そいつの肝臓を食ってやった。ワインのつまみだ」というセリフを放った際に、すするような音を出しますが、このシーンでもその時の音が再現されています。
The Beatles
劇中で、羊たちが人間のふりをして横断歩道を渡ろうとするシーンがありますが、これはビートルズのアルバム『アビーロード』のジャケット写真のパロディです。
『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』
ショーンが動物管理局に捕まり檻に入れられるシーンで、ショーンは闇の中から唸り声を聞きます。そのあと牧羊犬のビッツァーの顔があわられますが、これは1983年の『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』で、ハン・ソロがチューバッカと再会するシーンのパロディです。
『タクシードライバー』
動物管理局員が捕獲棒を使ってお絵かきゲームをしているシーンは、1976年公開の映画『タクシードライバー』へのオマージュです。ロバート・デ・ニーロ演じる青年トラヴィスが鏡の前で自意識過剰なポーズをとっているシーンのパロディになっています。
『ウルヴァリン:サムライ』
また、頭をぶつけて記憶をなくしたのち、牧場主として羊の毛を刈っていたバリカンのテクニックを活かしてカリスマ美容師になったMr.X。劇中にはMr.Xが両手にバリカンを持ってポーズしている巨大なポスターが登場しますが、その姿はあるキャラクターを想像させます。 そう、Mr.Xが掲げるバリカンはまさしく2013年に公開されたウルヴァリンの映画『ウルヴァリン: SAMURAI』へのオマージュとなっています。
牧場主には彼女がいた!?
ショーンをはじめ、様々な動物を飼育している牧場主。実際は牧場犬であるビッツァーに全てを任せ切りですが、自分が全て仕切っていると勘違いしている少し冴えない独身男性です。しかし、そんな牧場主にも彼女がいたことがありました。 その彼女は、ピンク色の髪の女性。牧場主は彼女のために食事を作ってもてなそうとしたり、ひつじの納屋をリフォームして彼女との新居にしようとしたりと、彼女のために奔走します。 しかし食事もリフォーム計画も失敗。そんな牧場主は憎めないキャラクターで『ひつじのショーン』には欠かせない存在です。もちろん、映画でも色々とやらかしていますね。
映画のなかに隠されたQRコード
映画『ひつじのショーン〜バック・トゥ・ザ・ホーム〜』に登場するポスターにかかれているQRコードを読み込むと、「ひつじのショーン」のウェブサイトにアクセスできるようになっています。 本作には、QRコードが登場するシーンがもう一つあります。一瞬すぎて見つけるのが大変かもしれませんが、よく見るとMr.Xがつけている病院のリストバンドにQRコードが書かれているのがわかります。
新作『映画 ひつじのショーン UFOフィーバー!』でもオマージュはある?
すでに人気ドラマシリーズ『ストレンジャー・シングス』のパロディ・ポスターもお目見えしている本作。本編も前作同様にオマージュやパロディがふんだんに盛りこまれているのか、期待したいですね!