2017年11月30日更新

ネタバレ注意!映画『ローガン』のトリビア15選【マーベルキャラの名前が隠されている!?】

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映画『LOGAN/ローガン』の驚愕のトリビア15選!【ネタバレ注意!】

映画『X-MEN』シリーズの初作からおよそ17年、9作にわたってヒュー・ジャックマンが演じてきたウルヴァリンは、現在のアメコミ映画ブームの先駆けとなりました。 そして、ジャックマン最後のウルヴァリン作品となる『LOGAN/ローガン』が2017年6月1日に公開。 アメコミの本場アメリカでは「ヒーロー映画史上最高傑作」と、高い評価を得ているようです。 今回は『LOGAN/ローガン』のトリビアをいくつかご紹介しましょう。ストーリーの核心に触れる可能性がありますので、鑑賞後にお読みいただくことをオススメします。

『LOGAN/ローガン』のあらすじ

『ローガン』 ヒュー・ジャックマン
© 2016 TWENTIETH CENTURY FOX

ミュータントが絶滅しかけている2029年。年齢とともに治癒能力が衰え、人生の目的も失ったウルヴァリンことローガンは、テキサス州で運転手として働き、プロフェッサーXとともに廃工場で暮らしていました。 そんなある日ひとりの女性がローガンのもとを訪ね、ローラという謎の少女をノースダコタ州の「エデン」と呼ばれる場所まで連れていってほしいと頼みます。 武装組織に追われるローラと年老いて病に侵されたプロフェッサーXの3人で、アメリカを縦断することになったローガン。 特殊能力を失いつつある彼は、ひとりの人間として任務をやり遂げることができるのでしょうか…

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1.『デッドプール』につづくR指定アメコミヒーロー映画!

2016年に公開された『デッドプール』はR指定作品でありながら世界中で大ヒット、R指定アメコミヒーロー映画の道を開きました。 『LOGAN/ローガン』も暴力的なシーンや放送禁止用語などを含んでいますが、監督のジェイムズ・マンゴールドがR指定作品にしたかった理由は別のところにあったそうです。 R指定にしたかったいちばんの理由は、作品全体の雰囲気作りのためだったそう。大人向けの作品を制作することで、長いシーンに抽象的な会話を入れたり、洗練された物語にできるなど、選択肢が増えます。 全年齢向けの作品では観客の集中力を保つために派手なシーンを入れたり、説明的なセリフを入れる場合があるので、それを懸念したのでしょう。

2.ヒュー・ジャックマンからウルヴァリン引退を希望

『X-MEN』の人気スピンオフである『ウルヴァリン』シリーズを終わりにしたいと最初に告げたのは、主演のヒュー・ジャックマン本人だったそうです。 本人の年齢(2017年時点で49歳)や、2013年に発症してからたびたび再発している皮膚ガンなどが主な理由で引退の意向を示しました。 また、ジャックマンは長寿テレビシリーズ『となりのサインフェルド』(1989~1998)で主演を務めていたジェリー・サインフェルドから、観客が飽きるまで作品を続けることは賢明ではないとアドバイスされたことも引退を決断する大きなきっかけとなったようです。

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3.もし復活するならあのキャラクターと共演したい!

『X-MEN』シリーズに出演することはもうないと言っているヒュー・ジャックマンですが、ある条件下なら、もう1度ウルヴァリンを演じてもいいと考えているようです。 それはすばり、デッドプールとのクロスオーバー! デッドプールは『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』(2009)に登場しましたが、原作コミックとはかけ離れた姿でファンには不評でした。 コミックに忠実な姿となり大ヒットした『デッドプール』では、雑誌の表紙のヒュー・ジャックマン=ウルヴァリンに嫉妬する様子が描かれています。 おなじ治癒能力を持つウルヴァリンとデッドプール。対立するのか共闘するのか、もし実現するならぜひ共演作を見てみたいですね!

4.肉体改造したのはヒュー・ジャックマンだけじゃない!?

『LOGAN/ローガン』では、ウルヴァリンを演じたヒュー・ジャックマンだけでなく、チャールズ・エグゼビア役のパトリック・スチュワートも体型のコントロールに挑んだというから驚きです。 撮影時(2016年)77歳だったスチュワートは、老いて病に侵されたエグゼビアを演じるため約10kgの減量に成功しました。 10代の頃から同じ体重を保っていたスチュワートにとって、57年(2016年時点)という長いキャリアのなかでも初めての挑戦だったそうです。 大御所俳優であるスチュワートも、相当な熱量で本作に挑んだということでしょう。

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5.パトリック・スチュワートの出演もこれが最後?

プロフェッサーX/チャールズ・エグゼビアを演じてきたパトリック・スチュワートも、今作を最後にシリーズを去ると発言しています。 当初はそのつもりはなかったというスチュワートは、トーク番組で次のように語りました。 「ベルリン映画祭で『LOGAN/ローガン』を上映したときに私はヒューのとなりに座っていたんですが、ときどき彼が泣いているのがわかりました」 「上映後に登壇する予定で、長いエンドロールを見ている間に突然思い立ったんです。”これ以上の有終の美があるだろうか”、”こんな傑作の後にまた同じ役なんてできない”」 人気キャストが2人もいなくなるのは寂しいですが、それだけやりきった作品のようですね。

6.西部劇から強い影響を受けている?

『LOGAN/ローガン』はロードムービーであり、西部劇から強い影響を受けているとマンゴールド監督自身が認めています。 チャールズ・エグゼビアとローラが、テレビで西部劇『シェーン』(1953)を見ているシーンもあり、西部劇ファンはこの作品と本作の共通点にニヤリとするのではないでしょうか。 また、このシーンでエグゼビアは、子供のころに同じ映画を故郷の映画館で見たのを思い出すと言っています。 これはエグゼビアを演じるスチュワートのアドリブで、彼は実際に子供のころ映画館で『シェーン』を見たそうです。

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7.原作コミックはあの有名作家によるもの

今回の映画の原案は、2009年刊行の『ウルヴァリン オールドマン・ローガン』です。日本では映画化に合わせて、2017年5月に翻訳版が出版されました。 このコミックの原作者は、人気アメコミ作家であるマーク・ミラー。『キック・アス』(2010)や『キングスマン』(2014)などの作品が映画化され、さらに注目を集めています。 DCコミックやマーベルなどで数々のアメコミ原作を手がけてきたミラーは、ダークな世界観とリアルなキャラクター、そして意外な設定や展開などアメコミのお約束を破る作風が特徴です。 映画版との違いも多くありますので、コミックも楽しんでみてはいかがでしょうか。

8.ウルヴァリンは不老不死じゃない?

一般的に不老不死と思われていることが多いウルヴァリン。しかし、彼の治癒能力は傷を即座に癒し、細胞の劣化を遅らせるだけです。 そのため、治癒の速度が追いつかないほどのダメージを受ければ死んでしまいますし、長く生きれば細胞もゆっくりと劣化していきます。 能力が覚醒した1845年から『X-MEN フューチャー&パスト』(2014)冒頭までの179年、さらに同作で過去に送られため、2世紀余りを生きてきたローガン。 あまりに長い人生で細胞は少しずつ劣化していました。また、体に埋め込んだアダマンチウムの影響で治癒能力が低下し、2029年の世界では目に見えて老化しています。

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9.時代設定が2029年の理由とは?

『LOGAN/ローガン』製作が決定したころから未来の物語になることはすでに確定していましたが、その後の正式な発表で、舞台は2029年になると監督のジェイムズ・マンゴールドは明言しました。 その理由は、『X-MEN』シリーズの7作目である『X-MEN フューチャー&パスト』が2024年の出来事だったため。 さらに、『フューチャー&パスト』と『LOGAN/ローガン』の間に何年かギャップを作り、前者の結末が遠い過去のものと感じられるようにしたかったのだとか。

10.ヒュー・ジャックマンがウルヴァリンのリブートを希望!?

映画『ローガン』でヒュー・ジャックマンはウルヴァリンを引退しますが、自分より若い俳優でX-24を主人公にしたリブートがあってもいいと語っています。 MTV UKのインタビューで誰に次のウルヴァリンを演じてほしいかと聞かれたジャックマンは、候補者はトム・ハーディーだと答えました。 『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(2015)などで知られるハーディーは、実際ジャックマンよりも10歳若く、この案にはファンも歓迎ムードのようです。 しかし、ハーディーが2018年公開予定の『ヴェノム』の主演に決定し、それは実現不可能になってしまいました。果たしてリブート版は製作されるのか、注目しておきましょう。

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11.過去作のアイテムやキャラクターも登場!【ネタバレ注意!】

『LOGAN/ローガン』には過去の作品から引用したイースターエッグが隠されています。 それは、『ウルヴァリン:SAMURAI』(2013)で使われた日本刀。 確たる理由はわかりませんが、この2作の監督をジェイムズ・マンゴールドが務めているためかもしれません。 また、予告編に登場する顔をすっぽり覆った人物は、『X-MEN アポカリプス』(2016)に登場したキャリバンです。前作では闇商人で、アポカリプスとともにX-MENと対立する立場でした。 本作ではローガンを助けるキーパーソンとして登場しています。かつて敵同士だったふたりのやりとりにも注目です。

12.前作のエンドロール後のシーンが鍵!【ネタバレ】

マーベル映画は、エンドロール後に次作につながるシーンが流れることが定番となっています。 前作『X-MEN アポカリプス』では、ある男が研究施設にやってきて、”ウェポンX”と書かれた血液サンプルを持ち帰りました。そのカバンには「エセックス社」の文字が。 エセックス社はトランシジェンとともに、スーパー・ソルジャー製造計画に携わってきた会社です。 軍事用に超人やミュータントを製造・研究しており、最初のスーパーソルジャー(ウェポン・ワン)になったのがキャプテン・アメリカです。 10番目の実験であるウェポンX計画では、ウルヴァリンの骨格にアダマンチウムを埋め込みました。

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13.謎の少女ローラの正体はウルヴァリンの”娘”!?【ネタバレ】

本作でカギを握る少女ローラにはこんな裏話が隠されていました。 ウェポンX計画から派生して、ウルヴァリンのクローンを作る計画が開始。なかなか成功しないなか、23番目に作られたクローンが生存に成功します。 ただしウルヴァリンの遺伝子サンプルに損傷があったため、女性型になりました。これがX-23、ローラ・キニーです。 研究の目的は兵器としてのミュータントを作ることなので、ローラは過酷なトレーニングや強化のための手術、実験などを受けました。 研究施設の看護師ガブリエラは、”処分”されるはずのクローンたちを救出し、ローラを遺伝子上の父であるウルヴァリンに託したのです。

14.ウルヴァリンのクローンは他にもいる?【ネタバレ注意】

X-23ことローラは23番目のクローン体のため、それまでに失敗作である22人のウルヴァリンのクローンがいたことになります。 ローラの次に完成したX-24は大人の姿で誕生し、ウルヴァリンにそっくりの完璧なクローンでした。 それまでもっとも成功例に近かったものの、女性型で子供の姿であるローラはX-24の誕生によって失敗作とみなされ”処分”されることに。 X-24は若くて強く、組織の命令に忠実な殺人兵器です。老いたローガンよりも強く素早いですが、治癒能力には限界があります。 映画では、ヒュー・ジャックマンが一人二役で演じていました。

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15.『ローガン』にはマーベルキャラクターにちなんだ名前がたくさん登場【ネタバレ注意】

ローガンとローラがたどり着いた「エデン」には、研究施設の看護師たちが逃したミュータントの子供たちが暮らしていました。 ガブリエラがローラを保護している間に、子供たちはカナダとの国境沿いにあるという「エデン」にたどり着いていたのです。 ローラが劇中で友達として挙げた名前は、X-MENをはじめマーベルコミックのキャラクターと関連のあるものです。コミックとは設定が大幅に異なるキャラクターもいますが、少しご紹介しましょう。

リクター

いちばん年上で、「エデン」の子供たちをまとめているのがリクターです。『X-MEN:ファイナル ディシジョン』(2006)に登場したアバランチのDNAから作られました。 遺伝上の父と似た能力があり、木や土、岩などを自在に操ることができます。また、少年ながら力を完璧にコントロールすることができるのも特徴です。 コミックスに登場するリクターは本名をフリオ・エステバン・リヒターといい、クローンではありません。映画のリクターと似た能力があり、地震を起こすことができます。

ボビー

ボビーは『ウルヴァリン X-MEN ZERO』に登場したクリス・ブラッドリーのDNAから作られたミュータントだと言われています。 彼の能力は不明ですが、ブラッドリーの能力を受け継いでいるなら電気製品を操り、電気を生み出すことができるのかもしれません。 しかしボビーという名前からは、X-MENの初期メンバーであるアイスマンことロバート・”ボビー”・ドレイクが浮かぶ人も多いのではないでしょうか。

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レベッカ

コミックスでレベッカといえば、今回の映画の黒幕であるミスター・シニスターことナサニエル・エセックスのクローンであるガンビットとローグの娘、レベッカ・レボウです。 母であるローグの能力を受け継いでいているため空を飛ぶことができ、超人的な強さとスタミナも持っています。 『LOGAN/ローガン』では、ローラが友達として名前を挙げるだけのようです。

ギデオンとディライラ

ギデオンとディライラは、コミックスではヴィランとして登場するキャラクターです。『LOGAN/ローガン』では姿は映っていないようです。 ギデオンは中世スペインから来たミュータントで、近くにいる者の能力をコピー・増幅させ、操ることができます。 ディライラは肉弾戦を得意とする凄腕の暗殺者で、コミックスではスパイダーマンのヴィランとして登場しました。 超人的な強さとスタミナ、耐久性そしてウルヴァリンやX-23と同じく治癒能力を持っています。また、さまざまな火器やナイフの使い手でもあります。