【洋画版】ここは俺に任せろ!自己犠牲の美学を貫いた影の英雄6人

2018年2月25日更新

自分の命を犠牲にして他人を救うということは、非常に崇高な行為です。それ故に我々はそうした行為を目にすると感動します。もちろん、映画においても自己犠牲がテーマになることが多いです。自分の身を犠牲にする切ないヒーローたち6人をご紹介します。

洋画における自己犠牲のヒーローたち

「ここは俺に任せて、先に行けっ!」というのは戦争映画やアクション映画では、定番の台詞ですね。自分の身を賭して仲間、あるいは家族を救う人はまさにヒーローです。 その目的は多岐に及んでいます。「愛する人の命のため」という個人的なものから、「地球の滅亡を防ぐため」という壮大なものまで。 日本人はこの手の話を非常に好むようですが、洋画を観ると、実は欧米人もこうした自己犠牲の美学が好きだということが分かります。古い映画ではヘミングウェイ原作の『誰が為に鐘は鳴る』(1943)などがありますね。 こうした神々しくも切ない、自己犠牲を貫いた6人のヒーローを紹介します。

カミカゼ戦闘機乗り、ラッセル・ケイス

ローランド・エメリッヒ監督の大ヒット作です。全世界の主要都市に巨大な宇宙船が飛来。アメリカ政府は異星人とコンタクトをとろうと試みるのですが、宇宙船からの強力なビームにより主要都市は廃墟と化してしまいます。 折しも、アメリカは独立記念日の7月4日。大統領(ビル・プルマン)は異星人への反撃を決断します。コンピューターウイルスを宇宙船の母船に感染させて、バリアを無効にした後、寄せ集めのパイロットたちが戦闘機で攻撃するのです。 その中に、元ベトナム戦争の戦闘機乗り、ラッセル・ケイス(ランディ・クエイド)がいます。ケイスは異星人によるアブダクション(誘拐)にあい、以来酒浸りの日々を過ごしていて、周囲の人間からも白い目で見られていたのです。 宇宙船が主砲を発射しようとしていることを察知したケイスは、宇宙船に体当たりして主砲を破壊する覚悟を決めます。「よう! 帰ってきたぜ!」と叫びながら。

ゾンビを道連れにして仲間を助けた、カルロス・オリヴェイラ

日本製のゲームを原案とする、「バイオハザード」シリーズの第3作であることは言うまでもありません。ミラ・ジョヴォヴィッチの代表作と言ってもいいでしょう。 アンブレラ社が密かに開発していた細菌兵器、T-ウィルスは全世界に蔓延してしまい、人間も動物も自然までもが汚染されて、地球上に無数のアンデッドがはびこり、大地は荒廃してしまいます。 アリス(ミラ・ジョヴォヴィッチ)や前作で生き残ったカルロス(オデッド・フェール)らは、アンブレラ社のアイザックス博士(イアン・グレン)がT-ウィルスの血清を開発している施設を特定。 アンデッドとの戦いの中で噛まれて感染してしまったカルロスは、覚悟を決めてタンク車で施設に突っ込み、多くのアンデッドを道連れにして自爆してしまいます。

核融合装置とともに川に沈んだ、オクトパス博士

サム・ライミ監督が手がけた「スパイダーマン」シリーズの第2作です。本作のピーター・パーカー(トビー・マグワイア)はスパイダーマンとしてのアイデンティティに苦悩します。 今回のヴィランはドクター・オクトパス(アルフレッド・モリーナ)。元々はオットー・オクタビアスという核融合の研究をしている学者でした。 オットーは実験のために高度なAIを搭載したアーム状のロボットを自らの体に装着していたのでしたが、AIの暴走によりオットーの人格に支配されてしまいます。 そして、ドクター・オクトパスとなって核融合装置を作動させ、街は壊滅の危機に陥るのです。スパイダーマンの説得によってオットーの人格が目覚め、ドクター・オクトパスは核融合装置とともに川に沈んでしまいます。

最悪のループを断ち切った、ルーパーのジョー

『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』(2017)の監督に抜擢されたライアン・ジョンソンの出世作です。 時は2044年、主人公のジョー(ジョゼフ・ゴードン=レヴィット)は、未来の犯罪組織がタイムトラベルで送り込んでくるターゲットを殺す仕事(ルーパー)をしています。 ある日、ジョーのターゲットとして現れたのは未来のジョー(ブルース・ウィリス)でした。未来のジョーは、犯罪組織の総元締め「レインメーカー」を幼い子どものうちに殺すために送られてきたのです。 ジョーは未来の自分をなんとか阻止しようとしますが、とうとう子どものレインメーカーであるシド(ピアース・ガニォン)とその母親サラ(エミリー・ブラント)は、追い詰められてしまいます。 未来のジョーがサラを撃ったことで、レインメーカーが犯罪に走るようになることを一瞬のヴィジョンで悟ったジョーは、自らを撃って自分と未来のジョーを消すのです。まさに、悪いループを断つ超人的な行動と言えます。

地球を救った、石油採掘業者の荒くれもの、ハリー

エアロスミスの主題歌で有名な、マイケル・ベイ監督の1998年のヒット作。主人公ハリー(ブルース・ウィリス)がラストで示す自己犠牲は、かなりお馴染みです。 20世紀末、地球に小惑星が接近していることが判明します。これが地球に衝突すると、地球は死の星になることが予想されるのです。 NASAは以下のような計画を立てます。小惑星にチームを派遣して中心部にまで穴を掘り、核爆弾を設置。遠隔操作で起爆し、小惑星を真っ二つに分割し軌道を変えようというのです。 ところが最後の最後でリモコンが故障し、誰かが残って手動で起爆しなければならなくなりました。くじ引きの結果、A.J.(ベン・アフレック)が決まりましたが、ハリーは力ずくでA.J.を宇宙船に乗せ、愛娘(リズ・タイラー)を思いながら核爆弾のスイッチを押します。

親指を突き立てながら溶鉱炉に沈んだ、ターミネーター

ジェームズ・キャメロン監督が創り上げた「ターミネーター」シリーズの第2作です。ターミネーターとは特定の標的を抹殺するために、未来から送り込まれたアンドロイドのこと。 未来は、自我に目覚めたAI、スカイネット率いる機械軍団と人類の闘争になっています。将来、スカイネットにとって脅威となるジョン・コナーを生まれる前、あるいは子どものうちに暗殺しようというわけです。 第1作でサラ・コナー(リンダ・ハミルトン)を執拗に狙っていたターミネーター(アーノルド・シュワルツェネッガー)は、本作ではジョン・コナー(エドワード・ファーロング)を守るために、未来のジョン・コナーによって送り込まれます。 最新型のターミネーター、T-1000と死闘を繰り広げ勝利したものの、自分の中には人類にとって危険な部品があるので、自分を破壊してくれとターミネーターはコナー親子に頼むのです。涙の抱擁の後、ターミネーターはサムズアップしながら溶鉱炉に沈んでいきます。 いかがでしたか? あなたもこうした切ない自己犠牲の数々を鑑賞してみては?