2018年6月6日更新

『ザ・ハント (原題)』、ジョーダン・ピールがナチスハンターを描くテレビドラマ【あらすじ】

©PRPHO/Landmark Media

人種差別がテーマの異色ホラー『ゲット・アウト』をヒットさせた監督、ジョーダン・ピールの新作ドラマ制作が決定しました。テーマはナチスの残党を追いかける通称“ナチスハンター”です。注目の新作について最新情報をまとめました。

ジョーダン・ピールの新作ドラマ『ザ・ハント (原題)』が制作決定

コメディアンでありながら長編映画を発表し、それが人種差別をテーマにしたホラー映画という異色の経歴を持つ映画監督がジョーダン・ピールです。 映画自体も大ヒットとなり、彼は今や映像作家として売れっ子になりました。そんな彼がナチスの残党を狩る“ナチスハンター”をテーマにしたドラマを監督することが発表されました。 Amazonスタジオとタッグを組み、全世界配信が約束された本作について、最新情報をまとめました。

ドラマ『ザ・ハント (原題)』のあらすじは?

ドラマの舞台は1977年のニューヨーク。そこには何百人ものナチス高官が身を潜めていました。彼らの企みは、新たにナチス政権下の帝国を築くこと。 そんなナチス残党の計画を阻止するべく、ナチスハンター達が彼らを追跡する様子をドラマでは描きます。

そもそもナチスとは?

ナチスとは1930年代にドイツで勢力を振るった政党です。正式名称は国家社会主義ドイツ労働者党ですが、通称であるナチスやナチ党が浸透しています。 悪名高いアドルフ・ヒトラー党首のもと、強い人種主義思考に基づき、ユダヤ人の大量虐殺を行ったことで知られています。 第二次世界大戦後、敗戦国となったドイツ内で党の勢力は衰え、事実上ナチスは無くなりました。そして1946年に行われたニュルンベルク裁判により、大半の党員は逮捕されました。しかし裁判を免れた元ナチスは未だ各国に身を潜めていると言われています。

実在するナチスハンター

ドラマの内容はもちろんフィクションですが、未だ裁かれていないナチス残党を追いかける人たちは実在します。

サイモン・ヴィーゼンタール

オーストリア人ユダヤ教徒であるヴィーゼンタールは、第二次世界大戦中に強制収容所に入れられ、親族の多くも虐殺の犠牲となっています。 終戦後、彼は持ち前の行動力と情報網を駆使して多くのナチス犯罪者逮捕に協力してきました。彼が逮捕に関与した人物の中には、アンネ・フランクを収容所送りにしたカール・ヨーゼフ・ジルバーバウアーがいます。1962年には、イスラエル諜報特務庁に情報提供し、アウシュヴィッツの元所長だったアドルフ・アイヒマン逮捕を手助けしました。 1977年にはアメリカロサンゼルスに、大量虐殺を風化させないための施設、寛容博物館が設立されました。この博物館の運営組織はサイモン・ヴィーゼンタール・センターと名付けられています。

ナチス犯罪追求センター

1958年、ドイツの検察庁はナチス戦犯関連の情報を収集する機関としてナチス犯罪追求センターを設立しました。同センターの地下金庫室には、ナチスの犯罪に関わった人々に関するありとあらゆる記録が保管されています。 記録には、ドイツ国内だけでなく、ロシアや英国など海外の資料も存在しています。ナチスハンター達はそれらを調べ上げ、ナチスの残党を探し出しているのです。

社会派ホラー『ゲット・アウト』を手掛けた監督ジョーダン・ピール

本ドラマの監督を務めるのはジョーダン・ピール。コメディアンとして長く活動してきましたが、2017年に初の長編映画『ゲット・アウト』を発表し、一躍映像監督として有名になりました。 彼の初映画となる『ゲット・アウト』は、黒人差別をテーマにしたホラーという異色の作品。黒人青年クリスが、白人の彼女の実家で巻き込まれる奇妙な事件を描き、アメリカでは公開初秋の興収ランキング1位を飾る話題作となりました。 2018年6月現在、『ゲット・アウト』の続編製作についても企画中とのこと。しかし今や監督として引っ張りだこのピールには『ザ・ハント (原題)』の他にも多くの企画が殺到しています。『ゲット・アウト2』の公開は少し先のことになりそうです。

『ザ・ハント (原題)』のキャストは続報が待たれる!

ドラマの出演者については、まだ明確な情報は発表されていません。しかし、俳優としても活躍するデヴィッド・ウェイルが脚本に参加することが明らかになっています。 企画の発案はウェイルの方が先だったようで、「彼からアイデアを持ちかけられたとき、すぐに自分は乗るべきだと思った」とピールは語っています。「今にぴったりのカタルシスがある犯罪作品で、自分がまさしく観たいと思っていた作品だった」とのコメントからもピールの興奮が伺えます。 二人がどんなキャスティングをするのか、期待して待ちましょう。

『ザ・ハント (原題)』は全10話Amazonプライムビデオで配信!

ドラマ『ザ・ハント (原題)』は全10話の制作が決定しています。配信日はまだ未定ですが、全世界200以上の地域で、アマゾンプライムビデオにて同時公開が予定されているそうです。 2017年10月には、Amazon番組制作トップだったロイ・プライスがセクハラにより辞任しています。その後NBCエンターテインメントの元社長ジェニファー・サルケをトップに迎え、今回が新生スタジオ初のドラマ企画です。プライムビデオにより多くの集客を目標に宣言していることもあり、社運をかけた作品になりそうです。