ワスプ、「アントマン2」のヒロインに迫る!
『シビル・ウォー キャプテン・アメリカ』後、アントマンが何をしていたかを描いた『アントマン&ワスプ』。本作でアントマンとタッグを組みミッションに挑むスーパーヒロインがワスプです。 タイトルにもなっているとおり主役級の活躍が期待されますが、シリーズ一作目『アントマン』(2015)でのわずかな描写を除けば、MCUにおいてワスプにここまでスポットライトがあたるのは本作が初めてと言っていいでしょう。 しかし、原作コミックスではマーベルのお馴染みのヒーローたちとも関係深い存在なのです。
1.原作版はどんな存在?
初代ワスプの正体は、ジャネット・ヴァン・ダイン。 彼女の父親で世界的に著名な科学者ヴァーノン・ヴァン・ダインは、宇宙から送り込まれたエイリアンによって殺害されてしまいます。復讐を誓った彼女は、父の同僚だったヘンリー・ピムのもとを訪れます。ヘンリーといえば、ピム粒子の研究のすえ初代アントマンとなった人物で、のちにジャネットの夫となる人物ですね。 アントマンとおなじように昆虫並みに小さくなる力や、翅で飛ぶ力を得た彼女は、スーパーヒロインとして活躍しました。任務の最中、スクラル人によって一度は亡き者になれましたが、その後復活を遂げています。 ちなみに、2017年から出版されているコミックス『Unstoppable Wasp』は、ワスプの新シリーズ。こちらでワスプを名乗っているのは、ナディア・ピムという女性で、ヘンリーと彼の最初の妻マリアのあいだに生まれた娘です。
2.映画版はどんなキャラクター?
映画『アントマン&ワスプ』でワスプになるのは、ホープ・ヴァン・ダイン。やはりジャネットとヘンリーの娘で、1作目では黒髪ボブに赤いリップが印象に残る強気な女性でしたね。 ミシェル・ファイファー扮する映画版のジャネットは、クアンタム・リームに飲まれ消息不明になっています。そのためヘンリーは乗り気ではありませんでしたが、やがて娘に「ワスプ」を襲名させる決心をしました。少なくともMCUのなかで、ヒーローが親から子へと受け継がれるのは、ブラック・パンサーに続いて彼女が2人目なのだとか。 頭脳明晰で武術にも長けたクールな彼女をスクリーンで見られるのは楽しみですね。生体電気を発するワスプの技「ワスプ・スティング」がどのように映像化されているかも注目です。
3.演じるのはエヴァンジェリン・リリー
『アントマン&ワスプ』でワスプを演じるのは1979年8月3日生まれのカナダ人女優、エヴァンジェリン・リリー。 海外ドラマ『ヤング・スーパーマン』(2002〜2004)で女優デビューし、2004年以降は大ヒットドラマ『LOST』のケイト役でブレイクしました。私生活では『LOST』のキャストやスタッフとの恋愛が話題で、二児の母でもあります。 すでに前作で魅力的なホープ・ヴァン・ダインをつくりあげた彼女、本作では肉体改造にも挑み、マーベル屈指のスーパーヒロインになりきったようです。
4.ワスプの恋愛模様!
Don't miss Michael Douglas tomorrow on @GMA! #AntManAndTheWasp pic.twitter.com/Xl2iiyRXFT
— Ant-Man (@AntMan) June 27, 2018
原作版ワスプは様々なキャラクターから好意を向けられてきました。 すでに最初の妻を亡くしていたヘンリー・ピムが、パートナーとして活動していた彼女に惹かれ再婚するのは前述の通り。ところが、精神が不安定になっていったヘンリーは彼女に暴力を振るうようになってしまい、離婚に至ります。 ヘンリーと別れた後、彼女はパラディンとデートしたりしています。パラディンはヒーローともヴィランともつかない人物で、2人は断続的な付き合いを続けていました。 そして、そんなパラディンを妬んでいたのがブラック・ナイト。彼もワスプに心惹かれる男性の1人だったのです。
5.「アベンジャーズ」の名付け親であり最初期メンバー
今では世界一有名なヒーローチームと言っても過言ではない、マーベルの誇るヒーロー集団「アベンジャーズ」。思い浮かぶメンバーは、キャプテン・アメリカにマイティ・ソー、アイアンマン、ブラック・ウィドウ、ハルク、ホークアイ……、とMCU作品に登場するヒーローたちのイメージが強いのではないでしょうか。 しかし、アベンジャーズの初代にして初の女性メンバーであり、その名付け親こそ、ワスプなのです。ほかのヒーローたちと協力してロキを倒したとき、「アベンジャーズ」を提案したのが彼女なのでした。
6.原作のホープはワスプじゃない?
原作の「アントマン」シリーズに登場し、「ホープ」と名のつくキャラクターといったらホープ・ピム。名前から察するように、彼女はジャネットとヘンリーの娘です。 しかし映画版ホープとは違って、彼女は正義のヒーローにはなりませんでした。「レッド・クイーン」を名乗る彼女はワスプを彷彿とさせるコスチュームに身を包み、たびたびヴィラン的な立ち位置で登場します。アベンジャーズに対抗するチーム「リベンジャーズ」を組織し、スコット・ラングの娘カッサンドラ・ラングの暗殺を企てたこともありました。