2023年2月27日更新

「アントマン&ワスプ3:クアントマニア」ネタバレあらすじ感想・考察解説!「アベンジャーズ5」への壮大な序章

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マーベル史上最小のヒーローの3作目、『アントマン&ワスプ:クアントマニア』が、2023年2月17日に公開! 本作はMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のフェーズ5の幕開けとして今後の展開を左右する超重要作です。ここでは、そんな本作のあらすじクレジットシーンまでマーベル好きの編集者の感想付きでネタバレ解説! ※この記事には『アントマン&ワスプ』、『アベンジャーズ/エンドゲーム』および『アントマン&ワスプ:クアントマニア』の結末までのネタバレが含まれます。

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「アントマン&ワスプ3:クアントマニア」作品概要

作品名 『アントマン&ワスプ:クアントマニア』
公開日 2023年2月17日
キャスト アントマン役/ポール・ラッド ワスプ役/エヴァンジェリン・リリー キャシー・ラング役/キャスリン・ニュートン 征服者カーン役/ジョナサン・メジャース モードック役/コリー・ストール

「アントマン&ワスプ3:クアントマニア」の前に観ておきたい作品はこの3つ

新作を観るにあたって事前に見ておきたいのは、シリーズ1作目の『アントマン』(2015)、続編の『アントマン&ワスプ』(2018)、そしてアベンジャーズ/エンドゲーム(2019)です。 どの作品にも本作の舞台・量子世界が物語に絡んでくるため予習しておくと本作がより楽しめるはず。各作品のあらすじをサクッと知りたい人は、この見出しをチェックしてみてくださいね。

「アントマン&ワスプ3:クアントマニア」あらすじ

「アントマン&ワスプ3:クアントマニア」のあらすじ

世界を救ったヒーローとして人気になったスコット。一方で、成長した娘のキャシーとは5年のブランクもあり、どう接していいかわからず。そんなある時、娘キャシーの実験中に事故が起こり、一家全員が量子世界に引きずり込まれてしまいます。

量子世界を彷徨う中で、スコットが出会ったのは征服者カーン。カーンは望むものを渡せば、スコットが失った時間を取り戻してやるという取引を持ち掛けますが......。

    「アントマン&ワスプ3:クアントマニア」感想・評価

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    量子世界の住人たちがすごくスターウォーズっぽい。宇宙のような、大自然のような量子世界を、ちゃんと小さなものっぽく描けてる映像がすごく良い。アクションもかっこよかったけど、カーンが物理的に強すぎて、スコットよく持ちこたえたよ……。

    (30代女性)

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    ほんとにスコットは愛すべき男だ!穴のくだり好きすぎる。カーンの掘り下げがいまいちで恐怖を感じにくかったな。役者の演技上手くてなんとか伝わったくらい。「アベンジャーズ5」のための「アントマン3」って感じだったから、1つの作品としてそこまで興奮できなかった。あくまで布石。

    (30代男性)

    シリーズを通してコミカルな作風の小さなヒーロー、アントマンがMCU全体に立ちはだかるヴィランである征服者カーンと対決した本作。シリアスになりがちな征服者カーンとの対決の中にもくすっと笑える要素が多くありました。 また、「家族」により一層焦点を当てることで、父親としていい所を見せたいスコットの等身大な人間味が強調され、日常の小さなヒーローとしてのアントマンらしさを量子世界でも感じられる作品になっています。

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    結末までのネタバレあらすじ&感想

    【起】娘キャシーの発明で量子世界へ迷い込む

    アベンジャーズの一員として世界を救ったアントマンことスコット・ラングは、自伝本も出版し、ちょっとした人気者になっていました。しかし娘のキャシーはヒーローである父へのあこがれから警察を衝突を起こすなど、親子の関係はあまりうまくいっていません。 しかも彼女はハンクのアドバイスを受けながら、量子世界の研究を行っていました。キャシーは自身が開発した量子世界を観察する衛星を家族に披露。それが量子世界に信号を送っていると知ったジャネットは、機械を止めるように言います。 しかし時すでに遅し。スコット、キャシー、ホープ、ハンク、ジャネットの5人は量子世界に吸い込まれてしまいました。

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    ルイスたちが出演するか少し期待していたから、結構早くに量子世界に行っちゃってびっくり!

    【承】離れ離れになってしまった家族

    スコットとキャシーを追って意外な人物が登場

    量子世界にたどり着いたスコットとキャシーは、ホープたちとはぐれてしまいます。モンスターに襲われていた2人を助けたのは、フリーダム・ファイターズ。彼らは量子世界の「征服者」に抵抗する反乱軍でした。 キャシーは苦しめられている彼らを助けようと言いますが、スコットは娘を安全にもとの世界に帰すことを最優先しようとします。しかしそこに殺人マシン、モードックとなったダレン・クロスが登場。2人はカーンの手先である彼に捕まってしまいました。

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    待望のモードック(ダレン・クロス)が結構ないじられキャラで笑っちゃう......。

    一方でホープとジャネット、ハンクは……。

    そのころホープたちは、30年間量子世界に囚われていたジャネットの案内で、大きな都市にたどり着きます。高度な文明が築かれていることに驚くホープとハンクをよそに、ジャネットは旧知のクライラー卿に助けを求めました。しかし彼はジャネットを裏切り、征服者の軍隊に彼女が量子世界に戻ってきたことを密告。 3人は、どうにかクライラー卿の船を奪って逃亡しました。

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    【転】ジャネットの秘密とカーンの目的

    征服者カーンの目的とは?

    船の中で、ジャネットは以前量子世界にいたときの出来事を語ります。彼女はそこである科学者に出会い、共にもとの世界に戻れるよう協力していました。しかし彼は量子世界を脱出した後、いくつものユニバースを消滅させることを企んでいたのです。 彼の思惑に気づいたジャネットは、エネルギーコアを破壊して彼を量子世界に閉じ込めます。しかし、ジャネットの協力でアーマースーツを取り戻した彼は、新たな帝国を築いてしまったのです。 一方、捕われたスコットの前にカーンと名乗る男が現れ、ある取引を持ちかけます。それはキャシーと引き換えに、ジャネットが破壊し、巨大化したコアを直すというものでした。なによりもキャシーの安全を優先させたいスコットは、この取引に乗ります。

    コアを求めてスコットとホープが再会

    コアに近づくと、そこはあらゆる可能性が具現化する世界でした。スコットの分身が何人も現れますが、どの彼も娘を想う気持ちは同じ。協力してスコットを持ち上げ、コアを目指します。しかし手が届かず足場が崩れそうになったとき、ホープが現れ、彼を引き上げました。そのまま2人はコアを縮小させることに成功します。 しかしカーンにコアを奪われてしまい、キャシーは捕われたまま、ジャネットも連れ去られてしまいました。そのころ、ハンクはモードックと戦っていましたが、同じく量子世界に迷い込んだハンクのアリに助けられ、スコットたちと合流します。

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    スコットとホープの手が触れたタイミングで、可能性が収束して2人だけになる演出が最高にアツかった!

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    【結末】量子世界での反乱とカーンとの決着

    反乱の結末ははたして……?

    カーンがいる塔につれてこられたジャネットは、なぜ彼がユニバースを消滅させたいのか尋ねます。すると31世紀の未来からやってきた彼は、「すべての時間の終わりと、すべてのユニバースの崩壊(インカージョン)を見た」と言います。世界の崩壊を防ぐためには、いくつかのユニバースを消滅させなければいけない、とのこと。 そのころ自力で牢屋から脱出したキャシーは、巨大化してモードックを倒します。自分はクソ野郎のままだと嘆く彼に対して、彼女は「今からでもクソ野郎はやめられる」と言いました。 一方スコットとホープはカーンの軍勢と戦っていましたが、こちらは大苦戦。そこへ知能が進化したアリの大軍を引き連れたハンクが現れ、形勢逆転します。さらにモードックが命がけでカーンのバリアを破壊。カーンはアリの群れに引きずり込まれていきました。

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    反乱シーンは「スター・ウォーズ」感ありつつ、キャシーのためならヒーローになれるスコットがかっこいい!

    再び家族と共にサンフランシスコへ

    ジャネットがコアを再起動させ、5人はもとの世界に帰ることにします。しかしそのポータルをくぐる前に、スコットは生きていたカーンに体当たりされ取り残されてしまいました。 スコットはカーンを量子世界に引き止めるため、自分はもとの世界に帰れない覚悟で激闘をくり広げます。そこにホープが戻ってきて加勢。スコットがピム粒子でコアを巨大化させると、カーンはコアに引きずり込まれて消滅しました。 無事もとの世界に戻ったスコットたちは、キャシーの5年分の誕生日を祝うパーティを開きます。一方スコットは、カーンが最期に言った「私が死ねば、もっと悪いものがやってくる」という言葉を気にしていました。

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    エンドクレジットをネタバレ解説

    【ミッドクレジット】カーンたちによる評議会

    ミッドクレジットシーンでは、マルチバースに存在するカーンたちが集まって評議会を開いていました。量子世界にカーンを追放したのは、彼らだったのです。その代表と思われる3人は、カーン以外がマルチバースの存在に気づいたことを問題視します。 カーン以外がマルチバースの存在を知った今、カーン達が気づき上げたマルチバースを、めちゃくちゃにされては困るのかもしれません。

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    カーン1人でさえあの強さだったのに、これだけいたらどうなっちゃうの......?

    「アベンジャーズ5」へ続く伏線を考察

    今後、少なくとも2025年に公開が予定されている『アベンジャーズ:カーン・ダイナスティ(原題)』に向けて、フェーズ5作品で様々なマルチバースのカーンが登場してくることは間違いないでしょう。今回ミッドクレジットシーンで話をしていた3人以外にも、カーンの変異体はかなりの数がいました。 カーンは最期に「私が死ねば、もっと悪いものがやってくる」と言っていましたが、それは彼らのことかもしれません。まさに、「マルチバース・サーガ」の本格的な幕開けを示していますね。

    【エンドクレジット】『ロキ2』へと続く意外な展開

    『ロキ』(2021年)
    © Disney+/Photofest/Zeta Image

    エンドクレジットシーンでは、ヴィクター・タイムリーという人物のショーが映し出されました。そしてそれを観客席から観ているのは、ロキとメビウス。 あまりピンときていないメビウスとは対象的に、ロキは彼を見て「危険な奴だ」とつぶやきます。

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    『ロキ』のラストから、また2人の仲が戻ったみたい。シーズン2が待ち遠しい!

    『ロキ2』へ続く伏線を考察

    ドラマシリーズ『ロキ』シーズン1のラストで登場した「在り続ける者」は、マルチバースが発生しないように神聖時間軸を管理するTVAの黒幕で、カーンの変異体でした。彼を殺したことでマルチバースの発生を止めるものがなくなり、MCUの世界は今のような混沌とした状態になっているのです。 このポストクレジットシーンは、『ロキ』シーズン2に直接つながっているようです。「アントマン3」に登場したカーンと同じように、在り続ける者も「私が死ねば、もっと悪いものが来る」と言って息絶えました。ロキは、解放されたカーンたちを追っているのではないでしょうか。 かつてヴィランだったロキが、フェーズ5では大ヴィランのカーン打倒のカギになるのかもしれません。

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    今後のMCUの課題を考察

    「倒せない敵」をどう倒すのか

    本作で登場した征服者カーンは、その強さもさることながら、数多くいる変異体が特徴的です。征服者カーンやその変異体である在り続ける者も、「私が死ねば、もっと悪いものがやってくる」という言葉を口にしていますが、その言葉通りのミッドクレジットシーンが今後の不穏さを物語っています。 倒しても倒しても次々と襲ってくる「倒せない敵」であるカーンには、ヒーロー映画の醍醐味ともいえる闘いによる解決は通用しなさそう......。実際に、サノスとの全面対決で解決した「インフィニティ・サーガ」の直後であるフェーズ4ではそうした闘いによる解決の爪痕が随所に現れていて、「倒せない敵」と通じるものがありますね。 マルチバースの影響がMCU全体に及び始め、本格的に始動した「マルチバース・サーガ」は、「インフィニティ・サーガ」とは違った終わりを見せてくれそうです。

    「クアントマニア」小ネタ・トリビア・伏線まとめ

    お馴染みの捜査官ジミー・ウーがカメオ出演

    『アントマン&ワスプ』(2018年)でスコットの監視役として登場したFBI捜査官のジミー・ウー。 実は『アントマン&ワスプ:クラントマニア』の冒頭で、スコットと食事を楽しむジミーが登場しています。『アントマン&ワスプ』でスコットは彼を食事に誘っていたため、このシーンはその約束が果たされた場面ということでしょう。

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    ホープの子供が登場する台本が存在した!?

    ハリウッドで子役として活動するルーカス・グラントのInstagramに、「アントマン」シリーズでホープ・ヴァン・ダインを演じるエバンジェリン・リリーとの2ショットが投稿されました。 それによると彼はホープの息子として出演する予定でしたが、そのシーンがカットされてしまったとのこと。なんと本作には「ホープに子供が存在する」という台本も存在していたことが明らかになりました。 どのような事情でカットされたかは不明ですが、もし彼が登場していれば、のちにアントマンやワスプを受け継ぐ重要な存在になることもほのめかされたのではないでしょうか。

    予告時点で舞台は「スパイダーマン3」後だと気付く演出

    特報では、アントマンことスコットに「スパイダーマン」と呼びかける人物が登場していました。つまりこの世界では、スパイダーマンの正体がピーター・パーカーだと知られていないのです。 このことから『アントマン&ワスプ:クラントマニア』の舞台は、『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(2021年)で、ドクター・ストレンジが全宇宙の人々の記憶から「スパイダーマン=ピーター・パーカー」という記憶、そしてピーターが存在したという記憶を消した後の世界であることがわかります。

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    タイトル「クアントマニア」の意味を考察!

    原題の副題は「クアントマニア」で、クアンタム+マニア(量子+熱中する人)という意味の造語。本作が量子世界で展開される狂気に関連したストーリーということを示唆していました。 では、クアントマニアは誰を指しているのでしょうか。そのヒントとなるのがローマ字表記の「Quantumania」。綴りの中に「ANT-MAN」の文字が隠されているため、クアントマニア=アントマンを指していると考えられます。

    アントマンの自伝本は実際に発売される!

    劇中で登場したスコット・ラングの自伝『Look Out for the Little Guy(原題)』は、実際に2023年9月5日に刊行されます。 すでにアメリカのDisney BooksやAmazonでは予約が開始。ハードカバーとペーパーバックがあるので、気になる人はチェックしてみてください!

    「クアントマニア」は新キャラに注目すべし!

    ①「アベンジャーズ5」にも登場する超ヴィラン、征服者カーン!

    「アベンジャーズ」シリーズ5作目の副題にも登場する「征服者カーン」は、「インフィニティ・サーガ」のサノスのような、アベンジャーズにとっての強敵であることは間違いなし! 超人的なパワーは持っていませんが、最先端の知識と優れた頭脳を持っており、タイムトラベルといった未来の科学技術を使います。 「アントマン3」では、原作ファン歓喜のフェイスシールド姿で登場。原作同様、時間軸を破壊できる者と説明されており終盤には手からビームを出す戦闘シーンもお披露目されています。 本作でのカーンは、壊れた時間軸を破壊して新しい世界を作ることを目的としていました。世界の崩壊を防ぐために、今ある複数のユニバースを消滅させるという彼の取ろうとしている手段には、「より大きな“善”のためなら多少の犠牲はいとわない」という考えが垣間見えます。その点はサノスと似ているかもしれません。 また、自分を量子世界に追放したほかのカーンたちへの復讐も目的の1つです。

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    ②ファン待望のモードックがついに実写化!

    「アントマン3」で初登場するもう1人のヴィランが、コミックファンに人気のキャラクター「M.O.D.O.K. (モードック)」。正式名称は「Mental Organism Designed Only for Killing」で、「殺人のためだけに設計された知能有機体」といった意味です。 巨顔に小さな体というインパクト大なビジュアルという原作の設定は受け継がれ、実写でもインパクト大の見た目で登場しました。 驚きだったのは、モードックの正体が『アントマン』(2015年)のヴィラン、ダレン・クロスだったことです。同作の最後で消滅したかのように思われましたが、実は量子世界で生きており、カーンによってモードックに改造されたのです。コミックとほぼ変わらない見た目で、素顔が現れると笑ってしまいますね。

    ③アントマンの娘、キャシーが新たなヒーローに!

    スコットの娘キャシーも、「アントマン3」で新たなヒーロー「スティンガー」として活躍。コミックでキャシーはヤング・アベンジャーズに「スタチュアート」として所属しており、さらに「スティンガー」としてアントマンたちとチームを組んでいます。 映画でも幼少期にヒーローである父親に憧れを抱いていましたが、ティーンエイジャーとなった彼女は、世界を救った父のようになりたいと思っています。しかし正義感が強いあまり警察と衝突したりと、スコットにとっては心配の種に。 本作ではトラブルの原因になってしまったとはいえ、科学の才能も発揮。父からもスーツの特性を活かした戦い方をコツを教わるなど、今後ヒーローとして活躍することが期待されます。

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    「クアントマニア」キャスト・登場人物一覧

    キャスト変更・降板の真相は?

    スコット・ラングの娘キャシーは、幼少期を演じたアビー・ライダー・フォーントンに代わり、『アベンジャーズ/エンドゲーム』では10代のキャシーをエマ・ファーマンが演じていました。 しかしシリーズ3作目ではマーベルには珍しいキャストの再変更が行われ、新たにキャスリン・ニュートンが起用されました。「アントマン3」では出番が増え、高いスキルが求められるため、変更がなされたとも。 エマは「将来MCUで違う役柄を演じられたら」とコメントを残し、一方のキャスリンは「昨夜、スーパーヒーローになる夢を見ました」と喜びを表していました。 また、スコットの泥棒仲間デイヴ役を務めていたラッパー「T.I.」ことティップ・ハリスは、彼の性的虐待疑惑により出演が見送られています。

    スコット・ラング(アントマン)役/ポール・ラッド

    ポール・ラッド
    ©JIM RUYMEN/UPI/Newscom/Zeta Image

    本作の主人公であるスコット・ラングは、ヴィスタ・コープ社の元エンジニア。電気工学の知識と多彩な潜入の技を持つ泥棒で、ハンク・ピム邸でアントマン・スーツを盗んだことをきっかけに、2代目「アントマン」として活動することになりました。 シリーズを通してスコットを演じるのは、「僕たちニュースキャスター」シリーズのブライアン役で知られるポール・ラッド。「エンドゲーム」の「タイム泥棒作戦」で大活躍したスコットは、「アントマン3」で再び量子世界に飛び込むことになるようです。

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    ホープ・ヴァン・ダイン(ワスプ)役/エヴァンジェリン・リリー

    エヴァンジェリン・リリー
    ©FayesVision/WENN.com

    ホープはハンク・ピムとジャネット・ヴァン・ダインの一人娘。幼い頃に突然失った母親のことで、父ハンクとは長い間確執を抱えていました。父が設立したピム・テックの会長を務めており、2作目では母の後を継いで2代目ワスプとなっています。 シリーズを通してホープを演じるのは、ドラマ「LOST」シリーズのケイト役で知られるエヴァンジェリン・リリー。父とともに量子世界について研究しているホープは、3作目でついに量子世界に入ることになるのでしょうか。

    ハンク・ピム役/マイケル・ダグラス

    マイケル・ダグラス
    ©Hahn Lionel/Sipa USA/Newscom/Zeta Image

    ハンク・ピムは「S.H.I.E.L.D.(シールド)」の元エージェントで、初代アントマンとして活躍していた物理学者。弟子ダレンの陰謀を止めるため、スコットを2代目アントマンにしようとピム粒子とスーツを託します。2作目では妻を量子世界から取り戻すため、ホープと研究を続けていました。 シリーズを通してハンクを演じるのは、『ウォール街』(1987年)の投資家ゲッコー役で有名なマイケル・ダグラス。3作目ではさらに量子世界の研究に没頭しているようで、実験の失敗で一家を巻き込むことになるようです。

    ジャネット・ヴァン・ダイン役/ミシェル・ファイファー

    ミシェル・ファイファー
    ©JOHN ANGELILLO/UPI/Newscom/Zeta Image

    ジャネットはハンクも認める優秀な物理学者。初代ワスプとして活躍していましたが、ミサイルを食い止める任務で量子世界に入ったまま消息不明になっていました。2作目でハンクとホープが完成させた量子トンネルによって、量子世界から生還します。 2作目からジャネットを演じているのは、『バットマン リターンズ』(1992年)でキャットウーマンを演じたミシェル・ファイファー。量子世界に30年も居たジャネットが、3作目でさらなる活躍を見せそうです。 予告では量子世界に到達したジャネットは何かを恐れている様子も。量子世界の大きな秘密を知っている可能性が高いのではないでしょうか。

    キャシー・ラング役/キャスリン・ニュート

    キャスリン・ニュートン
    ©︎Regina Wagner/Future Image/WENN.com

    キャシーはスコットの娘です。量子世界から帰還した父が一番はじめに会いに行くほど強い絆があります。 キャシーを演じるのは『ザ・スイッチ』(2019)で殺人鬼と人格が入れ替わった女性を演じたキャスリン・ニュートン。本作がMCU初挑戦です。

    征服者カーン役/ジョナサン・メジャース

    ジョナサン・メジャース

    征服者カーンはタイムトラベルができる本作のヴィラン。ドラマ『ロキ』(2021)に登場した「あり続ける者」の変異体です。 ジョナサン・メジャースは、『ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ』(2019)の演技で一躍有名になった俳優です。

    モードック(ダレン・クロス)役/コリー・ストール

    コリー・ストール
    ©Debby WongimageSPACE/Sipa USA/Newscom/Zeta Image

    モードックを演じたのは、なんと1作目『アントマン』のヴィラン、イエロージャケットことダレン・クロスを演じたコリー・ストール。 同作での戦いで、縮小され消滅したと思われていた彼は、実は量子世界で生きていました。そこでカーンによってサイバネティクスに強化され、巨大な頭と小さな体をしたモードックになったのです。

    クライラー卿/ビル・マーレイ

    ビル・マーレイ
    © Everett/Photoshot

    本作に「ゴーストバスターズ」シリーズで有名なビル・マーレイが出演することも話題に。監督のペイトン・リードから懇願されて出演することになった模様。 彼が演じるクライラー卿は、ジャネットを裏切ってカーンに彼女の存在を密告。トーク番組でマーレイ自身が「僕の能力は“悪い男”です」と語ったとおり、善人キャラではありませんでした。

    ペイトン・リード監督がMCU初の快挙を達成!

    ペイトン・リード
    ©WENN.com

    「アントマン&ワスプ3:クアントマニア」の監督は、1作目、2作目でメガホンをとったペイトン・リード。 これによって、リードはMCUで初めてヒーロー単独3部作のすべてを監督することになりました。 ペイトン・リード監督は「アントマン」シリーズ3部作を担うことに感激している旨を語っている他、3作目は従来とは違うことをやりたかったとコメントしています。本作では特に、娘のキャシーの物語を進めたかったようです。

    「アントマン」シリーズのネタバレあらすじを復習

    『アントマン』では量子世界の存在が明らかに

    『アントマン』(2015年)
    © DISNEY /All Star Picture Library/Zeta Image

    本作では、スコットがアントマンスーツを盗んだことからヒーローに。最終的に量子スーツを悪事に使おうと企んでいたダレンを阻止しました。 劇中でスコットの身体が量子レベルに小さくなったものの無事に帰還、さらにピムの妻・ジャネットが量子世界へ行ったきりであると明かされるなど1作目から量子世界の存在が鍵となっていました。

    『アントマン&ワスプ』では量子世界へ潜入

    アントマン&ワスプ
    ©MARVEL STUDIOS

    2作目では、ジャネットを救うための量子トンネルを製作中、エイヴァ扮するゴーストによって邪魔されます。彼女は父の実験が失敗し透過する身体になってしまったのです。そして解決策としてジャネットの能力を奪おうと考えていました。 量子世界に入ったスコットはジャネットを救出。ジャネットの力をエイヴァに与えて回復へと向かいました。劇中でジャネットは「この世界(量子世界)は人を変える」と語っており、量子世界について深く知っている様子が伺えます。

    『アベンジャーズ/エンドゲーム』では量子世界がタイムトラベルのヒントに

    『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019年)
    © MARVEL STUDIOS\DISNEY /All Star Picture Library/Zeta Image

    サノスによって人類の半分が消されて5年。スコットは量子世界から帰還を果たし、現実世界の5年が量子世界での5時間ほどだったことをアベンジャーズに話します。 量子世界の性質を使ってアベンジャーズは過去に戻りインフィニティ・ストーンを回収。指を鳴らして消された人々を取り戻しました。 しかし過去からサノス軍が襲来してきます。死闘の末、アイアンマンがガントレットを装着。命と引換えに指を鳴らして、サノスから勝利を収めたのです。

    「アントマン&ワスプ3:クアントマニア」をネタバレ感想でおさらい!

    「アントマン」シリーズ3作目となる『アントマン&ワスプ:クアントマニア』は、2023年2月17日に公開!MCUフェーズ5の幕を開ける重要な立ち位置にあり、フェーズ4から6まで続く「マルチバース・サーガ」のスーパーヴィランとなる征服者カーンが初登場する作品です。 本作をチェックして、これからのMCUフェーズ5、6に備えましょう!