2018年8月23日更新

全米を沸かせた映画『クレイジー・リッチ!』ヒットを受け続編企画が進行中!

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映画『クレイジー・リッチ!』が全米で大ヒット!続編企画が進行中

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主演女優がタイムズ紙の表紙を飾るほど、全米で大ヒットを記録しているロマンティック・コメディー映画『クレイジー・リッチ!』。その続編がワーナー・ブラザーズの元で製作段階にある、と米メディアVarietyによって報じられました! 『クレイジー・リッチ!』はシンガポール系アメリカ人、ケビン・クワンが執筆した原作小説『クレイジー・リッチ・アジアンズ』を原作とした作品。今回の大ヒットを受け、原作小説の続編である『China Rich Girlfriend (原題)』 と『Rich People Problems (原題)』(どちらも邦訳未出版)の映像化を企画しているようです。 続編映画は、本作に引き続き『グランド・イリュージョン 見破られたトリック』などで知られるジョン・M・チュウが監督を続投。チュウ監督は、トニー賞を受賞した2014年のブロードウェイの大ヒットミュージカル、『イン・ザ・ハイツ』の映画版も監督する予定で、活躍の目覚ましい映画監督のひとりです。 全米で8月15日に公開された『クレイジー・リッチ!』は、アジア系俳優のみで主演級を固めたという理由から、興行収入などの面で全米の注目を集めていた一本。ふたを開けてみれば、初週末の興行成績がおよそ2500万ドル(約27億6000万円)で初登場首位になり、先週5日間での収益はおよそ3400万ドル(約37億5000万円)まで伸びました。 これらの金額は、ハリウッドの大規模映画と比べればずば抜けてはいませんが、あまり大きな金額を稼げない近年のロマンティック・コメディとしては、異例の金星を上げています。そして商業的成功のみならず、「超辛口批評」で有名な映画レビューサイト「ロッテン・トマト」においても、93%の"Certified Fresh"(新鮮保証付きの)評価を勝ち取りました。

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不遇なアジア系の役者にチャンスを与える

クレイジー・リッチ!
© Warner Bros

米国の映画、テレビ業界ではアジア系の役者はステレオタイプを強調した役柄ばかりが求められたり、また実力が同等以下でも、白人の役者に仕事を奪われたりと、キャリアを積むことが難しい状況にありました。これはいわゆるホワイトウォッシュと呼ばれる配役が代表的です。 例えば、『ドクター・ストレンジ』のアジア系の老師的キャラクター、エンシェント・ワンがケルト系の女性に差し替えられたこと、『ゴースト・イン・ザ・シェル』では日本人役者が演じることも可能であったアジア系の名前と顔立ちをした主人公、草薙素子をスカーレット・ヨハンソンが演じたことなどが挙げられます。 こうした点を鑑れば、『クレイジー・リッチ!』の商業的成功は、「現実とかけ離れたポリティカル・コレクトネス(政治的公正さ)」が勝利したのではなく、実力があってもいい仕事をもらえないアジア系の役者たちにとって、現実で活躍のチャンスが広がることにつながると言えるでしょう。 日本人含むアジア系の役者たちが、映画業界でさらなる飛躍を遂げるきっかけとなるかもしれません。 大ヒット映画『クレイジー・リッチ!』は、9月28日より全国で公開予定です!