2024年10月21日更新

「ヴェノム2」ネタバレ解説&エンドクレジット考察!カーネイジとの死闘の行方からMCUコラボ説まで

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:『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』カーネイジ
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トム・ハーディ主演『ヴェノム』の続編が、2021年12月3日に公開されました。1作目のラストで続編を示唆する描写があったため、多くのファンが心待ちにしていたことでしょう。 この記事では『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』をネタバレ解説。さらに気になる3作目やMCUとの関連について考察していきます。 ※この記事は映画『ヴェノム』および『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』のネタバレを含んでいるため、まだ観ていない方はご注意ください。

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映画「ヴェノム2:レット・ゼア・ビー・カーネイジ」のあらすじ

前作でヴェノムに寄生されたエディは、ジャーナリスト活動を再開するため連続殺人犯クレタス・キャサディのインタビュー取材を始めます。 しかしひょんなことからシンビオートのホストとなったクレタスは、死刑執行が失敗して逃亡してしまいました。クレタスの殺人鬼としての恐ろしい属性を受け継いだこのシンビオートは、その名も「カーネイジ(大虐殺)」という恐るべき殺人モンスターに変貌します。 こうしてヴェノムとカーネイジの因縁の対決の幕が切って落とされたのでした。

【ネタバレ】「ヴェノム2:レット・ゼア・ビー・カーネイジ」のあらすじ解説

1996年:クレタスとフランシス(シュリーク)の幼少期

『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』
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シリアルキラーのクレタス・キャサディは、幼いころから残忍な性格でした。彼は祖母を階段から突き落とし、母の入浴中に湯船にドライヤーを投入して殺害。その裏には父親からの虐待があったのですが、彼は2人を殺したあと、聖エステス矯正施設に入れられてしまいました。 しかし彼は、そこでほかの子どもたちから酷いいじめを受けます。そんなクレタスを救ったのは、音を操る能力を持つ少女フランシス2人は恋に落ちますが、彼女の能力に目をつけた科学者によって、フランシスはレイヴンクロフトという研究施設に移送されることに。 しかしその途中、音を操る能力を使って脱走しようとしたフランシスは、警護していたマリガン刑事に左目を撃ち抜かれてしまいます。 クレタスは彼女との別れを悲しみ、いつか再会することを誓ったのです

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現代:クレタスとエディの出会い

連続殺人事件の犯人として死刑囚となっていたクレタスは、記者として返り咲こうとしているエディ・ブロックに独占取材を持ちかけます。彼は刑務所を訪れたエディに、自作の詩を紙面に乗せるよう要求。実はそれは、どこかで生きているかもしれないフランシスへのメッセージだったのです。 クレタスのもとを訪れた際エディに同行(寄生)していたヴェノムは、彼の独房に描かれていた絵をもとに、被害者の死体遺棄現場を割り出しました。“エディが”その場所を発見したことは大きなニュースとなり、クレタスの死刑執行が確定します

アンの婚約

ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ
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その後、元恋人のアンに「話がある」と呼び出されたエディ。ヴェノムは彼女が医師のダンと別れたに違いないと、意気揚々と待ち合わせ場所に向かいますしかしアンから告げられたのは、ダンとの婚約。ヴェノムは彼女を取り戻そうとエディにアドバイスしますが、それが原因でヴェノムが生きていることがバレてしまいました。 アンと会話を終え店を出たエディは、自暴自棄になって雨の中バイクを走らせます。ヴェノムは、危険な運転で事故を起こしかけた彼を救うのでした。

クレタスとシンビオートが結合

再びクレタスに呼び出され、エディは彼に面会。クレタスはエディのせいで死刑執行が確定したことを怒っており、独占取材の途中から彼を罵りはじめます。ヴェノムはエディを侮辱しつづけるクレタスにブチ切れ、触手を伸ばして彼を攻撃してしまいました。そのときクレタスはエディの手に血が出るほど噛みつきます。 刑務官に引き離されエディは面会室から出ていきますが、クレタスは彼の血は普通の人間の血とは違う味がすると言いました。彼が口元から拭い取ったエディの血は、うねうねと動いていたのです。

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エディとヴェノムの決別

一方ヴェノムは、アンのことを引きずっているエディを元気づけようと、豪華な朝食を作ります。しかしエディは彼の優しさを無下にしてしまいました。 そして以前から人間を食べられないエディとの生活に不満を感じていたヴェノムは、ついに大爆発してしまいます。彼はエディを打ちのめし、テレビや食器を窓から捨てるなど大暴れ。エディの部屋をめちゃくちゃにしたあと、ついに彼の体を離れて出ていってしまいました。 ヴェノムは新たな寄主を探して街をさまよいます。コスプレパーティに潜入した彼は、その姿を多くの人に褒められいい気分に。しかしシンビオートに適応できる体の持ち主はおらず、次々と寄主を変えていきます。 パーティで人気者になった彼はステージでスピーチをし喝采を浴びますが、その様子をエディに見せたかったとつぶやきました。

シンビオート「カーネイジ」の誕生

『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』カーネイジ
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いよいよクレタスの死刑執行のとき。彼の体に、順番に薬物が注入されます。しかし彼が朦朧としてきたところで薬物が逆流し、クレタスは覚醒。シンビオート共生体「カーネイジ」となりました。 クレタス/カーネイジはその凶暴さと強大な力で、次々と刑務官を殺し脱獄に成功フランシスの居場所を突き止め、そこでも多くの人を殺しながら彼女を救い出します。 一方マリガン刑事は、カーネイジが出現する前に最後に面会したエディを怪しみ、彼に事情聴取していました。エディは弁護士としてアンを呼び、行方不明になっているヴェノムを探して連れてくるよう頼みます。アンは無事にヴェノムを発見し、シー・ヴェノムとなってエディを警察署から救い出しました。 そのころクレタスとフランシスは聖エステス矯正施設を放火し、結婚式を挙げることに。そこへ以前フランシスを撃ったマリガン刑事とアンを誘拐し、ヴェノム/エディをおびき出そうと話し合います

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【結末】ヴェノムVSカーネイジ!大聖堂での決戦の行方は?

ダンからアンがさらわれたことを知らされたエディは、彼女を救うため、クレタスたちが結婚式を挙げようとしている大聖堂へ向かいました。そこでカーネイジに対峙したヴェノムは「赤いやつはヤバい」と尻込みしますが、エディは人間を食べさせると約束し決戦開始。 カーネイジは冷酷な殺人犯のクレタスが寄主であることもあり、ヴェノムは終始押され気味に。途中、微力ながらダンが加勢したり、大聖堂の鐘の音でシンビオートたちが動けずエディとクレタスが直接対決をしたりと、激しい攻防をくり広げます。 そんななか、マリガン刑事を始末しようと動き出すフランシス。しかし彼女の音波攻撃に怒ったカーネイジは、クレタスが止めるのも聞かずフランシスを高所から放り投げます。そして彼はアンをつかんで大聖堂のてっぺんへ。あきらめかけていたヴェノム/エディにダンが「あいつらは共生してない」と声をかけ、彼らはアンを助けるために力を振り絞りますカーネイジはアンもそこから放り投げようとしますが、ヴェノム/エディは彼女をキャッチ。そして触手を伸ばして無事に地上へ下ろします。カーネイジにフランシスを殺されたクレタスは、彼から分離しようとしており、その隙を突いてヴェノムがカーネイジを食べてしまいました

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エディとヴェノムは南国でバカンス

カーネイジとの対決から生き残ったアンとダン、そしてエディ/ヴェノム。警察に怪しまれている2人は、南国へと逃亡します。 そこで彼らは良き相棒として、これからも共生していくことを確認しあうのでした。

【ネタバレ】驚きのエンドクレジットシーンを解説!

『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』のポストクレジットシーンでは、驚くべきことが起きました。 バカンス先でテレビを見ていた2人。ヴェノムはシンビオートの長い歴史を、エディにほんの少し見せてやろうと言います。しかしそこで外から強い光が差し込み、部屋の様子が突風とともに変化。気がつくと、2人がいた部屋のテレビからは「スパイダーマンの正体はピーター・パーカーである」というニュースが流れてきました。 ヴェノムはその顔に見覚えがあるようです。 このときテレビに映ったのは、なんとMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のトム・ホランドが演じるスパイダーマン。『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』のラストシーンで、スパイダーマンはその正体を世界中に知られてしまいましたが、エディとヴェノムもそのニュースを見ていたのです。どうやら彼らは、MCUの世界に飛ばされてしまったよう。 これでヴェノムがMCU作品に登場する可能性が高まりました

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【ネタバレ】エンドクレジットから2つの説を考察+おまけ

本作のポストクレジットシーンで、トム・ハーディ演じるエディ/ヴェノムがMCU作品に登場する可能性が高まりました。それでは、具体的にどの作品に登場するのでしょうか

『スパイダーマン : ノー・ウェイ・ホーム』

スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム
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まず可能性があるのは2022年1月に日本公開となる『スパイダーマン:ノーウェイ・ホーム』です。同作にはこれまでの「スパイダーマン」映画に登場した歴代ヴィランが集結することがわかっており、そのなかにヴェノムも含まれているのかもしれません。 ヴェノムは2007年に公開された『スパイダーマン3』でメインヴィランを務めました。グリーン・ゴブリンやドクター・オクトパスなど、同じサム・ライミ監督版3部作のヴィランは「ノーウェイ・ホーム」に登場することがわかっているので、それならヴェノムが登場しない物語上の理由はないでしょう。

「ドクター・ストレンジ マルチバース・オブ・マッドネス」

もう1つヴェノムが登場する可能性があるのは、「ノーウェイ・ホーム」の次に公開される「ドクター・ストレンジ マルチバース・オブ・マッドネス」です。 同作でMCUの世界がどのようになっているのかは「ノーウェイ・ホーム」の結末によりますが、タイトルから察するに、混沌としたマルチバースで物語が展開されると思われます。 「マルチバース・オブ・マッドネス」には、ドラマ『ワンダヴィジョン』後のワンダ・マキシモフやストレンジの先輩魔術師モルド、そして新キャラクターのアメリカ・チャベスが登場することが発表されており、このうちアメリカ・チャベスは別のユニバース出身同じように、別のユニバースからやって来たヴェノムが登場しても不思議ではありません

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ソニー・スパイダーマン・ユニバースにMCUスパイダーマンが登場!?

こちらはポストクレジットシーンではなく、本編からの予測です。 予告編が公開された時点で、マリガン刑事が読んでいた新聞の見出しに「ENGERS」という文字が見えるため、これは「AVENGERS」を意味しているのではないかと考察が盛り上がりました。 さらにそのつづきを見てみると、「LO」、「NIGHTM」の文字が。ここから「AVENGERS LOSE TO NIGHTMARE(アベンジャーズはナイトメアに負けた)」という1文が推察できます。ナイトメアは、「ドクター・ストレンジ・イン・ザ・マルチバース・オブ・マッドネス」のメインヴィランではないかと言われているキャラクターですということは、ヴェノムとカーネイジが戦っているのと同じ時期に、ドクター・ストレンジがナイトメアと戦って負けた、ということになります。 しかし本編とポストクレジットシーンの時系列、そしてこれまでソニーのマーベル映画がMCUとは別の世界として描かれていたことを考えると、この予測は成立しづらくもあります。深い意味はない単なるイースターエッグかもしれませんが、MCUのスパイダーマンがヴェノムのユニバースに登場する可能性を考えるのも楽しいですね!

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今から「ヴェノム3」も気になる!その内容をネタバレ予想

『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』トム・ハーディ
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本作も含めて「ヴェノム」シリーズは、3部作として大きなフランチャイズになることが当初から期待されていました。1作目が公開される直前の2018年8月に主役を務めるトム・ハーディは、さらに2本の続編の主演を務める契約を交わしていることを公表しています。 原作コミックでは、カーネイジやシュリークといったスーパーヴィランに、スパイダーマンやヴェノムが立ち向かうかたちでストーリーが発展していました。 このため映画でもスパイダーマンとヴェノムが協力して戦うところを観たいとファンが期待することは、不思議ではありません。 しかし「ヴェノム」シリーズはこれまで、権利の関係でスパイダーマンを登場させられませんでした。こういった事情から映画のヴェノムのキャラクターはスパイダーマンからは独立して成長してきたのです。 またスパイダーマンが出てくると、ダークヒーローとして確立されたヴェノムの地位が下がることになりかねません。こういったことから3作目ではコミックとはまったく違うストーリーになる可能性もあり、今後の展開が気になりますね!

【ネタバレ】3作目の内容予想!マリガン刑事がシュリークになった?

ヴェノムとカーネイジが戦っている間にフランシスに攻撃されたマリガン刑事は、一命を取りとめていましたしかし彼の目は、シュリークと同じように青く光ります。 フランシスに執拗に攻撃されたことで、彼はシュリークの能力を吸収してしまったのでしょうか。3作目では、彼がヴィランになるのかもしれません。 しかしコミックでのマリガン刑事は、カーネイジに次ぐ第3のシンビオート共生体トキシンとなるキャラクターです。トキシンの強さはヴェノムとカーネイジが共闘しても敵わないほど。しかしトキシンは宿主の強い正義感から、主にヒーローとして活躍しています。 3作目の内容はまだどうなるか不明ですが、マリガン刑事の再登場、そしてそのポジションに注目したいですね!

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ソニー・マーベル・ユニバースで展開!アベンジャーズとの関係は?

予告編でアベンジャーズを匂わせ

2021年5月に解禁された予告編にはアベンジャーズ関連の小ネタが仕込まれており、ヴェノムのユニバースにアベンジャーズが存在するかもしれないとファンを沸かせました。 問題のシーンはマリガン刑事がデスクで新聞を読んでいる場面。彼がパラパラと新聞をめくったとき、「ENGERS」という文字列が新聞の見出しのなかに一瞬見えることが発見されたのです! この文字列が“AVENGERS”という単語の一部だとすると、ヴェノムのユニバースにアベンジャーズが存在することを匂わせる演出と解釈できます。 本作の監督を務めたアンディ・サーキスは、『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(2015年)と『ブラックパンサー』(2018年)に白人ヴィランのユリシーズ・クロウ役で出演しています。ここにも本作とMCUのアベンジャーズとの接点がありますね。 こういったことからファンのあいだでは、ソニーが展開するヴェノムのユニバースとディズニーのMCUがつながっていくのではないかと期待が高まっています。

「スパイダーマン3」とも密接な関係に!コラボに期待が集まる

『スパイダーマン ホームカミング』
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マリガン刑事が読んでいた「デイリー・ビューグル」は、マーベル・コミックで主にスパイダーマン関連の作品に登場する新聞です。 長く「スパイダーマン」の権利を巡って、ソニー・ピクチャーズとウォルト・ディズニーのマーベル・スタジオはあまりいい関係とはいえませんでした。 しかし現スパイダーマンことピーター・パーカー役のトム・ホランドの活躍もあり、双方は和解。マーベルの社長であるケビン・ファイギによると、スパイダーマンは複数のユニバースを横断する唯一のヒーローになったといいますつまりソニーが手掛ける「スパイダーマン」のユニバースにも参戦するということであり、そこには「ヴェノム」も含まれるのではないでしょうか。 将来的にカーネイジやシュリークだけでなく、スパイダーマンも登場するとなれば、全アメコミファン必見の作品となるでしょう。

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「ヴェノム2」に新登場するシンビオート/ヴィランを解説

①メインヴィラン・カーネイジ

:『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』カーネイジ
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さて、続編のメインヴィランであるカーネイジとはいったい何者なのでしょうか。カーネイジとは、スパイダーマン、ヴェノムに続く「第3のスパイダーマン」と呼ばれるヴィラン。スパイダーマンの天敵と呼ばれていますカーネイジ(シンビオート)が寄生したのは、サイコキラーのクレタス・キャサディ。目的なく、ただ人を殺す快楽殺人者です。彼は虚言癖もあり、つかみどころのない性格。コミック版ではエディと同房でした。 そして彼のシンビオートの一部がキャサディに寄生してしまったせいで生み出されたのが、カーネイジだったのです。 ヴェノムはスパイダーマンとライバルの関係性ですが、カーネイジのことになると共闘し、何度も彼を投獄しています。彼らが相容れないのは、ヴェノムが彼なりの正義に基づいて行動をしており、実は人を助ける良心があるのに対し、カーネイジにはそれが一切ないからです。 予告編では胴体からたくさんの触手が出ているモンスターの姿が見られました。シンビオートの動きはホストの精神状態を反映するため、精神異常のクレタスに寄生したカーネイジはヴェノムと異なり不安定な身のこなしです。 サーキス監督は、カーネイジの動きをタコのようなものだと説明しています。

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②女性ヴィラン・シュリーク

『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』
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シュリークはクレタス(カーネイジ)の恋人で、本名はフランシス・バリソンといいます。サーキス監督によればシュリークは隔離された生活によって心に傷を負った、暗い一面を持つ女性です。 コミックでは、シュリークは音を操れる能力を持った危険で精神異常のヴィランとして大暴れしています。子ども時代に太っていたことから母親に虐待された彼女は、麻薬に手を出して麻薬ディーラーとなります。やがて警官に頭を撃たれたことがきっかけで正気を失い、ミュータントの潜在能力を覚醒してしまいました。 レイヴンクロフト精神病院に隔離されていた彼女は、同病院に収容されていたカーネイジとともに脱走。2人で連続殺人事件を起こしはじめます。 その後、紆余曲折を経てカーネイジのシンビオートの一部が寄生したシュリークは、さらに危険なスーパーヴィランに成長。スパイダーマンばかりでなく、アイアンマンやデッドプールなどとも戦うことになりました。 このようにコミックにおけるシュリークのキャラは、映画でも大きく発展する可能性を秘めたキャラクターであることに間違いありません。

「ヴェノム2:レット・ゼア・ビー・カーネイジ」のキャラクター・キャスト

エディ・ブロック(ヴェノム)役/トム・ハーディ

主人公のトム・ハーディは「ヴェノム2」への続投が決定。1作目ではヘタレっぷりを発揮し、ヴェノムに戸惑いながらも最終的に彼を受け入れました。 また婚約をしていたアンに振られてしまい、その後の恋愛指南をヴェノムから受けるなど、2人は日本でいう「ど根性ガエル」のひろしとピョン吉のような関係性に。 筋肉隆々なのに頼もしくない、そんなトム・ハーディが魅力的な「ヴェノム」シリーズになっています。

アン・ウェイング役/ミシェル・ウィリアムズ

アン・ウェイングは、1作目に登場したエディの元婚約者。弁護士の彼女は、仕事でライフ財団と関係がありました。それを利用して、エディが彼女のパソコンを盗み見し、情報が漏洩したことで彼女も仕事を失ってしまいます。そのことが原因で、婚約破棄に。 しかし半年後にエディがシンビオートに寄生されたことを知ると、彼を助けるために奮闘。自らもヴェノムを受け入れ、一時的にシー・ヴェノムになりました。 今作では医師のダンと婚約を決めましたが、ヴェノム探しを手伝うなどエディとの関係が全く絶たれた訳ではないようです。

クレタス・キャサディ(カーネイジ)役/ウディ・ハレルソン

続編で本格的に参戦するのが、ウディ・ハレルソン演じるカーネイジことクレタス・キャサディです。1作目ではエンドロール後に姿を見せました。 続編で刑務所に収監されていたクレタスは、他人とのコミュニケーションを一切拒否していますが、なぜかエディだけは信頼してインタビューに応じます。 このクレタスは、前作のミッド=クレジット・シーンで登場したときとは容貌が異なっています。サーキス監督によれば、これは2本の映画のあいだの時間の経過を明確にするためだそうです。 クレタス役を演じるウディ・ハレルソンは、前作の監督・ルーベン・フライシャーが口説いて出演が決定しました。 同監督はハレルソンの『ナチュラル・ボーン・キラーズ』(1994年)における連続殺人犯役の演技に感銘を受け、「ゾンビランド」シリーズでタッグを組んだこともあってクレタス役の話をもちかけたそうです。

フランシス・バリソン(シュリーク)役/ナオミ・ハリス

続編でのもう1人のヴィランであるシュリークを演じるのが、ナオミ・ハリスです。『ムーンライト』(2016年)や『ランペイジ 巨獣大乱闘』(2018年)、『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』(2020年)など、話題作へ立て続けに出演しています。 クレタスの恋人であり攻撃的な性格の彼女はシンビオートの弱点である音波を発し、ヴェノム(クレタスに寄生するカーネイジすらも)を苦しめました。 今作や原作コミック内で能力の由来は明かされていないですが、ファンの間ではミュータントの一種だと囁かれています。

マリガン刑事役/スティーヴン・グレアム

マリガンはクレタスの起こした連続殺人事件の捜査を担当する刑事です。クレタスに殺された犠牲者の行方が明らかになることを期待して、エディにクレタスをインタビューする許可を与えました。 原作コミックでマリガン刑事は、トキシンというカーネイジから派生したより強力なシンビオートのホストとなります。予告編でもマリガン刑事の背後からシンビオートが忍び寄っており、トキシンが今後「ヴェノム」シリーズに登場する可能性が高いことがうかがえます。 マリガン刑事役を演じるスティーヴン・グレアムは1973年生まれ、イギリス出身の俳優。彼は『パブリック・エネミーズ』(2009年)や『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉』(2011年)に出演して知られるようになりました。

ダン・ルイス役/リード・スコット

外科医のダン・ルイスは前作でエディと別れたあとにアンが付き合いはじめた新しいボーイフレンドです。前作ではヴェノムに寄生されて心身に異常をきたしたエディを医師として気遣う、良心的で好感の持てる人物として描かれていました。 前作からの続投でダン役を演じるリード・スコットは1977年生まれ、アメリカ出身の俳優です。政治風刺コメディ・ドラマ『ヴィープ』(2012年~2019年)にイーガン広報部次長役でレギュラー出演するなどテレビで活躍してきました。 映画には、これまでロマンティック・コメディ『ホーム・アゲイン』(2017年)などに出演しています。

チェン役/ペギー・ルー

チェンは、エディのアパートの近所にあるコンビニの女性店主です。前作にも登場したチェンは、失業中ですさんだ生活を送るエディのことを心配して瞑想を勧めるなど、親切な一面も見せていました。 ヴェノムも彼女のことは気に入ったようで、前作の終わりでは彼女からみかじめ料を取り立てに来たギャングを脅して退散させています。 本作でヴェノムは中国語で彼女に挨拶するほど親しくなっています。一方、約束のチョコレートの補充が到着していないとヴェノムは怒り狂い、エディから「チェンさんを食べてはいけない」と諭される場面も。 チェン役を演じるペギー・ルーは、2000年代から主にテレビドラマの脇役として活躍してきた女優です。

「ヴェノム2:レット・ゼア・ビー・カーネイジ」の監督・脚本家

監督/アンディ・サーキス

本作の監督を務めるアンディ・サーキスは1964年生まれで、イギリス出身の俳優・モーションキャプチャー・アーティストや映画監督としても活躍しています。 前作の監督・ルーベン・フライシャーが『ゾンビランド:ダブルタップ』(2019年)の製作の都合で辞退したため、サーキスが本作の監督に起用されました。 サーキスはモーションキャプチャーの第1人者として知られている人物。彼が演じたキャラクターでは、「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズのゴラム役や「猿の惑星」のシーザー役が有名です。その手腕でヴェノムはいったいどのように表現されるのでしょうか。 監督としてのサーキスの仕事は、2017年に公開された『ブレス しあわせの呼吸』でデビューを果たしてから3作目になります。新たな監督を迎えたことでヴェノムはどんな進化を遂げるのか、要注目です。

脚本家/ケリー・マーセル

本作の脚本には、前作にも共同脚本の1人として携わっていたケリー・マーセルが単独で起用されました。 映画監督と女優を両親に持つマーセルは、1990年代には女優としてテレビドラマなどに出演していました。やがて女優活動に見切りをつけて脚本家に転身することを決意した彼女は、執筆のかたわらレンタルビデオショップでアルバイトを始めます。 たまたま本作で主演を務めるトム・ハーディが、彼女の働くビデオショップの近所のパブでワークショップを開催していたことから、彼女はハーディと知り合いになりました。 ハーディの主演映画『ブロンソン』(2008年)の脚本編集に参加したことから、マーセルの脚本家としてのキャリアが始まります。 その後、スー・スミスと共同で執筆した『ウォルトー・ディズニーの約束』(2013年)の脚本がディズニーによって映画化されてブレイク。2015年に公開された映画『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』において初めて単独で脚本を担当しています。 エディ役で主演を務めるハーディと脚本のマーセルの長年の良好な関係から、本作でもエディとヴェノムの絶妙なやり取りが楽しめそうです。

「ヴェノム2」の魅力。今作もやっぱりヴェノムが可愛すぎた

1作目で観客をとりこにしたヴェノムのかわいさは、本作でも健在です。 とにかくお腹が空いたと暴れまわる様子は、その破壊力を別にすれば、まるで子ども。エディとケンカ別れしたときには、彼のいない時間を楽しむものの新たな寄主が見つからず、結局エディを恋しがるように。また警察に拘束されたエディを救ったあと仲直りするシーンでも、だだっ子のような態度を取ります。 しかしやはりヴェノムにはエディが、エディにはヴェノムが必要。日常生活ではデコボココンビっぷりを見せますが、戦いとなると「共生」しているバディとして、その強さを発揮します。

「ヴェノム2:レット・ゼア・ビー・カーネイジ」をネタバレ解説でおさらい!

『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』ポスター
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この記事では映画『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』のあらすじネタバレやキャストを紹介しました。 前作ではヴェノムのオリジン・ストーリーに焦点が置かれていましたが、本作ではいよいよヴェノムの宿敵たちが登場して本格的な闘いが始まります! 監督もモーションキャプチャーの第1人者アンディ・サーキスとなり、前作を上回るリアルで個性的なシンビオートのアクションが観られる本作。ぜひ映画館や動画配信サービスで楽しんでください。