異色の刑事ドラマ「ドロ刑」1話から最終回までのあらすじをおさらい!【ネタバレ注意】
ドラマ「ドロ刑」のあらすじをネタバレありで紹介!【中島健人主演】
2018年10月13日(土)より放送がスタートしたドラマ『ドロ刑 警視庁捜査三課』。Sexy Zoneの中島健人が初の刑事役を演じ、遠藤憲一と異色のコンビを組みます。 どこか達観している新人刑事と稀代の大泥棒が、タッグを組んで事件を解決するというこれまでになかった刑事ドラマ。初回視聴率は2桁を記録し、好調の滑り出しとなりました。 この記事ではドラマの各話あらすじを、ネタバレありで紹介!気になる視聴率も毎週更新していきます。
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第1話あらすじネタバレ:視聴率11.8%
ダメ刑事と大泥棒の出会い!華麗な逆転劇が幕を開ける!?
「転職しようかな」とつぶやく若手警官・斑目勉(まだらめつとむ・中島健人)。警察官になった理由は、公務員で安定しているからです。しかし最近、やっぱり自分には向いていないと考え始めていました。 ある日、勉は初めて入ったバーで1人の男性と知り合います。「窃盗犯を扱う警視庁捜査三課に抜擢されたんです。今度、キツツキのマサっていう泥棒を捕まえることになって……」と話し出す勉。 しばらくして、一緒に飲んでいた男性が席を立ちました。勉は男性に向かって、「お疲れっす!煙鴉(けむりがらす)さん」と声をかけます。それを聞いた男性は驚いて振り返りました。 煙鴉(遠藤憲一)は、警察官の誰もが捕まえたいと思っている伝説の大泥棒です。 「前に汐留のマンションで泥棒したでしょ?あの現場に残っていた匂い、あれと同じのがさっきしたので」と説明する勉。煙鴉が「捕まえないのか?」と尋ねると、「逮捕状とるのって大変なんですよ。今はオフだし、正義感とかもないし」と適当に答えます。 後日、勉と煙鴉は再びバーで飲んでいました。キツツキのマサと呼ばれている空き巣のプロ・瀬戸正次郎(高橋克実)の話になります。すると煙鴉は「捕まえさせてやる」と言って、勉を外に連れ出しました。 煙鴉についていくと、そこには瀬戸の姿がありました。煙鴉の助けを借りながら、瀬戸を捕まえる勉。しかし現行犯逮捕ではないため、48時間以内に自白させる必要があります。 瀬戸のことを鬱陶しく思っている煙鴉は、勉に効果的な取り調べ法を教えることにしました。 しばらくして、勉は瀬戸の取り調べを始めます。煙鴉が撮影した証拠写真を取り出し、少しずつ瀬戸を追い詰めていく勉。しかし、犯行の手口である窓の開け方は分かりません。すると瀬戸は「肝心の手口が分からないんじゃ、俺がやったかどうか分からないじゃん」と笑い出します。 その直後、煙鴉が逮捕されました。 勉は瀬戸に、「もう帰っていいですよ」と笑顔で伝えます。状況が理解できず、混乱している様子の瀬戸。 勉は「煙鴉があなたにライバル心を燃やして、いろいろ調べてくれたんです。俺は瀬戸の話を聞いているふりして、煙鴉の犯罪歴を聞き出した。そしてそれを録音した」と説明します。 「煙鴉逮捕のご協力、ありがとうございました」という勉の言葉を聞いた瀬戸は、自尊心を傷つけられた勢いで自分の犯罪歴について語り始めます。 実は煙鴉の逮捕はハッタリでした。ライバル心を煽ることで瀬戸に自白させようとしたのです。そしてこれは全て煙鴉が考えた計画なのでした。 こうして瀬戸は逮捕されます。 それからしばらくして、勉は新しく作られた部署・捜査三課の13係に選ばれました。
第2話あらすじをネタバレ:視聴率8.6%
ついに動き出した13係!神奈川県警との手柄争いに勝てるのか……!?
新しく作られた部署・捜査三課の13係。メンバーは、捜査一課出身の元エリート・皇子山隆俊(中村倫也)、スリ専門の刑事・左門陽作(板尾創路)、過去に何度も暴力沙汰を起こしている元指名手配専門刑事・勝手田利治(丸山智己)、変装の達人・宝塚瑤子(江口のりこ)、絶対音感を持っている元警視庁音楽隊員・小平美希(石橋杏奈)、手口捜査のスペシャリスト・細面隆一(野間口徹)、13係の係長・鯨岡千里(稲森いずみ)、そして勉の8人です。 13係に最初の仕事が舞い込んできました。家人が寝静まった後に侵入する窃盗犯・大堂吾郎(笹野高史)の逮捕です。メンバーたちは早速、大堂を追い始めました。 数日後、勉は煙鴉の力を借りて大堂の自宅を突き止めます。13係のメンバー総出で張り込み捜査も行い、ついに行動範囲を特定することが出来ました。 しかしある日の夜、神奈川県警が13係の前に現れます。実は大堂の自宅がある場所は神奈川県警の管轄内であり、13係と同じく大堂を追っていたのです。 神奈川県警に手柄を取られたくない13係は、「大堂が侵入する家を事前に予測して張り込む」という作戦に出ます。 煙鴉と一緒に大堂の自宅周辺を散策する勉。煙鴉は勉に、窃盗犯が侵入しそうな家の特徴について教えてあげました。 ついに大堂が動き出します。神奈川県警と13係の数名は、大堂の自宅から出てきた怪しい男の後を尾行しました。しかしそれは大堂が用意したおとりです。 その頃、大堂は誰にも気づかれることなく、一軒家への侵入に成功していました。そして、お金の物色を始める大堂。 いきなり明かりがつき、勉の「おはようございます」という声が部屋に響きました。驚く大堂に、勉は「この家が本命じゃないかと思い、事前に家の人に話して中で張り込みさせてもらいました」と説明します。 大堂は逃げようとしましたが、そこに駆け付けた勝手田に抑え込まれました。こうして、無事に大堂は13係の手によって現行犯逮捕されたのでした。
第3話あらすじネタバレ:視聴率8.5%
ハッキングによる金塊強奪事件!勉は潜入調査に挑戦し……!?
ある日、高度なハッキング技術を利用した金塊強奪事件が発生しました。犯人はハッキングによって電子キーを開錠し、4000万円相当の金塊を盗んでいます。 13係にもこの事件の概要が届きますが、係長の千里は「すっごく頭のいい犯人だって……無理じゃん、うちじゃ」と言って最初から諦めていました。 その後、勉は勝手田に連れられ、事件現場を見に行きます。 一方、窃盗を行った犯罪組織の事務所にはタナカと呼ばれる男がいました。タナカの本名は河原順平(寛一郎)で、ハッキングを担当しています。組織の社長は河原に200万円を手渡し、「次のヤマ、見通し立ったら連絡する」と言いました。 夜になり、勉は行きつけのバーで煙鴉とお酒を飲みます。「警察って組織は、僕の能力と若さの無駄遣いしかしません」と、愚痴を漏らす勉。すると煙鴉は「ゲーセンでも行って遊んで来いよ」と言い、ゲーム用メダルの引換券を渡しました。 バーを出た勉はゲームセンターに向かい、対戦ゲームで遊びます。そしてゲームが終わると、対戦相手の河原に声をかけました。2人はすぐに打ち解け、ナイトクラブに遊びに行きます。 しばらく話をした後、河原は勉に自分の仕事について打ち明けました。 潜入捜査をすることになった勉。さっそく組織の事務所に向かい、面接を受けます。社長は勉のことを受け入れたようでした。 数日後、再び金庫破りが行われます。しかし作業の途中で勉は正体を疑われ、河原と共に金庫の中に閉じ込められてしまいました。13係のメンバーはどうにか金庫を開けようと画策しますが、金庫のカギを開けられるのは銀行の支店長と副支店長だけです。 少しずつ薄くなっていく酸素。金庫の中にいる2人は限界を迎えていました。 その直後、副支店が到着し、金庫が開かれます。勉も河原も無事でした。河原は手錠をかけられ、警察に連行されます。 後日、勉が河原のことをかばったため、河原は大した罪には問われず、すぐに釈放されました。
第4話あらすじネタバレ:視聴率8.4%
国内外から人が押し寄せるコミフェス!そこにスリ集団が現れ……!?
コミフェス2018という一大イベントがもうすぐ東京で開催されます。そのコミフェスに全国からスリ集団が集結する、という情報が入ってきました。 スリ専門の刑事・左門とペアを組むことになった勉。さっそく2人は街に出て、スリの検挙に動き出します。 ある日、勉と左門の前に一人の男が現れました。男は機械屋銀次と呼ばれている伝説のスリ(杉本哲太)で、左門に対して「今度のヤマは全国から選りすぐりのやつがくる。今のままじゃ、やられっぱなしだな」と忠告します。 その後、再び姿を現した銀次は、「俺たちは頑張ってほしいんだよ、三課に。本番は10人やる。少しは腕を見せてみろ」と勉たちにいいました。 コミフェス当日。銀次はスリ集団のメンバーと手を組み、満員電車の中でどんどんスリを行っていきます。勉と左門は近くで見ていましたが、財布がバケツリレー方式で手から手へと渡っていくため、なかなか現行犯逮捕できません。 その後、13係の他のメンバーたちも応援に駆けつけました 10人目のスリで、銀次は中抜きという技を使います。お札だけ抜いて財布は元に戻しているため、盗んだという証拠がありません。 一方、皇子山は同じ電車内で、違うスリ集団を見つけていました。皇子山が声をかけると、スリ集団の中国人たちは臨戦態勢に入ります。しかし、乗り合わせていた煙鴉が中国人たちのポケットから凶器を抜き去っていたため、皇子山たちは逮捕に成功しました。 その後、勉は銀次に「あなたのポケットのお札を見せてください。被害者のお孫さんがうっかりお札に落書きしてしまったらしいんです」と声をかけます。それは勉のハッタリでしたが、銀次は「盗ったよ、俺が」と自白しました。 銀次の取り調べをする左門。「あの外国人スリ集団を捕まえさせるためにわざと情報を流し、捜査三課を総動員させたんじゃないのか?」と尋ねます。それに対して銀次は、「せいぜい、いい若いのを育ててくれ。それがお前の役目だよ」とだけ答えるのでした。
第5話あらすじネタバレ:視聴率8.4%
足が不自由な窃盗犯!?その犯罪手口は?
いろんな事件現場に現れる煙鴉。皇子山はそんな煙鴉のことを怪しみ、尾行を始めます。 すると、煙鴉がいるところから女性の悲鳴が聞こえてきました。皇子山が急いで駆け付けると、そこには老人の遺体が倒れています。 ある日、13係は白昼の蝙蝠という異名を取る、東村洋介(三遊亭好楽)について調べることになりました。 その日の夜、煙鴉は皇子山に電話をかけ、ある住所を教えます。皇子山がその住所に駆けつけると、そこはゴミ屋敷でした。部屋の中に入ると、そこには老人の遺体が転がっています。皇子山は煙鴉が殺したのではないかと考えました。 その後、宝塚と美希は東村の張り込み調査を行います。すると、東村が杖を突いて出てきました。 職場に戻った宝塚は、「足が悪くて、どうやって空き巣に入んねん」と叫びます。 しばらくして、勉が東村の監視をしていると、そこに皇子山がやってきました。皇子山は、煙鴉が絡んでいるかもしれない殺人事件の捜査資料を勉に渡します。 後日、皇子山は煙鴉が殺人現場にいたのは犯人だからではなく、警察無線を盗聴して情報を入手していたからだと気付きました。皇子山は、「色眼鏡で世の中見てたら何も見えないよ」という煙鴉の言葉を思い出します。 「そうか」とつぶやき、最近起きた殺人事件について調べ始める皇子山。 その日の夜、東村が空き巣に入りました。そこは、3日前に殺人事件が発生して、立ち入り禁止になっていた家です。 皇子山と勉に逮捕される東村。実は東村は、犯罪現場専門の窃盗犯でした。足が不自由な東村は、規制線が貼られたままの空き家に忍び込み、窃盗を繰り返していたのです。 事件が解決した後、皇子山と煙鴉は電話で話をしました。「これ以上俺に近づいたら、今度は殺す」と告げる煙鴉。それに対し、皇子山は「殺してもらいたいね、是非とも」と答えるのでした。
第6話あらすじネタバレ:視聴率8.1%
窃盗の容疑で逮捕された女!その裏に隠された真実とは……!?
鳥飼和子(余貴美子)が初犯で逮捕されました。自供している窃盗件数は65件、被害総額はおよそ1500万円です。 和子の引きあたり捜査に抜擢された美希。引きあたり捜査とは、被疑者を現場に連れて行き、犯行の手口や経緯などについて本人の口から説明させることです。運転手は勉が務めることになりました。 和子は美希と勉に身の上話を聞かせます。すると2人はすっかり信じ込み、和子のことを気の毒に思い始めました。しかし和子は名門大学の心理学部出身です。 ある日、引きあたり捜査の最中に和子は逃走を図りました。すぐに皇子山が駆けつけ、和子を取り押さえます。 逃げた理由について、「知り合いに見られて恥ずかしくなったから」と話す和子。美希と勉は、まだ和子のことを疑いきれずにいます。そんな2人に、宝塚は「人に優しくするのも、罰するのも、強くなかったら出来ひんで」と怒りました。 しばらくして、和子の取り調べが行われます。そこで皇子山は、「あなたは以前勤めていた会社の同僚と出くわし、逃走した。あれは恥ずかしかったからではない、あの同僚に気付かれたら困るからだ」と和子に言いました。 マンションに盗みに入った日、和子は同僚と会っていました。つまり、和子にはアリバイがあり、本当の犯人ではないのです。 真犯人は和子の夫・修(伊藤正之)でした。修は会社をリストラされた後、無施錠の家を狙った窃盗を繰り返すようになります。しかし、しばらくして修は病に倒れてしまいました。 修が入院した後、和子はようやく修の犯罪に気付きます。修の連れ子、つまり和子にとっての義理の娘・幸恵(川島海荷)は修のことを慕っていました。そんな幸恵のことを思い、和子は自らが罪をかぶることに決めます。こうして、和子は窃盗犯として逮捕されたのでした。 真実が明らかになった後、和子は美希に修のことを尋ねました。「修さんは逮捕されません。膵臓ガンで急速に病状が悪化されており、もって3ヶ月だそうです」と話す美希。それを聞き、和子はその場で号泣し始めるのでした。
第7話あらすじネタバレ:視聴率8.7%
病院で窃盗を繰り返す男!勉たちは潜入捜査を始め……。
病院専門の窃盗犯を捕まえるため、関東医科大学付属病院に潜入捜査をすることになった13係のメンバーたち。内部犯の可能性もあるため、このことは外科部長の安斎(神保悟志)と看護部長の鬼塚(猫背椿)しか知りません。捜査の指揮は、潜入の達人である宝塚が執ることになりました。 さっそく、勉は看護士の服を着て病院に潜り込みます。宝塚は他の病院からやってきた医師、美希は研修医、勝手田は清掃員、左門は外来患者に扮していました。 一方の皇子山は、急に姿を消してしまった煙鴉の自宅を訪れます。鍵をこじ開け、部屋に侵入する皇子山。すると、机の上には自殺を示唆するような本がズラリと並べられていました。また、その隣にはバルビツールという劇薬が置かれています。 しばらくして、勉が窃盗犯の米田卓三(半海一晃)を現行犯逮捕しました。これで一件落着……と思いきや、鬼塚が深刻な顔で宝塚と勉を呼び止めます。そして、安斎の医療過誤について打ち明けました。 「安斎先生の手術でこれまでに4人が亡くなり、5人が予後不良になっています。先生は論文の症例数を稼ぐために、その事実を隠ぺいしています」と話す鬼塚。 安斎は病院内で絶対的な力を持った権力者であるため、悪事を暴くには改ざん前のデータを探し出して公表する必要があります。 安斎はよく手術中に、自分が行ってきた悪事について話していました。そこで勉と宝塚は、オペ室に忍び込むことにします。オペナースである鬼塚も、この計画に参加することになりました。 計画実行の日。勉は検査技師の助手、宝塚は見学に訪れた帝都大の医師に成りすまします。しかし、安斎はあっという間に2人の正体を見破りました。さらに、鬼塚もボイスレコーダーを隠し持っていることがバレてしまいます。 勉と宝塚、そして鬼塚の3人はすぐにオペ室から追い出されました。その際、宝塚は安斎の助手に向かって、「改ざん前のデータはUSBに入ってんねんな?いつクビを切られるか分からないから、反撃するためのお守りにコピーしたんでしょ?」とハッタリをかけます。 3人が去った後、助手は慌てながら、「コピーしようがないじゃないですか。先生のピッチについてるんですよ?USB」と安斎に言いました。その後、邪魔者がいなくなって安心し切っている安斎は、医療過誤を認めるような発言をします。 すると、いきなり勉の声が近くから聞こえてきました。勉はオペ室から放り出された後、患者に成りすまして再びオペ室に戻ってきていたのです。 「今の会話、全部録音させてもらいました。もう先生のピッチも押さえに行っていると思います」と話す勉。 実は、このオペ自体が架空のものでした。数日前、鬼塚がオペ室のメンバーを説得し、協力してもらっていたのです。勉たちが仕掛けた罠にまんまとハマってしまった安斎は、悔しさに顔を歪めます。 その後、勉と皇子山はいつものバーに行き、煙鴉の話をしました。皇子山は「自殺に見せかたのはフェイクだ。奴はある病院のセキュリティールームに忍び込み、ある女医のデータを盗み出した」と話すのでした。
第8話あらすじネタバレ:視聴率7.6%
突然現れた煙鴉のニセモノ!その正体は……!?
行方不明になっていた煙鴉が再びいつものバーに姿を現しました。「まだ教わりたいことがたくさんある」と話す勉に対し、「大人のことは信用するな」とアドバイスする煙鴉。 ある男(大友康平)が警視庁の窓ガラスを割り、器物損壊で捕まりました。身元を明かそうとしないその男は、かつて空き巣をやっていたと自白します。そして、「俺が煙鴉だ」と言い出しました。 しばらくして、皇子山の取り調べを受けた男は、過去に空き巣に入った家を1件だけ話します。 夜になり、勉はその男のことを煙鴉に報告しました。すると煙鴉は、「一流ってのはな、必ず理にかなった動きをする。そいつを探れ」と勉に命じます。 数日後、男は新たな犯行を自白しました。それは前回の自白と同様に、煙鴉の仕業だと考えられている空き巣事件です。 ある日、皇子山が男に「拘留延長が決まったぞ。お前は本物の煙鴉だ。刑期は10年か20年か……」と告げました。明らかに動揺し、取り乱す男。これは皇子山が男に仕掛けた罠でした。皇子山は、男が煙鴉ではないと分かったうえで、揺さぶりをかけてみたのです。 しかし実際は何の証拠も見つからなかったため、男は釈放されることとなります。 男は工場の経営者で、幼馴染と結婚して子供もいました。しかし数年前、友人に騙されて多額の借金を抱えます。さらに、奥さんとの共同名義になっていた負債2000万円も新たに発覚しました。家族を守るため、男は自分の生命保険をかけて自殺を決意します。 飛び降り自殺をしようとしていた男の前に、煙鴉が現れました。煙鴉は、「5日間誰にもバレずに煙鴉のふりをすれば5000万円支払う」と、男に仕事を持ちかけます。そして男は警視庁の窓ガラスに石を投げ、わざと捕まったのでした。 「全ては自分じゃない犯行をあぶりださせるために……!?俺を利用したんですか?」と煙鴉に尋ねる勉。煙鴉は、「本番はこれからだぞ。俺を捕まえてみろ。ドロ刑遊びは、もう終わりなんだよ」と、勉に宣戦布告をします。
第9話あらすじネタバレ:視聴率8.4%
煙鴉に振り回される13係!そして5年前、謎の死を遂げた皇子山の妹は……!?
ある日、13係の床に大量の1万円札がばら撒かれました。侵入には勉のIDカードが使用されており、皇子山は煙鴉の仕業だと断定します。 煙鴉のことを疑いきれない勉。すると皇子山は、「泥棒じゃない、人殺しだ。5年前のギルバート記念病院を調べてみろ」と勉に言い放ちます。 5年前、皇子山の妹・真里はギルバート記念病院に勤務していました。ある日、真里は自宅に持ち帰った資料を何者かに盗まれます。そしてその後、真里は転落死を遂げました。 しばらくして、勉の前に煙鴉が現れます。話を聞こうとする勉に対し、煙鴉は拳銃を突きつけました。そして、その場から立ち去ります。 翌日、煙鴉の次のターゲットが分かりました。モーリス工業の顧問をしている、七波隆という男です。13係のメンバーには拳銃の携行許可が出ました。 その後、七波の職場でシンポジウムが開かれることになり、13係は張り込みを行います。 すると、シンポジウムに参加していた1人の男が、七波にわざとぶつかりました。宝塚と左門が男を捕まえますが、その隙に煙鴉が七波に近づきます。そして、七波から盗んだ手帳の代わりに、虹と書かれている手帳を渡しました。 13係のメンバーたちは、盗まれた七波の手帳に何か重要な手掛かりがあると考えます。 その日の夜、勉はバーに行きました。するとそこで、バーのマスターから「阿川義一」と書かれたコースターを受け取ります。それは煙鴉からの伝言でした。名前の横には、黄色い丸が描かれています。 黄色い丸は満月を表しているのではないかと推測する勉。そして、13係は満月の日に張り込みを強化します。 その日の夜、阿川が働いているビルで停電が起きました。煙鴉はビルに忍び込み、金庫の中から業務日誌を盗みます。 しばらくして、鯨岡が車に乗り込むと、後部座席には煙鴉が座っていました。「あなたのやってることは無駄よ。勝てると思うの?死ぬことになるわ、北岡さん」と話す鯨岡。 その頃、皇子山は捜査一課に所属している後輩から妹の情報を聞き出していました。実は死亡した真里の爪からは、何者かの皮膚片が検出されています。しかし捜査は打ち切られ、真里は自殺だと断定されました。その皮膚片を後輩が5年ぶりに調べたところ、煙鴉のDNAと一致し……。
ドラマ「ドロ刑」最終回あらすじネタバレ:視聴率9.0%
煙鴉が抱える悲しい過去!!そして13係は……!?
煙鴉の次なるターゲットは、柏田不動産の会長・龍崎一郎です。13係のメンバーたちは龍崎と行動を共にし、煙鴉が現れるのを待ちました。しかし、厳重な警備もむなしく、煙鴉は龍崎のスマホをあっさり盗み出します。 数日後、皇子山と美希の地道な調査により、ついに煙鴉の過去が明らかになりました。 煙鴉の本名は北岡剛です。 20年前、北岡は「虹の見える丘公園」という分譲地を購入し、妻と息子の3人で暮らし始めました。しかし、引っ越した直後に息子が小児ガンにかかり、あっという間に亡くなってしまいます。不審に思った北岡は、仕事を辞めて原因を探り始めました。そして、ある事実に辿り着きます。 実は北岡たちが住んでいた場所は、化学工場の跡地でした。健康被害が生じたのは、工場の残留物質で土壌が汚染されていたからです。しかし、ギルバート記念病院はカルテの改ざんを行い、ガンと汚染との因果関係を否定しました。 全てを知った北岡は国を相手に裁判を起こしますが、事実を隠蔽したい国の意向を受け、裁判官は北岡に敗訴を言い渡します。 裁判が終わった半年後、北岡の妻は自殺でこの世から去りました。その後、北岡は虹の見える丘公園に関わった悪人たちの家や職場に忍び込み、不正の証拠を集め始めます。全ては復讐のためでした。 情報を得るため、13係の部屋に盗聴器を仕掛けていた北岡。そのことに気付いた13係のメンバーは、盗聴器を利用して北岡をおびき寄せることにしました。 しばらくして、罠にかかった北岡が勉の前に現れます。そして勉が発砲し、北岡はその場に倒れ込みました。 救急車の中で、皇子山に真里の話をする勉。 5年前、ギルバート記念病院に勤めていた真里はカルテの改ざんに気付き、内部告発を考えます。しかし上からの圧力で抑え込まれてしまいました。その後、医者の仕事に誇りを持っていた真里は、自殺の道を選びます。真里の爪から検出された北岡のDNAは、北岡が真里を助けようとしたときに付着したものでした。 真実を知った皇子山は、静かに涙を流します。 その後、北岡が集めた不正の証拠は世間に公表され、復讐は達成されました。そして、命を取り留めた北岡は病院を抜け出し、再び勉たちの前から姿を消すのでした……。