2019年3月12日更新

ニック・フューリーはマーベル1のイカレ野郎? 片目を失った経緯とは【アベンジャーズ】

アベンジャーズ ニック・フューリー
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S.H.I.E.L.D.の長官としてヒーローたちに接触し「アベンジャーズ」結成に貢献したニック・フューリー。この記事では、MCUの数多くの作品に出演し、今後も引き続き登場予定のニック・フューリーの魅力とその経歴について紹介していきます。

元S.H.I.E.L.D.長官 ニック・フューリーとは何者か

キャプテン・アメリカ/ザ・ウィンター・ソルジャー ニック・フューリー
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MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)でサミュエル・L・ジャクソンが演じる、ニック・フューリーことニコラス・ジョセフ・"ニック"・フューリー大佐。S.H.I.E.L.D.の長官としてアベンジャーズの結成のために奔走し、チーム結成後も様々な形でアベンジャーズの戦いを支援してきました。 この記事では、「イカレ野郎」とも評されるニック・フューリーのプロフィールやこれまでのMCUでの出演作品を振り返ると共に、これから出演予定の作品についても紹介していきます。

記事の一部にはネタバレ要素が含まれるので、ネタバレを避けたい人はご注意ください。

ニック・フューリーのプロフィール

ニック・フューリーは1963年、スタン・リーとジャック・カービーによる第二次世界大戦を舞台にしたコミック『Sgt. Fury and his Howling Commandos』第1号で初登場しました。このコミックでのニックは白人男性で、エリート米軍部隊員という設定でした。 その後、CIAエージェント、S.H.I.E.L.D.のエージェントと次々と設定を変えながらコミックに登場し、やがてS.H.I.E.L.D.の長官として描かれることが多くなっていきます。 MCUのファンにはニックといえばサミュエル・L・ジャクソンと同じく黒人というイメージがあるかと思いますが、コミックでは長きに渡って白人男性として描かれ、1998年にはデヴィッド・ハッセルホフがニック・フューリーを演じたテレビ映画『Nick Fury: Agent of S.H.I.E.L.D.』が放送されました。 このように、初登場から半世紀以上にわたって、彼の設定は常にアップデートされているのです。

ニック・フューリーの能力/強さ

アベンジャーズ ニック・フューリー
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ニック・フューリーは「インフィニティ・フォーミュラ」という血清を投与され、肉体の老化を大幅に遅らせています。 また、彼は元ヘビー級ボクサーでテコンドーの黒帯と柔術の茶帯の保持者。キャプテン・アメリカのスパーリング相手を務めるなど、戦闘のプロフェッショナルです。 軍人として第二次世界大戦、朝鮮戦争、ベトナム戦争に参加した経験から「軍事アドバイザー」の肩書きをもち、そのほか落下傘兵、レンジャー、船や航空機の操縦、またアメリカ特殊部隊員としての訓練経験もあります。 現在では、S.H.I.E.L.D.が開発した様々な武器を使用しています。

フューリーが片目を失った経緯【ネタバレ】

『キャプテン・アメリカ/ウィンターソルジャー』で少し触れられる

アイパッチ姿が印象的なニック・フューリーですが、MCUでは彼が片目になった理由が『キャプテン・アメリカ/ウィンターソルジャー』でほんの少し語られています。その昔、フューリーは信頼していた誰かの裏切りにあい片目を失ったのだとか。 原作コミックでは、第二次世界大戦中にグレネードの爆発によって負傷したことで徐々に視力が失われ、CIA時代にアイパッチをつけるようになったとされています。

『キャプテン・マーベル』では若かりし頃の姿が!

「アベンジャーズ」結成のきっかけとなったヒーローの活躍を描く『キャプテン・マーベル』(2019年3月15日公開)には、若きニック・フューリーも登場します。 90年代を舞台とした本作では、これまでMCUで描かれたきたような、寡黙で簡単には人を信用しないフューリーとは違ったイメージのキャラクターに。予告編でもデジタル技術により25歳若返った姿で登場し、猫を見て文字通り猫なで声で話しかけるシーンも紹介されています。 スーパーヒーローについて何も知らないころのフューリーが描かれるという本作は、彼の原点を描く作品としても楽しむことができます。

『キャプテン・マーベル』で語られた片目を失った経緯が判明

映画『キャプテン・マーベル』では、フューリーが片目を失った原因が原作とは違うものになっています。 本作に登場する猫のグースを可愛がっていたフューリー。しかしグースは猫ではなく“フラーケン”という恐ろしい宇宙生物でした。グースを抱っこしていた際に引っ掻かれたことが原因で、フューリーは片目を失い、アイパッチをするようになります。 「ウィンター・ソルジャー」で語っていた“信じていた相手”とは、グースのことだったのですね。

モデルになった人物がそのまま映画にも起用された稀有な例

MCUで演じるのはサミュエル・L・ジャクソン

コミックでのデビュー当初は白人男性だったニック・フューリーですが、2000年からスタートしたマーベル・コミックの「アルティメット・マーベル」からは黒人男性となり、そのモデルは後にMCUで彼を演じることになるサミュエル・L・ジャクソンだったそうです。 ジャクソンがモデルになったのは、彼がMCUでニックを演じることが決定する前からだったとのこと。しかも、コミックでモデルになっていることは本人も了承済みだったとか。 キャラクターのモデルとなった人物が実際にその役を演じるというのは、世界的にみても極めて稀なケースです。映画版でのサミュエル・ジャクソンの好演も、彼自身がニックのモデルだと思うと納得ですね。

日本語吹替版の声優は竹中直人

日本語吹替版でのニック・フューリー役は、2012年の『アベンジャーズ』以降、俳優の竹中直人が担当しています。日本での『アベンジャーズ』公開の際ジャクソンと対面した竹中は、「大好きなサミュエルの声ができるなんて」とその喜びを語りました。 ちなみに、『アイアンマン』や『マイティ・ソー』、『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』のエンドロール後のシーンや『アイアンマン2』では、サミュエル・L・ジャクソンの吹替を数多く担当してきた手塚秀彰がニック・フューリーを演じていました。

MCUにおけるニック・フューリーはどんな存在?【ネタバレ注意】

『アイアンマン』(2008)

コミック版での設定変更など紆余曲折があったニック・フューリーですが、MCUではシリーズ第1作となる『アイアンマン』のエンドクレジット後に登場。 アイアンマンことトニー・スタークの前に突如として現れたニックは、ヒーローはトニー以外にもいると声をかけ、アベンジャーズ結成を持ちかけます。ニックこそ、アベンジャーズ誕生の中心人物なのです。

『アイアンマン2』(2010)

『アイアンマン2』では、ナターシャ・ロマノフ/ブラック・ウィドウやフィル・コールソンを率いてS.H.I.E.L.D.長官として登場。 トニーのアベンジャーズとしての適正検査のためナターシャをスターク・インダストリーズに潜入させたり、敵の情報やパラジウム中毒を一時的に抑える薬、ハワード・スタークのトランクなどをトニーに与え、支援しました。

『マイティ・ソー』(2011)

『マイティ・ソー』でも、フューリーはエングクレジット後のシーンに登場。天文物理学者のエリック・セルヴィグをS.H.I.E.L.D.に招き、インフィニティ・ストーンの1つ“スペース・ストーン”を宿した“テッセラクト”(四次元キューブ/コズミック・キューブ)の研究調査を依頼します。

『キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー』(2011)

本作でニック・フューリーはエンドクレジット直前のシーンに登場し、冷凍睡眠から目を覚まし不安定な状態のスティーブ・ロジャース/キャプテン・アメリカを保護しました。そして、彼に現在のニューヨークを見せます。

『アベンジャーズ』(2012)

『アベンジャーズ』では、S.H.I.E.L.D.の副長官マリア・ヒルや、のちにアベンジャーズの一員となるクリント・バートン/ホークアイを率いてフューリーも主要な登場人物として活躍。 “テッセラクト”の研究が強力な兵器を開発する“P.E.G.A.S.U.S.計画”であることをヒーローたちに知られ、反感を買いますが、一同が集まるヘリキャリアが襲撃されたときは自ら応戦。ロキによってコールソンが殺されたことを引き合いに出し、アベンジャーズを奮起させました。

『キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー』(2014)

「ウィンター・ソルジャー」では、映画冒頭で謎の武装集団やウィンターソルジャーから襲撃を受け、重傷を負ったフューリー。死を偽装してキャプテン・アメリカたちに“インサイト計画”を止めるよう指示。ヒドラの残党ごとS.H.I.E.L.D.を壊滅させるというキャップたちの計画に協力します。

『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(2015)

インサイト計画を阻止した後、死を偽装し姿を消していたフューリーでしたが、本作ではウルトロンの出現によって危機に陥ったアベンジャーズのもとに姿を現します。彼らが勝利をおさめたあとは、マリア・ヒル、セルヴィグとともに新たなアベンジャーズの基地を運用することになりました。

『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)

「インフィニティ・ウォー」ではフューリーはほとんど出番がなく、サノスの指パッチンによって消滅してしまいました。しかし、その直前にポケベルでキャプテン・マーベルを呼び出したものと思われます。

マーベルの遊び心!ニック・フューリーの肩書きは「イカれた野郎」

ニック・フューリー演じるサミュエル・L・ジャクソンは、ベテラン俳優であるにもかかわらず自身のSNSでいつも楽しい画像を投稿し、ファンを楽しませてくれています。 そんな彼の投稿の中でも、2018年に話題になったのがこちらの投稿。「ニック・フューリーの名刺」です。 S.H.I.E.L.D.の住所や電話番号など、ファンにはたまらない情報もさることながら、何より話題となったのはフューリーの肩書きが「BAD MOTHERF○CKER」ということ。 「BAD MOTHERF○CKER」とは「イカれた野郎」というような意味。一体なぜこのような肩書きがついたのでしょう?

実はあの名作のオマージュだった!

実は「BAD MOTHERF○CKER」は、サミュエル・L・ジャクソンの代表作の一つ、『パルプ・フィクション』に登場する有名なフレーズです。 また、先ほどの名刺だけでなく、『アイアンマン2』や『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』でも同作のオマージュと思われる場面やセリフが登場しています。 なぜサミュエル・L・ジャクソンは「BAD MOTHERF○CKER」というセリフが大好きなのか?様々な作品でこのフレーズを使っているため、ファンは彼の出演作品をみる際に注意してみるのも良いでしょう。

ニック・フューリーが登場する今後のMCU作品

『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』ではピーターの夏休みを乗っ取り!?

ニック・フューリーは、2019年夏公開の『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』にも登場することが明らかになっています。 夏休みに学校の旅行でヨーロッパにやってきたピーター・パーカー。しかし、アベンジャーズとしての戦いの余波からか、彼はスパイダースーツに身を包むことに抵抗を感じている様子。そこへニック・フューリーが現れ、ヨーロッパ各地で頻発している自然災害の原因を調査せよ、ピーターに任務を与えます。いやいやながらも任務を開始するピーターの前に「ミステリオ」と名乗る謎のスーパーヒーローが登場。ふたりは協力して怪現象に挑むことになりますが……。 「エンドゲーム」の結末はわかりませんが、「ファー・フロム・ホーム」のストーリーには、その結末が大きく関わっているのではないでしょうか。

ニック・フューリーなしのMCUは考えられない?後継者はいるのか

まだまだニック・フューリーの活躍が見たい!

当初、サミュエル・L・ジャクソンがニック・フューリーを演じるのは合計9作品という契約だったそうです。しかし、2018年12月時点で明らかになっているだけでも、彼の出演作品は10作品を超えています。 また、シリーズの一つの集大成になるとされている『アベンジャーズ/エンドゲーム』にサミュエル・L・ジャクソンが登場するかどうかは2018年12月時点では不明ですが、シリーズの功労者である彼も同作に出演するのではないかと噂されています。 さらに、米トーク番組『エレンの部屋』にサミュエル・L・ジャクソンが出演した際には、MCUの『ブラック・パンサー』への出演を熱望していたことを明らかに。サミュエル・L・ジャクソン自身もMCUに深い愛着をもっている様子です。 『ブラックパンサー』の続編も決定していますし、ファンはもちろん、サミュエル・L・ジャクソン自身もまだまだニック・フューリーの活躍をみたいと願っているのは間違いないでしょう。

後継者はクラーク・グレッグ演じるフィル・コールソン?

クラーク・グレッグ フィル・コールソン
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まだまだニック・フューリーの活躍を見たいと思う一方で、彼を演じるサミュエル・L・ジャクソンは1948年12月21日生まれ。70歳を迎えることもあり、そろそろ激しいアクションは難しい年齢ではないでしょうか? 仮にサミュエル・L・ジャクソンがシリーズを離れるとなると、彼の後継者として新たなフューリー役がキャスティングされるのか、それとも後任となるようなキャラクターが用意されるのか、気になる所ですよね。 すでにS.H.I.E.L.D.の長官という役割はクラーク・グレッグ演じるフィル・コールソンに譲っていることから、これまで以上にコールソンが活躍するようになるのか?それとも、まだまだニック・フューリーが現役を貫くのか、あるいは新キャラクターが登場するのか? アベンジャーズを支えるS.H.I.E.L.D.のフェイズ4以降の動きも、ニック・フューリー次第で大きく変わりそうですね。

サミュエル演じるニック・フューリーは今後もMCUで活躍する!?

2019年3月現在、サミュエル・L・ジャクソンは『キャプテン・マーベル』でMCUとの契約が満了することが伝えられていますが、先述のとおり、同年夏に公開となる『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』にも出演することがわかっています。 2019年4月公開の『アベンジャーズ/エンドゲーム』でフェーズ3が終了となり、多くのキャストの卒業が発表されていますが、フューリーを演じるサミュエル・ジャクソンは降板してしまうのでしょうか? アイアンマンやキャプテン・アメリカとともにMCUを支えてきたフューリーに、もっと活躍してもらいたいと願っているファンも多いでしょう。今後の動向に注目です!