2019年1月23日更新

実写映画『ノートルダムの鐘』最新情報を紹介 カジモド役はジョシュ・ギャッドが有力?

©T.C.D / VISUAL Press Agency

19世紀に書かれた小説をもとに、ディズニーによる映画化や舞台化を経て長年愛されている『ノートルダムの鐘』。そんな本作が実写映画化されることが分かりました。今回は実写版映画のキャストの予想や見どころを一挙に紹介します。

ディズニーが名作『ノートルダムの鐘』を実写映画化!

ノートルダムの鐘
©T.C.D / VISUAL Press Agency

2017年に大ヒットを記録した『美女と野獣』や2019年に公開予定の『ダンボ』をはじめ、近年ディズニーアニメ作品の実写映画化が続いています。そんな中、1996年に公開された『ノートルダムの鐘』も実写映画化されようとしているのです。 日本では劇団四季によって舞台化もされているものの、他のディズニーアニメ作品に比べると知名度の低い『ノートルダムの鐘』。しかし、作曲家のアラン・メンケンが「自分の作品の中で最も好きな曲のうちの1つ」と語るほどの名曲を生んだ作品であり、かつその映像の美しさや物語の奥深さが魅力的な、まさに「隠れた名作」でもあるのです。 今回はそんな『ノートルダムの鐘』について解説しながら、実写映画の期待できるポイントやスタッフ紹介、さらには主演俳優までを予想していきます。

アニメ版『ノートルダムの鐘』はどんな作品?

1996年に公開された、アニメ版『ノートルダムの鐘』。原作となったのはフランスの文豪、ヴィクトル・ユゴーによる同名の小説です。

この作品、「最もディズニーっぽくないディズニー映画」とも呼ばれており、他のディズニー映画と比べても特徴的な点が多いのです。

醜いが心の優しい孤独な青年、カジモドを描く

『ノートルダムの鐘』はプリンセスも王子様も登場しないことがその特徴の一つ。主人公もそのどちらでもなく、ノートルダムの大聖堂で暮らすカジモドという青年です。 主人公のカジモドは容姿こそ醜いもののとても心の優しい青年。幼い頃に母親を殺され、大聖堂の中に閉じ込められるようにして育てられました。しかし彼はある日、美しいジプシーの踊り子、エスメラルダと出会います。それがきっかけになり、彼の人生は変わっていくのです。

「ディズニーっぽくない」のはなぜ?

この作品が「ディズニーっぽくない」と言われるのには、先程挙げた「プリンセスも王子様も出てこない」という点に加えて、さらに複数の理由があります。例えば、主人公のカジモドの心の闇に深く切り込んだ点。一人ぼっちで育った彼はその悲しい過去によって、ずっと孤独を抱えて生きてきました。 また、舞台となった15世紀のパリの暗い歴史も容赦なく描いています。15世紀は大きな権力を手にした教会による魔女狩りなど、異端者の弾圧が最も盛んに行われた恐ろしい時代でもあります。本作で描かれているジプシー狩りもその一つで、エスメラルダはその波に飲まれていく存在でもあるのです。 このように、明るく楽しい従来のポップで華やかなディズニー映画とはかなり遠く位置付けられている『ノートルダムの鐘』。決してファミリー向けの作品ではありませんが、その奥深いテーマから「大人向けのディズニー映画」と評されており、アニメ映画も舞台も世界中で愛されているのです。

キャストが気になる!主人公・カジモド役は誰に?

主人公のカジモドは、醜い容姿でありながらも優しい心を持った青年です。作中で彼の歌う『Out there』は作曲した本人であるアラン・メンケンも納得する出来栄えの名曲。そんなカジモドを演じるのは、高い歌唱力と演技力を持ち合わせた俳優であるはず。一体それは誰になるのでしょうか?

「アナ雪」のオラフも演じたジョシュ・ギャッドが有力⁉

ジョシュ・ギャッド
©Van Tine Dennis/ABACA/Newscom/Zeta Image

2019年1月現時点でわかっているのは、俳優のジョシュ・ギャッドが制作にかかわっており、彼自身も出演するということ。配役はまだ決まっていませんが、彼がカジモドを演じる可能性もあるということです。 ジョシュといえば2017年の『美女と野獣』のル・フウ役、そして2013年の『アナと雪の女王』のオラフ役で活躍してきました。

『美女と野獣』のル・フウで高い演技力を見せつけた

『美女と野獣』のル・フウは、お調子者ながらハチャメチャなガストンを献身的にサポートする憎めないキャラクター。実は作中での直接的な描写はされていないものの、ル・フウはゲイ男性として描かれていたのです。 本作でメガホンを取ったビル・コンドン監督は、ゲイ男性向けの雑誌のインタビューで「ル・フウはガストンに憧れているし、キスしたいと思うなど自身の想いを自覚しているが、自分自身がどうしたいのか困惑している」と明言したうえで、そんな彼を見事に演じたジョシュの演技を称賛しています。 前述したように、作中ではル・フウのセクシュアリティについて明言されていません。しかし、彼が女性たちとともにガストンをうっとりとした表情で見つめるシーンや、「ベルと結婚したい」と言うガストンを見つめる切ない表情など、それは微妙なところで仄めかされているのです。 ル・フウを演じるにあたって、陽気さの中に切ない苦悩を落とし込むことに成功したジョシュの演技力は確かなものです。また『アナと雪の女王』でオラフ役で演じた際には挿入歌『In summer(原題)』で歌を披露しており、その歌唱力も公開当時話題を呼んでいました。 ジョシュ・ギャッドがカジモド役を手にすることは大いに考えられるのではないでしょうか?

日本語吹き替え版キャストは?

また、日本語吹き替え版のキャストも気になるところ。2017年の『美女と野獣』と同じく、今回もミュージカル俳優がキャスティングされるのではないでしょうか。 『ノートルダムの鐘』は劇団四季によるミュージカルも公演されており、過去に同劇団で『アラジン』『ライオン・キング』の主演も務めたことのある海宝直人をはじめ、多くの実力派舞台俳優がカジモドを演じてきました。 彼らの中から映画版キャストが抜擢される可能性もありますし、『美女と野獣』の山崎育三郎など舞台の外でも活躍している俳優も考えられます。ちなみに、アニメ版でのカジモド役は過去に劇団四季に所属していた俳優、石丸幹二が務めていました。

オリジナルアニメで音楽を手がけたコンビが再び

脚本を担当するのはデヴィッド・ヘンリー・ホアン。過去に脚本を執筆した演劇作品『M.バタフライ』はトニー賞の演劇作品賞を受賞しています。 音楽を手がけるのは、ディズニー作品には欠かせない存在となったアラン・メンケンと、世界各国で愛されるミュージカル作品『ウィキッド』の生みの親であるスティーヴン・シュワルツ。この2人はオリジナルアニメ版でもタッグを組んでおり、シュワルツが作詞を、メンケンが作曲を担当していました。 また、主演を務める可能性もある俳優、ジョシュ・ギャッドも制作に関わっています。彼はプロデューサーも務めるそうです。また『美女と野獣』も製作した映画製作会社、マンデヴィル・フィルムズも関わっているとのこと。

実写版の注目ポイントは?

今回の実写版の注目ポイントはどこなのでしょうか。

ディズニーならではの映像美

ディズニー映画といえば、なんといってもその映像の美しさ。『美女と野獣』の華やかな舞踏会のシーンは大変印象的で、現在予告編が公開されている『メリー・ポピンズ リターンズ』や『ダンボ』でもアニメ版の雰囲気を残したファンタジックな映像を確認することができます。 アニメ版『ノートルダムの鐘』の魅力の一つがその幻想的な映像です。カジモドが鐘つき台から見下ろす街の景色や、エスメラルダと共に見る空などは特に壮大で幻想的なものに仕上がっており、こういったシーンが実写版でどのように表現されるか期待が膨らみます。

アニメ版の制作陣によるミュージカルシーン

『ノートルダムの鐘』は数々の名曲を生み出した作品でもあります。大聖堂の外に出ることを夢見るカジモドが歌う「Out there」や自由を愛するエスメラルダが全ての人が自由に生きられたら、と願って歌う「Someday」などは作品を鑑賞したことがなくても知っている人が多いでしょう。 今回の実写版映画にもアラン・メンケンとスティーヴン・シュワルツが関わっていることから、本作も楽曲に力を入れた作品になりそうです。まだキャスティングは明らかになっていませんが、名曲がどのように彩られるかが楽しみですね。

キャラクターたちの内面の動きがどう描かれるか

また『ノートルダムの鐘』は、他のディズニー映画よりも登場人物の心の動きが細かく描かれているところも大きな特徴です。 大聖堂の中で孤独な人生を送ってきたカジモドが、フロローの言いつけを破り勇気を出して外の世界へと飛び出す決意や、初めて恋をしたエスメラルダがフィーバスに恋をしていると知った時の悲しみなど、音楽や彼の表情などによってリアルに表現されていました。 実写版で、そのような微細な感情の移り変わりや感情表現がどのように描かれるのかも大きな見どころとなりそうです。

公開前から期待が膨らむ実写版『ノートルダムの鐘』

実写映画化が決定した『ノートルダムの鐘』。他のディズニーアニメと比べても変わった点の多い作品として知られており、今回の実写化によってさらに注目を浴びること間違いなしの作品です。 まだ明らかになっていないことも多い中、今わかっている情報だけでも良作の予感がする実写版。公開日はまだ決定していないようですが、他の実写化されるディズニーアニメ映画と同様、どのような作品になるのかが楽しみですね。