出演ドラマの打率高過ぎ女優麻生久美子
麻生久美子は、1978年6月17日に千葉県で生まれています。 元々、アイドル歌手志望という夢もあってか、1995年に第6回全国女子制服コレクションでグランプリを受賞したことがきっかけとなり、芸能界デビューを果たします。
1.『喪服のランデヴー』
2000年8月15日から計5回にわたって、NHKの「ドラマDモード」枠で藤木直人主演で放送されました。 原作はコーネル・ウールリッチの同名作品です。脚本は『魔笛』など様々なミステリー小説を執筆しているかたわら、テレビドラマ『その男、凶暴につき』、『ラストソング』などの脚本も手掛ける野沢尚で、ドラマの世界観もミステリー仕立ての復讐系ドラマになっています。 作中では、麻生久美子は、主人公の青年の婚約者である飯田聖美と、物語のカギとなる婚約者に似ている辰岡由海の一人二役を演じました。
一人二役の迫真の演技
飯田聖美(麻生久美子)は、研究のため山の中に出かけますが、飲酒運転の車にはねられてしまいます。 聖美の婚約者である路木悟史(藤木直人)は、毎晩8時に彼女に会う約束をしていました。聖美が事故にあった当日も待っていましたが、彼女はいつまで経っても現れませんでした。 時が流れ、聖美を轢き殺した車に乗っていた長谷部(塩見三省)、尾花(岸辺一徳)、植村(寺田農)、季里子(吉田日出子)に復讐します。しかし、季里子への復讐は皮肉にも聖美と同じ顔の由海のせいで彼の復讐劇は幕を閉じました。
2.『新選組!』
2004年1月から第43作目のNHK大河ドラマとして放送されました。脚本は三谷幸喜で、香取慎吾を筆頭として有名な俳優陣が出演していたことでも有名です。麻生久美子は、坂本龍馬(江口洋介)の恋人役である「おりょう」を演じました。 龍馬に土佐藩邸で賄いとして雇われたときにナンパされ、後に龍馬の妻となります。しかし、龍馬が暗殺され、新選組が龍馬を斬ったと思ったおりょうは復讐を企てました。 ドラマの中では、麻生久美子は時に龍馬を叱咤激励し、愛する人のために自分の命も厭わない明るく気丈で情熱的に演じています。
3.『時効警察』
2006年にテレビ朝日系金曜ナイトドラマ枠で、シリーズ第一作目『時効警察』、2007に第二作目『帰ってきた時効警察』と放送されました。麻生久美子はこのドラマで、初の民放連続ドラマ主演を果たします。 脚本や演出には、岩松了、園子温、三木聡、ケラリーノ・サンドロヴィッチなどのユニークな作品で有名な方たちです。このドラマも、ところどころに、独特な笑いがちりばめられているのが見どころ。また、毎回のエンディングのテロップにはちょっとしたダジャレが組み込まれています。
コメディドラマに初挑戦
麻生久美子は、このドラマで初めてコメディドラマに挑戦したのですが、初めてとは思えないほど、役柄を演じきっています。これまでのシリアスな役柄とは打って変わり、独特なノリの役柄が見る人の心を鷲づかみにして放しません。
4.『チェイス〜国税査察官〜』
2010年4月17日から5月22日まで6回にわたってNHKの土曜ドラマ枠で放送されました。主人公の春馬草輔を務めるのは、江口洋介で、脚本は、坂本雄二による完全オリジナル書下ろしとなっています。 麻生久美子は、脱税コンサルタントの村雲修次(ARATA)の元恋人で、川島圭介(長谷川朝晴)の妻である川島歌織を演じました。歌織は夫の死後、村雲の仕事を手伝うようになります。村雲は、歌織を雇い主である檜山基一(斎藤工)と結婚させるのです。その真意は、生まれてきた子に莫大な遺産を相続させるためでした。 村雲を慕いながら、基一の前では良い妻を演じる、といった悪女っぷりは脱帽します。
5.『泣くな、はらちゃん』
2013年1月から日本テレビの土曜テレビドラマ枠で放送されました。主演は、TOKIOの長瀬智也で、脚本は岡田惠和で完全オリジナルになります。麻生久美子はヒロインである「越前さん」を演じました。 越前さんは、かまぼこ工場で働く地味な女性で、その日あった辛い事などを漫画に込めてノートに描いています。そんなある日奇跡が起きるのでした。なんと、彼女の漫画の主人公である「はらちゃん」が実体化し現実の世界に現れるのです。 はらちゃんは自分の想像主である越前さんに恋をするという「創造主×創造物」という何とも不思議なストーリが楽しめます。
6.『怪奇恋愛作戦』
2015年1月からテレビ東京系のドラマ24枠で放送されていました。脚本と監督を務めたのは、時効警察の脚本を手掛けたケラリーノ・サンドロヴィッチです。第5話と第6話にはゲスト監督として白石和彌を迎えているので、がらり作風が変わり、また新たに楽しむことができます。 婚期を逃した消崎夏美(麻生久美子)、揺木秋子(坂井真紀)、華本冬(緒川たまき)の三人のアラフォー女性が友情とロマンスで人造人間、吸血鬼などと戦うのでした。 この作品は、「怪奇ドラマ×恋愛ドラマ=怪奇恋愛ドラマ」というまさしく新種のドラマジャンルで、常識を覆しています。
ドラマを飾る音楽も個性的
オープニングソングは女王蜂、エンディングソングは電気グルーヴといった個性派音楽グループなので、ドラマの雰囲気にもぴったりです。
7.『奇跡の人』
2016年4月からNHK BSプレミアムのプレミアムドラマ枠で放送されました。脚本は『泣くな、はらちゃん』でもおなじみの岡田惠和です。 このドラマは、ヘレン・ケラーとサリバン先生の物語をモチーフに書いた戯曲『奇跡の人』を基盤にして作られています。 亀持一択(峯田和伸)は、ロック音楽が唯一の友達で地位も名声もないただのダメ男です。ある日、目と耳に障害を持つ娘の鶴里海(住田萌乃)とその母親の鶴里花(麻生久美子)に出会います。花に一目惚れした一択は、今まで自堕落な生活を送っていたことを反省しました。 やがて、一択は「海にとってのサリバン先生になりたい」と思うようになり、自身の生活を一変させます。
8.『この声をきみに』
2017年にNHK総合「ドラマ10」枠で放送されました。主演は竹野内豊、脚本は連続テレビ小説『朝が来た』でも脚本務めた大森美香です。朗読教室で繰り広げられる、主人公と女教師のラブコメディーとなっています。 穂波孝(竹野内豊)は数学科の大学準教授で、いつも無表情でまるで無機質なロボット人間です。そのため、授業はいつも空席が目立ち、しまいには妻も子供たちを連れて家を出ていってしまいました。 ある日、そんな彼の授業を見た大学の学部長は、彼に「話し方教室」に通うよう指示します。その教室で、講師を務めていた江崎京子(麻生久美子)と出会うのです。だんだんと孝は京子の声に惹かれ、自身の人に対する接し方が変わり思いやりを持てるようになります。 そんな孝は京子に好意を寄せますが、京子は過去のあることで深い傷を負っていました。
9.『dele』
2018年にテレビ朝日系金曜ナイトドラマ枠で放送されました。原作はベストセラー作家の本多孝好の『dele』という小説で、菅田将暉と山田孝之がW主演しています。 坂上圭司(山田孝之)は原因不明の難病で下半身の麻痺が進行してしまい車椅子での生活を強いられていました。圭司は会社「dele.life(デイリー・ドット・ライフ)」を立ち上げます。そんな彼を支えるのが姉である坂上舞(麻生久美子)です。舞は、亡父の坂上真一が残した「坂上法律事務所」所長をし、圭司の会社の信用を確定させるため業務提携をするのでした。 「dele.life」の業務は、依頼人の死後にパソコンやスマホのデジタル記録を内密に抹消することです。圭司は、依頼人の死亡確認をするために訳ありな青年の真柴祐太郎(菅田将暉)を雇います。 依頼人の人生や秘密に巻き込まれていき、そこに隠された真相を紐解いていくミステリー系のストーリです。