2019年6月27日更新

舘ひろしおすすめドラマ11選!いつまでもカッコいい名優

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ロックバンドの活動もした舘ひろしのかっこよさに痺れる出演ドラマ11選!

舘ひろしは1950年生まれ、愛知県名古屋市出身の俳優です。本名は「舘廣(ひろし)」で1975年から1年間だけ「たちひろし」の芸名で活動をしていたことがあります。由緒のある家に生まれ、先祖は尾張藩の武士だったといいます。 千葉工業大学の工学部建築学科に進学し、在学中にバイクグループに所属して映像作品でバイクアクションを披露していました。そのうち大学を中退をして岩城滉一らと本格的なバイクチーム「クルース」を結成。ロックバンド、キャロルの親衛隊として有名になり、後にクルースもロックバンドを組むことになります。 クルースの一員として活動をしつつ、東映の社長に誘われて「東映俳優センター」に所属。1976年の松田優作主演の『暴力教室』で俳優デビュー、同年の『男組 少年刑務所』で早くも初主演を果たしました。 映画出演を続けて1980年頃からドラマ出演が目立ってきます。「西部警察」シリーズで一躍有名となり渡哲也に憧れて石原プロに入社。「西部警察」シリーズが終わった後も、代表作といっていい「あぶない刑事」シリーズに出演するなど俳優として第一線で活躍をしつづけました。 初期のころは厳つく渋い役が多かったですが、年を重ねるにつれ情けない役を演じたりコメディの作品に出演するなど、俳優として新たな挑戦をしていっています。基本的なかっこよさを保ちつつ、今やシリアスからコメディまで作品や役を選ばないで演じてみせる大ベテランの俳優です。

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タカとユージのコンビが最強でかっこいい『あぶない刑事』

1986年に日本テレビ系列で放送されました。はじめは半年間の予定でしたが、人気になったことから延長して1年間に渡り51話放送されることに。 続編『もっとあぶない刑事』とスペシャルドラマも放送されています。さらに1987年『あぶない刑事』から2017年『さらば あぶない刑事』まで7作品もの映画が公開されました。1作目の『あぶない刑事』はゴールデングロス賞のマネーメイキングスター賞、7作目の『さらば あぶない刑事』はジャパンアクションアワードの特別功労章を受けています。 舞台は再開発を控えた横浜の神奈川県警港警察署。その捜査課に所属する鷹山敏樹と大下勇次(柴田恭兵)、タカとユージのコンビがジョークを交わしながら派手に暴れまわるスタイリッシュな刑事ドラマになっています。 舘ひろし演じるタカは専門が暴力犯捜査であり、暴力団に恐れられる存在です。通称は「タカ」以外に「ダンディー鷹山」「ショットガンタカ」があります。ショットガンを主に色々な銃を使いこなし、大型バイクを乗りこなしながら銃を撃つ姿を披露していました。 舘ひろしは演じるだけでなく、歌手としてドラマのエンディングを担当しています。1作目は「冷たい太陽」、2作目は「翼を拡げて~open your heart~」です。オープニングの曲の作曲も手がけました。

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『ゴリラ・警視庁捜査第8班』では国際強盗団と対決する刑事に!

1989年にテレビ朝日系列で46話放送されました。石原プロが企画をして渡哲也が製作総指揮をしたオリジナルの作品になります。 台湾の台北の郊外で起こった日本の大手ゼネコン重役夫妻誘拐事件。秋葉礼次が指揮する国際強盗団が犯人と判明するも、台湾と日本は国交がないため日本の現職の警察官が捜査をすることができません。 そこで警視庁の警部部長、麻生公義(鈴木瑞穂)は漁村に暮らすある男に捜査をさせます。男はすでに現職を退いた元刑事の倉本省(渡哲也)。そんな倉本省率いる警視庁捜査第8班、通称「ゴリラ」が活躍するアクション満載の刑事ドラマです。 ゴリラの一員で同じく元刑事の伊達健を舘ひろしが演じました。根っからの個人主義者であり情に厚い倉本にはじめは反発します。話が進むにつれ思いもよらない展開を迎えることになり、最後が見逃せない役どころです。

事情があって途中で郷ひろみにバトンタッチした『刑事貴族』

1990年に日本テレビ系列で放送されました。シリーズになって『刑事貴族3』まで103話が放送れています。『太陽にほえろ!』で有名な金子裕をはじめ多くの脚本家が手がけたオリジナル作品です。 警視庁代官警察署の刑事課のエース、牧俊介や仲間たちが小銃やライフル、ショットガンを鮮やかに使いこなし時には激しい格闘をして凶悪犯を打ちのめすドラマになっています。そんな主役の牧俊介を舘ひろしが演じましたが、石原プロ制作のドラマ『代表取締役刑事』で主演を務めることになったため16話で降板しました。 はじめはアメリカのドラマ「クライム・ストーリー」を参考にして、舘ひろしを前面に押し出しハードボイルド路線で制作されていたといいます。ですが、舘ひろしが降板した後、主演が郷ひろみにバトンタッチするとテンポのいいコメディタッチな作風に変更になりました。

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『上を向いて歩こう!』では現役復帰を目指す元野球選手にしてやる気のないキャスター!

1994年にフジテレビ系列の月9で放送されました。「世にも奇妙な物語」シリーズを手がけたことがある伴一彦が曲本を書いたオリジナル作品です。主題歌には広瀬香美の「ドラマティックに恋して」が流れました。 念願のテレビ局に入社するも、第一志望のドラマ制作ではなく報道局に配属された新入社員、細井千晶(西田ひかる)。元野球選手で現役復帰を目指しながら、渋々キャスターをしている鮫島徹。そんな二人が対立するのを中心に絶えず混乱やトラブルが起こる報道局を描いたドタバタコメディになっています。 舘ひろしが演じるのは中心人物の一人、キャスターの鮫島徹です。かつては野球選手として活躍していたもののフリーエージェント宣言をしたところ、どこの球団からも声がかからず浪人の身になってしまいました。 40歳になっても現役復帰をまだ諦めていないためキャスターの仕事でやる気を見せません。女たらしな一方で娘思いでせっせと仕送りをしていて、下戸の甘党という濃いキャラづけがされた役どころです。

相棒もいない孤高の刑事を長年シリーズで演じた『新宿鮫』

1995年から2002年にかけてNHKBS2で放送されたシリーズものです。「無形人形」「屍蘭」「毒猿」「氷舞」の4作になります。原作は大沢在昌の小説シリーズで映画化や漫画家もされました。 国家公務員試験に合格して警察庁に入庁したキャリアの鮫島崇警部。何も問題を起こさなければ出世街道まっしぐらだったところ、出向していた公安第三課で傷害事件を起こしたことと内部機密情報を知ってしまったことで、警察組織から危険人物と見なされ疎まれる存在になりました。 辞めさせられることはなかったものの、課長などの役職に就かせてもらえず、係にも所属することができなければ相棒もいない孤独の身です。それでも刑事として腐ることなく単独で動く強みを生かして危険な捜査をしていく鮫島を描いたドラマになっています。 舘ひろしが演じたのは孤高の刑事、鮫島です。1993年に公開された映画では、真田広之が主演を務めました。

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『玩具の神様』では仕事に行き詰まり偽者に振り回される脚本家に

1999年にNHKBS2、2000年にNHK総合で3話放送されました。倉本聰が脚本を手がけたオリジナル作品です。 脚本家の二谷勉は仕事に行き詰って悩んでいるときに、青森県警の水沢刑事(佐藤B作)と出会い二谷の偽物の詐欺師がいることを教えてもらいます。二谷の偽者、ニタニ(中井貴一)は脚本家志望の風俗嬢、オモチャ(永作博美)を弟子にして一緒に旅行中。 そんなニタニが旅行先からオモチャの書いた原稿を二谷に送ってきことで、話が思いもよらない展開に転がりだすコメディドラマです。ATP賞2000の優秀賞、ギャラクシー奨励賞の月間賞を受けた作品でもあります。 主役であり本物の二谷を舘ひろしが演じました。売れっ子脚本家として悩みを抱えるだけでなく妻の桃子(かたせ梨乃)に不倫疑惑が出てきて、さらに苦しむことになります。

敵討ちしようとした一豊を惚れさせた織田信長に痺れる『功名が辻』

2006年にNHKで放送された第45作目の大河ドラマです。原作は島遼太郎の小説で『セカンドバージン』を手がけた大石静が脚本を担当しました。 織田信長に父を殺された浪人の山内一豊(川上隆也)。戦で両親を亡くした少女、千代(永井杏)。一豊が千代を助けたことで二人は出会い、一度は別れながらも運命的な再会をします。そんな二人が一国一城を目指しつつ、激動の戦乱の世を生き抜こうと奮闘する物語です。 ドラマに登場する戦国時代の代表的な人物、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康をそれぞれ舘ひろし、柄本明、西田敏行が演じました。舘ひろし演じる信長は一豊の親の仇でしたが、信長の軍神と称されるほどの見事な戦ぶりに一豊は心酔して仕えることになります。ドラマでは本能寺の変で命を落として途中退場となりました。

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『パパとムスメの7日間』では見た目は渋いのに中身は女子高生というちぐはぐな役!

2007年にTBS系の日曜劇場で放送されました。五十嵐貴久の小説が原作となります。 化粧品会社に勤める冴えないサラリーマンの川原恭一郎と高校生で恋に部活に忙しい娘、小梅(新垣結衣)の関係はぎくしゃくしていて、2年ほどお互いに口を利いていません。そんな二人が事故に遭って意識が戻ってみれば、お互いの人格が入れ替わっていました。 何とか周りに疑われたりばれないように、そしてお互いの人間関係や日常を壊さないように日々をやり過ごそうと人格が入れ替わった娘と父親が奮闘するコメディドラマです。 人格が入れ替わるのはあくまで設定で、実際は父親役の舘ひろしが女子高生のように、娘役の新垣結衣が中年男性のように演じています。何といっても、見た目は渋くてかっこいい舘ひろしが、内股になってオネエのような身振りや言葉遣いをするのが見どころです。

参謀長として本木雅弘を容赦なく投げ飛ばした『坂の上の雲』

2009年から3年かけてNHKで放送された特別番組のドラマです。原作は司馬遼太郎の小説になります。 江戸時代が終わりを告げ、近代国家へと変革を遂げようと歩みだした明治時代。新たな時代を背負う3人の男が伊予国の松山にいました。 後の連合艦隊参謀となる秋山真之(本木雅弘)。その兄で日本騎兵の祖とされる秋山好古(阿部寛)。俳句や短歌の道を極めた正岡子規(香川照之)。やがて戦争へと突入していくことになり、この3人がどのような生き様を示したのかを描いていく作品になっています。 舘ひろしは日露戦争で連合艦隊兼第一艦隊参謀長を務めた島村速雄を演じました。参謀の真之の上の立場にあり、真之に作戦を任せているものの何かあれば容赦なく投げ飛ばす、中々の武闘派です。

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『夏目漱石の妻』では小説のモデルにもなった漱石の義父!

2016年にNHKの土曜ドラマ枠で4話放送されました。夏目漱石没後100年に当たって制作された作品です。 ドラマで焦点が当てられているのは夏目漱石の妻、鏡子(尾野真千子)。19歳でお見合いをして漱石と連れ添うことになってから、神経衰弱や胃潰瘍に苦しみながら『吾輩は猫である』などの執筆活動をつづける夏目漱石(長谷川博己)とそれを傍で支える鏡子の姿を描いたドラマになっています。 舘ひろしが演じたのは鏡子の父親、中根重一です。医師であり官僚でもあり、貴族院書記官長から内務省局長を務めました。夏目漱石の小説『道草』に登場するお住(主人公の妻)の父親のモデルにもなった人物です。

定年が近くやる気のない刑事が一転『60 誤判対策室』で必死に奔走

2018年にWOWOWの日曜オリジナルドラマ枠で5話放送されました。「小説現代」で『ロクジュウ』の題名で掲載された石川智健の小説が原作です。 国策で新たに設置されることになった「誤判対策室」。誤判対策室とは裁判員裁判によって死刑になった人間が無実を訴えた場合に、再調査して免罪の可能性を探る機関です。 そんな誤判対策室に配属された刑事の有馬英治、若い弁護士の世良章一(古川雄輝)、女性であり検事の春名美鈴(星野真里)が死刑執行されるまでのタイムリミットがある中、免罪の可能性を探りだしそして免罪を証明するのに奮闘する物語になっています。 誤判対策室に配属されたうちの一人、定年を迎えようとしている刑事の有馬を舘ひろしが演じました。定年が近いとあって、はじめはやる気がありませんでしたが、過去の事件が絡んできて最後の刑事としての仕事をやり遂げようとします。

舘ひろしはばりばりにダンディーな役を演じもすれば、オネエのような役も演じてきました。出演ドラマをチェックするときは、そんな色々なテイストの舘ひろしを味わえて飽きることなく楽しめることでしょう。