名作『オレンジデイズ』などで知られる妻夫木聡のおすすめドラマを紹介!
妻夫木聡は1980年12月13日生まれ、福岡県出身の俳優です。血液型はO型。 1997年に、アーケードゲームのオーディションイベント「アホポン・プロジェクト」で、約300万人の参加者の中からグランプリを獲得し、これをきっかけに芸能界入り。翌1998年に俳優として本格的にデビューを果たすと、2000年スタートのドラマ『池袋ウエストゲートパーク』に出演し、広くその名を知られるようになります。 また、前述の通り映画作品にも数多く出演。主な出演作品には『ウォーターボーイズ』『さよなら、クロ』『ジョゼと虎と魚たち』『悪人』などがあります。 私生活では2016年に、女優・マイコとの結婚を発表。公私ともに充実し、今後の更なる活躍が期待されています。
1.『池袋ウエストゲートパーク』
『池袋ウエストゲートパーク』は2000年に、TBS系列で放送された作品です。石田衣良原作のシリーズ小説が今作の原案となっており、後に『木更津キャッツアイ』『タイガー&ドラゴン』『あまちゃん』『ゆとりですがなにか』などを手掛けることとなるヒットメーカー・宮藤官九郎が、初めて執筆した連続ドラマ作品としても知られています。 物語の舞台は、東京・池袋。通称「池袋のトラブルシューター」と呼ばれ仲間たちから慕われる主人公・“マコト”こと真島誠(長瀬智也)を主人公に、“池袋ウエストゲートパーク”こと「池袋西口公園」周辺で巻き起こるギャングの抗争や、殺人などの事件を絡め、そこに集う若者たちの世界を描く物語です。 主演の長瀬のほか、窪塚洋介・坂口憲二・佐藤隆太・山下智久・阿部サダヲなど、今なお人気の俳優たちがブレイク前に多数出演していたことでも話題となっています。 妻夫木聡はこの作品に、“サル”こと斉藤富二夫役で出演。池袋を取り仕切る暴力団「羽沢組系氷高組」の構成員で、マコトの中学校時代の同級生でもあります。自身が付き人を務める組長の娘の捜索をマコトに依頼したことがきっかけでマコトに恩義を感じるようになり、情報提供などで便宜を図るようになるという役どころです。
2.『できちゃった結婚』
『できちゃった結婚』は2001年に、フジテレビ系列で放送された作品です。 ある夏の日にその場の成り行きで関係を持った平尾隆之介(竹野内豊)と小谷チヨ(広末涼子)は、チヨの妊娠をきっかけにお互いをよく知らないまま結婚する羽目になってしまいます。元々恋人同士のふたりが妊娠を機に結婚をする、所謂“できちゃった結婚”とは全く異なる経緯で結婚を決めた隆之介とチヨ。そんなふたりが、頑固なチヨの父・一徹(千葉真一)や、隆之介の仕事状況の変化などの困難を、いかにして乗り越え“本物の愛”を掴んでいくのかという点が、今作の最大の見どころとなっています。 妻夫木聡はこの作品に、新庄巧役で出演。隆之介の職場の後輩で、仕事を手伝ったりプライベートでもたびたび飲みに行くなど、隆之介にとっては良き弟分。できちゃった結婚をすることになった隆之介とチヨを見守りつつ、自身はチヨの親友・有森みさと(片瀬那奈)との恋に悩むという役どころです。
3.『ロング・ラブレター〜漂流教室〜』
『ロング・ラブレター〜漂流教室〜』は2002年に、フジテレビ系列で放送された作品です。楳図かずお原作の漫画「漂流教室」が、今作の原案となっています。 実家の花屋で働く元高校教師の三崎結花(常盤貴子)は、とある書店で大学生の浅海暁生(窪塚洋介)と出会って意気投合し連絡先を交換しますが、その後すぐに浅海が携帯電話を盗まれたせいで音信不通に。 1年後、結花はかつての職場である神奈川県立本倉高校から花束の注文を受けた際に、偶然にも同校の教師となっていた浅海と再会しますが、些細なことがきっかけで口論となりそのまま別れてしまいます。 そんなやり取りのさなか、高校教師時代の教え子・藤沢隆太(妻夫木聡)から不意の電話を受ける結花。1年半前、不良生徒だった藤沢を庇って教職を退いた結花は、寿司職人として立ち直った自分を見て欲しいという藤沢の言葉に歓喜し、会う約束をします。 藤沢との約束の前に、花束の集金のために本倉高校を訪れた結花は、再び浅海に遭遇。校庭でまたしても口論となったふたりを、突如大地震が襲います。次の瞬間、校庭の外の景色が一変。そこには荒れ野が果てしなく広がり、水も無ければ食料もない、殺伐とした世界が広がっていました。当時本倉高校の中には結花と浅海のほか、補習授業のために登校していた生徒と教師が数人。驚くべきことに彼らは、地震による地割れと地響きの影響によって、“学校ごと”未来の世界にタイムスリップしてしまったのです……。 妻夫木聡は前述の通り、結花の高校教師時代の教え子・藤沢隆太役で出演。高校時代は喧嘩に明け暮れる不良生徒で、結花には藤沢を庇う形で退職したという過去が。それから1年半の時を経て寿司職人の道へと進んだ藤沢は、結花を自身が働く寿司屋へ招待。しかし会う約束は果たされないまま結花はタイムスリップしてしまい、藤沢は現代で結花の身を案じることになるのです。
4.『ウエディングプランナー SWEETデリバリー』
『ウエディングプランナー SWEETデリバリー』は2002年に、フジテレビ系列で放送された作品です。鴨居まさね原作の漫画「SWEETデリバリー」が、今作の原案となっています。 結婚式の当日、しかも挙式の最中に婚約者に逃げられてしまった主人公・大森トオル(ユースケ・サンタマリア)は、不幸に追い打ちをかける様に、上司からウェディングを専門に扱う子会社「スウィートブライダル」への出向を命じられます。今作は結婚に失敗したトオルが、あろうことか“ウェディングプランナー”となり、初めは同僚から冷ややかな目で見られ戸惑いながらも、少しずつ彼らの信頼を得て、共に良い挙式、良い披露宴をプランニングするべく奮闘する姿を描く物語です。 妻夫木聡はこの作品に、トオルの大学時代の後輩・鳴海柊平役で出演。ファッション雑誌でカメラマンをしていた経験があり、会社の正式な社員ではないものの、カメラマンとしてトオルたちをサポートしていくという役どころです。
5.『ランチの女王』
『ランチの女王』は2002年に、フジテレビ系列で放送された作品です。 美男子ばかりの4兄弟が切り盛りする洋食店「キッチンマカロニ」を舞台に、ひょんなことからウェイトレスとして店に住み込みで働くことになった主人公・麦田なつみ(竹内結子)と、伝統の味を守るために奮闘する鍋島4兄弟(堤真一・江口洋介・妻夫木聡・山下智久)が繰り広げるラブコメディ。東京都内の有名洋食店を徹底リサーチして作られたという料理の数々もまた、今作の大きな見どころのひとつです。 妻夫木聡は今作で、鍋島4兄弟の3男・鍋島純三郎を演じました。純情で真っ直ぐな青年で、なつみにいち早く恋心を抱きます。男前の容姿で女性客からの人気を集める一方、料理の腕もなかなかのもので、父・権造(若林豪)からキッチンマカロニの伝統であるデミグラスソースを任されるという役どころです。
6.『ブラックジャックによろしく』
『ブラックジャックによろしく』は2003年に、TBS系列で放送された作品です。佐藤秀峰原作の同名人気コミックが、今作の原案となっています。 名門「永禄大学医学部」を卒業した主人公・斉藤英二郎(妻夫木聡)は同大学の附属病院で研修医として2年間勤務することに。現場の指導医について複数の科で臨床研修に励む一方、足りない生活費を補填するために、夜は別の病院で夜間救急の当直医としてアルバイトをする英二郎。しかしその結果、英二郎は厳しい日本の医療事情を、身をもって体感していくことになるのです。 今作では研修医の英二郎が、自身が抱く理想の医療現場とはあまりにかけ離れた、現代の病院が抱える問題や矛盾に、戸惑いながらも真摯に向き合っていく過程を描く物語です。 妻夫木聡は前述の通り、主人公・斉藤英二郎を演じ主演を務めました。今作は妻夫木にとって、一躍その名を知られるきっかけとなった代表作。また2004年には癌病棟を舞台にしたスペシャルドラマが放送されるなど、大ヒットを記録した作品でもあります。
7.『オレンジデイズ』
『オレンジデイズ』は2004年に、TBS系列で放送された作品です。同局の人気ドラマ『愛していると言ってくれ』や『ビューティフルライフ』、2018年放送のNHK朝の連続テレビ小説『半分、青い。』などを手掛けたヒットメーカー・北川悦吏子が、今作でも脚本を担当しています。 就職活動中の大学4年生・結城櫂(妻夫木聡)は、すでに内定をもらっている矢嶋啓太(瑛太)、就職の意思がない相田翔平(成宮寛貴)と共に、残りわずかとなったキャンパスライフを楽しんでいました。一方聴覚障がいを抱える女子大生・萩尾沙絵(柴咲コウ)は、親友の小沢茜(白石美帆)以外には心を閉ざし、大学の構内で大好きなバイオリンを奏でる日々。 そんなふたりが、ある日運命的な出会いを果たします。自身が専攻する学部で学んでいた手話を使い、沙絵と交流を始める櫂。やがて敬太や翔平、茜を含めた5人は「オレンジの会」を結成します。今作は櫂と沙絵のあいだに芽生えたオレンジのように甘酸っぱい恋の行方を軸に、オレンジの会のメンバーそれぞれに芽生えた恋愛と友情を描く、青春群像劇です。 妻夫木聡は前述の通り、主人公・結城櫂を演じ主演を務めました。櫂と沙絵が手話によって交わす会話や、お互いを思い合う姿が感動を呼び、ドラマは空前の大ヒットを記録。妻夫木にとっても、沙絵を演じた柴咲にとっても、代表作のひとつと言える名作ドラマです。
8.『スローダンス』
『スローダンス』は2005年に、フジテレビ系列で放送された作品です。 自動車教習所に指導員として勤務する主人公・芹沢理一(妻夫木聡)は、学生時代に抱いていた映画監督になる夢を諦められずにいる25歳。そんな理一と高校時代に出会ったのが、教育実習生としてやって来た牧野衣咲(深津絵里)。衣咲は実習最終日に「夢は諦めたらそこで終わってしまう」という感動的な挨拶をし、理一に夢を追う勇気を与えた人物でした。 そんなふたりが、教習所の教官と生徒として再会を果たします。思い出話をするうちに、かつて衣咲が語った言葉は彼女の愛読書である漫画「SLAM DUNK」からの引用(つまりパクリ)だったことが判明し、愕然とする理一。これはそんな最悪ともいえる再会を果たしたふたりが紡ぐ恋の物語を軸に、彼らを取り巻く人々の日常や恋、友情を描く物語です。 前述の通り、妻夫木聡は主人公・芹沢理一を演じ主演を務めました。今作はフジテレビ系列の月曜9に放送の、所謂“月9”作品で、妻夫木は今作で月9初主演を飾っています。
9.『天地人』
『天地人』は2009年に放送された、NHK大河ドラマです。 幼いころから親元を離れ、小姓として主君・上杉景勝(北村一輝)に仕えた忠誠心あふれる家臣・直江兼続(妻夫木聡)が主人公の今作。これは「愛」の一字を兜に掲げ、主君のために戦った兼続の激動に満ちた半生を軸に、彼らとともに戦国の世を駆け抜けた人々の活躍を、1年に渡り壮大なスケールで描いた歴史絵巻です。 妻夫木聡は前述の通り、今作で主人公・直江兼続を演じ、大河ドラマ初出演にして主演を務めました。信長・秀吉・家康という戦国を代表する3人の武将をはじめ、様々な人物に影響を与えた兼続。また史実では“悪役”や“裏切り者”として描かれることも多い石田三成(小栗旬)が、兼続とは互いに刺激を与えあう親友であったというエピソードが描かれるなど、人間味あふれる好人物を演じました。
10.『若者たち2014』
『若者たち 2014』は1966年に、田中邦衛主演で放送されたドラマ『若者たち』を現代版としてリメイクし、フジテレビ系列で放送した作品です。 舞台となるのは、父親の死をきっかけに高校を中退し大黒柱として兄妹を育ててきた道路作業員の長男・旭(妻夫木聡)、恋人の手術費用欲しさに詐欺に手を染めてしまい服役後出所した次男・暁(瑛太)、同僚の医師と不倫の恋に落ちてしまった看護師の長女・ひかり(満島ひかり)、学業そっちのけで演劇に打ち込む国立大学5年生の三男・陽(柄本佑)、内向的で不器用な予備校生の四男・旦(野村周平)からなる佐藤家。今作ではそれぞれ心に悩みや痛みを抱えながらも、たくましく生きていく佐藤家の5人兄妹と、彼らを取り巻く人々が織りなす日常の物語を描いています。 前述の通り、妻夫木聡は今作で主人公の長男・佐藤旭を演じ、主演を務めました。亡くなった父に代わって道路作業員として働き、一家を切り盛りする頼りがいある兄貴キャラを好演しています。家族に対する人一倍強い愛情を持っているため、自身の家族を馬鹿にしたり、家族の意義を軽んじる者には容赦せずに説教したりもする、情熱あふれる男という役どころです。
11.『イノセント・デイズ』
『イノセント・デイズ』は2018年に、WOWOWの連続ドラマW枠で放送された作品です。早見和真原作の同名人気ミステリー小説が、今作の原案となっています。 幼馴染の田中幸乃(竹内結子)が元交際相手が家族と共に暮らすアパートに火を放ち、彼の妻と子供を死に追いやったとする裁判を傍聴していた主人公・佐々木慎一(妻夫木聡)は、死刑判決を受けた幸乃を見て、なぜか彼女は無実だと直感。ひとり、事件の調査に乗り出します。 慎一は幸乃を助けたい一心で彼女の過去を知る人々を訪ね歩きますが、行く先々で明かされるのは、幸乃にまつわる壮絶な過去のエピソードの数々。一方で、幸乃の担当刑務官・佐渡山瞳(芳根京子)は、近づいてくる死刑執行の時をただ静かに待つ幸乃のことを、何かと気にかけるようになります。果たして幸乃は有罪か、無罪か?そして死刑執行の時は、訪れるのでしょうか……? 前述の通り、妻夫木聡は今作で主人公・佐々木慎一を演じ主演を務めました。幸乃の無実をひたすら信じながらも、目の前に突きつけられる幸乃の過去を前にたじろいでしまう複雑な心情を好演しています。また幸乃を演じた竹内結子とは、前述の『ランチの女王』でも共演しており、今作で再共演を果たしています。
名作ドラマに多数出演し、日本を代表する俳優へと成長を遂げた妻夫木聡。その中でも、選りすぐりの11作品をご紹介しました。今後も妻夫木がどんな役柄で我々視聴者を楽しませてくれるのかに、大いに期待しましょう!