『キングダム』尾平(びへい)は飛信隊に欠かせない！弟・尾倒や信との関係は？

『キングダム』に登場する尾平は、飛信隊の最古参メンバーの1人です。信とは同郷であり、もともとは信の夢を馬鹿にしていた彼。しかし共に戦ってからは信を尊敬し、隊のムードメーカーを担っています。また、入隊当初は尾倒という弟と共に戦っていました。 本記事では飛信隊を支える尾平のプロフィールや強さ、活躍などを徹底解説していきます！ ※この記事は『キングダム』の重要なネタバレを含みます。 ※ciatr以外の外部サイトでこの記事を開くと、画像や表などが表示されないことがあります。

飛信隊に所属する尾平は、お調子者でありながら臆病な性格。外見は出っ歯が特徴的で、弟の尾到よりも小柄です。 信と同じ村の出身でもともとは尾平の方が位が高かったので、前は信を馬鹿にしていました。しかし共に戦ってからは一本筋の通った男気のある一面もみせ、飛信隊ではムードメーカーのような存在です。

死亡説が囁かれている尾平ですが、2025年7月1日現在もしっかり生存しています。ただ、彼はこれまで何度も死の窮地に立たされており、昨今の展開を見ても「死亡フラグが立っている」としか思えない状況です。 尾平は作中で「東美(とうび)」という女性と結婚しており、彼女との結婚式の様子が大々的に描かれました。その際、母親から「絶対に死ぬんじゃないよ」と声をかけられています。これはまるで尾平の死を暗示するかのよう。 また、尾平は高い武力を誇っているわけではなく、戦闘力で見れば作中下位レベル。言い方は悪いですが、いつ死んでもおかしくない「弱キャラ」なのです。今後、信たちの戦いが激化していくことはほぼ確実。それについていけず、尾平が死んでしまうという展開も十分あり得るでしょう。

飛信隊が結成されたときから隊に所属し、信からも信頼されている尾平。しかし彼は1度飛信隊を追放されています。その事件は「黒羊丘の戦い」で起きました。この戦で飛信隊は桓騎軍の直下に配属されます。 両部隊の連携をとるため、飛信隊と桓騎軍は兵を1人ずつ交換することに。そこで飛信隊から選ばれたのが尾平でした。彼は桓騎軍の那貴と交換されるかたちで一時的に移籍。尾平はもともと野盗たちの集まりだった桓騎軍に、恐れおののきながらついていきます。 尾平はそこで、桓騎軍が降伏した村などで盗み・虐殺を日常的におこなっていると知りました。残虐な行動に強く抵抗しますが、半強制的に窃盗品を持たされてしまいます。それを身に付けていた彼を、信は激しく責めました。 それに開き直る態度をみせた尾平を信は殴り飛ばし、自身の隊から追放したのです。

飛信隊を追放された尾平は、自暴自棄になりながら桓騎軍へ戻ります。このまま信と尾平の信頼関係は崩壊してしまうのか……と思いきや、彼は信の悪口を言う桓騎軍の岩迅に対し激怒！その感情に身を任せ、1人で立ち向かっていったのです。 尾平はボコボコにされてしまいますが、「人として器がでけぇから盗みも犯しもやんねぇんだよ」と叫び、自身の居場所は飛信隊しかないと実感。彼は飛信隊に移籍していた那貴の手で救われ、信のもとへ連れていかれることに。 そして宿営地で信の想いを聞いた尾平は「飛信隊で戦いたい」という気持ちを伝え、晴れて飛信隊に復帰したのです。読者からは「このまま尾平がいなくなるのかと思った」という不安の声や、「やっぱり飛信隊には尾平が必要！」という喜びの声があがりました。 ちなみに尾平を助けた那貴は、後に桓騎軍から飛信隊へ正式に移籍します。

70巻収録768話に尾平が結婚式を挙げる様子が描かれました。そのお相手は彼の故郷である城戸村出身の、東美(とうび)という可愛らしい女の子です。とても優しく面倒見の良い性格をしており、周囲からは「尾平にはもったいない！」という声もあがっています。 彼らの絆はとても深く、結婚式は3日間にも渡り盛大に開催されました。晴れて夫婦になった2人ですが、一部ファンのあいだで「大切な妻ができたことも尾平の死亡フラグのひとつではないか」と囁かれています。

尾平は武器として槍を使用しており、歩兵であるため剣や弓を使用している描写はありません。また武力や知力は並であり、お世辞にも強いとは言えない人物です。そのため古参メンバーでありながら、長年伍長や什長を担っていました。 しかしお調子者で仲間想いな面から、飛信隊に欠かせないムードメーカーとなった彼。信を含む仲間からの信頼は厚く、最終的には百人将にまで昇り詰めています。

尾到は尾平の弟です。大柄な体格と角刈りの髪型が特徴的で、兄と比べると冷静な性格をしています。彼も尾平と同じように、もともとは信を馬鹿にしていました。しかし初めて参加した戦で信の実力と想いを目の当たりにし、彼を天下の大将軍にしたいと思うようになったのです。 飛信隊結成後は伍長として活動していた彼ですがーー。

飛信隊の初陣となった馬陽防衛戦にて、彼らは敵将の馮忌を討ち取る活躍をみせます。尾到も伍長としてしっかりと働いていました。 しかし魏軍の龐煖の夜襲にあい、信は重傷を負い気絶してしまいます。長である信を背負い、追撃する万極軍から逃げ続ける尾到や尾平。血の跡を追ってきているため逃げ切るのは不可能だと悟った尾平は、止血帯を弟に渡しここで別れると告げます。 後で会おうと希の薄い約束を交わし、兄は弟に信を託し敵に立ち向かいました。腹部を矢で射抜かれていた尾到は、吐血しながら気合で信を運び続けます。 信が目覚めると、彼は尾到と共に山中で寝転がっていました。そして尾到は信の凄さを語り、強い眼差しで天下の大将軍になれとエールを送ります。その後2人は眠りにつきますが、尾到はそのまま死亡しました。 尾到の死亡を知った尾平は、立派に役目を果たしたことを褒めてやろうと涙を浮かべたのでした。

尾平は本作の主人公である信と、同じ村の出身です。同じ城戸村で育った2人ですが、信は戦争孤児の下僕であるのに対し尾平は百姓でした。そのため信が少年だった頃は、尾平の方が身分が上だったのです。 少年時代の信が語る大将軍になるという夢を、叶うわけないと馬鹿にしていました。しかし2人の初陣となる蛇甘平原編で、尾平は信の鬼気迫る戦いぶりを目の当たりにします。そして彼は弟と共に、信の夢を叶えるため奮闘するようになったのです。 尾平は飛信隊の古株であるため、信からも絶大な信頼を得ています。羌瘣とも古い仲であるため、信を含む飛信隊の主力メンバーにも気を使わず意見ができました。弱くても男気をみせる彼の姿は、信たちの支えになっています。

東美は城戸村に住む、尾平の婚約者です。尾平が戦に出向く際は東美が無事に帰ってきてと涙を浮かべ、尾平が戦から帰還する際はいつも彼女の名前を口にしています。そのため2人はお互いをしっかりと想いあっているようでした。 東美は尾平が戦っている間、城戸村の守り石に無事をお祈りしています。何度も窮地に陥りながら、戦地からの帰還を果たしている尾平。彼の生命力の源になっているのは、彼女の存在なのでしょう。

実写映画版では第2作『キングダム2 遥かなる大地へ』から登場する尾平。俳優として数々の作品に出演する岡山天音(おかやまあまね)が演じます。代表的な役は『ゆうべはお楽しみでしたね』のさつきたくみ役などです。演技力に定評のある彼が演じる尾平に、注目してください！

アニメ『キングダム』で尾平役を演じるのは、アーツビジョン所属の声優である鳥海浩輔(とりうみこうすけ)です。 代表的な役には『NARUTO -ナルト-』の犬塚キバ役や、『弱虫ペダル』の今泉俊輔(いまいずみしゅんすけ)役があります。広い演技幅が魅力の鳥海は、ギャップが魅力的な尾平をしっかりと演じていました！

尾平は死亡した弟の想いを受け継ぎ、信を天下の大将軍へと押し上げるキーマンです。そんな彼は2024年7月12日公開の最新映画『キングダム 大将軍の帰還』にも登場します。 映画にて臆病な彼は、どのような活躍をみせているのか。ぜひ映画館に足を運んでみてください！