2020年1月20日更新

『ジョジョの奇妙な冒険』第5部最大の敵ディアボロが強すぎる!自身の過去を恐れるギャングのボス

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ジョジョの奇妙な冒険ABC 7弾 【アンコモン】 《キャラカード》 J-672 時を飛ばすディアボロ

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「ジョジョ」第5部ラスボスのディアボロについて解き明かす!まずはプロフィールから【ネタバレ注意】

『ジョジョの奇妙な冒険 Parte5 黄金の風』に登場するディアボロは、イタリアの巨大なギャング組織「パッショーネ」を牛耳っているボスです。 年齢は漫画版で33歳、アニメ版では35歳となっています。彼は他のギャング組織を潰してきただけではなく、麻薬の密売で莫大な利益を得るようになり、結果としてヨーロッパ全体が荒廃していきました。 ディアボロは複数の偽名を使っており、人物像もギャング組織内ですらほとんど知られていません。しかし、彼に命を差し出すほど彼を尊敬する部下がいるなど、高いカリスマ性も持ち合わせています。 ※本記事では「ジョジョ」第5部のネタバレ情報を扱っています。読み進める際は注意して下さい。

ディアボロの性格は極悪非道!ブチャラティに「吐き気を催す邪悪」とまで言わせた男

冷徹で非常に用心深い性格のディアボロ。ギャング組織内でも自身の正体を徹底して秘匿にしてきました。ボスの正体を探ろうとする者に対しては容赦せず抹殺し、調査手段や痕跡さえも跡形もなく消し去ってしまいます。 自身の過去を「地位や栄光を揺るがすもの」だと考えるディアボロは、過去に対して恐怖感を抱いてきました。彼は後に娘トリッシュ・ウナの存在を知ると、彼女さえも抹殺する事を決意。己の目的のためなら平気で他者を犠牲にするその非道さに、部下のブローノ・ブチャラティも「吐き気を催す邪悪」と表現しました。 さらにディアボロは、二重人格の持ち主でもあります。もう1つの人格は「ヴィネガー・ドッピオ」という名の気弱な少年です。

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ディアボロは二重人格者!人格が入れ替わると姿まで変化する!?

自らを「帝王」と呼ぶほど自尊心の強いディアボロと、優柔不断で小心者なヴィネガー・ドッピオは、同じ体でありながら似ても似つかぬ性格です。2人は主従関係にあり、ドッピオはディアボロのもう1つの人格でありながらも、自身をディアボロの忠実な部下であると信じています。 ドッピオがディアボロから命令を受ける際、連絡手段となるのが「電話」です。しかしドッピオが「電話」と思い込んでいる物体は人形やアイスクリームなどで、着信音すらも自分で声に出しながら1人芝居を始めます。 性格が正反対の2人は、人格が入れ替わると容姿までもがガラリと変化。ドッピオは髪を後ろに結んでおり、触角の様に飛び出た前髪と、所々肌が露出したニットの様な服装が特徴的です。一方で、ディアボロに変化すると髪は長髪となり、上半身も服を脱いだワイルドな姿となります。 ディアボロの忠実な部下として振る舞うドッピオも、戦闘する事が可能です。ドッピオが闘う際は、“キング・クリムゾンの能力の一部をディアボロから借りた”という名目でスタンド能力を使用します。

ディアボロのスタンド、「キング・クリムゾン」は数秒先を予知する!

ディアボロのスタンド能力は、時間を消し飛ばし、さらに十数秒先の未来予知が出来る「キング・クリムゾン」です。スタンドを発動すると消し飛んだ時間の中で動くものの軌跡を確認する事ができ、他の人間の意識がない中で彼だけ行動する事が出来ます。 スタンド能力で相手の攻撃をかわしながら移動し、時間が再び動き出した瞬間に相手を攻撃するのがディアボロの戦闘スタイル。ただでさえ「キング・クリムゾン」は高い攻撃力を持つ上に、相手は不意打ちを食らうことになるので、ほぼ無敵と呼んでもいい状況を作り出します。 ディアボロのもう1つの人格であるドッピオも、「キング・クリムゾン」のスタンド能力を使用する事が可能です。ただし、ドッピオの場合は使える能力に制限があり、ディアボロの様に時間を消し飛ばす事は出来ません。

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ディアボロは刑務所生まれだった! 複雑怪奇で謎めいた過去を持つ

ディアボロの母親は、イタリアの女子刑務所に服役する囚人でした。刑務所で産まれたディアボロは、サルディニア島の神父に預けられ養子となります。若い頃の彼は、どんくさいがさっぱりした性格として知られ、漁師を目指す平凡な青年でした。 異変が起きたのは、ディアボロが19歳になった頃。神父がガレージを拡張するため家を掘っていると、床下から監禁された彼の母親を見つけました。しかしその日の晩に村は炎に包まれ、彼は死亡した1人と見なされたのです。 何故母親が監禁されていたのか、神父とディアボロの間で何があったのかについては謎に包まれています。

ディアボロはギャング組織を立ち上げる!元恋人の間には子供が

放火事件のあと密かに生き延びていたディアボロは、発掘のアルバイトに参加するためエジプトへ渡ります。遺跡でスタンド能力を開花させる「弓」と「矢」を発見した彼は、これらを持ち逃げしてギャング組織を作りました。 実は組織を作る前、「ソリッド・ナーゾ」という偽名でドナテラ・ウナと交際していたディアボロ。ドナテラとの間に産まれた子供こそが、トリッシュ・ウナです。しかし2人は妊娠している事に気づかないまま別れてしまった為、当時の彼はトリッシュの存在を知る由もありませんでした。 死期が近いと感じたドナテラは、娘のために「ソリッド・ナーゾ」という名前の男性を捜索しようと試みます。皮肉にもこの捜索がきっかけで、ディアボロは娘の存在に気づき、トリッシュの殺害を計画するのです。

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ディアボロとの最終決戦を振り返る!「スタンドの矢」をめぐる攻防

「スタンドの矢」の新しい力を発見したジャン=ピエール・ポルナレフは、ディアボロを倒すためブチャラティとローマのコロッセオで落ち合う事になります。途中、矢の存在に気づかれるも、ポルナレフのスタンド「シルバー・チャリオッツ」に矢を貫いた事で、ディアボロから矢を守りました。 しかしポルナレフの肉体が死亡したことで、ポルナレフのスタンドも暴走。スタンドの新しい能力で周りの人間の魂を入れ替え、さらにミスタにディアボロの魂が移ってしまいます。そして、味方ですらシルバー・チャリオッツから矢を奪う事は出来ず、攻撃は跳ね返されてしまいました。 ディアボロは、自身のスタンドの「光」にダメージを与えることで、シルバー・チャリオッツ・レクイエムを倒せる事にいち早く気づきます。彼はポルナレフのスタンドを半壊させ、矢を手にしたのです。 しかしディアボロに悟られないところで、ブチャラティの魂がポルナレフのスタンドを倒していました。魂が元の体に戻ったことでディアボロは矢を手放す事となり、既に肉体が朽ちたブチャラティの魂も消滅してしまいます。

ついに決着!ジョルノによって“死”を永久に追体験することに

ジョルノは「スタンドの矢」をついに手に入れ、自身のスタンド「ゴールド・エクスペリエンス」に矢を突き刺しました。一方ディアボロは、スタンド能力でジョルノが矢を上手く刺せず地面に落とす未来を予測します。実際に、矢はジョルノの体を貫通し、地面に落ちてしまいました。 しかしディアボロのスタンドがジョルノに向かったその瞬間、ジョルノのスタンドが「ゴールド・エクスペリエンス・レクイエム」へと変化したのです。一方で彼も、ジョルノを倒す未来を視認した事で勝利を確信し、攻撃を仕掛けました。しかし、時間が逆行し始め、ディアボロが攻撃しようとするも動作が戻ってしまいます。 困惑するディアボロを尻目に、ジョルノは「無駄無駄無駄無駄……無駄!」とラッシュ攻撃を浴びせました。ジョルノの新しいスタンド能力は、“動作や意思の力をゼロに戻す”というもの。その結果、ディアボロは予測した未来だけではなく、死ぬという「真実」にもたどり着けなくなります。 その後も永遠に、刺殺や自動車事故など様々な理由で死に続けているのです。

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「ジョジョ」第5部のラスボス、ディアボロを演じた声優は小西克幸

アニメ版でディアボロの声を担当しているのは、声優の小西克幸(こにしかつゆき)。 代表作は、ゲーム『テイルズ オブ シンフォニア』のロイド・アーヴィング役や『鬼滅の刃』の宇髄天元(うずいてんげん)役などです。熱血系や兄貴系のキャラクターから落ち着いた美形など、幅広い役柄を演じています。 ディアボロのもう1つの人格であるヴィネガー・ドッピオは斉藤壮馬(さいとうそうま)が声を担当。声優が違うため、ディアボロとドッピオのそれぞれの個性がより引き立てられています。

最強の力に恵まれながらも、最期まで過去に固執し続けたディアボロ

今回は、『ジョジョの奇妙な冒険 Parte5 黄金の風』のラスボスであるディアボロについて紹介しました。彼は「キング・クリムゾン」という、時間を消し飛ばし未来予知が出来る非常に強い能力を有した悪役です。その一方で、己の過去を非常に恐れて実の娘ですら生かしておけないという、心配性な性格がアンバランスな人物でもあります。 第5部の作中では、ディアボロとドッピオの過去について詳細に語られる事はありませんでした。何故彼らは二重人格者となったのか、生い立ちや組織を作るに至った過程など、真相は闇の中です。これらの謎めいた過去が、第5部ラスボスの魅力の1つなのかもしれません。