2020年4月8日更新

ジャン=ピエール・ポルナレフについてありのままのことを話すぜッ!【ジョジョの奇妙な冒険】

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ポルナレフ サムネイル

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『ジョジョの奇妙な冒険』のジャン=ピエール・ポルナレフは妹の復讐を誓う男

ジャン=ピエール・ポルナレフは、荒木飛呂彦原作の『ジョジョの奇妙な冒険』の3部と5部に登場するキャラクターです。国籍はフランスで、髪色はシルバーブロンド、瞳はブルーの24歳。 当初は誇り高き騎士として登場しましたが、3年前妹シェリーを殺したスタンド使いのJ・ガイルへの復讐を誓った、といった闇を抱えています。 真っ直ぐな性格で口も悪いのですが、本音を言っているため仲間からは厚い信頼を寄せられています。その反面、明るく女好き、誰でも分け隔てなく接することの出来る一面も持っており、ムードメーカー的存在になっています。 スタンド使いとしての能力は高いのですが、自分の力に自信があるせいか、単独行動に走りやすく、敵を侮ってしまう癖もあるようです。

ポルナレフのスタンドとは?

シルバーチャリオッツ

スタンドというのは、『ジョジョの奇妙な冒険』に出てくる超能力の一種を示しています。ポルナレフのスタンドは、タロットカードでは戦車を意味するというシルバーチャリオッツです。 ネット上で銀チャリやチャリオッツなどと呼ばれていて、銀の甲冑を纏い、先端の尖ったレイピアという刺突用の片手剣を右手に持っています。 そのスピードは3部の主人公、空条承太郎のスタンド、スタープラチナとほぼ変わらないほど素早い動きで、甲冑を脱げばさらにスピードアップします。

レイピアの剣の部分だけを飛ばすことも可能ですが、攻撃手段が無くなり、事態の悪化を招いてしまうこともあるので、ピンチの時しか使用しません。またシルバーチャリオッツは、射程距離が極端に短いことと、腕力が少ないのも特徴です。 ポルナレフ自身が捉えることの出来るものは、切り伏せることが出来ますが、視界の悪いところでは不利になり、弱点となってしまいます。

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初登場は敵キャラだった!誇り高き騎士として登場

3部「スターダストクルセイダース」での初登場時は、DIOの刺客として登場したポルナレフ。香港のタイガーバームガーデンでアヴドゥルと戦闘しましたが、激戦の末に敗北します。 しかしポルナレフは最後まで騎士道精神を貫き通しており、何か重大な事情を抱えてDIOの支配下にいると悟ったアヴドゥルは、彼の命まで奪うことはしませんでした。承太郎によってDIOに埋め込まれた肉の芽を除去されると、正気に戻ったポルナレフは味方に加わります。 最初は気高い性格でしたが、仲間になった後は女好きなお調子者の一面も明らかになり、徐々にコメディキャラとして定着。下ネタ絡みで不遇な扱いを受ける事も多いですが、全体的に大人びた承太郎一行の空気を和ませてくれるムードメーカー的存在です。

妹の仇!「J・ガイル」と戦闘

ポルナレフはお調子者な性格とは裏腹に、辛い過去を背負っています。彼の妹であるシェリーは3年前、友人と帰宅している途中で男から襲われ、殺されてしまいました。生き延びた友人は、襲ってきた男が“両腕が右手”という特徴を持っていたと証言します。ポルナレフはこの証言を頼りに、妹の仇を討つため世界中を旅することとなったのです。 ポルナレフが承太郎達の仲間になった後、インドでホル・ホースとJ・ガイルのコンビから襲われます。このJ・ガイルこそが、シェリーを殺した両右手の男でした。さらに、DIOにスタンドの発現方法を伝授したエンヤ婆の息子でもあったのです。醜悪な容姿をしているだけではなく、ポルナレフの妹を辱めたり無関係の人を人質にとるなど、非常に下劣な性格をしています。

J・ガイルのスタンド能力は「吊られた男(ハングドマン)」。鏡に潜んで、相手も同じ鏡に映ったらナイフで攻撃する事が出来ます。鏡だけでなく水や金属など映るもの全てに潜む事が可能です。妹の仇を前に冷静さを失うポルナレフでしたが、すかさずアヴドゥルが彼を庇いました。しかしホル・ホースとJ・ガイルの連携プレーによって、アヴドゥルは重傷を負ってしまいます。 逃走するポルナレフと花京院。J・ガイルは子どもの瞳に映り潜んで攻撃を目論みますが、子どもの目に砂がかかって目を閉じた事で、スタンドの軌道を読んだポルナレフから攻撃を受けました。すると重傷を負ったJ・ガイルは、軌道を悟られないようにするため貧民たちを呼び寄せて、住民同士の瞳を移動し始めたのです。 その時、花京院はピカピカに光ったコインを取り出しました。当然、貧民たちは輝くコインに釘付けになります。コインへと軌道が固定された事で、J・ガイルは再び居場所がバレることになりました。そして最後はポルナレフのチャリオッツから「針串刺しの刑」とされ、死亡したのです。

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DIOとの決戦、その後

最終決戦では、ポルナレフがDIOの脳を串刺しにするも、スタンド「世界(ザ・ワールド)」によって時を止められてしまいます。身動きが取れないポルナレフはDIOに吹っ飛ばされ、意識不明の重体となりました。 しかし、スピードワゴン財団の救命により無事に回復。こうして仲間のうち、ジョースター家の一族以外では唯一の生き残りとなったのです。最終決戦が終わった後は、瞳に涙を浮かべながら承太郎・ジョセフに別れを告げ、故郷・フランスへと帰っていきました。

「ジョジョ」第5部で再登場!矢の力でレクイエム化

第5部「黄金の風」の終盤では、36歳になったポルナレフが登場。DIOとの決戦後、ポルナレフと承太郎はエジプトで見つかった「弓と矢」が、ヨーロッパに流れていた事を突き止めていました。その後で故郷・フランスにおいて麻薬事件と死者数が激増したのをきっかけに、ポルナレフはイタリアのギャング組織・パッショーネの存在を知ったのです。 ポルナレフは組織のボスであるディアボロの正体まで迫るも、スタンド「キング・クリムゾン」によって右目と両足を失ってしまいました。なんとか生き延びたポルナレフは、代わりにディアボロを倒せる者を探していましたが、ついにPCを通じてブチャラティ一行と出会います。ローマのコロッセオを集合場所に指定し、そこでポルナレフは再登場を果たしました。

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亀になったポルナレフ、通称「亀ナレフ」

ポルナレフはローマのコロッセオでブチャラティチームと接触を図るも、先に登場したディアボロによって襲撃されてしまいます。一度はディアボロの時を止める能力を見切ったものの、大きなダメージは与えられませんでした。 ポルナレフはディアボロから矢を守るため、自身のスタンドを矢で貫きます。するとポルナレフのスタンドは「シルバーチャリオッツ・レクイエム」へと進化しました。 一方、ディアボロのスタンド攻撃には勝てずポルナレフは肉体的に死亡してしまいます。しかし、レクイエム化したスタンドの影響で亀のココ・ジャンボと魂が入れ替わり、ポルナレフの精神は生き残ることとなりました。 こうして肉体は死んでも魂は生きていると、霊として亀のスタンドの中に居つくことになったのです。これが通称「亀ナレフ」と呼ばれているものです。

パッショーネのNo.2に!

最終決戦でディアボロを倒した後、ポルナレフの魂は亀から引き出されそうになったものの、咄嗟にしがみついたので亀に魂が残る事になりました。そしてディアボロが消えた組織・パッショーネでは、ジョルノが新たなボスとして君臨するようになります。 最初はミスタが組織のNo.2になる予定でしたが、“2を掛け合わせると良くない”という彼らしい理由で辞退することに。そのため、亀となったポルナレフが組織のNo.2となりました。ポルナレフは主にジョルノの相談役を務めており、組織ではトップシークレット的存在となっています。

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ポルナレフ状態とは

“ポルナレフ状態”とは、彼がDIOと戦ったときの場面から来ていて、DIOのスタンド「世界(ザ・ワールド)」から攻撃を受けた際、その威力に驚いてしまったときのことです。 あまりにも何がなんだか分からないときや、予想をはるかに越える出来事に遭遇したときに「あ……ありのまま今起こった事を話すぜ!」という書き出しから使われることが多い言葉です。 人は想像以上のことが起きると、パニックを起こしてしまうことがありますよね。そんな時に「ポルナレフ状態になった」と言ってみてはいかがですか?

「ポルナレフランド」ってなんだ!?

とにかく高望みをし、コロコロと願望が変わるポルナレフの残した迷言の一つが「ポルナレフランド」。 「ポルナレフランドをおっ立てるんだ」、そう言ってディズニーよりも売れっ子になってテーマパークを作りたいとの願望を口にしました。その他にもガールフレンドが欲しい、と言いだしたりもしました。

グッとくる!使える!ポルナレフの名言を紹介

「おれっていつもそうだ…いなくなってはじめてわかるんだ 」

アニメ44話、スタンド使いの気高きオス犬イギーが息絶える場面です。涙なくして観られない、ポルナレフとイギーの切ない名シーンとなっています。

「あ…ありのまま今起こった事を話すぜ!」

これはファンの間でも有名になっている名言で、アニメ45話でポルナレフが発した名セリフ。DIOのスタンドの能力によって、そのとき自身が体験した奇妙な出来事を、仲間たちに伝えたときの言葉が元になったものです。

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アニメ版『ジョジョ』ポルナレフ役の声優は小松史法

アニメ版でポルナレフ役を務めている小松史法は、海外ドラマや洋画の吹替えを中心に活動している声優です。 特に海外俳優のケイシー・アフレックやシャイア・ラブーフなどの吹替えを多く担当していて、洋画ファンからは知られた人物。 近年では、洋画の吹替えだけではなくアニメやゲームでも活躍しています。ポルナレフ役を演じたことで、小松史法の魅力が一層パワーアップしましたね。

ただのギャグキャラじゃない!一言では言い表せないポルナレフの魅力

ジャン=ピエール・ポルナレフの魅力や来歴について紹介しました。一見すると、ギャグ担当の脇役キャラに見えるポルナレフ。しかし妹が奪われるという過酷な経験をしていたり、第5部の終盤でまさかの再登場を果たすなど、ジョジョシリーズの中でもディープな描写がされているキャラなのです。第5部で亀の姿になるなんて、一体誰が予想出来たでしょうか。 ポルナレフは人柄が魅力的なだけではなく、数々の名言も残しています。「ジョジョ」を読んだことがない人の間ですら名言が知れ渡っているのは驚きですね。強くて面白くて時にかっこいいポルナレフを、皆で応援しましょう。