おすすめラーメン映画5選 行列なしで至高の一杯を堪能できる作品たち
おいしそうなラーメンが登場するおすすめ映画を紹介
いまや日本のソウルフードとなったラーメン。その人気は世界中に広がっています。そんなラーメンは多くの映画に登場し、今日も観客のお腹を鳴らせています。 今回はラーメンが題材の映画を紹介。また、ラーメンが登場するシーンが印象的な映画をピックアップしてみました。
まずはラーメンが主題の映画から
まずはラーメンを主題としたおすすめ映画を紹介します。 ラーメン屋が舞台なった映画やラーメン修行を描いた映画で、登場人物たちのラーメンにかける熱い思いや、ラーメンがつなげる絆がアツアツの作品ばかりです。
1. 『ラーメン食いてぇ!』(2018年)
日本のソウルフード、ラーメンが生きる力を呼び覚ます!
林昭輝による同名大人気Webマンガを原作にした『ラーメン食いてぇ!』は、女子高生2人が過酷なラーメン修行にかける物語です。「ただの“食モノ”じゃない!」と話題を集め、感動を呼ぶラーメン映画の新たな傑作との評価を受けました。 人気ラーメン店“清蘭”の店主、紅烈土はラーメンづくりのパートナーだった愛する妻を亡くし、生きる気力を失っていました。そんな彼のもとに孫娘の茉莉絵が自殺を図ったとの連絡が。一命をとりとめた茉莉絵は、清蘭のラーメンのスープを飲んだ瞬間、なにかを感じ取ります。 祖父に頼み込んでラーメンづくりを教わることになった茉莉絵。親友のコジマも巻き込み、過酷なラーメン修行が始まります。
2. 『家族のレシピ』(2018年)
ラーメンが時と国を超えて家族の絆を結ぶ
斎藤工主演で、2ヶ国3世代の家族の絆を描いた『家族のレシピ』。アジアを代表する映画、食、アートのトップクリエイターが集結した本作では、“ラーメン界の革命児”竹田竹田敬介が物語のキーとなる“ラーメン・テー”を監修しました。 実家のラーメン屋で働く真人。ところがある日、父が急死してしまい、彼は遺品のなかから20年前に亡くなったシンガポール人の母の日記を見つけます。今は亡き両親の即席を足跡をたどるため、真人はシンガポールへ。現地在住のフードブロガーの協力を得て、母方の叔父や祖母に出会いますが……。 日本のラーメンとシンガポールのソウルフード・バクテー以外にも、おいしそうな料理の数々が登場し、鑑賞後はお腹が減ること間違いなしの作品です。
3. 『ラーメンヘッズ』(2017年)
ラーメンへの異様なまでの情熱を記録したドキュメンタリー
日本一ともいわれる超人気ラーメン店・中華蕎麦とみ田の店主、富田治に密着したドキュメンタリー。惜しげもなく語られるラーメンづくりの工程や、「とみ田」の10周年企画として、「らぁ麺屋 飯田商店」と「Japanese Soba Noodles蔦」との3店舗コラボレーションの裏側まで、彼らのラーメンに対する熱狂ともいえる情熱が伝わってくる作品です。 「ラーメンほど熱狂的な信者のいる食べ物はない。そんなラーメンバカたちを魅了するには、作り手もそれ以上のラーメンバカ(=ヘッズ)でなければいけない」と語る富田の哲学に迫り、ラーメンの魅力がこれでもか!とばかりに熱くつづられています。
4. 『ラーメンガール』(2008年)
ひょんなことから始まったラーメン修行が人生を変える
恋人を追いかけて日本にやってきたアメリカ人女性・アビー。しかし、束縛を嫌う彼には相手にされず、日本に居場所を見出すこともできずに孤独を感じていたとき、一杯のラーメンと出会います。恋人のそばにいるため日本に留まりたいという不純な動機もあり、ラーメン修行を始めることにするアビーでしたが、それは想像以上に過酷なものでした。 言葉の通じない日本でのラーメン修行を通して、人間的に成長していくアビーの姿が描かれます。 ブリタニー・マーフィー演じるアビーが弟子入りするラーメン屋の頑固な店主を西田敏行が演じ、余貴美子や石橋蓮司など、著名な日本人キャストが集結した本作。終盤には、名作『タンポポ』のオマージュとして、同作で主演を務めた山崎努が出演しています。
5. 『タンポポ』(1986年)
傑作ラーメン映画といえばこれ!伊丹十三監督の不朽の名作
ラーメンを題材とした名作として知られる伊丹十三監督の『タンポポ』。本作は、日本だけにとどまらず世界中で高く評価されています。 タンクローリーの運転手ゴローとガンは、たまたま立ち寄ったラーメン店の未亡人タンポポに惹かれ、彼女が切り盛りする「来々軒」を町一番の店にしようと協力します。 タンポポ役に宮本信子、彼女に惹かれラーメンづくりの師匠となるゴロー役に山崎努、そしてゴローの相棒ガン役に渡辺謙など、豪華なキャストが集結。監督自身が「ラーメン・ウエスタン」と称したコメディ映画で、ラーメン以外にも、さまざまな食にまつわるエピソードが登場します。
ciatr厳選!印象的なラーメンシーンがある映画
ここからは、ラーメンが主題ではありませんがラーメンが登場する映画をciatrが厳選して紹介します。 自分でも作ってみたくなるものから、ちょっと食べるのは遠慮したいものまで、とにかく印象的なラーメンシーンを選んでみました。
『崖の上のポニョ』(2008年)
ジブリ映画では、いつもおいしそうな食べ物が登場しますが、『崖の上のポニョ』では、宗介の母・リサが作ったポニョと宗介のためにラーメンが印象的です。 乾麺を器に入れてお湯を注ぐだけのタイプのラーメンに、ハムと卵を乗せるアレンジは真似した人も多いのではないでしょうか。そのラーメンを、ふたりがおいしそうに食べる姿もかわいらしいですね!
『幸福の黄色いハンカチ』(1977年)
山田洋次監督の名作のひとつとして名高い『幸福の黄色いハンカチ』。本作では、高倉健演じる主人公・島勇作が、網走刑務所から出所して初めて外で食べる食事として、ラーメンが登場します。 出所してすぐ、町の中華料理店に立ち寄った島は、ビールとカツ丼、そしてラーメンを注文。まるで何日も飲まず食わずだったかのように、小さなグラスを大事そうに両手で包んでビールを飲みます。 やがて運ばれてきたラーメンを、豪快に2口、3口とすする姿は、出所したよろこびが全身から溢れ出してくるようです。監督によると、このシーンの撮影のために高倉健は2日間絶食したのだとか。
『南極料理人』(2009年)
南極観測隊員の西村淳のエッセイ『面白南極料理人』を堺雅人主演で映画化した本作。厳しい環境、ストレスも非常に大きい南極基地で、隊員たちを飽きさせず少しでもストレスを緩和しようと、料理に奮闘する姿を描きます。 なかでも、インスタントラーメンが底をついた後、主人公が手作りするラーメンがとてもおいしそう。限られた食材と特殊な環境のなかで、仲間のために知恵を絞って作られた一杯にあたたかさを感じます。
『パラサイト 半地下の家族』(2019年)
ラーメンとは少し違いますが、「パラサイト」に登場した“チャパグリ(劇中日本語訳:ジャージャーラーメン)”。韓国では本作以前からポピュラーな食べ物でしたが、現在世界中で「なんだあのおいしそうな食べ物は!?」と注目を集めています。 パク家の奥様が外出先から泊まり込みの家政婦に「作っておいて」と頼み、家に着くやいなや食べ始めたチャパグリは、“無性に食べたくなる味”なのかもしれません。 作り方の動画もありますので、気になった方はぜひ作ってみてください!
『アウトレイジ』(2010年)
北野武監督の『アウトレイジ』に登場するラーメンは、これまで紹介してきたものとは違い、“絶対に食べたくない”と思った人も多いでしょう。 中華料理店の店主が麻薬の密売をしていると知った大友組の幹部たち。彼らは、しらを切る店主の指を中華包丁で切り落とします。その指はラーメンのなかに落ち、そのまま客に出されるのでした……。
ラーメンの魅力を映画で再発見してみよう!
ciatrおすすめのラーメン映画、ラーメンが印象的に登場する映画を紹介しました。 いまや日本にとどまらず、世界で大人気の料理となったラーメン。その魅力を映画で再発見するのもいいかもしれません。映画を観た後は、きっとラーメンが食べたくなるはずです!