2020年3月31日更新

『護られなかった者たちへ』あらすじ・キャスト紹介 どんでん返しの帝王の名作が映画化【原作ネタバレ】

『護られなかった者たちへ』組み写真
©2020映画『護られなかった者たちへ』製作委員会 ©中山七里

中山七里の傑作ミステリー小説『護られなかった者たちへ』の実写映画化が発表されました。佐藤健、阿部寛など豪華キャストの出演で注目を集める本作。そのあらすじからキャスト、監督、原作のネタバレまで紹介します。

目次

佐藤健と阿部寛が対決!ミステリー『護られなかった者たちへ』映画化決定【ネタバレ注意】

中山七里による傑作ミステリー小説『護られなかった者たちへ』の実写映画化が発表されました。原作は、東日本大震災から数年が経った仙台を舞台にくり広げられる、連続殺人事件の謎を追う社会派ミステリー。 映画では佐藤健や阿部寛をはじめとする豪華キャストを迎え、「64 ロクヨン」二部作で知られる瀬々敬久監督がメガホンをとるなど、注目を集めています。 今回は、そんな映画『護られなかった者たちへ』の気になる最新情報を紹介しましょう。 ※本記事には原作小説に関するネタバレ情報を含みます。未読の方はご注意ください。

映画『護られなかった者たちへ』のあらすじ

東日本大震災から9年、宮城県内の都市部で連続殺人事件が発生します。その殺害方法は、全身を縛られたまま放置され、餓死させられるという凄惨なもの。容疑者として名前が浮上した利根は、知人を助けるために放火、傷害事件を起こしたあと、刑期を終えて出所したばかりの男でした。 宮城県警の刑事・笘篠は、殺された2人の被害者からある1つの共通項を見つけ出し、利根を追い詰めます。しかし、決定的な確証がつかめないまま第3の事件が発生し……。

原作は「どんでん返しの帝王」中山七里の傑作ミステリー小説【ネタバレ注意】

『護られなかった者たちへ』の原作は、「どんでん返しの帝王」として知られ中山七里による同名小説。仙台市を舞台とした本作は、東日本大震災のあと“普通の”人々の暮らしがどのように変化したのか、そしてその変化が引き起こした悲劇を描いています。 ある日、仙台市の保健福祉事務所課長・三雲忠勝が手足を拘束され、口を塞がれた状態で餓死しているところを発見されます。人格者として知られる彼が怨恨で殺された可能性は低く、また現場の状況から物取りの線も薄かったため、捜査は暗礁に乗り上げてしまいました。 その後、県議会議員の城之内猛留が同じく餓死した遺体で発見され、連続殺人事件として捜査が始まります。捜査線上に容疑者として浮かび上がったのは、利根泰久。彼は模範囚として刑期を終え、出所したばかりでした。 宮城県警の刑事・笘篠(とましの)は、利根が服役する原因となった事件から、2人の被害者と彼との接点を見つけます。

利根は市の福祉保険事務所の職員に暴行を加えていました。その理由は、かつて彼の母親代わりであった、遠島けいという女性の死。彼女は生活保護申請を断られ、最後には水道も止められて餓死してしまったのです。 利根がその復讐のために殺人をくり返していると推理した笘篠は、部下の蓮田とともに捜査を進めます。しかし、けいさんのお世話になっていたのは利根だけではありませんでした。カンちゃんというその少年は、その後、市役所の福祉課で生活保護を担当するケースワーカーになります。 申請者ひとりひとりをしっかりと見て判断しようとするカンちゃんでしたが、当時の担当者だった三雲が上司になり、申請者に対して相変わらず冷たい様子を見たことで、復讐を決意したのです。

キャスト・登場人物を紹介 佐藤健×阿部寛に加え豪華俳優陣が集結

『護られなかった者たちへ』組み写真
©2020映画『護られなかった者たちへ』製作委員会 ©中山七里

佐藤健/利根泰久

本作で連続殺人事件の容疑者・利根泰久を演じるのは、映画「るろうに剣心」シリーズや『亜人』(2017年)、『ひとよ』(2019年)などへの出演で知られる佐藤健。 彼は本作について、「どこへ向ければいいかわからぬ憤り、怒りをぶつけていくことがこの作品での自分の役割だと思っています。」と語っています。また、3年ぶりのタッグとなる瀬々監督との仕事に「またしばらく瀬々組の濃厚な映画の世界に浸ってきます。」とコメントしています。

阿部寛/笘篠誠一郎(とましの せいいちろう)

『麒麟の翼 〜劇場版・新参者〜』や『テルマエ・ロマエ』(ともに2012年)などで知られる阿部寛が、利根を追う刑事・笘篠を演じます。 「瀬々監督と数年ぶりにご一緒しますが、監督ならではの、リアリティと素朴な人間の感情が入り混じる現場に身をゆだねようと思います。」コメントしている阿部。また、本作のストーリーと関連のある東日本大震災のみならず、「日本各地で発生している天災を風化させないためにも、物語を通して記憶と想いを繋げていければと思います。」と語っています。

清原果耶/円山幹子

福祉保健事務所職員でケースワーカーの円山幹子を演じる清原果耶は、朝ドラ『あさが来た』(2015年〜2016年)や『なつぞら』(2019年)などへの出演で知られています。 彼女は「脚本や現地で感じたものを、出来る限り沢山胸に抱き留めて彼女を生きたいと思っています。」とし「監督、スタッフ・キャストの皆様と全身全霊で臨めればと思います。」と意気込み充分のコメントをしています。

倍賞美津子/遠島けい

日本を代表する女優・倍賞美津子が演じるのは、夫との死別でひとり暮らしとなり、東日本大震災で被災した遠島けいという女性です。 佐藤演じる利根との関係性や、その演技、存在感に注目したいですね。

吉岡秀隆/上崎岳大

国会議員の上崎岳大を演じるのは、「ALWAYS 三丁目の夕日」シリーズや『海賊とよばれた男』(2016年)などへの出演で知られる吉岡秀隆。 彼は本作について、「今という時代だからこそ生まれるべき映画になればと思います。『64-ロクヨン-』以来の瀬々組、緊張感を持ってワンカットワンカット大事に演じられればと思います。」と意気込みを語っています。

林遣都/蓮田智彦

映画『バッテリー』(2007年)で日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞し、その後も「おっさんずラブ」シリーズなど数多くの作品で活躍をつづける林遣都。彼が演じるのは笘篠の部下、蓮田智彦です。 「自分の役どころがこの映画の持つメッセージを受け取らなければならない対象にあると感じています。」と語る彼は本作について、「自分の目で見て感じ、抱いた気持ちを大切に、撮影に臨んでいきたいと思います。」と熱いコメントを寄せています。

「64 ロクヨン」の瀬々敬久が監督を務める

本作の監督を務めるのは、映画「64 ロクヨン」二部作(2016年)や『友罪』(2018年)などで知られる瀬々敬久。主演の佐藤健とは、2017年の『8年越しの花嫁 奇跡の実話』以来3年ぶり、阿部寛とは10年ぶりのタッグとなります。 瀬々は現代に生きる我々が、さまざまな問題に立ち向かわなければいけないなか、本作では貧困問題や格差社会について考えながら映画を作っていく、とコメント。 また、新型コロナウィルスへの対応も含め「未だゴールは見えていませんが、キャスト、スタッフ共にこの大変な状況の中で、映画を作る意味を考えながら粛々と突き詰めていきたいと思っています。それが僕らの仕事であり、生きていくことだと思っています。」と語っています。

映画『護られなかった者たちへ』は2020年全国ロードショー!

日本の社会福祉の問題に深く切り込むとともに、どんでん返しで読者驚かせた『護られなかった者たちへ』の映画化は、キャストやスタッフ、そしてその内容とさまざまな点で注目を集めています。 撮影は、2020年4月から5月にかけて予定されており、年内の公開が予定されています。待ち遠しいですね!