泣きゲーの真骨頂!key(キー)原作のアニメまとめ【ゲーム原作からオリジナルまで】
アニメ化されたkey(キー)作品を一挙紹介!
泣きゲーの先駆けとして知られるゲームブランドkey。keyのゲームは、京都アニメーションによって積極的にアニメ化され、ゲームをプレイしない層にもそのブランド名が知られていきました。 key作品の特徴は、人の心と、その心のつながりを重視している点。心を丁寧に描いていくため、どの作品もアニメ化した際に泣けるアニメとなるのです。 この記事ではアニメ化されたkey原作の作品、またkeyが手掛けたオリジナルアニメを紹介します。それぞれの見どころや、どんな要素が胸に刺さるのか。作品ごとに解説していきます。
こちらもオススメ
そもそもゲームブランド「key」(キー)とは?
key(キー)は、成人向けゲーム制作会社ビジュアルアーツに属するゲームブランドのひとつ。1999年の設立以降、『Kanon』や『AIR』・『CLANNAD』を手掛け、業界でも異例の大ヒットを記録しました。 特徴的なのはメインシナリオを担当する麻枝准が紡ぎ出す泣けるストーリー。恋愛アドベンチャーゲームでありながら、感動という部分に力が入れられており、keyのゲームは泣きゲーとして有名に。 これらの泣きゲータイトルを、京都アニメーションが次々とアニメ化。アニメ版も大ヒットし、以降keyスタッフによるオリジナルアニメも制作されるようになりました。 恋愛や萌えに加え、“泣き”という要素でヒット作を次々に飛ばすkeyは、ノベルゲームの草分け的ゲームブランドといえます。
1.『Kanon』(2002年・2006年)
keyを一躍有名にした『Kanon』は、2002年に東映アニメーション、2006年に京都アニメーションによってアニメ化されています。主人公・相沢祐一の失われた7年前の記憶をめぐる、5人の少女との交流が描かれるストーリー。 東アニ版はDVD特典も入れて全14話構成。話数が少ないこともあり基本的にメインヒロインのひとり月宮あゆ中心に描かれています。オリジナル展開を迎えるキャラクターが多いものの、それぞれのキャラに見せ場をつくろうという意気込みが感じられる作品です。 京アニ版は全24話。原作に登場するイラストを再現したり、原作BGMを起用したり、より原作を盛り込んだ内容となっているのが特徴。話数が多い分、感情移入して泣ける要素が多くなっています。
2.『AIR』(2005年)
『AIR』は2000年発売のkey2本目のゲームです。人形遣いの青年・国崎往人が旅の途中に出会った、不思議な体質の女の子・神尾観鈴と過ごすひと夏を描く作品。2005年に京都アニメーションによってTVアニメ化、東映アニメーションによって劇場版が上映されました。 原作のシナリオは3部に分かれていますが、京アニは全14話できれいにまとめています。現代から1000年前へ、そして現代を別の視点からもう一度ループするという難解な世界観を、きっちり回収。2周視聴してみると、序盤からより泣けるでしょう。 「もうひとつのAIR」がコンセプトになっているのが劇場版です。『あしたのジョー』などで知られる出崎統監督が手掛けたことが話題になりました。コンセプト通り、原作とはまた別物として楽しめる内容になっています。
3.『CLANNAD』(2007年)
「CLANNADは人生」という言葉が生まれるほど、複雑で深い泣けるストーリーが展開される『CLANNAD』。2007年に『AIR』とおなじく出崎統監督によるアレンジが加えられた劇場版が公開されています。 京アニによるTVアニメ版は『CLANNAD -クラナド-』のタイトルで放送。原作の持つ家族や絆といった要素をそのままに、京アニらしい美しいアニメーションで視聴者の琴線に触れる作品に仕上がっています。この1期では岡崎朋也を中心とした学生生活を描く「学園編」が展開。 その後放送された2期『CLANNAD ~AFTER STORY~』では、卒業後に古河渚と築く新たな家族の物語が描かれていきます。恋愛を超えて、もっと大きな愛についても考えさせられる作品です。
4.『Angel Beats!』(2010年)
keyの麻枝准が原作・脚本、同所属のNa-Gaがキャラクター原案を手掛け、P.A.WORKSが制作したオリジナルアニメが『Angel Beats!』です。keyによる初のオリジナルアニメとして大きな注目を集めた作品でもあります。 舞台は、死後の世界。自身の死に納得できない者たちが結成した、“SSS”こと“死んだ世界戦線”と天使との戦いや、死後とは思えないほど充実したほのぼのとした学園生活が描かれていきます。そのなかで、メインキャラクターたちが自身の理不尽な死に向き合っていくことに。 死んだ世界で力強く生きる主人公の音無やヒロインのゆり、かなで達を通して、生と死について考えさせられる作品です。また麻枝准が作詞作曲している音楽が効果的に使われており、LiSAがボーカルとして参加している劇中バンドGirls Dead Monsterは高い人気を誇っています。
5.『リトルバスターズ!』(2005年)
keyによる6作目のゲームとして制作されたのが『リトルバスターズ!』です。J.C.STAFF制作によりアニメ化。1期が26話、2期が13話で放送されました。 タイトルになっているリトルバスターズというのは、主人公・直枝理樹が幼馴染たちと小さい頃に結成した正義の味方。高校生になった彼らは、リーダー・棗恭介の提案によって、リトルバスターズで野球チームをつくることに。 一見すると野球チームを作ろうと騒々しい日々を送るドタバタな日常系アニメです。しかし、そこはkey作品。アニメ1期後半、そして2期にかけて次々と衝撃の事実が明かされていくことに。keyらしいファンタジー要素もあり、もちろん泣ける展開が待っています。 主人公とヒロインの成長や、リトルバスターズのメンバーの友情と絆が、ポップな作風のなかにもしっかりと根づいている作品です。
6.『Charlotte(シャーロット)』(2015年)
『Angel Beats!』に続くオリジナルアニメとして発表されたのが『Charlotte』です。P.A. WORKS制作、脚本は麻枝准が手掛けています。 どこか不完全な特殊能力がまれに発現する世界で、その力を持った乙坂有宇が主人公。彼は、不正に能力を使う者たちを監視する生徒会の活動に参加することに。 本作もドタバタな日常から始まり、じわじわとシリアスな展開になっていく作品です。様々な種類の特殊能力が登場し、他の作品に比べてもSF色が強いのも特徴的。有宇たちに降りかかる運命は、思春期の子供ひとりが到底背負えるものではなく、そのなかで彼らが抗っていく姿が丁寧に描かれていきます。 結末は賛否両論ありますが、そこに至るまでの各キャラクターの心情を思うと、涙せずには観られない最終回です。
7.『Rewrite』(2016年)
『Rewrite』は、keyブランドで初めてメインシナリオを田中ロミオが手掛けた作品です。そのため、麻枝准が手掛けてきたこれまでの作風とは一風違っています。 主人公・天王寺瑚太朗はとあるきっかけからオカルト研究会に参加するようになり、街で起こる様々なオカルトの謎を追いかけていくことに。その行動はやがて、隠された真実につながっていき……というストーリー。 アニメは7話までが原作ゲームのストーリー、8話以降はオリジナルとなっています。キャラクター設定などはアニメで詳しく語られない部分もあるので、原作をプレイしているとより楽しめる作品。オカルトというテーマもあり、key作品のなかでもミステリアスな雰囲気が楽しめるアニメといえます。
8.『planetarian 〜ちいさなほしのゆめ〜』(2016年)
『planetarian 〜ちいさなほしのゆめ〜』は2004年にキネティックノベルゲームとして発表された作品。その後、2016年にWEBアニメという形でアニメ化された作品です。 荒廃した封印都市を舞台に、屑屋として生きるひとりの男と、プラネタリウムに取り残されていた少女の姿をしたほしのゆめみというロボットとの交流を描きます。 配信アニメ版はゆめみ視点で描かれる全5話。その後制作された『planetarian 〜星の人〜』は屑屋視点で描かれ、後日談として発表された小説の内容も含んだものになっています。 制作は原作へのリスペクトあふれる作風で知られるdavid productionが担当。1話10分程度と短い作品ですが、繊細で丁寧なkeyらしさのつまった作品となっています。手軽にkey作品に触れてみたいという人にもおすすめです。
心が浄化されるkey(キー)作品!あなたの好きなアニメは?
keyのアニメ作品は、ゲーム原作のものもオリジナルアニメも泣けるタイトルばかりです。後半にかけて壮大な展開が待っているのも特徴で、すべての結末を知ってからもう一度1話から見直すと、日常シーンのなかに隠れた伏線を見つけられることも。 じっくり観て、たくさん泣きたい。そんなときには、ぜひここで紹介した作品を視聴してみてください。